第76話
「あら、こんなところで久しぶりに出会うなんて、偶然なのかしら、ルパン三世」
と私は少し前に会った知人に声をかけるノリで、猿顔で赤いジャケットと黒いシャツに黄色いネクタイを身に着けた人間ことアルセーヌ・ルパン三世に親し気に話しかける。
「うへ?…うひょぉおあああ!!??かっか風見幽香ぁあばばばばぁ!!??」
とルパン三世は変な悲鳴を上げながら、腰が抜けたように床に倒れてから私の方へと振り向いたので、私はわりと素でその反応にドン引きしてしまう。
えぇ…ちょっと声を掛けただけで、そんな情けない悲鳴を上げながら床に倒れるなんて、ちょっとドン引きなのだけど。
「あぁ心臓が飛び出すかと思ったぜ、漂う気配が一般人並みにしか感じられないから、いきなり声を掛けられるまで気付けなかったぜ、えぇと気を取り直して、あぁどうもどうもこれはこれは幽香さんご機嫌麗しゅう、何か御用でしょうかへへへ?」
と変な悲鳴声を上げたルパン三世は、私の気配が一般人並みにしか感じとれずに、気づけなかったと愚痴りつつ、すんなりと床から立ち上がり、ズボンに付着したゴミを払い除けながら、わざらしいご機嫌伺いな仕草をしながら、何か御用が有って声を掛けたのかと問い掛けて来る。
「いや、特に用とかは無いわよ、ただ本当に偶然ここで見かけたから声を掛けただけ、それであなたは見たところ独りのようだけど、他の面々は居ないのかしら?」
私はただ偶然見かけたから声を掛けたのだと答え、他の面々は居ないのかと問いかけたところで、クロスワードパズルの雑誌と回転する椅子を持って来た次元大介が、私の存在に見た瞬間、持っていた物を全て床に落としてそのまま冷汗らしきものを流しながら立ったまま固まってしまった。
「あぁ…今は一緒に行動して居るのは次元だけだぜ、まぁ心構えなく幽香さんに出会った衝撃で、意識を手放して固まってしまったけどな」
「えぇまだあの時の事を引きづっているの…いい加減あの時から随分と時が経っているのだから、そろそろ私に慣れてくれないかしら…」
とルパン三世は今一緒に行動しているのは次元大介だけだと答えてから、私を見た恐怖によって意識を手放して固まってしまったと告げられて、私はいきなり意識を手放して固まってしまった次元大介の様子に、思わず戸惑いといつまで最初に出会った時の恐怖を引きづっているんだと、呆れを抱いてしまう。
「いやぁそうは言われてもよ、次元の奴も前よりは克服しているんだぜ、以前ならすぐさま尻尾巻いて逃げようとしていたが、今じゃぁ畏怖を抱く前に、反射的に意識を手放すことが出来る程にまでになったんだぜぇ」
「いや、それってようは私から逃げる意志すら折れて、ただ災厄が過ぎ去るのを願って意識を手放しただけってことじゃない、どんだけ昔のことを引きずづっているのよ」
とルパン三世はこれでも以前よりはマシになったのだと擁護するが、私はバッサリといつまで最初の頃の出来事を引きづっているのよっと呆れを抱いてしまう。
前世で視聴していたアニメなどでの次元大介の苦手な物ってシリーズによって変わるけれど、こんなに怖がりな性格だったかしら?それともそれだけあの時の私がトラウマになるくらい恐ろしくて、怖かったってことなのかしら?。
「はぁ…まぁいいわよ、心構えが出来ていれば意識を保つことが出来るポイし、それじゃあ機会が有ればまたねルパン三世、あんまり意地になってクレーンゲームに沼らないようにねぇ」
と私はルパン三世と近くにあったクレーンゲームを眺めながらそう注告して離れると、既に格闘対戦のアーケードゲームをプレイして遊んでいる咲耶姫の元に合流してからは。
2人でその格闘対戦のアーケードゲームで遊んだり、それ以外にもカーレース系やゾンビシューティングガン系のアーケードゲームなどなどである程度遊んで時間を潰し。
石川五右衞門の歌舞伎劇が始まる時間の10分前には遊ぶのをやめて、総合ビルの隣にある劇場館へと移動し、歌舞伎劇のチケットに書かれていた指定席へと座って、歌舞伎劇が始まるその時までのんびりと待ち続ける。
