1人の男子生徒は学園生活部の一員として『日常』を取り戻したい   作:Kagura_fbk89

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テスト週間が終わったと思えば、まさかのコロナになるとは…でも、こうやって学校休んで執筆に充てれる時間が十二分にあるのは 良かった…のか?

めっちゃ時間開きましたが第7話です


第1章 巡ヶ丘学院高校編
第7話 学校の生存者達


 

 

 

 

 

 

 

「学校…ですか…」

 

 

「そう、危ないとは思うけど ほら、今の俺たちには銃もあるわけだし…行っても大丈夫だと思ってね」

 

 

俺は美紀に、次の目的地は自分たちの学校『巡ヶ丘高等学院』である事を伝える、だが 今言った通り死角の多い校舎内には危険が山ほどあり、そもそも学校にはここで銃が手に入らなかった際は行くのをやめようとしていたくらいだ、だが今回 運よく銃を2人分入手することに成功したので予定通り学校へ行くことにしたのだ

 

 

だが、銃が手に入ったからと言って なぜ今となって再びあの地獄へ向かうというのか、それには俺なりの理由がある

 

 

「まぁ、なんで今更俺たちの学校行くのかに関しては…ほら、俺らの学校って 電気 水道 食料 がある程度自給できるわけで もしかしたら生存者がいる可能性があるんだ、もしパンデミック初日を生き残って隠れたりしている人がいればできる限り助けたいんだよ」

 

 

俺たちの学校は他と比べ特殊と言えるだろう、なんせ学校の地下には浄水設備、屋上にはソーラーパネルと園芸部の畑で野菜が育てられており、ここだけで自給自足が可能っちゃ可能なのだ

 

 

それらの事より 生存者がいる可能性が少なからずあるのだ、それに俺は手の届く限りの人を助けたいと思っている事からこの度、危険を犯してまでも学校へ行こうとしているのだ

 

 

「…もちろん美紀が行きたくないと思うなら十分それに配慮する…美紀の素直な考えを教えてくれ」

 

 

「…そうですね…」

 

 

しかし、俺は1人ではない 共に行動する美紀の事も考えなければならない、ここで美紀が行きたくないと言えば、それに合わせる あくまでこれは俺のエゴなだけであって美紀までも危険に巻き込むわけには行かない

 

 

俺は美紀の答えを待つ…

 

 

そして、そこで美紀の口が開いた 

 

 

「…先輩って、本当にお人好しさんですよね…」

 

 

「ははっ…よく言われたよ」

 

 

飛び出てくる言葉は何かと思えば、褒め言葉なのか それとも責めているのかよくわからない言葉が出てきた…昔 よく友達や親から言われていた言葉だ

 

 

「でも、そんな先輩に救われてる一面もあります」

 

 

「役に立てられているなら何より…」

 

 

先ほどの言葉とは裏腹に、次に出て来た言葉は純粋な感謝の気持ちだった

 

 

「ですから、そんな先輩を見習って……私も、お役に立てるなら ご一緒させてもらいます」

 

 

「…俺が言うのもアレだが…危ないし、もしかしたらそこで死ぬかもしれない…それでもか?…」

 

 

最終的に得られた美紀の答えは「YES」だった……言い出しっぺの俺が言うのもアレだが、改めて美紀に 行き先である学校は銃砲店よりも危険で、死ぬ可能性も大いにある事をもう一度 美紀に問いかける

 

 

「…それでも、です……それに、2人いた方が何かあったときも安心じゃ無いですか?」

 

 

どうやら美紀は考えを曲げるつもりは無いようだ、まっすぐな瞳でこちらを見つめてくる

 

 

「…よし、それじゃ『2人で』学校に行こう…命大事に、ね」

 

 

「はい…命大事に、ですね」

 

 

再び、今や俺たちの間では訓示のようになった「命大事に」というフレーズを唱える

 

 

「それじゃ、行こうか…後ろ乗ってくれ」

 

 

すでに停めていたバイクの元へ辿り着いていた俺は車体を立てサイドスタンドを蹴り上げながらシートに跨り、後ろで待機していた美紀にも声をかける

 

 

「わかりました…ちょ、ちょっと…銃が重い、です…一瞬持ってもらって良いですか?」

 

 

