第64話
(さて、そうと決まればこの研究施設の奥に進んで、第六実験保管室だったか、そこに向かって星の智慧派の目的を阻止しないといけないな)
と僕は読んでいた実験記録から、この研究施設にはアマレットから採取されたYUKの欠片、つまり《幽香神の祟り結晶》が保管されていると分かり、それを狙って襲撃して来た星の智慧派に奪われないように、第六実験保管室に向かわないといけないのだが。
(第六実験保管室は多分ここよりも奥にある部屋なのだろう、とにかく向かおう、もし道中で星の精に出会ったとしても、一応対処法は心得ているから、問題ないだろう)
と僕はそう独り言を呟きつつ、残骸を乗り越えて部屋から通路へと出ると、懐から特殊改良が施されたデザートイーグルを取りだし、前方に構えながら、通路の奥へと急ぎ足で向かって行くと、二手に分かれている通路を見て、どちらに進めば、第六実験保管室に辿り着けるかと考えを巡らせる。
(困ったどっちだ、研究施設が襲撃されてから僕らが到着するまでに、凡そ1時間以上は経過しているはずだ、襲撃者がYUKの欠片が保管されている第六実験保管室に辿り着いているはずだと仮定すると、恐らく戦った痕跡がある方に行けば確実にたどり着けるか)
と僕は連絡が来てから僕らが到着するまでの時間を計算し、ここの研究施設規模から予想して、襲撃者である星の智慧派の魔術師か何かが、既に第六実験保管室に到着しているだろうと推測し。
そしてそれまでに遭遇した組織員と戦いがあったであろうことから、進んで行った痕跡が残っている通路を沿って行けば、第六実験保管室へと辿り着けるだろうと考え、二手に分かれている通路でも、死体や銃撃戦痕が大量に残っている右側へと進んで掛け走って行く。
「さて、とりあえず戦闘痕のある通路を進んでみたけど、どうやら僕の推測は見事に当てはまっていたようだ」
と僕は自動扉が破壊され、何か大きな物体が無理やり通って行った痕跡があるを見つけて、思わず笑みを浮かべつつそう呟きながら、特殊改良のデザートイーグルを構えつつ警戒しながら、残骸が転がる入り口を通って部屋の中に入る。
そこは広々とした大部屋であり、部屋の中央辺りにはステンレス製の長机が山のように重ねられており、その周囲を囲むように並べられた、血を抜かれて干からびた黒服の人間がプラスチック製の椅子にそれられて並べられており、床には研究機器や薬品棚の残骸が散らばり、天井には点滅している照明灯が辺りを弱弱しく長机の重ねられた山をてらしている。
そんな不気味な光景が広がる部屋の中央辺りにある、長机が重ねられている山の前に、明らかに人間ではない奇妙な存在が佇んでいた、そいつの姿形はゼリー状の体に、触手のような呼吸口を無数に生やし、鳥のような鍵爪を生やした、大きさにして3mは超えるであろう、名状しがたい化け物が空を浮きながらその場に居た。
(何だこいつは…死体から垂れ流れている血を啜っているのか?そしてこの姿と特徴は、間違いない怪異対策部で調べた化け物にあった人間の血を啜り弄ぶ者《星の精》か…)
僕は視線の先に行われている光景に対して、思わず口元を抑えて言い知れぬ恐怖を抱くが、潜入捜査官として様々な修羅場を経験して来たことから来る耐性から、この惨状を見ても落ち着いて惨状を見続け、この光景を作り出したと思われる存在が、怪異対策部で調べている時に知った、《星の精》と言う星の智慧派が使役する化け物であるのだと確信する。
「クスクス、クスクス、クスクス、クスクス?」
と長机が重ねられている山の前に佇んでいる星の精は、クスクスと不気味な囁く笑い声を響かせながら、息絶えたばかりだと思われる人間の死体を、鳥のような鍵爪を用いて持ち上げて、触手のような呼吸口に近づけて、そのまま死体から爛れる血を啜り飲んでいた。
だが、足音などで僕の存在に気が付いた星の精は、血を啜っる為に持ち上げていた死体を優しく近くにあったステンレス製の椅子に立て掛けると、どこが顔なのか分からない触手のような呼吸口を無数に生えたゼリー状の体をひねらせながらこちらへと振り向く。
「クスクスクス、クスクス♪」
と星の精はまるで新たな玩具を見つけた子供のような仕草で触手のような呼吸口が無数に生えたゼリー状の体をゆらりゆらりと不気味に揺らしながら、その鳥のような鍵爪した二本の腕を大きく振り上げながら、僕が居る場所へと向かって、確実にゆっくろとした動きで向かって来る。
星の精から悪意と快楽に染まった殺気を感じ取った僕は、すぐさま構えていた特殊改良が施されているデザートイーグルの引き金を引っ張り、星の精へと狙い定めて二回発砲し、右側の側面に命中するが、弾丸は星の精のゼリー状の皮膚に阻まれ、浅くめり込むだけで終わってしまう。
そして星の精は身体に打ち込まれた弾丸の衝撃に怯むこともなく、振り上げていた鳥のような鍵爪を僕へと目掛けて振り下ろしてくるが、咄嗟に地面を蹴って横へと跳び込むことで躱すが、振り下ろされた鳥のような鍵爪は硬い石材製のタイルを粉々に粉砕してしまう。
(ちっ!?弾丸の威力が皮膚?に軽減されたか、そして何だあれは、振り下ろした一撃の威力は、床が粉砕されるたぞ、一体どんな筋力しているんだ、この星の精!?)
と僕は星の精の強さについて、事前に怪異対策部の記録にて調べていたがのだが、明らかに記載された星の精よりも一撃辺りの威力が桁違いであり、どういうことだと驚きつつも、何か仕組みがあるのかと、星の精の動きを注意深く観察すると、腕と思われる鳥のような鍵爪の右手首辺りに、冒涜的な文字が刻まれた金属製の腕輪を付けていることに気が付く。
(なるほど、あの腕らしき箇所に付けられているあの腕輪は、神話文字が書きこまれたアーティファクトか、つまり先程の石材製の床を粉砕した力は、あれから得ているということか、なら対処法はある)
と僕は星の精が身に着けている冒涜的な文字が刻まれた金属製の腕輪がアーティファクトなのだと察し、あれをどうにか出来れば、星の精を弱体化させることが出来るのではないかと言う考えが思い浮かぶ。
と言ったところでここまでです。
後半の戦闘は次回に移行です、中々書く気力が出てこないので、大変です。
あと思ったよりも話が長くなってて、どう手早く終わらせるか、考えを巡らせている最中です。
ストック無くなったから、次の投稿がすげぇ空くかもしれませんが、心温かく待ってくれるとありがたい次第です。
ちなみに特殊改良されたデザートイーグルは降谷零が裏仕事関係で入手し、自身で整備改良したものです。主な使用法は怪物などに遭遇した時に使ってます。
ゲゲゲの鬼太郎を追加させたいけど、どの程度混ぜて良い?*6月20日まで。
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①鬼太郎と目玉親父だけ参加。
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②↑+猫娘などの主力メンバーも参加。
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③↑+アニメで語られた話も追加。
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④妖怪達の設定だけ参考にする。
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⑤追加も参考も例外なく全部ダメ。