第9話
さて、喫茶店で起きた強盗事件の事情聴取を終えて、風見神社に帰宅した後、今日散歩してきて起きた出来事などを、籐也を除く家族みんなで居間で夕飯を食べながら話すと。
修也と奥さんは感心した声で流石は幽香様、そこいらの犯罪者なんて敵ではないのですねと、楽しそうに笑顔で笑っていたが、裕也はと言うと真顔で事件を担当した警察の人大変だっただろうなっと同情するような声で、虚空に向かって謝っていたのを見たので。
私はあぁ多分アニメか漫画だと背後に現場に居た刑事さんの姿が浮かび上がっているんだろうなっとそう思いながら、今日もなかなか良い出汁が効いた味噌汁とご飯を、美味しく飯を味わって食べ終えてから、勉強している裕也のすぐそばで、居間にあるPS2でゲームを遊びながら、その日を過ごして行き。
そして喫茶店での強盗事件から次の日の朝に、鈴木次郎吉と共に海外の秘境旅行へと行っていた籐也から電話がかかって来て、何やら海外で冒涜的な神を降臨させようとしている邪神教団と危険なアーティファクトを狙う軍組織との抗争に巻き込まれたので、帰るのが遅れると言う連絡と、今ルパン一味と共闘して軽く両組織を潰して行ってから帰ると言う電話越しでも分かるくらい笑顔でガハハハと言う声を最後に電話を切られしまう。
そして何事ですかと修也と奥さんと裕也が聞いて来たので、私は掛かって来た内容をそのまま伝えると、修也と奥さんは慣れた様子であーまたかぁ、と言った表情を浮かべながらせこせこと居間へと戻って行き、裕也はと言うと。
「いや、冒涜的な神を信仰する邪神教団って何なの、それ!?現実にそんな非現実なのも居るの、しかもそんな教団が保持するアーティファクトを付け狙う軍組織って、どこのオカルトゲームの世界観なんですかぁ!?あはあっははは!?」
と裕也は電話の内容に対する驚愕と恐怖を抱き、そして世界に潜む冒涜的な存在がいると言うことを知り、そしてさも慣れているかのような反応する両親に対する戸惑いが致命傷になったことで、一時的な発狂状態になってしまう。
(うーん裕也は正気度チェックに失敗したのかしら?それとも警察学校に備えた入試勉強に疲れているのかしら?まぁ放置していればそのうち正気に戻るでしょう)
と私は時間が経てば戻るかと判断し、一時的発狂によって笑い続ける裕也を放置して優雅に紅茶を嗜むことにする。
「うーんやはりイギリス式の紅茶は良いわね、あとは菓子もあれば良いのだけど。そうそう今日のニュースは、へぇ海外でルパン一味が大暴れ、古代の財宝を盗み出すねぇ」
と言った感じで、今日も風見家一家は騒がしくも平和であった。
まぁそんなこんなでその後電話があった日から一週間後に、藤也が大荷物を背負って風見神社に帰宅したので、長旅の疲れもあるだろうから話を聞く前に藤也をお風呂に入りに行って、しばらく時間が経ってから、綺麗さっぱりなって、そして部屋着の着物に着替えて戻って来たので。
私らは藤也を居間入れて、家族みんなを集まってから、三週間の秘境旅行で何があったのかを詳細に問いかけて聞くと。
どうやら藤也と次郎吉は最初の一週間は二人乗り用の大型バイクに乗って、アフリカ大陸の奥地に点在する古代文明の遺跡を観光していたのだけど。
珍しく次郎吉が道を間違えると言うハプニングが起きて、人類社会から切り離された辺境の路なき道を通っていたら、体の耳や指が欠損している黄色のレインコートを羽織った凡そ100人の武装集団に襲われたのだと。
ただそこには超人無慈悲と言う二つ名が密かに裏社会で呼ばれている藤也が居たので、襲いかかる連中を、まぁ紙切れのように蹂躙しては、時に結界術で銃弾の嵐を防ぎ、仙人術で強化された拳を振るって十数人吹き飛ばして、豪快で無慈悲に黄色のレインコート集団を数分ほど蹂躙しながら制圧してしまう。