「了解、ちゃんと座れたら渡すから ね、っと…片手で持つのキッつ…」

 

 

ちょっとあたふたしつつも タンデムシートに美紀が乗り車体が少し沈むのを感じ、美紀に渡された銃を返す、肩にガンケースを背負おうとして美紀を背景に俺は何度も繰り返し手に染み付いた手順でエンジンを掛ける

 

 

少し猟銃や弾薬で重量が増加し、燃費が悪化しただろうが…まだガソリンのメーターは半分ちょいのあたりを指しているので道中でガス欠…なんてアクシデントは起きないだろう

 

 

今持っている刀やマチェーテに加えて更に長物が増え、肩掛けとは言えどもガンケースが脚に引っかかるのを少し鬱陶しく思いながらも こうして、夕暮れが少し顔を出し オレンジ色の光が寂れた町にゆっくりと影を作りながら、俺たち2人はバイクで学校へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あ、コンビニだ」

 

 

「え?どこですか……あ、あそこですか…寄って行きます?」

 

 

あれからと言うものの、バイクで走り出してから20分程 学校まで残り半分と言った地点で200mほど先にコンビニがある事に気がついた

 

 

俺が呟いたことにより美紀も気がついたらしく 寄って行くかと聞かれた

 

 

「…まぁ良いか、少し見るくらいなら大丈夫でしょ…そいじゃ、ちょっとだけ寄って行こうか」

 

 

俺はコンビニ寄って行く事にした

 

 

若干空がオレンジ色に染まり始めているが、15分程度中を見て回るくらいならこの後に行動に大きな支障をきたす心配も無いだろう

 

 

そうと決まれば俺はバイクを減速させ、コンビニの駐車場へ侵入する が、この時に一応何かあってもすぐに離脱できるように車体正面を道路に向け駐車しおく

 

 

すぐさまエンジンを切り、後ろの美紀に降りてもらう そしてサイドスタンドを立て美紀に続いて俺も降車する

 

 

「すぐ見てすぐ出ようか…中にはアイツらいるかな?」

 

 

「…一応、構えておきましょうか」

 

 

「だね」

 

 

店内には『奴ら』がいる可能性は0じゃないため、一応各々の武器を構えた状態で内部に入る事にした

 

 

美紀は木刀を、俺は刀を抜き いつ奴らが襲い掛かってきても対処できるよう警戒しながら、ガラスが割れ扉の意味を為さなくなった入り口から店内に入る

 

 

「…外から見た時は問題無さそうだったけど…奥にいるかな?」

 

 

「仮にいたとしても、バイクのエンジン音に気づいて出てくるんじゃ無いですか?」

 

 

「案外商品棚に阻まれて聞こえてなかったりするかもじゃん?」

 

 

俺と美紀は小声で、店内に奴らがいるかいないかについて話していた

 

 

もし居たとしてもエンジン音に気づいてすでに鉢合わせているのでは?という主張をする美紀だが、『奴ら』に聴力はあると言えど 常人の聴覚と比べたら劣っているので内部のインテリアに阻まれ奥に居るかもしれない個体には聞こえていないかも知れないと言う俺の考えで、安心して内部を探索できないでいる ブレーカーが落ちているのか、店内は明かりが灯っておらず、視界が悪い

 

 

「…そうだ」

 

 

そんな悪状況の中で 俺は1つ、アイデアを思いついた…それは

 

 

「…ほいっと」

 

 

『パリンッ』

 

 

そう、俺は足元に落ちていたガラスの破片を手に取り、店の奥まで投げたのだ これなら外に大きな音が漏れる事なく、店内に居るかもしれない奴らを誘き寄せる事ができると考えたのだ

 

 

そして、その結果とは…

 

 

「……来ないな」

 

 

「…どうやら居ないみたいですね」

 

 

結果は0、誘き寄せられる個体はおらず 一応あと2回ほど投げてみたが、どれも結果は同じで店内には『奴ら』が居ないことが確認された

 

 

「…それじゃ、良さげなものがあればどんどん持って行こう…とは言っても、あんまり残って無さそうだけどね」

 

 

「あ、だったら私は雑貨を見てきます」

 

 

「漫画の新刊置いてるかな〜…」

 

 

ある程度の安全を確認できたため、探索を開始する それでも、万が一に備え抜いた武器は手に持ったままだ

 

