1人の男子生徒は学園生活部の一員として『日常』を取り戻したい   作:Kagura_fbk89

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初投稿です
この度初めて!前々から書いてみたかった『がっこうぐらし!』の2次創作小説を書いてみました。
小説自体は前々から暇つぶしで書いたりしていましたが、こうやって実際に書いて投稿したりするのは初めてなので暖かい目で見て下されば幸いです!



第0章 絶望の始まり
Prologue 第1話 終わりの始まり


20XX 年 午前6時00分 ◯◯県 巡ヶ丘市のとある住宅にて

 

 

 

 

 

 

 

『パッパラッパ パッパラッパ パッパラッパパッパパ パッパラッパ パッパラッパ パッパッパパラッパパ…』

 

 

周りの家屋とは少し違った雰囲気を持つコンクリートを多用した3階建の住宅の一室で、一般人が基本耳にすることのない自衛隊の起床ラッパの音が寝ている青年のスマホから鳴り響く

 

 

 

「……んぁ?……あぁ、朝か…」

 

 

10秒ほど起床ラッパの音が鳴ったあたりで目が覚めた青年はスマホのアラームを切りベットから身を起こす

 

 

「…あ〜、眠っ…なんだか今日は珍しく朝から起きれたな…」

 

 

青年は布団から抜け出し薄く光の漏れるカーテンを一気に開き窓を開ける

 

 

「眩しっ…あ、でも風がめっちゃ気持ちい…」

 

 

彼の名前は『秋乃 優也』(アキノ ユウヤ)、巡ヶ丘高等学院に通うアニメと銃とバイクが好きな3年B組の男子生徒である

 

 

「とりあえず顔でも洗いに行くか…」

 

 

いつもと変わりないこんないつもの朝や生活が堪らなく愛おしい彼は、今日自分に今世紀最大の悪夢が降りかかることなど予想すらしなかった…

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おはよう、父さん 母さん」

 

 

俺が中2の時に交通事故で死んだ、今となっては自分の記憶にしか存在しない両親に毎朝、絶対に毎日欠かしたことの無い挨拶をする

 

 

朝と夕方、寝る前に必ず仏壇に手を合わせお線香を上げる、いつもの日課が終わった俺は高校の制服に着替え朝食の準備を始める、横目にニュース番組を見ながら卵を2つ、食パン1枚とウィンナーを冷蔵庫と棚から取り出す

 

 

引っ付かないように軽く油を引いたフライパンに卵を2つとウィンナー4本を落とし蓋をする(ついでにちょっと水を入れて目玉焼きの上部を蒸して火を通す)そうやって焼いてる間に食パンにブルーベリーのジャムを塗り先に食っておく

 

 

「そろそろかな?…」

 

 

パンを半分ほど食べたというあたりでフライパンの蓋を取りある程度火が通った事を確認した俺は皿へ焼いていたものを移す

 

 

ダイニングへと運んだそれを持ってきた牛乳とフォークを持って食べ始めた

 

 

「う〜む…いつも通り、なんて素晴らしいんだろう…」

 

 

ニュースを見て、パンと目玉焼きにウィンナーを一緒に食べて牛乳で一息つく、そんないつもと変わらない日常が大好きな俺はうっとりしながらニュースを眺める、今日は目覚めがやけにスッキリ…というかやけに目が覚めていていつもなら二度寝をするはずだったが寝れる気にならなかったのだ

 

 

「なんだか今日は良く無いことが起こりそうだな〜」

 

 

なんて言いながら再びテレビに目をやるとアナウンサーは『日本各地で暴動発生か 計画性がある物と見て警察が鎮圧 捜査を行なっている』などと言っているのを目にした

 

 

「暴動かぁ…嫌だなぁそういうの」

 

 

日本国内で暴動が起こるなんて滅多にないので、早く終わってほしいと思いながら家を出る準備をする

 

 

現在時刻は7時20分、一般的に見れば早すぎるかもしれないが、俺の場合はこのくらいの時間に出ないともしかしたら遅刻してしまうかもしれないのだ

理由は俺の通学手段にある

 

 

俺はポケットにスマホを入れ各関節部にプロテクターを装着したら通学カバンを背負いキーケースから俺の『愛車』の鍵と家の鍵を取り出す、家を出たら家の敷地内にあるガレージへと向かう

 

 

ガレージの中には青をベースに自分なりにカスタマイズしたサイドバッグ付きの単車『CB400』が停めてあった

 

