その初日の様子の一部です。
生暖かい目で読んでももらえると嬉しいです。
※2024/12/16 ミカにゲヘナ学園の制服を着せる描写が抜けていました…
加筆いたします……
ゲヘナ学園の正門についたミカと先生。先生はミカに振り返り微笑みかける。
「ついたよミカ! それじゃあ、万魔殿に行って留学手続き、始めようか!」
笑顔の先生とは対極に、ミカはぶすっとした表情をしている。
「ねぇ先生!? ここまで来るのに、何度爆音と銃声を聞いたかわからないんだけど!? もー! やっぱり野蛮な子ばっかりじゃん!!」
「そ、そんなことないよー? まずは手続きしようよ? ね?」
「むー……わかったよ……」
若干目が泳いでいる先生は、疑いの眼差しを向けているミカと万魔殿へと向かう。その入口で一人の生徒が話しかけてきた。
「あー! 先生だー!わーい!……あれー? となりのお姉ちゃんはどうしたのー?ティーパーティーの人だよね? イブキ、会議のときに会ったことあるよー!」
(……あの子は、たしか会議にいた万魔殿の子? ……なんかちっちゃくてかわいいけど、ゲヘナはゲヘナだし、どうせ生意気なやつなんだろうな……)
「やぁイブキ!今日も元気いっぱいだね! 今日から一か月、このお姉ちゃんがゲヘナで勉強するんだよ。ほらミカ、自己紹介してみて」
「……え?あ、わ、私は聖園ミカ。よ、よろしくね?」
「うん!! イブキはイブキだよ! よろしくねミカお姉ちゃん! ミカお姉ちゃんって天使みたいでかわいいねー!」
満面の笑みでミカに駆け寄るイブキ。
「ど、どうしたのかな?(な、なにこの子、かわいい……ゲヘナなのに、こんなかわいいなんて……)」
そう思いながら、若干身構えてイブキを見る。
「んー、もしかして、これから手続きしに行くの?」
「あぁ、そうなんだよ。今ゲヘナ学園についたばかりだから、これからミカの留学手続きをしようと思ってね。」
「そうなんだ! じゃあ、イブキ、案内してあげるねー!」
「あ、ありがとう……イブキちゃんは優しいんだね。」
「うん! えへへ~」
「ゲヘナだし、万魔殿のメンバーだし、警戒してたんだけど……なんか想像と違って……」
少し戸惑うようなミカに近づき、先生は小声で話す。
「ね? ゲヘナにもいい子、いるでしょ?」
「た、たまたまこの子だけかもしれないじゃん!」
「……ねぇ、ミカお姉ちゃん?」
もじもじとしながら、ミカに話したそうにしているイブキに、ミカは話しかける。
「えっと……な、なぁに?イブキちゃん?」
「おてて、繋いでもいいー?それでね、手続きが終わったら、ミカお姉ちゃんのこと、もっと聞きたいなー!ねぇ、ダメー?」
ミカの手をギュッと掴みながら、イブキは上目遣いでお願いをしてきた。
「うっ……! (か、かわいいっ!) ……う、うん、い、いいよ〜♪」
そんな様子に、思わず頭を撫でながら肯定するミカ。その返事にイブキはとても嬉しそうに手を繋いだ。
「ホント? 嬉しいなー! ミカお姉ちゃん、早く行こうよー!」
「……ねぇ先生?先生がイブキちゃんを呼んだの?ちょっとさー、ずるくない?」
「ううん、呼んでないよ。本当にたまたま。でも、いい出だしだね! まずは一人目!」
ミカはきょとんとした顔で先生に尋ねる。
「一人目って、何のこと?」
「もちろん! ミカがゲヘナで出来た友達の人数だよ!」
「友達!? まさか!私がゲヘナの子と友達なんて!」
ゲヘナと友達なんて、と思い、一瞬怒気を出してしまったが、手を繋いでいるイブキから声がかかる。
「……ミカお姉ちゃん……イブキと、友だちになってくれないの……?」
「え?! あ、あの、えーっと……ううん、イブキちゃんとはもう友達だよー?」
「ホントー!? よかったー!」
安心したようにミカにしがみつくイブキに、ミカは怒気も毒気も抜かれてしまったようだった。
「うんうん、良かった良かった」
そう言いながら、先生はスマホのカメラを連写していた。
「ちょ、ちょっと先生! 何写真撮ってるの!?」
「いい思い出になると思ってつい……」
「わー! 写真撮るのー? 先生もいっしょに撮ろー!」