 

雑誌やら漫画を見るのは最後にし、まずは食料品棚を見てみる が

 

 

「…ま、予想通りって感じかな」

 

 

棚を見てみるとあらびっくり、ほとんど何もなく アイスや冷凍食品は溶けてまともに食べられそうなものは見受けられない

 

 

「…あ、でもお菓子類は結構残ってるじゃん」

 

 

菓子パンやお弁当コーナー、フリーズドライ食品の棚などを見たが、こちらは本当に何も無かった そして一応お菓子コーナーも見てみたら、小さな駄菓子やらが結構残っており スナック菓子も何袋か残っていた

 

 

この辺の菓子類はl全てカバンに詰め込む…まだまだ入りそうな様子だ

 

 

「…飲料とかも見てみるかな」

 

 

粗方詰め込んだところで、次に飲料品を置いてあるコーナーを見に行く事にした

 

 

だが…

 

 

「……お茶2本だけか…」

 

 

やはり飲み物はほとんど残っておらず、最終的な戦果はペットボトルのお茶2本と少なかった

 

 

「これ以外の飲み物と言えば……酒かぁ…」

 

 

一応、飲料というカテゴリで捉えるなら別でかなりの量が残ってある…何かって?…そう、酒だ

 

 

「…いや、生存者との交渉に使えるか?…最悪自分たちでも飲めるし、アルコールだから消毒に使えるしなぁ…」

 

 

この酒、今後酒好きな生存者と遭遇した場合は交渉に使える可能性も0じゃ無い、公的機関が文字通り死んでいる今なら一応自分達でも飲めないわけじゃ無いし 纏まった数が残っている瓶に入った蒸留酒、安酒だが度数が結構高いので消毒にも使用できるだろう

 

 

「…持って行こうか、これも」

 

 

結果、俺は3本ほど持って行く事にした

 

 

そのまま再び食品コーナーや雑誌コーナーを漁り、着々と物資は集まって行った

 

 

「後は…一応レジの方も漁るか…」

 

 

美紀が探索している雑貨コーナー以外を一通り見て、あれから追加でツナ缶2つとサバ味噌の缶詰が1つ見つかり 漫画や雑誌と言った娯楽品を入手、最後は残されたレジを見に行く事にした

 

 

「…やってる事はコンビニ強盗と一緒だな」

 

 

レジの中を漁る、やってることはまんまコンビニ強盗である 前までなら即逮捕だったが、今となってはそれを咎める者はいない

 

 

カウンター周辺には散らばったレシートと所々の血痕が目立つ、ホットスナックは空っぽで 荒々しく開けられたレジの中は1、5、10円玉と言った小銭が入っておりそれ以外の紙幣などは無かった

 

 

「金なんて盗っても使えねぇだろうが…」

 

 

何度も言うが、もうすでに公的機関は機能していないだろうにも関わらず 使い所の無くなったソレはもはやただの高級な紙切れだ

 

 

「ま、小銭は音で誘き寄せるのに使えそうだから貰って行くけどね」

 

 

まぁでも、俺からしたら関係ない話だ けど、小銭を残して行ってくれた点に関しては感謝しておこう

 

 

他にもレジ周辺を物色し、何か使えそうな物はないか探してみる…

 

 

「…煙草 ねぇ…」

 

 

俺はおもむろに、床に転がっていた小さな箱を拾う…煙草だ

 

 

…昔からちょっとだけ、憧れというか かっこいいと言うか…洋画とかで出てくるハードボイルドな男の人が静かに葉巻とかを燻らせているシーンを見るのが好きだった…わかるかな?