 

これは私立高校である巡ヶ丘の利点と言うべきか、公立高校と違い校則がかなり緩いためバイクでの通学が許可されているのだ、その分朝の交通状況を見ながら登校しないといけないわけで俺が早く家を出るのはこのような理由があるからだ

 

 

扉の横にあるボタンを押してガレージのシャッターを開けて単車を外へ出す

 

 

「今日もよろしくな」と言いながら俺は太陽の光に反射する青いタンクを撫でる

 

 

サイドスタンドを払ってシートに跨ったらキーを差し込み捻るとニュートラルランプが光り、それを確認した俺はセルスイッチを押し込みエンジンを掛けスマホの遠隔操作で家の門を開く

 

 

「それじゃ、行ってきます」

 

 

そう言って俺はウィンカーを出しアクセルを捻って公道を走り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家を出てからはや30分、俺はいまだに学校へ辿り着いていなかった

 

 

朝の通勤ラッシュ時間であるためある程度は仕方ないが今日はそれとは別の理由があった

 

 

『ピーポーパーポー』『ピーポーパーポー』

 

 

「またか……」

 

 

後ろから来た救急車に道を譲る、先ほど「またか」と呟いたのは今日バイクで走り始めてから30分の間でこれでもう救急車に道を譲るのは5台目であるからだ

 

 

「やっぱり今朝のニュースで見た暴動と関係あるのかな…」

 

 

俺は朝のニュースで見た内容を思い出しながら再び道路脇から車線の中央へ戻る

 

 

「…とりあえず遅刻しないようにもうちょっと急ぐか」

 

 

今年はまだ一回も休んでいないのでここで皆勤賞を逃すのは惜しい、俺はあまり良くないが渋滞の間をすり抜けて学校へと急いだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見えてきた…」

 

 

なんとかあの後渋滞を抜けることができて無事8時12分に学校へと辿り着いた

 

 

「遅刻だけは回避できたな…良かった良かった…」

 

 

俺は学校の駐車場に繋がる道へ入り門を潜った、敷地内は徐行スピードで移動し駐輪場の側にある生徒用のバイク置き場へたどりついた

 

 

自分の駐車位置にバイクを停めエンジンを切ってから降りてスタンドを出す、カバンからチェーンロックを取り出し屋根の支柱とバイクの前輪を一緒にロックする、しっかりロックされていることを確認したらサイドバッグにプロテクターやグローブ、ヘルメットのホルダーに顎紐を引っ掛ける

 

 

この作業が全て終わったら俺は校舎へ向け歩き出す

 

 

「1限目はなんだったかな〜……あ、てか今日数学の小テストあるじゃん、めんどくさいな〜…」

 

 

こうやって今日もいつも通りの学校生活が始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……はずだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日もいつもと変わらない1日が始まり、終わるんだと思っていた、4限が終わったら学食を食べてお昼休みは図書室で時間を潰し、学校が終わればバイクに乗って家へ帰る、たまには寄り道したりそのままバイトに行ったり…そんな変わらない生活をいつものように送るんだと思っていた

 

 

でも、そうじゃなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃ〜…今日も疲れたぜ…でもこのいつも通りの感じも心地良いなぁ…」

 

 

6限目が終わりホームルームと終礼が終わった俺は廊下を歩いていた、俺と同じように家へ帰るため、友達とどこかへ寄り道するため、塾に行くため、バイトに行くためと各々がそれぞれの目的に向けて歩いている

 

 

俺は塾も行ってないし寄り道するような用事も今日は無い、バイトはやっているが今日のシフトは入って無い、俺はこのまま家に帰ろうとしているところだった

 

 

廊下を歩いていた、その時

 

 

 

 

 

『キャァァァァァァァァァァァァ!!!』『うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 

 

 

 

グラウンドから叫び声、悲鳴のようなものが聞こえた

 

 

最初は運動部かバカなやつがなんかやらかしたのかと思っていたが周りの生徒が窓の外を見てざわついている、なんだなんだと思い俺も周りと同じように窓からグラウンドを見下ろす……そこには

 

 

 

 

 

『いやァァ!!来ないで!!来ないでぇ!』『なんなんだよ急に!ケンジ!悪ふざけもいい加減にしっr!?痛ってぇぇ!血が!!俺の腕から血が!』

     『やめて!!痛い!痛い痛い痛い!!やめっ、やめてぇぇぇぇ!!』

 

