米花の向日葵の謎を追え!更新停止   作:アクドニアデフジム

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書き終えたので投稿します。いやぁすげぇ頭の処理能力の悪さに苦労しました。


第71話 議題は人件費と報酬額問題

 

第71話

 

 

 

さて、遅れるかと思われた東風谷家は、何とかギリギリで間に合って出席し、そしてその様子を見ていた各々の術師家系の人々は噂に聞く次期風祝に驚き戸惑いが渦巻く中、ついに始まった定例集会なのだけど。

 

まず最初に語られたことは、近年日本全土における妖怪及び怪異などの出現率が年々増加傾向に陥っている問題についてと、それによって引き起こされる数々の事件についての話だった。

 

「まず事の始まりは、政府が掲げている、持続可能な社会と環境保護を目的とした通称SDG活動によって、禁足地として隔離されていた場所を、太陽光及び風力と言った発電施設を強引に建設する事態が増えております」

 

と司会役の術師は、現在の政府や企業などが行っている持続可能な社会と環境保護を目的とした運動こと、通称SDG活動によって引き起こされている、様々な問題についても語り始めていく。

 

近年の政府と現代社会が掲げる方針が原因で、今まで禁足地として管理されていた森林地帯を切り開いて自然破壊して発電所を建設すると言う、もう本末転倒な事態が、日本各地で頻繁に起きているのは、術師界隈でも問題視されている、それが何故なのかと言うと。

 

「当然ですが、禁足地なる土地を荒らすと言うことは、その地に隠れ住んでいた土着神を怒らせ、異界に住む妖怪なども刺激することで起きる問題解決の為に多く術師が派遣させられることが増えております」

 

と司会役の術師が語ったように、禁足地定められた土地を荒らせば、当然その地に住んでいる土着神や妖怪などが激怒し、近くに居た人間が襲われるという事件が発生し続けており、その世間の失態を術師が尻拭いとして事態の鎮静化として、各地に派遣させることが多くなっているのは、術師自体の労働環境の悪化に繋がって来るので、極めて重要な課題だろう。

 

「なるほど、それは由々しき事態だろう、現代人の畏怖の感情が薄れて生き、当時ならば考えられなかったことも平然とするようになってしまった」

 

「あぁその通りだな、このままでは陰陽院廃止から何とか妖怪や怪異に対抗する為に、築き上げた迅速な調査及び派遣体制も、我々の対応力の限界を迎えて、破綻してしまうだろう」

 

「あぁ深刻な問題だろう、ただ悲しいことに我々はそれだけに目を向けてられる程、余裕がないということだろう、当然ただの自然破壊による土地の乱れは、原因の一つでしかないのだろう」

 

と今回の定例集会に出席している、術師などの関係者達は各々が思った感想などを語って行くが、同時に術師を派遣しなければならない事件が増えている問題は、ただ土地を荒らされて乱れているだけが、原因でもないことも、当然理解出来ていた。

 

「はい、問題はそれだけではありません、近年急速に社会に普及したスマホなどの情報機器によって、従来では考えられなかった発生速度で、怪異的存在が生み出され、その中には大妖怪に匹敵する程の個体まで成長した例も確認されており、その結果は派遣した術師が殉職すると言うことが、後を絶ちません」

 

と司会役の術師は以前より予想されていた事態、情報社会の到来により、片隅で語られていた都市伝説の怪異などの存在強度の基盤である認知と畏怖の増大により、産み落とされる発生速度の上昇と、予想を上回る速度での戦闘力の成長によって、怪異存在の危険度が増加傾向にある問題も、課題として語って行く。

 

「ある程度予想されていた事態だった訳だが、まさかここまで群衆の集合意志による対象への認知と畏怖の増大は、従来の予想を上回る速度で進んで行くとは、本当に恐ろしいことだ」

 

「あぁまさか、あそこまで怪異の存在強度が底上げされ、その戦闘能力も熟練術師でも退治出来ない程にまで成長してしまうとは、今後は怪異一体相手に数人編成の退治隊を向かわせることが多くなるだろう、ただ難しいが」

 

と賀茂家と土御門家の現当主らも、情報社会の到来により怪異的存在の強さが上がったことで、退治に必要な最低人員が増大することなったことに、頭を悩ませていることを語って行く。

 

この一度の退治で必要な人数が増えると言うのは、術師界隈では深刻な問題となっていることである、何せそれだけ術師が行動を制限される機会が多くなるし、派遣できる最大数も大幅に減ったことで、本来なら対処出来たことにも手が回らずに、事態が悪化することが必然的に増えると言うことだ。