 

 

もちろん未成年での喫煙は御法度だ、いくら本人への罰則は無いと言えど 今まで築き上げてきた信頼や友人関係(と言いつつもそれと言って仲の良い知り合いはいない)が一発で崩壊する真似なんてしたく無かった

 

 

「…流石に駄m「先輩?」うわッ?!」

 

 

やっぱり、憧れがあるとしても煙草は良く無い そう考え直して箱を適当に放り投げようと思ったら、雑貨コーナーを漁っていた美紀が急に視覚外から声を掛けてきた

 

 

それに驚いた俺はすぐさま適当なポケットの中に箱を押し込む…後々の事を考えると、この時の判断は間違っていたのかもしれない

 

 

「『うわッ?!』…って、なんですか?…何かやましい事でも?」

 

 

「い、いや…別に なんでも無いさ…ところで、そっちの方はどうだった?何か使えそうな物は?」

 

 

美紀にジト目を向けられながらも、俺は「煙草持って行こうとしてました〜」なんて言えるわけがないので、あくまで平静を装って話題を逸らす

 

 

「…まぁ別に良いでしょう」

 

 

少し疑いの目線が強くなった気がしたが…なんとか切り抜けれたようだ

 

 

「…それで、何か使えそうな物 に関してですが…強いて言うならアイマスクやシャンプー、石鹸くらいですかね」

 

 

「そうか、こっちは結構な収穫だったぞ…ほれ」

 

 

衛生用品が手に入ったのは嬉しい、消耗品はいくらあっても良い なんて思いながら、俺は先程手に入れたお茶ペットボトルを1本差し出す

 

 

「はいこれ、さっき見つけたお茶 もう1本あるから気にせず飲んじゃって…他にもお菓子とかあったけど、小腹空いてたりする?チョコレートとかあるけど」

 

 

「だったらお言葉に甘えて、チョコ貰っても良いですか?」

 

 

「あいよ」

 

 

さぁて、これを食べたら移動再開だ

 

 

渡した板チョコを嬉々とした様子で食べ進める美紀を横目に、俺は先程ポケットに突っ込んだ煙草の箱をどうするか考えていた

 

 

「…ま、どっかで捨てれば良いか…」

 

 

「なんか言いました?」

 

 

「い、いや なんでもないよ…」

 

 

「そうですか」

 

 

結局、どこか次に落ち着いた時が来たら適当に捨てれば良いだろう

 

 

そう判断した俺は引き続き、嬉しそうな表情で板チョコを食べる美紀を眺め…

 

 

「…守りたい、この笑顔」

 

 

「…またなんか言いました?」

 

 

「なんでもないよ」

 

 

…のような場面があったとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そろそろだな」

 

 

「…私でもわかります、いつもの通り道ですね…このまま行くと…」

 

 

「5…いや、3分も掛からないな」

 

 

美紀がチョコを食べ終えるのを見届け 再び移動を再開した俺達

 

 

すでに学校まで残り数分の距離まで走っていた、この道はいつも俺が通学で通る道だ よほどの事が無い限り道を間違える…なんて事はないだろう

 

 

「今の時刻は…完全に夕方だな」

 

 

「…日帰りは難しそうですか?」

 

 

「ああ、最悪どこかに隠れて一晩やり過ごすしか無いだろうな」

 

 

「でも、一応野営用の道具はある程度持ってきてましたよね?」

 

 

「まぁな」

 

 

今の時刻は17時30分程度、外の明るさに関しては 今は5月中旬 空は暗いわけでもなく、強いていうならコンビニを出発した時より夕日の主張が激しくなったくらいで全然電気なしでも作業できるほどには明るい、まぁ少し寄り道したせいで到着予定時刻よりも少し遅れたりしたが…誤差の範囲内だ

 

 

今のところ日帰りのつもりで動くが、何かアクシデントが起きた場合はどこかに身を潜めて野営するのも視野に入れている、そういう時のために野営に必要な道具は背嚢に入れて来たしな

 

 

などと考えているうちに、俺達は巡ヶ丘学院の校門前までやって来ていた

 

 

「…さぁて、遅れちまったが 再登校…っていう事にしておくか」

 

 

「…皆勤賞、逃しちゃいましたよ」

 

 

「ハハっ、次の学期に再チャレンジだな…」

 

 

「…ッ そう、ですね…また改めてチャレンジ、しましょうか…」

 

 

「ああ……よし、それじゃ 行くか…駐車場側から入るぞ」

 

 

今『次』と意識して言った、また従来の日常を過ごせるようにするための 希望を保つための布石みたいなものだ

 

 

そして 先日俺たちが出会った場所、学校の駐車場へ乗り入れようとした…その時だった

 

 

 

 

『おーい!!』

 

 

 

 

美紀でも、俺でも無い 人の声が聞こえたのは

 

 

「「ッ?!」」

 

 

