第7話
さて、あれから時が経ち、あんなに臆病だった裕也も中学生になる頃にはしっかり根性がついてそこらの妖怪に怖気つかない程度の耐性を得るようになったわ、やはり恐怖のトラウマである豊穣茂と定期的に数時間談笑相手にさせたのが良かったのかしら?。
まぁ何にしても裕也がある程度恐怖に耐えられるようになったので、今まであえて接触を抑えていた眷属達も伸び伸びと家の中を歩いているし、高い知性を得て行動できるようになった子とかは、家の中の家事や掃除などを堂々と手伝えるようになって、良かったことである。
ここ数年間は深夜でしか本格的に活動できてなくて大変だったし、裕也が慣れた今では積極的にお世話できて嬉しがっている子が居るくらいである、まぁ裕也自身は今でも偶に怖気たりするのだが、やっぱり根っからのビビリなのかしら?。
「それにしても暇ねえ、話し相手になってくれてた藤也は、護衛兼友人として次郎吉と一緒に海外旅行に行っているし」
あぁそういえば中学生になった裕也だけれども、小学生の頃は周りとはうまく付き合えず孤立してたけど、今は一定の距離を設けて仲良く同学年の子と友達になれるようになったし。
中学の部活などでは、柔道部に所属して、大会試合とかでも活躍しているみたいね、確か原作での強さは毛利小五郎と同等の強さだったし、やっぱそれ以上の強さにまで鍛えてあげたいわよね、少なくとも今の籐也ぐらいに。
「これは当初の予定どうりに、藤也と一緒に裕也を鍛えてあげないとね、手始めに肉体強化などの術がある仙人術かしら、でも空を移動できる空間術も捨て難いわね、でも基礎的な鍛練を並行してやりたいし」
と私は風見神社の屋根で昼寝をしながら、今後行うであろう裕也に対して行う修行内容を考えていくのであった。
:視点:風見裕也:
俺の名は風見裕也、米花町にある風見神社を代々管理する一族である風見家の独り息子である。
最近中学一年生となり幼い頃は怖くして仕方なかった化け物こと妖怪達への恐怖は幽香様のスパルタ教育によって強制的に克服させられたので、今では家の付喪神や小獣と言った幽香様の眷属にも、しっかりと接することが出来るようになった、今でも少し怖いが。
そんな俺なのだが、うちの家は遥か昔から続く神職を生業とする家系なので、必然と妖怪や幽霊と言った存在を対処或いは封じる為に色々な術などを、幽香様や爺ちゃんから手解きをされる。
あとは神職の仕事である祭事や儀式などで必要な手順や作法なども、親父から教えられたりしているが、正直言ってあんまり気乗りがしない、いや祭事や儀式などの手順や作法を習うのは相対的には別に良いんだよ、ただ大人なって社会に出たら必要になる場面があるかも知れないのだが、幽香様と爺ちゃんから教えられている術なんかは使う機会があるのか?。
「裕也よ、これが仙人術にある肉体の身体能力を底上げすることで人間を超えた筋力と脚力を得ることができる【超人化】を習得してもらうぞ」
「そして次に教えるのは、空間術にて擬似的な浮遊状態を付与し、簡易的な踏み場を作り出すことで、大空を走るように移動できる【空脚歩】よ、この二つを覚えておけば、大妖怪級の大物に出会わない限りは撃退できるようになるわ」
と爺ちゃんと幽香様はニコニコな笑顔を浮かべながら身体能力を底上げする【超人化】と空を自由に駆けるようになる【空脚歩】を俺に習得させようとしてくる。
うーん俺ってジャンプ系のバトル漫画の住人だったのかなと、今年で70歳を向かえる爺ちゃんは、直径幅が1mを超える岩を軽々とお手玉しながら、足元にある厚さ50㎜の鉄骨を軽々とへし折っているのを見せて来るし。
幽香様の方は空を自由に駆けながら飛ぶしで、学校で語られる科学的常識に、真向から喧嘩を売っているような光景を見せられた挙句に、将来的には俺もあんな風になるのだと突き付けられたようで、思わずドン引きしてしまう。