さて、その場での安全を確保した藤也と次郎吉は、意識のある黄色のレインコートの1人を尋問して、何故自分達を襲ったのかと聞き出す、ちなみに相手が自白するまで往復ビンタを数十回していたもよう。
そいつ曰く、自分達はハスターと言われる神を信仰する宗教団体であり、襲った理由は鈴木次郎吉を誘拐し、活動資金稼ぐためであり、どうやって待ち伏せしたのかについては、ハスター様とやらの権能である魔術を用いて、ここに来るよう誘導し、人のいない辺境の地で襲ったのだと告げられた、藤也と次郎吉だったけど誘拐や襲撃などいつものこと、話し合った結果このまま帰宅しても、いずれ同じ組織に狙われることになるだろうから、その教団を潰すことに決めたそうだ。
そしていざ宗教団のアジトを潰すべく向かっている途中で、謎の軍組織が襲いかかって来たのだ、そいつらは影の秩序軍と名乗り、藤也と次郎吉が潰そうとしている宗教団体が保持する古の文明が作り出した強力なアーティファクトを狙う組織であり、あとついでに身代金目的で鈴木次郎吉の身柄も狙っていたので襲いに来たと教えてくれたそうだ。
そして問答が終わると同時に影の秩序軍が襲い掛かって来たので、籐也と次郎吉は大型バイクに乗って、安全な場所を目指して、急遽命を賭けたカーレースが開始され、次々と追ってくる機関銃やミサイル砲塔が取り付けられた軍用車数十台と主力戦車三台と軍用ヘリ一台に追われると言う普通なら絶望する状況だが。
そこは今まで様々な修羅場超えて来た熟練の冒険家である次郎吉が、鍛え抜かれたドライブテクニックで、追っ手が放ってくる銃弾の嵐や小型ミサイルなどを次々と神技的に回避しながら走り抜け、当たりそうな銃弾などは籐也の結界術にて弾き防ぎ、そうやって影の秩序軍とのカーレースを続けること十分したあたりで、緊急事態が起きてしまう。
なんと次郎吉の大型バイクからやばそうな音がしてので、咄嗟に籐也は次郎吉を担いで空へと飛び立つと、同時に大型バイクは爆発、流石に長時間オーバーヒートで運転していたところを、結界の隙間を抜けた弾丸がエンジンに当たったのが原因だろうと、籐也はそう推測している。
さて、バイクを失い危機的な状況に陥った籐也と次郎吉だったが、このままではやられてしまうと考え、次郎吉は近くの岩陰に隠れながら、護身用に持っていたリボルバーで応戦し、そして籐也は仙人術の【超人化】にて自身の身体能力を底上げしてから、機関銃を撃って来る軍用車へと一瞬で近づいて、仙人術の【鉄皮膚】にて固くした足を用いて、全力の踵落としをくらわすことで、軍用車を一瞬で廃車にして爆散させてやったり。
自身へと発射された砲弾を上手く受け流しながら、その力を利用して戦車へと砲弾を投げ返して撃破し、飛んでいる軍用ヘリに向かって廃車にした軍用車を全力投球して撃破したりと、大暴れするが、流石に相手の人数と訓練された連携力に徐々に押されて行き、このままではやばい状況になったそうだ。
「え?このままではやばいって、無事に帰って来たんだから何とかなったんじゃぁ?」
「えぇそうよね、何か乱入者があったのだと思うけれど、誰か助けてくれたの?」
と裕也はやばい状況になったのに無事なのだから何とかなったんじゃあと疑問を浮かべ、私は何か状況を覆すきっかけがあったのだろうと思い、一体誰が助けてくれたのかと聞くと、藤也は満遍の笑顔を浮かべながら戦っている途中で、世間で騒がれる大泥棒ことルパン三世とその一味が加勢してくれたと語ってくれる。
(え?ルパン三世って、あの大泥棒のルパンってことよね、どう言うつもりで加勢したのかしら?)