一瞬 自分の耳を疑った、幻聴か?と

 

 

だが、後ろの美紀も声が聞こえたらしく さっきまでとは打って変わって忙しなく周囲を見渡し始めた

 

 

『おーい!!こっちだ! 屋上だ!!』

 

 

また聞こえた はっきりと

 

 

俺と美紀は2人揃って屋上を見上げる、そこには…

 

 

「生存者だ!」

 

 

上を見上げてみるとフェンスに掴まりながら片手には…シャベルだろうか、を大きく振りながらこちらに声を掛ける1人の女子生徒がいた

 

 

「やっぱり居たか!」

 

 

「先輩の予想が当たりましたね!!」

 

 

興奮気味で話す俺らに再び屋上の女子生徒は喋り掛けてくる

 

 

『入るなら駐車場側!西階段から3階まで上がってくれ!!他のやつがバリケードをどかすから急いでくれ!!』

 

 

「了解した!情報提供感謝する!!」

 

 

どうやら彼女は1人じゃ無いらしい、他の生き残りもいるようだ しかもバリケードも構築しているとは…軽く見積もって3人以上はいるだろう

 

 

退けてくれるバリケードは駐車場側、校舎の西階段3階らしい 近くで良かった

 

 

既に駐車場内に入っていた俺は次に乗る際すぐ出れるように入り口付近で停車する

 

 

「降りたら抜刀!急ぐぞ!!」

 

 

「はい!」

 

 

すぐさまエンジンを切りスタンドを出して完全にバイクを停車させ、先に降りた美紀に続いて俺もすぐさま降車し抜刀する

 

 

先ほどの声やエンジン音で付近にいた『奴ら』がゆっくりとだが近づいて来ているためモタモタしている時間はない

 

 

「行くぞ美紀!しんどいだろうが3階まで一気に駆け上がる!」

 

 

「了解!!」

 

 

抜刀した俺は、昨日学校から脱出した時開けっぱなしにしていた入り口に飛び込む、入って正面に続く廊下には見えるだけで10体近い量の奴らが 俺たちの足音に気が付きこちらへ歩き始める、美紀も屋内に入ったのを確認したらすぐさま扉を閉める 外にいる奴らに対して少しでもの時間稼ぎだ

 

 

ドアを閉め、入って左手にある階段を登り始める

 

 

1階と2階の間にある踊り場にたどり着いた時点で美紀の顔には疲労が浮かんでいた、かなりの重装備で階段ダッシュはかなり辛いだろう が、頑張ってもらうしかない 既に扉は叩かれ始めており、廊下にいた奴らの数体が見えるとこまで来ているのだ

 

 

「銃!俺が持つ!!急げ急げ!」

 

 

「あっ、ありがとう ございます!」

 

 

「礼は後にしてくれ!上がれ上がれ!!」

 

 

焼石に水だろうが、少しでも美紀の装備重量を減らすために肩に掛けてあった美紀のガンケースを渡してもらう

 

 

美紀の銃を脇に抱え踊り場から2階に上がろうと階段を登り始めるが そう簡単には行かない、2階に居たであろう奴らが3体待ち構えているのが確認できた

 

 

前にも背後にも複数の奴らがおり、更には身動きがしずらい屋内

 

 

流石の俺もこれはまずいと命の危険を感じ始め どうすれば切り抜けられるか考えていた…その時

 

 

『ていやぁぁぁッ!!!』

 

 

2階に居た奴らのうち 1体に、先程屋上にいたであろう女子生徒がシャベルを使って殴り掛かった

 

 

「助太刀するぜ!!」

 

 

「ありがたい!!」「ありがとうございます!!」

 

 

今目の前の女子生徒が殴り掛かった奴だが、頭が陥没し動かないでいる どうやら1撃で仕留めたようだ

 

 

これで上にいる分は2体、これならなんとかなりそうだ

 

 

「っ!! 君!後ろだっ!!」

 

 

「っ?!」

 

 

2階まで登り切る寸前、2体の相手をしていた彼女の後ろに新たにやって来たであろう『奴ら』の1体が近づいているのに気づいた 

 

 

すぐさま危険を知らせるが、2体の相手で精一杯なのだろうか 急いで目視こそするが、対処は難しそうで このままでは噛まれてしまいそうだ

 

 