「えぇと無茶です、普通の人間は素足で鉄骨なんてへし折れないし、幽香様みたいに空を走ったりできないんだ爺ちゃん、こんな修行しただけで、できるようになる訳ない、それより俺は将来に備えて自習しないとダメだから、自室にもどぐへぇ!?」
「何甘ったれたこと言っとるんじゃ、儂は普通の人間じゃし、幽香様だけではなく儂とて【空脚歩】は習得しているから、裕也の才能なら間違いなく修得できるはずじゃ、まぁ修也は仙人術に関する才能が無くて修得出来なかったが・・・とにかく泣き言は一切聞かんぞ」
と俺はこんな非現実なことが普通の人間ができる訳ないと、爺ちゃんに告げて修行を抜け出そうとするが、すぐに爺ちゃんに首元を掴まれ、御老体とは思えない力で引きづられていく。
爺ちゃんは俺には才能があるから修得させようとしてくるけど、俺にそんな才能があるとは到底思えない、確かに俺は学校では運動神経が良くて、柔道部に所属しているし、地域の大会に出れるほどの実力はあるとは思うが、流石に鉄骨を素手や素足でへし折れるようになるとは思えない。
「ふふふ、まぁ裕也もそんなに悲観的にならなくて良いのよ、間違いなく強くなれる素質はあるのだから、鍛えるだけ鍛えておきなさい、いざって時は誰も助けてはくれないのだからね」
と幽香様はそう言って励ましの一言を告げながら、長く生きて来た実感のこもった言葉を笑顔を浮かべながら言ってくる。
いざって時は誰も助けてくれない、確かに幽香様の言う通りだろう、中学に上がってから、今でも真の意味で友人と呼べる人とは出来ていないし、もしかしたら1人の時に凶暴な妖怪や幽霊などに襲われることがあるかも知れない、だから泣き言を聞き入れず爺ちゃんと幽香様は修行を付けてくれているのだろう。
「あー分かりました、やりますよ修行すれば良いでしょ!全く出来なくても知らないですからね、だからさぁ爺ちゃん服が伸びるから離してくれよ!」
と俺は不満抱きながらも爺ちゃんと幽香様主導の修行を受けていく、修行内容は精神統一する為に極寒の中で坐禅を汲みながら、簡単な結界を持続して維持し続けたり。
自身の霊力を纏うことで、肉体を強硬にする術を長時間維持し続けながら、鉄骨に正拳突きを1日ワンセット100回を打ち続ける修行をだったり。
その他色々な特訓や修行があったが、こんな無茶苦茶な修行して意味があるのかと愚痴をこぼしながらも、俺はなんとか中学を卒業する頃には仙人術の【超人化】と空間術の【空脚歩】を修得するだけでなく、他にも様々術を修得することになるのだが、この時の俺は自身が非常識なびっくり人間に成長するとは思いもしてないのであった。
と言ったところでここまです。
ついに風見裕也も中学学生になり、術を覚えるための修行が始まった訳ですが、何気に出て来た爺ちゃんこと藤也ちゃんです、年齢は現時点で70歳を超えるご老人ですが、肉体年齢は50代前半ぐらいを維持してますし、鈴木次郎吉とは友人関係で、護衛として偶に海外にに出向いています。
ちなみに風見藤也の容姿は裕也の苦労人面と呪術廻戦の禪院直毘人面を混ぜて50代くらいにした感じをイメージしており。
服装は和服で動きやすい袴を履いており、いつでも戦えるように草履を履いています。ちなみに素の実力は素手の赤井秀一よりも強く、仙人術の【超人化】を発動していれば京極真と互角に渡り合えるようになります。
ちなみにこの世界での風見裕也は毛利小五郎以上毛利蘭と同等程度の強さに成長しましたし、【超人化】すれば赤井秀一よりも強くなります。
あれ京極さん本当に人間なの?素の状態で超人化した武道の達人と互角って。
*一部内容を修正しました。
ちなみに、分かりやすく素の実力を数値化すると以下の通りになります。
☆1素手の一般人
☆3毛利英理
☆4毛利小五郎
☆5毛利蘭
☆10赤井秀一
☆20京極真