(へぇ私たち以外にも大勢の人が見に来ているわね、うん?あそこに座っている人の格好、何か見覚えのある白い和服に黄色の袴を着ているし、手元には何か見覚えのある仕込み刀を持っているし、恐らく五ェ門かしら?もうすぐ始まる時間だし、今から絡みに行くのはやめて大人しくしておこうかしらね)
と私は席から周囲の様子などを見てみると、かなり大勢の人たちが歌舞伎を見に来ていることに驚きを抱いていると、舞台に近い席に座っている人の中に、見覚えのある格好と仕込み刀を持った人が座っており、もしかして五ェ門だろうかと思いつつも、もうすぐ石川五右衛門の歌舞伎劇が始まるので、ここは大人しく席に座っておくことにする。
その後始まった石川五右衛門の歌舞伎劇は、そこそこ見応えがある劇であり、私と咲耶姫は小声であの演技上手いよねとか、あの場面であれは下手な演技だったとか賛否評論をしつつ、石川五右衛門の歌舞伎劇も中盤辺りに差し迫ったところで、突如として舞台の天井から複数の手裏剣が前の方で座っていた五ェ門の席へと目掛けて降り注いで行く事態が発生する。
「えぇ何、何事なの!?舞台の上から手裏剣の雨が降って来たよ、これって何かの演出とかじゃ、ないよね!?」
「あらあら手裏剣ねぇ、これはまた古風な武器を、とりあえず巻き込まれないように避難しましょう、恐らくこの様子だと歌舞伎劇は中止なりそうだし」
劇場館内で起きた唐突な事態に対して、咲耶姫は驚き動揺し始めてしまうが、私は五ェ門が手裏剣で攻撃されている場面を目撃し、恐らくこれはルパン一味関連の事態だろうと推測したので、とりあえず落ち着いた態度で冷静にここから避難しましょうと言って、咲耶姫を連れて外へと出て振り返ったところで。
突如として劇場館の大きな瓦屋根が大きな爆発させて吹き飛び、立ち昇る火煙中から抜刀した五ェ門が、身軽な動きで隣の総合ビルへと逃走して行き、その後を追う古典的な忍者姿をした人間達がが追っていく光景を見かけたことで。
私はこれがルパン三世の映画の出来事であることに気が付き、そして五ェ門が歌舞伎劇を見ている最中に襲われる話と言えば『燃えよ斬鉄剣』の最初の導入曲辺りのシーンだと思い出し、神妙な表情を浮かべて、どうしたものかと考え込む。
(えぇ確か燃えよ斬鉄剣は、前世の頃に数回視聴済みだったから凡その展開何かは知っているのだけど、何分三千年以上前の記憶だから、細かい話の流れや登場ゲスト及び敵対組織などのことは全て綺麗さっぱり忘れてしまっているのよね)
と私はどのルパン映画の話だったかは幸いにも覚えていたが、何分三千年以上昔に見たっきりだったので、詳しい出来事や登場人物などについての知識などは完全に忘れてしまっており、どう介入したものかと考え込む事態になっていた。
こんなことなら後から調べられるように、三千年前にルパン関連の映画の話とか記録に残しておけばよかったわね。
「ねぇねぇ幽香ちゃんはこれからどうするつもりなの?楽しみにしていた石川五右衛門の歌舞伎劇は、今の爆発で舞台ごと空に吹き飛んじゃったし、もう萎えたから私は帰るつもりだけど」
「あら帰るのね、今日は本当に不運だったとしか言えない事態だけど、私的にはちょっと面白そうなことが見れそうだし、私は追われているルパン一味の後を追うことにするから、それじゃまたねぇ咲耶姫」
と咲耶姫は楽しみしていた歌舞伎劇見れなくなってしまったことで萎えてしまい、もう帰る支度をし始めながら、この後どうするつもりなのかと問いかけて来たので、私は面白そうだからルパン一味の後を追う旨を伝えると。
私は咲耶姫にお別れの言葉を告げてから、実体化の術を切ってから銀座の夜空に飛び立つと、そのまま一瞬で服装をいつもの格好に変えて、忍者風の一団から逃げているルパン一味の後を追っていく。
パソコンが死んだので、編集および情報集が出来なくなり、この作品を続けるのが難しくなったので、無期限の休止とさせていただきます。
原作の話に無いオリ主とコナンキャラとの交流などは書けますが、映画などの情報がいる劇場版編の話などは無理なので、しばらくオリ主系の話を投稿していくかもです。
今まで【米花の向日葵の謎を追え!】読んで頂きありがとうございました。