「くそっ!、間に合えッ!!」

 

 

もう少しで彼女の肩に手が触れる、そんなギリギリのタイミングだが 2階まで登り切った俺は一気に踏み込み 右手に持っていた刀を振り上げ 首に目掛けて振り下ろす

 

 

刃はそのまま女子生徒の後ろに迫っていた奴らの首を落とし 血飛沫が舞い返り血が服に付着する

 

 

完全に無力化に成功したのを確認し、すぐさま背中を合わせる形で彼女に声をかける

 

 

「これで借りは返せたか?!」

 

 

「すまん!助けに来たつもりがヘマしちまった!!助かった!!」

 

 

「良いってことよ!このまま押し切るぞ! 美紀!先に上がれ!!」

 

 

「は、はい!!2人共お気をつけて!!」

 

 

美紀が階段を先に上がり始めたのに続いて、なんとか2体共の処理に成功した彼女と俺もそれに続く

 

 

「上がったらすぐバリケードの向こうに飛び込め!!」

 

 

「後ろにいる奴らはどうする?!」

 

 

「仲間が別で対処する!とにかく急げ!!」

 

 

階段を登っていくと、簡素だが机と椅子で組み上げられたバリケードが構築されており、その一部が退かされ出入りできるようになっている 

 

 

その向こう側では息を切らして座り込む美紀とこっちに向かって手招きする、帽子のような物を被っている またもや女子の生徒がいた

 

 

「くるみちゃん! 急いで!閉めちゃうよ!!」

 

 

「わかってるってば!、急かすなって!!」

 

 

やり取りを見るにシャベルネキ(今考えた)と帽子ネキ(こちらも今考えた)は仲が良いらしい

 

 

そして 俺も息を切らしながらなんとか3階まで登り切り、後ろではバリケードを動かす音が聞こえる

 

 

「おい!そこの2人!!疲れてるとこ悪いが、バリケード抑えるの手伝ってくれ!!」

 

 

「お、おう! 手伝うぜ!」

 

 

「私も、手伝い ます!」

 

 

どうやら既にバリケード前まで奴らが来ているらしい、今はこちらを視認されないようブルーシートが掛けられているが 大量の呻き声とバリケードを抑える腕に伝わる叩かれる衝撃の数からかなりの量がいるだろう

 

 

大丈夫なのか?と不安に思いながら 疲れた体に鞭打って 美紀と俺、シャベルネキと帽子ネキの4人で必死にバリケードを抑え続ける

 

 

数分抑え続け、流石にそろそろ限界を感じ始めたとき 下のフロアだろうか、かなりの音量で人気アイドルグループの曲が流れるのが聴こえる

 

 

なんだなんだと思っていると、だんだんと少なくなる呻き声と叩かれる振動

 

 

1分も経てば、先程までの喧騒が嘘のよう 下の階から聴こえていた曲は止まり、少しは聞こえるものの呻き声は遠ざかり 叩かれる衝撃は無くなった

 

 

「「「「……はぁ〜…」」」」

 

 

なんとか迫り来る『奴ら』の大群を凌ぎ切ることができたのだと理解したその場の一同は 気の抜けた、ホッとしたようなため息を吐いた

 

 

「…なんとかなったな」

 

 

「そうだな…」

 

 

「こ、怖かった〜 何とかなって良かったよ〜…」

 

 

「ほんと…そうですよ」

 

 

各々が言ったことは全て、その場にいた者にとって共通の思いであった

 

 

「…さてと」

 

 

安堵の声を上げていた4人だったが、全員が静かになったとき シャベルを持った子が間を開けて喋り出した

 

 

「さっきは助かった、改めて礼を言わせてもらう ありがとう」

 

 

「いやいや、こちらこそあそこで参戦してくれた事 感謝する」

 

 

最初は先程の援護に対しての感謝だった、それに対しこちらも助太刀してくれたお礼を言う

 

 

「…それで、君たちは…学校の生存者、って事で良いのかな?」

 

 

「そう言う事になるが…アンタらは、見た感じ 自衛隊の人か?」

 

 

「いや、申し訳ないが 俺は自衛隊とは何も関係ない、此処に通ってた生徒だよ」

 

 

「ってことはもう1人の方も同じか?」

 

 

