第74話
(うわぁ…何よこれは、ただ覗き見るだけで、これほどの悪寒と吐き気を強烈に催すだなって、明らかに家で呼び出す悪魔共とは纏う力の強さも、その身の内底にある陰湿で荒々しい邪悪差が桁違いすぎて、あれらが凄く可愛らしく思えて来るわ)
と緑髪の美女の正体を見破る為に、その内底を【看破の魔眼】にて深く覗き込んで直視しまったことで、どこまでも深く深く続いていると理性と本能が無条件で理解されたことで、自身の身が酷く無機物に、まるで石にでもなったかのように怯え固まってしまう。
私の魔女としての知識と本能が訴えかけて来るのだ、そいつは陰湿で荒々しい危険で邪悪な存在だと、そいつが少しでも他者を害する気になっただけで、この場の誰もが意志も抵抗も出来ずに、ただ無残に血と肉片になり果ててしまうのだと、酷く重く自身の精神へと負荷を訴えかけて来る感覚は、酷く精神的な悪寒と吐き気を催して来る。
(うぅ気持ちが悪い、一体どれだけの人々の穢れを取り込め続ければ、こんな吐き気を催す程の邪悪な存在になれるのよ、そしてこいつから神格特有の気配も感じ取れるし、うがぁまさかこの陰湿で荒々しい感じからして、間違いなく恐れが畏怖となって、人々の信仰の対象として祀られて神格へと至った存在《祟り神》と言う奴ね)
と私は余りの強大さに脳と瞳孔が処理落ちしかける程の負荷に耐えながら、この緑髪の美人の内底から感じ取れる邪悪な力の中から、高位の神格を感じ取ったことと、その気質が陰湿で荒々しいことから、こいつの正体が人々の恐れが畏怖と転じて、信仰の対象へと祀られて神へと至った存在である《祟り神》であるのだと理解してしまう。
(うえあぁ、あぁダメだはこれ以上長く見続けてしまったら、私の精神が耐えられずに狂ってしまいかねない、落ち着いて今すぐに発動させている【看破の魔眼】の無理停止させて、精神を休ませないと…)
と私は緑髪の美人の内底に広がる陰湿で荒々しい神格に深く触れたことで、瞼を大きく開き、身体が硬直したように止まり固まってしまい、これ以上は本能的にも理性的にも危険だと判断したので、慌てて瞳に発動させていた【看破の魔眼】を強制的に停止させたことで、これ以上の緑髪の美人を見る事による精神的な摩耗することはないだろうと本能的に理解する。
「どうされたのですか紅子様?急に立ち止まられて、しかもどこか顔色がよろしくないようですが?どこか体調が悪いのですか?」
「…いえ、何でもないわよ、ちょっと早く指定の席に向かいましょう」
と召使いの1人が、急に立ち止まって固まった私を見たことで、どうされたのかと心配して声をかけて来るが、私は慌てて何でもないと誤魔化してから、一刻も早くあの緑髪の美人の視線から逃れようと、小泉家用の座布団席へと召使い達を連れて向かって行く。
(あぁ本当に恐ろしいかった、少しだけとは言え、あれほどの邪悪な神格を直視したせいで、一時的に視力が悪くなってしまったわ、しばらくの間は周囲の顔や衣服とかが、ぼんやりとしか見えないわね)
と少しの間だったとは言え迂闊にも【看破の魔眼】を発動させて、陰湿で荒々しい邪悪な神格の内側を直視してしまった影響で、私の瞳が情報疲労となって、一時的に視力が低下している状態となり、周囲の光景がぼんやりと濁ったように見えるので、人の顔や衣服などがどんな感じなのか詳しく分からなくなってしまう。
(あぁ迂闊だったは、ちょっと調子にのって浮かれてしまっていたかしら、まさか風見裕也の傍に居たあの緑髪の美人が、噂に伝え聞く《幽香神》だった何てね、所詮地方で息巻いている下等な神格だと侮っていたけど、まさかあそこまで次元の違う邪悪な存在だったなんて、あれを祭神として崇めている風見家は、恐ろしいわね)
と私は迂闊に神格の内底を見てしまったことに落ち込みつつも、風見裕也の傍にいたあの緑髪の美人が、東洋魔術の使い手達が信仰していると伝え聞く《幽香神》であったことに改めて恐怖に震える、家でも一応風見家が崇め祀っている神格の存在は教えられていたが、所詮は地方の土着神だと侮っていたが。
実際に【看破の魔眼】で正しくその強大な存在規模と、内底で見えたあの陰湿で荒々しい邪悪な神格をした《幽香神》を見たことで、私がどれだけ世間知らずだったかを自覚することになった、今後はもう少し魔術以外のことにも、目を向けて真面目に学び勉強した方が良いかしらと考えを巡らせる。
(それにしても風見家ねぇ…あのような恐ろしい神格を崇めていると知ると、ちょっと見方が変わるわね、あの辛気臭い如何にも苦労人と言う顔の裏で、一体どんな邪悪で血生臭い儀式を行っているのかしら?)
と私は《幽香神》の内底から感じとったあの陰湿で荒々しい邪悪さから、裏でどんな非道で血肉が滴る儀式を行っているのかと考えを巡らせながら、改めて私は風見家に対して少し警戒心を抱く、何せ風見家は大昔から日本と言う地で長くそして様々な形で時の権力者と好意にして、利益と力を蓄えて来たカルト教団のような存在なのだから。
その後は、定例集会が行われる時間帯の数分前に、先祖返りにて生まれた時から現人神として強い力を有していると聞く東風谷早苗を出会ったことで、その秘められた圧倒的な才覚に嫉妬したり、私とは真逆の明るく元気な美貌に少し自信を無くしかけたり。
そして同じ歳頃だったことが災いとなり、将来ある白き月の怪盗が居ると言う学校で出会ったり、同じ術者としてライバル視を抱いたり、東風谷早苗の性格がの猪武者気質だったせいで、かなり苦労させられることになるのだが、この時の私はそんな将来が来るなど思いもしていないのであった。
と言ったところで終わりです。
これで小泉紅子視点での話は終わりなのですが、何故こんなにオリ主の風見幽香のことを邪悪に描写したのかと言うと、まぁ普通に風見幽香は大妖怪だからおどろおどろしいし、人間を生きたまま向日葵の肥料にするぐらい倫理観がヤバいし、昔人々から生贄を捧げられていた時代もあったので、まぁどう考えても邪悪な存在としかないでしょう。
もしクトゥルフ神話基準でなら、探索者に1d10或いは1d100の正気度チェックをさせていたことでしょう。まぁ小泉紅子は普通に耐えましたが。
ちなみに現時点での時間軸は名探偵コナンが始まる5年前の12月辺りであり、東風谷早苗12歳の想定で書いています。
次回はルパン回に進むのですが、ちょっと最近書く気力が湧かないしで、かなり具だっていますので、しばらく投稿期間がかなり開くと思うので、気長にお待ちいただけるとありがたいです。