と私は何の狙いでルパン一味が加勢したのかと疑問符を浮かべつつ、話の続きを聞くと、ルパン一味と協力して影の秩序軍を壊滅させた後、何故助けてくれたのかと、藤也と次郎吉は聞いたところ、どうやらルパン一味は黄色のレインコートを羽織った宗教団体が保持する古代の財宝を盗むために活動しており、その過程で邪魔して来た影の秩序軍と敵対し、襲われていた藤也と次郎吉を光景を見て、共闘関係を結びたく助けたとのこと。
藤也と次郎吉は自分達だけで黄色のレインコートを羽織った宗教団体と影の秩序軍を相手にするのは無謀だっと考え、ルパン一味からの共闘要請に応じ、しばらく行動と共に行動することになる。
そして予定よりも秘境での活動は長引くと考えた藤也と次郎吉は、家族に帰ることが遅れることを連絡したのであるが、次郎吉の方は濁して伝えたのに、うちの藤也は馬鹿正直に帰るのが遅れる理由を答えた時は、近くにいたルパン一味も流石に困惑したとのこと。
そんなこんながありつつも、ルパン一味と共に道中で襲ってくる影の秩序軍を撃退しながら黄色のレインコートを羽織った宗教団体のアジトへと殴り込み、無事にハスターを召喚しようとしていた教祖を倒し、返す刀で影の秩序軍のボスを刑務所送りにしたことで。
藤也と次郎吉は無事に今回の騒動を解決し、戦利品としてハスターを召喚しようと利用していた危険なアーティファクトは藤也の術にて封印してから、次郎吉の危険なコレクションの一つとして管理し、宗教団体のアジトで見つけた財宝はルパン一味が手に入れることになり、そのまま解散となったそうだ。
「なるほどね、今回の旅行はかなり大変だったようね。まあ無事に帰って来て良かったわ藤也」
「いやぁガハハハ、なかなかに大変な秘境旅行でしたわい。そうそうこれが現地で手に入れたお土産とハスターと言う神に関する魔術書です、幽香様の方で管理をお願い致します」
と藤也は旅行鞄から買って来たお土産を居間の机に置いて行き、最後にハスターに関する魔術の管理をお願いしますと私に渡して来たので、とりあえずお土産の確認で騒いでいる風見一家を尻目に、渡されたハスターに関する魔術書などを軽く確認してみると、外宇宙に存在するハスターと言う神を召喚する手順や、その一部の権能を具現化する術などが記載されており。
私は心の中でこれって小泉紅子案件の奴じゃね?と思いながらも、普通の人間には危険すぎる冒涜的な術も記載されていたので、結界術で頑丈に封印処置をし、風見神社の蔵にまた一つ危険な物が増えることになったのであった。
なお後日に鈴木次郎吉が管理することになった危険なアーティファクトがある展示場に赴き、鈴木次郎吉の合意の元に、より強固な封印処置を施したので、最上位神クラスの神格でもなければ破れないので、今後二度と使用出来ないアーティファクトが誕生することになるのであった。
と言ったところでここまです、まあクトゥルフ神話のネタも挟みつつ、道中でルパン一味と出会って共闘したり、など大冒険でしたがあくまでもここは風見幽香に転生した主なので、風見藤也からの旅行話を聞いている風見幽香と風見一家にしました。
ちなみルパン一味が藤也と次郎吉に共闘を持ちかけたのは、単純に偶然戦っている光景を見て、これは敵対したらめんどくさそうだったからです。
まぁゴエモン先生が居るので、一応藤也は倒せますが、その背後にいる存在に勝てるかわからないと言うルパン一味サイドの懸念があったので、恩を売つつ共闘した方がいいだろうと判断した方です、幸いにもお互いの目的的にも協力関係にできますし。
*内容などを一部修正しました*