数分後、ミカたちのもとに一人の生徒が近づいてくる。
「イブキ、ここにいたんですか。探しましたよ?」
それは、特徴的なモフモフとした赤髪の少女、棗イロハだった。
「あ! イロハ先輩だー!」
「やあイロハ。イブキに用があったかな?」
「問題ありませんよ先生。隣の方は、例の交換留学生ですね……って、聖園ミカじゃないですか。大丈夫なんでしょうか? …まぁ、以前のミカさんならともかく、今のミカさんなら大丈夫みたいですね。会うのはあの会議振りでしょうか? 私は棗イロハです」
(普通のゲヘナの生徒だ。イブキちゃんはゲヘナっぽくないから大丈夫だったけど、やっぱり、私はゲヘナの子は好きになれないな……どうしても嫌悪感が湧いちゃう。向こうだって、私のことは厄介者扱いだろうし……)
「……うん。私は聖園ミカ、よろしくね」
心情を察してか、イブキは心配そうにミカを見つめている。
「ミカお姉ちゃん? お顔が曇っちゃったけど、どうしたの? イブキ、ミカお姉ちゃんの笑ってるところが好きなのに……」
「あ、ご、ごめんねー? なんでもないから、大丈夫だよー?」
そう言いながら、思わずイブキの頭を撫でると、花が咲いたような笑顔になります。
「ホントー? 良かった〜! えへへ〜♪ イロハ先輩はねー、とーっても優しいのー! だからねー? イブキ、イロハ先輩のこと大好きなんだ〜! それでね? ミカお姉ちゃんにも、イロハ先輩のこと、好きになって欲しいな〜!」
「あ、あはは……が、頑張ってみるね……」
「イブキがあんなに心を許しているのであれば、ミカさんは大丈夫ですね。先ほど良くない言い方をしてしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。ミカさん」
「え? なんのことかよくわからないけど……よ、よろしくね?」
「ミカ、気づいた?もう友達が増えてるよ。」
そう先生に言われて、不思議と嫌悪感を抱いていないことに気が付いた。
「……そっか。私、ゲヘナの子たちと、こんな風に普通に喋れるんだ……少し前の私じゃ考えられなかったのに……」
(……なんでだろう。この子たちといると、あんなに嫌だったゲヘナのことを、ほんの少しだけ違う風に思える……)
遠くの方から声が聞こえてくる。他の生徒が近づいてきたようだ。
「おい、イロハ! イブキはどうした! もうイブキが来てもおかしくない時間なのに、まだ姿が見えないぞ!」
「あ、マコト先輩。」
「マコト先輩だー!」
「やぁマコト。ごめんね。イロハとイブキも、私たちといっしょにいたんだ」
「おぉ! 先生じゃないか。今日はあの件で来たのか? ということは、横にいるのがゲヘナに来る留学生か! キキキッ! ゲヘナに着いてから早々、この万魔殿の羽沼マコト様に出会えるとは、なかなかに幸運の持ち主だな! ……って、何ぃ!? み、聖園ミカだと! 先生! おまえ正気か!?」
「もちろん、私はミカ以上の適任はいないと確信しているよ」
「こいつのゲヘナ嫌いは私の耳にも届いている! それに私の情報網で入手した情報によると、こいつは素手で壁を壊せるほどの力があるらしい! 素手でだぞ!? そんなヤツがゲヘナで暴れられたら、ゲヘナがどうなってしまうか……それどころか、ゲヘナで新たな要注意団体を設立してしまうかもしれない! やはり私は反対だ! もっと害にならなそうなヤツにしてくれ!」
ミカはいつも感じているゲヘナへの嫌悪感を露わにしながら、マコトに話しかける。
「……へぇ? あなたも壁の気持ちになってみたいのかな?」
「ちょ、ちょっと待ってミカ! その前にイブキを見てみて?」
先生に言われてミカがイブキを見ると、なぜかぷるぷると震えている。
「え? い、イブキちゃん? もしかして、怒ってるの?」
「むー!! ミカお姉ちゃんは悪いことしないもん! なんでそんなイジワルなこと言うの! そんなこと言うマコト先輩なんて大キライー!」ナミダメ
「な、何ぃぃぃぃーーー!!!」ガガーン
「はぁ……今のはマコト先輩が悪いですよ? 私もミカさんの様子を見てましたが、悪い生徒には思えませんでした。そうでなくても、イブキがミカさんにくっついて甘えているのに、何も考えなかったんですか?」
