第62話
「くっこれは惨いな…床一面が赤い血の池になっている、そして死体もこうも欠損しているのは…」
と僕はロビーエリアと通路を繋ぐ自動両扉を開いたことで、充満していた鉄臭い匂いが一気に来たことで、思わず鼻を抑えて耐えながら、そこらに転がっている欠損死体の状態などを調べる為に近づいて調べ始める。
「ななな何だよこれぇ、頭や四肢がこんな風にされているなんて、明らかに人の力で出来ることじゃない…」
そしてスコッチは自動両扉の先に見える悲惨で惨たらしく転がっている死体に対して、思わず動揺してしまっているのか、顔色を青白くなりながら、今にも吐きそうに口元を抑えて耐えながら、この光景を作り出した存在が、人間ではないことを本能的に確信しているようなことを呟き硬直している。
(うーんこの死体の状態は、腹部貫通に頭部破損で、腕は複雑骨折している、折れぐわいからして、鞭のようにしなる長いもので殴打されたようだけど、ただこっちの死体は鋭利な爪で胴体を切り裂かれているな)
と僕は血生臭い死体の状態を確認しながら、一体どのような方法でこのような惨状を生み出したのかを推測しながら、他の死体の欠損ぐわい、致命傷になった箇所などを調べてみて分かったことは。
これらの死体は、鞭のようにしなる物で勢いよく殴打された箇所と、鋭利に尖った爪らしき物で切り裂かれた箇所があることから、犯人は鞭のようにしなる鋭利な爪が生えた腕で、このようなことを引き起こしたのだろうと推理する。
(…鋭利な爪が生えた、鞭のようにしなる腕かぁ…確か怪異対策部で聞いた怪物の中に似たような奴がいた気がったて、うん?この痕は一体…もしやぁ)
と僕は怪異対策部で学んだ知識から、このようなことが出来る存在について考えを巡らせながら、再び死体の具合などを分かる範囲で確かめていると、まるでヒルが血を吸う為に付ける吸い痕のような痕跡を見つけたことで、この惨状を作り出したであろう存在に思い至る。
(なるほど、鞭のようにしなる物で殴られたような痕に、鋭利な爪で引き裂かれたような痕と、円状の吸い痕か、つまり考えられる候補は、あの生物か?つまり今回の首謀者は)
と僕は死体の状態を確認したことで、今まで調べて来た断片的な情報などが、一本の線になるように纏められ、この研究施設で起きていることを理解する為に、考えを巡らせる。
まず、ここ三ヶ月の間、妙に訪問回数が増えたアマレットの行動は偶然とは考えられず、恐らく意図的な目的があって赴いて居たのだろうと、研究施設の状況からして、間違いないと思える。
そしてアメリカを本拠地とする星の智慧派が、黒ずくめの組織の研究施設と、取引した記載がここ最近にあった時点で、何か企んでいたことは間違い無いだろう、今までの所業からしても。
そして何よりも目の前に転がって死体に、付けられている特徴的な傷痕などからこれをしたのは、星の智慧派が使役することで知られる《星の精》と言う、生物の血を吸って生きる怪物だろうと推測する。
(怪異対策部の奴に聞く限りでは、半透明でぶよぶよとしたした無数の吸血口が生えた丸い胴体に、複数の長い触手をうねらしている見た目で、その触手を振るえば鋼鉄製の扉すら破壊できる程で、そして弾力性のある皮膚は、銃弾すら跳ね返せるだったか?)
と僕は怪異対策部から聞いた、星の精に関する特性や強さに関する情報などを振り返って思い出しながら、研究施設で起きている異常事態の黒幕が、状況証拠から考えても星の智慧派だろうと辺りを判断しつつ、残りの疑問はここ三か月間のアマレットの行動が、どういう目的だったのかについてだが。
(それにしても風河神社に赴いてからのアマレットの行動は不自然だ、何故その日を境に何度もここの研究施設に出入りしていたんだ?何か目的があったと思えるが、まさか内通者だった可能性は、いやぁアマレットは組織で生まれ育ったそうだし…現状だと手掛かりが少なすぎるか)
と僕はアマレットがどういう目的で、この研究施設に何度も赴いていたのかを考えるが、現状で知っていることだけでは、どう推測しても不明としか判断できないので、一体アマレットについては後ほど何か情報を見つけた時に考えるとして。
「自動扉が破壊されている部屋の中も調べてみるか…あぁスコッチ、僕は今から各部屋を巡って何か手掛かりがないか調べますので、ロビーエリアで退路の確保をお願いします」
僕はもう少し何か手掛かりがないかと、自動扉が破壊されている四つの部屋巡って調べることに決め、未だに口元を抑えて吐き気に耐えているスコッチに、通路に面した各部屋を調べて来るから、退路確保の為にロビーエリアで待機しているように命じると、スコッチは弱弱しく手を上げてから、踵を返す様子でロビーエリアへと戻って行く。
その後ろ姿を見送った僕は、早速ロビーエリアから見て、左側の一番遠い方にある部屋から調べて見ようかと思い、自動扉の残骸や無残に打ち捨てられた死体などを乗り越えながら、部屋の中に入るとそこには、緑色の液体が流れ出ている保管カプセル装置と思われる残骸が複数個あることを見て、恐らくここは実験物などを一時保管しておく為の部屋だったのだろうかと推測する。
(それにしても保管カプセル装置ですかぁ、流れ出ている液体は保護液だろうが、一体何を保管して居たんだ?部屋の器具や道具類からして実験に使用する物を入れていたようだが、保管されいたであろう物はなくなっているようだし、もしかして持ち去られたのかぁ?まぁ何か手掛かりはないか調べるか?)
と僕は一体何を保管カプセル装置にしまっていたのかを知りたいが、肝心の保管されていたであろう物がカプセル内にはなく、もしかしたらここを襲撃した連中が、中身を持ち去ったのだろうかと考えるが、現状の情報だけではそうだと断言はできない。
なので、僕はどこかに記録したメモなどから、手掛かりでも掴めないかと、仮称《保管実験室》内を手早く調べていると、何やら対象YUK物体に関する実験記録と表示に書かれたファイル本を発見したので、何が保管カプセル装置入れられていたのかについて知れる情報だとして、僕はこの実験記録がまとめられたファイル本を開いて、読むことにする。
と言ったところでここまでです。
とりあえず無残な死体を目撃したバーボンとスコッチは正気度チェックです。
そして現場の痕跡から、この惨状を作り出した存在について推測したバーボンのは、普通にクトゥルフ神話の生物を知っているからです。
多分、数字で表すなら、クトゥルフ神話技能が35ぐらいあるんじゃ、ないですかね?。
次回は対象YUK物体に関する実験記録の内容を語って行きますのでお楽しみください、それっぽく書けるかはわかりませんが。
ゲゲゲの鬼太郎を追加させたいけど、どの程度混ぜて良い?*6月20日まで。
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①鬼太郎と目玉親父だけ参加。
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②↑+猫娘などの主力メンバーも参加。
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③↑+アニメで語られた話も追加。
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④妖怪達の設定だけ参考にする。
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⑤追加も参考も例外なく全部ダメ。