 

しかも術師を複数人派遣すると言うことは、それだけ人員経費も掛かると言うことで、術師家系自体の資金巡りは、神域の森での定期収入で安定している風見家と、学問関係の神社関係で大儲けしている菅原家と、魔術関係の錬金術などで稼げている小泉家は問題ないが。

 

そう言う基盤が無く、稼ぎの悪い退治業や祭事業でしか稼ぎの手段がない賀茂家と土御門家などは資金不足で一部的に廃業すら視野を入れており、他の術師家系も稼ぎが不安定な為か、何か別の表での仕事と兼任しているところも多くあるのが現状であるので。

 

そんな逼迫した状態である術師界隈にとって、平均的な退治業に必要な人員の増大と言うのは、極めて重くのしかかる問題だと言えよう。

 

「土御門家と賀茂家の当主お二人方の仰る通りです、怪異存在の強さが上がっている以上、考えられる対策では複数人編成での退治任務が前提とすることですが、それだと人数が増えるごとに人件費が増えることが予想され、そして退治に成功したとしても、報酬額は怪異一体分のままですので、経営的視点から考えれば、重く負担がのしかかることが予想されます」

 

と司会役の術師も退治任務に向かわせる人員の増加に伴う人件費の高騰は起きることを語りつつ、一番の問題は退治出向く人数を増やしても、報酬額自体は変わらないので、ただでさえ利益率の悪い退治業なので、経営的負担は重くのしかかることが予想されると、真剣な表情で語って行く。

 

「やはり根本的なのは、各家の深刻な資金不足が原因になるわけか、全く世知辛いことだが、中々に根深い問題だが、どう解決したものか」

 

「ここは怪異の強さよりもやはり、金回りなる訳だが、どうする退治依頼料の増額をするか、それならば複数人で依頼に赴いても、人件費による赤字は防げるだろう」

 

「あぁ確かに、値上げすれば、短期的には一番早く解決できるが、依頼をしてくる人々からすれば料金が高いとそれでけ依頼人の数は減り、安い料金で退治を行う未熟な霊媒事務所などの需要が増えし、対処が難しい依頼などが我々に行かずにそちらへと行くことが増すことだろう」

 

「そして未熟な術師が分不相応な依頼で失敗すれば、怒らせた妖怪或いは怪異によって二次的被害が起きて、その尻拭いを我々がしなければいけなくなり、結果は長期的な損失につながる可能性が更に高まる訳か」

 

と定例集会に出席している各家の術師達も、自身のところの資金ぶりが悪いことを自覚している為、今すぐ出来る対応策などを語り合うが、どれも短期的には利益に繋がる提案なのだが。

 

十数年先を見据えた長期的な考えで見ると、依頼その物の数は確実に減ってしまうので大して儲からず、そして安い料金で受けよう場所へと流れて行くし、そしてそういうところに所属する術師は基本的に腕が未熟なことが多いので、事態の悪化を招き、取り返しのつかない損失に繋がる可能性が高まることが危惧され、より頭を悩ませることとなる。

 

この妖怪の活発化と怪異の強大化によってもたらされた術師界隈全体の経済的負担の悪化問題は、1時間半にも及ぶ激論が繰り広げられることとなるが、最終的には依頼料は一人分増えるが、警視庁の怪異対策部よく行っている二人編成、別名相棒制を採用すると言うことで、一旦様子見として、決定されることとなった。

 

 

 

 

 




と言った感じでここまでです。

ちょうどこの2010年代後半っ、原子炉発電破棄運動が活発だったり、自然発電への注目とそれによる自然破壊などが、多く色々な問題が普及した時代だったので、もし怪異などが存在する世界なら、どんな影響があったのかをイメージしながら書きました。

どこかの頭の無い政治家は、目先のことしか考えていないのかが、よくわかる事態でしたので、特に海外だとドイツは原子炉全部破棄するという無能な政策の結果、とんでもない悲惨なことになっているのでね、短絡的と言うか何と言うか。

さて、次回は要望が有ったので、小泉紅子での視線で、書いてみようかと思っています。

多分次回投稿まで結構かかるかもしませんが、まぁ首を長くしてお待ちいただけるとありがたいです。

それと信じられないと思うが、70話超えたのに、まだ原作開始の5年前の12月辺りだぜ、結構100話行く前に始められるのか心配になって来た(;´∀`)。
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