 

 

 

 

人が人を噛んで…食っている、まさに『地獄』としか言いようの無いような空間が広がっていた、逃げ惑う生徒、友人を止めようとしてそいつに噛まれる生徒、そして取り囲まれ絶賛貪り食われている生徒…

 

 

「…は?」

 

 

俺は自分の目を疑った、人が人を食うだなんて…漫画やゲームの話だ、だがこの現状を見る限り、それが…ゾンビだと言わざるを得ない…

 

 

先ほどまで囲まれ貪り食われていた生徒はぴくりとも動かず食っていた生徒も別の人物を襲っている、あからさまに息絶えたと思われるその生徒は身体中に大量の咬み傷と激しい出血があり処置を施しても無駄だと医者じゃなくてもわかる

 

 

それを見て言葉を失っていた俺だったが、さらに衝撃的な場面を見ることになる

 

 

『ぅ…アァ……』

 

 

なんと既に生き絶えたであろうその生徒の屍が再び起き上がったのだ、だが様子がおかしい、見ていて生気が感じられないような、力の抜けたようにその場に立っている

 

 

だがそこで近くを走ってきた1人の生徒を見つけるや否やそいつに向かって歩き出して行くじゃないか、そして運悪くつまずいてしまったその生徒は立ち上がれず追いつかれ死んだはずの生徒に悲鳴を上げながら噛みつかれ、他の生徒…いや『奴ら』がやってきて貪り食われている

 

 

「なんなんだよ…あれ…」

 

 

それらを見た俺が絞り出した第一声目がそれだった

 

 

「っ!に、逃げなきゃ!!」

 

 

俺は弾き飛ばされたかのようにその場から一気に駆け出す、恐怖と困惑で足がすくんで転けそうになったが踏ん張って無事2階から1階へと降りれた

 

 

だが1階の廊下を見てみるとどこもかしこも逃げ惑う生徒やそれを追いかける『奴ら』だらけ

 

 

ここもか! そう思った俺はとにかく単車の置いてある駐輪場まで向かうことにした、だがその時

 

 

『ぅァァァァぁ…』

 

 

こちらに気がついた1体の『奴ら』が俺に向かってゆっくりと、だが確実に向かってきている、しかも運の悪いことにソイツの横を通らなければ駐輪場まで外を通りかなり遠回りしなければならない、屋内にも屋外にも『奴ら』はうじゃうじゃいる、俺は外を歩いて見つかるリスクよりも隠れる場所の多い屋内を通って向かうことにした…つまり、今から目の前のコイツをどうにかしなければならないというわけだ

 

 

「何かっ、何か長い棒は?!なんでも良い、なんか使えそうなもの…」

 

 

刻一刻と迫ってくる『奴ら』俺は長くて頑丈な、使えそうなものがないかと付近を見渡す…そして

 

 

「っ!あった!ほうき!」

 

 

放課後の廊下掃除当番だったやつが置いて行ったんだろう、俺はそれを拾い上げ持ち手の方を相手に向け、構えた状態で間合いに入るのを待つ…その瞬間

 

 

「今だ!!オラァ!!」

 

 

正直言ってこの時の俺はどうにかしていたと思う、『奴ら』のようになってしまったとはいえ同じ学校の生徒であったやつを箒で胸のど真ん中を容赦なく突いたのだから、突かれた元生徒は一瞬呻き声を上げて呆気なくその場に倒れた

 

 

「よし!!後は…」

 

 

俺は横を通る時にまたもや箒の先っぽで起き上がって襲いかかってこないよう倒れた『奴ら』の体を床に押さえつけながらなんとか横を通過することができた、意外と人生初の暴力だったりするがこの時は罪悪感よりも「なんとかしてやったぜ!」といった達成感と安心感の方が勝っていた

 

 

その後はヒヤッとする場面もあったが、なんとか無事に駐輪場へと辿り着くことができた

 

 

「……な、なんとか…着いた…」

 

 

俺はバクバクと暴れまくる心臓を抑えようとしつつ愛車の元へ向かう

 

 

その時周りを見ながら気づいたことが…

 

 

「……駐輪場とか駐車場は…見た感じ『奴ら』はいない…な…」

 

 

そもそも珍しいことにこの学校、バイクや自転車を使って登校する生徒があまり多くないのだ、それに今朝見た時にあった自転車がちらほらと無くなっているため先に乗った生徒がこのへんいた『奴ら』を連れていったのかもしれない