「ミカお姉ちゃん! イジワルなマコト先輩は知らんぷりして、手続きしにいこー!」トコトコ
「え? あ! ちょ、ちょっとイブキちゃん!? そんな引っ張らないでよー!」
「お、おいイブキ! 私が悪かった! だからちょっと待て……」
「……イーっだっ!」トビラバターン
「い、イブキぃぃぃーーー!!!」ガガーン
「はぁ……マコト先輩、あとでイブキとミカさんにちゃんと謝ったほうがいいですよ? そうしないと、しばらく口聞いてくれないかもしれませんよ?」
「ぐっ! だ、だがな? この羽沼マコト様がトリニティの生徒に、しかも元とはいえ、ティーパーティーに頭を下げたなどと知られたら、私の威厳や面子が……先生! わ、私はいったいどうすれば……!?」
助けを求められ、先生はマコトに静かに話し始める。
「ねぇマコト。イブキと威厳だったらどっちが大切かな?」
「それはイブキだ。威厳などは多少面倒でもこのマコト様の力があればなんとかなる! だが! イブキは替えの利かない存在なのだ!!」
「うん。やるべきことはもうわかってるね。なら、扉の方を見てごらん?」
「何?」
先生に言われた方を見ると、扉のスキマからこちらの様子を伺うイブキが見える。
イブキの後ろでミカはえぇ……?これどうしたらいいの?と困惑した様子。
「イ、イブキ!!す、すまない。少々言い過ぎてしまった!この通りだ!」
イブキを見つけ、深々と頭を下げるマコト。
「……イブキにじゃなくて、ミカお姉ちゃんに言ってあげて!」
「わ、私は別にいいんだけど……」
「聖園ミカ!」
「きゃっ!な、なに!?」
急に大声を出されて驚くミカ。
「すまなかった!きつく言い過ぎてしまった! だから頼む! 許してくれ! この通りだ!」
頭を下げ、ミカに謝罪をするマコト。
「あのゲヘナの羽沼マコトがここまでしちゃうなんて。ホントにイブキちゃんが大事なんだね。私もこんな風に素直になれていたら今頃……」
自分がこれまでしてきた過ちを思い出し、マコトに告げる。
「……うん、許すね。」
「えへへ! 良かったー! ……あっ! あ、あのね? イブキも言い過ぎちゃった……マコト先輩、ごめんなさい……」
「い、イブキーー!」
感情が溢れたマコトはイブキを抱きしめる。
「はぁ……ミカさん、すみませんね。うちのマコト先輩がご迷惑をおかけしました」
「ううん、気にしないで。えーっと、イロハちゃん? 今日からよろしくね☆」
「キキキッ! 感謝するぞ聖園ミカ! おかけでイブキと仲直りすることが出来た! 何か礼のひとつでもさせてほしいが、そろそろ行かなくてはならなくてな! チアキとサツキを待たせているし、次会ったときにでも用意しておくぞ!」
「別に気にしなくていいよ☆ ところで、行くってどこに? 会議かどこか?」
「キキッ! 交換留学というのを忘れたのか? 聖園ミカ、キサマがトリニティからの交換留学生であるなら、ゲヘナ側からもトリニティに向かう者がいると言うわけだ。そして、その人物こそ、この羽沼マコト様なのだ!」
「え! そうなの? ……エデン条約調印のとき、トリニティに攻め入ろうとしてたのってあなただよね? それでトリニティに行こうって思えちゃうんだ……」
「マコト先輩、どこかに行っちゃうの……?」ナミダメ
「ぐっ!そ、そんな顔をしないでくれイブキ! 私だって離れたくない! だがな、大手を振ってトリニティの調査を行える絶好の機会なのだ! ゲヘナを、万魔殿をより良くするためにも必要なことなのだ! わかってくれ!」
赤裸々に話すマコトを見て、ミカは少し苦笑いをする。
「あのー、トリニティ在籍の私がいるんだから、そういうことはそんな声高らかに言わないほうがいいと思うんだけど……」
呆れた様子で、イロハはミカに話す。
「すいません、マコト先輩、いつもこうなんです。」
「まぁ、マコトだからね。」
「イロハちゃん達も大変なんだね……」
「うん……イブキ、お留守番してるね。」
「すまないイブキ! なぁ、聖園ミカ。おまえに頼みたいことがある!」