「そうだ、遅れていたが自己紹介と行こう…俺の名前は『秋乃 優也』此処の生徒で3年B組だ…で、もう1人が…」

 

 

「えっと、2年B組の『直樹 美紀』です…先程はありがとうございました」

 

 

どうやら彼女らは生存者という事で間違いないようだ

 

 

それを知った俺はまず自己紹介が大事だと思い、氏名た自分が此処の生徒であること またこんな形をしてるが自衛隊の関係者では無いことを伝える

 

 

美紀にも自己紹介をするように促し、美紀が話し終えたら今度は向こうのターンだ

 

 

「えーっと、アタシの名前は『恵飛須沢 胡桃』陸上部に所属してる…た、か まぁそれで、クラスは3年C組…改めて さっきは助かった……それでそっちのが…」

 

 

「はーい!!私『丈槍 由紀』って言います!組はくるみちゃんと一緒の3年C組で 好きな物は…りーさんが作ってくれるパスタ! 仲良くしてくれたら嬉しいです!!」

 

 

「りーさん?」

 

 

「あぁ、あと他に2人いるんだ そっちに関しては…ここじゃあれだし、場所を変えて話そう 3階だってまだ完全に制圧できてないんだ、他の2人もそこにいるだろうし」

 

 

胡桃さんと由紀ちゃんか…由紀ちゃんは学年でもまぁまぁ有名で名前は知っていたが、思っていたよりも明るくて良い子じゃないか

 

 

空気が読めない子だと言われていたが、話してみると結構親しみ易そうで好感が持てる

 

 

胡桃さんに関しては、以前集会で陸上の大会か何かで表彰されていたのを見たが話した事は無かった、だが 今話してみると結構面白そうで若干男気まさりな性格だとも思った

 

 

しかし驚いた、まさか生存者が4人もいるとは…

 

 

それに関して詳しく聞きたかったが 階段が近いのと3階も安全とは言い難いらしいので 本人らが言う通り場所を移した方が良さそうだ

 

 

「それじゃ、案内してくれると助かる」

 

 

そして、早速案内してもらおうと思えば

 

 

「ああ、わk「はいはーい!!案内は私にお任せあれー!!行くよゆうくん!みーくん!!」…」

 

 

「ゆうくん?」「みーくん?」

 

 

急に由紀ちゃんが飛び込んできて、更には自分達のことをよく分からない名前で読んできた

 

 

「そう!そっちの方が呼びやすいし可愛いでしょ!!」

 

 

「…本人に悪気はないんだ、怒らないでやってくれ」

 

 

「…まぁ良いか、よっぽど変な呼び方ってわけじゃないし」

 

 

「それもそうですね」

 

 

一瞬驚きもしたが、別に本人に悪気無さそうだし よっぽど変な呼び方ってわけでもないので、俺たちは快諾した

 

 

「あ、後でで良いんだが、その装備に関して 一応聞かせてもらって良いか?」

 

 

「ああ、こちらからも何個か話しておかないとダメな事があるしな」

 

 

こうして、危ない場面もあったが 学校の生存者達とに接触は穏便に済ませることができた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく学園生活部主力メンバー(?)との融解です( ・∇・)
随分と時間開きましたが、失踪するつもりは断じてありませんので ちまちまと投稿を続けさせて頂こうと思います

誤字脱字 その他不可解な点 違和感を感じれば遠慮なく言ってください


あと言い遅れましたがお気に入り登録30人 UA回数1400突破 本当にありがとうございます!!

見てくださっている皆さん、お気に入りに登録していない人 簡単な内容でも構いませんので感想を頂くことやお気に入りに登録してくれるだけで作者のモチベーションアップに繋がりますので、今後とも 当作品をよろしくお願いします♪




(あと、皆さんにとって読みやすい文字数に関してのアンケートを行います、気が向いたらで構いませんので投票してくれるとありがたいです)


P.S 学園生活部のメンバーの口調が若干わからないので「こんな感じ」って具体的なキャラ像をバンと出せる人がいればコメントしてくれると助かります





“登場させるならどれが良い?”第2回銃器アンケート

  • 89式小銃
  • 64式小銃
  • 64式小銃“狙撃型”
  • 豊和M1500ライフル
  • M360J
  • H&K SFP9
  • Grock19
  • その他
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