 

 

「とりあえず…急いでここから離脱しないと…」

 

 

家に帰ればある程度の物資や使えそうなものがあるため、ひとまずは巡ヶ丘郊外にある自分の自宅へ向かうことにした

 

 

最低限のプロテクターを急いで装着しヘルメットを被る、そしていざバイクに乗って離脱しようとした時…

 

 

 

 

 

『誰かっ!たっ、助けて!!』

 

 

 

 

 

校舎の中から1人の女子生徒が飛び出してくる

 

 

見た目は結構美人でボーイッシュ、髪の色がパープルホワイトの結構賢そうな生徒だ、同じ学年であのような子を見かけたことは無いためおそらく下級生だろう

 

 

そしてその後ろからはおよそ10数体の『奴ら』の姿が、女子生徒はかなり消耗しているようでこのままだと追いつかれそうだ…

 

 

…わざわざこんなリスクを被る必要は無いというのに

 

 

…自分も危ないことくらいわかっているのにも関わらず…俺は

 

 

「女から助けてって言われたら!!断る野郎がどこにいるってんだよ!!」

 

 

俺は箒を持って女子生徒の元へと猛ダッシュ、あまり体力を消耗してこなくて良かったと思う、するとこちらに気がついて驚いたような顔をした女子生徒にすれ違いざまに声を掛ける

 

 

「このまま駐輪場に行って青いバイクの側で待ってて!!」

 

 

「え!?あ、その!」

 

 

「早く!!ダッシュダッシュ!!」

 

 

「は、はい!!」

 

 

よし、随分と説明を省いたがなんとか伝わったようだ、幸いにも駐輪場には俺以外に青いバイクに乗ってきている奴はいなかったから間違えることも無いだろう

 

 

俺は箒を構えて『奴ら』の正面に出る

 

 

数は外に出てきた分で6体…なんとかなるだろう

 

 

俺は先頭にいた1体に向けて先ほどと同じように突きを喰らわす、そのまま後ろに倒れ後続の2体を巻き込みこれで残り3体

 

 

次は右から来てるやつ向けてフルスイング、こちらもあっけなく倒れ無事無力化、残り2体で運の良いことに2体前後で連なっている、俺は一気に走って距離を詰めて渾身の突きを相手の体のど真ん中に放つ、そのまま後ろのやつも予想通り巻き込んで転倒したためこれで6体全てを無力化できた、さっき倒した奴らを見てみるが未だに起き上がれずにジタバタと動いている

 

 

「なんとか…なった、よし!急いで離脱だ!!」

 

 

俺は走ってその場を後にし、先ほどの女子生徒の待つ愛車の元へ急いだ

 

 

「おーい!大丈夫か?!」

 

 

見えてきた自分の愛車とその陰で隠れながらこちらに手を振る女子生徒に声をかける、ちゃんと青いバイクで理解できていたようだ…

 

 

「は、はい!大丈夫です!!助けてもらって本当に 「お礼は後!後ろ乗って!急いで!」え?!はっ、はい!!」

 

 

俺はタンデムステップを出して急いで乗るように指示する、俺もスタンドを払って素早くバイクを駐車位置から引っ張り出す、俺が跨ってイグニッションをON、セルスイッチを押し込みバイクの心臓に火が入る、女子生徒もたどたどしくだが後ろに座って後輪のスプリングが軋む音がする

 

 

「しっかり俺の肩持って!!出すよ!!」

 

 

「はいっ!!」

 

 

こうして、俺ともう1人は高校から脱出することに成功した…だがしかし、まだ悪夢は始まったばかりであるということは、2人は知る由も無かった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっと投稿の仕方がわかりずらくて…30分くらい投稿にかかっちゃった(//∇//)

ここまで読んでくれてありがとうございます!誤字や抜け、指摘するところがあればアドバイスしてくれるとありがたいですしコメントしてくれるだけでも嬉しいです!

好評だったら続けようと思います!
(※自分まだ学生の身なのでできても2週間か1週間のスパン(もしくは不定期)でしか投稿できないと思います…
    (>人<;)

ぶっちゃけどれくらいの文字数が読み易い?

  • 0〜2500文字(余裕)
  • 2500〜5000文字(まぁまぁ余裕)
  • 5000〜7500文字(ふぅ…ぜ
  • 7500〜10000文字(仕上がった…)
  • 10000文字以上 (΄◉◞౪◟◉`)
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