急にマコトに肩を掴まれ、ミカは驚きながらも聞く。
「え、私!? な、何かな?」
「ミカ、おまえに万魔殿として活動することを許可する! だから私の代わりに、イブキといっしょにいてやってほしい!」
「「「えっ!?」」」
「ミカお姉ちゃんといっしょにいれるのー? やったー!」
「ちょ、ちょっと正気なの? 留学生の、それもトリニティに万魔殿としての資格を許可するなんて……」
「……最初は何を言ってるんだとびっくりしましたが、案外悪くないかもしれませんね。万魔殿に所属していれば、私たちがいっしょにいても目立ちませんし、私もサボリやす……いえ、いろいろお手伝いしてもらえますね」
「イロハちゃんも乗り気なんだ?てか、本音が漏れてない? ちょっと先生? 何とか言ってあげた方がいいんじゃないの?」
「ミカとゲヘナ生たちが仲良くしている……私はこの光景が見たかったんだ……」
あんなに嫌っていたゲヘナの生徒と仲良くしているミカを見て、先生は喜びのあまり号泣していた。
「……えぇ?なんで泣いてるの? 先生、そんなに嬉しかったの?」
マコトに向き直ると、若干困惑しながらも、ミカは返答をすることにした。
「……まぁ、大丈夫なのかな? うん、マコトちゃん、私で良ければやってみるよ☆」
「そうか! やってくれるか! 今回の留学でイブキを残していくことだけが気がかりだったが、ミカほどの生徒がイブキの近くに居てくれればなんの憂いもないな! 案外幸運だったのは、私の方かもしれないな! ミカ、イロハ! 一か月の間イブキを、そしてゲヘナを頼むぞ! ではな!」
「う、うん。いってらっしゃい?」
「はいはい、いってらっしゃいマコト先輩」
「マコト先輩! いってらっしゃーい!」
マコトを見送ると、イロハはミカに向き直り手を差し出す。
「……さて、そろそろ留学手続きに行きましょうかミカさん。改めて、ゲヘナ学園へようこそ」
「ようこそー!」
「……うん、二人ともよろしくね☆」
~手続き終了後~
イロハから受け取ったゲヘナ学園の制服を着て、ミカは感慨深そうに言う。
「……私がゲヘナの制服を着るなんて、夢にも思わなかったよ。どう? 先生、似合ってるかな?」
そう言うと、ミカはその場でふわりと回りながら、先生に尋ねる。
「いつもの制服も素敵だけど、その制服もすごく似合ってるよ。黒い制服だから、ミカの白い翼がより映えて見えるね。」
笑顔で答える先生に、ミカはドキッとしつつも、はみかみながら返答をする。
「あ、ありがとう……(急な笑顔は、ズルいじゃんね……)」
「……さて、手続きも終わりましたので、ミカさんは何かしたいことなど希望はありますか?」
「うーん、初めてゲヘナに来るから、何があるかわからないんだよねー。」
「あ! じゃあイブキが案内してあげるー!」
イブキは飛び跳ねながらミカに提案をする。
その様子に、思わず顔が綻ぶミカ。
「ホント? じゃあお願いしようかなー☆」
「わぁ! やったー! それじゃあイブキについてきてー! イロハ先輩も早くいこー!」
「はいはい、慌てなくても私たちは居なくならないので、ゆっくり行きましょうね?」
「それじゃあみんなで行こうか!」
すると、ミカとイロハが先生に目を向けながら話す。
「先生、いっしょに居てくれるのは嬉しいけどさー? シャーレのお仕事は大丈夫なの? また溜め込んでたりするんじゃないー?」
「……大丈夫だよ?」
といいながら、目を逸らす先生。
それを見て、イロハが呆れたように話始める。
「あ、シャーレに帰ってから睡眠時間削ってお仕事するつもりですね? 留学中は留学生とゲヘナ学園にいるって聞いていましたし、いっそゲヘナ学園で寝泊りしちゃえばいいじゃないですか。先生のことだから、お仕事も持ってきてるんですよね? 少しくらいなら、私もあとで手伝ってあげますよ」
「あ、じゃあ私も手伝ってあげる! みんなでやればすぐ終わるよね☆」
「ありがとうみんな! ……こんな良い生徒に囲まれて、私は幸せだよ……」
そう言うと、また感激の涙を流す先生。
ミカはイロハに近づき、小声で話ます。
「……ねぇ、イロハちゃん? 先生っていつもこんな感じなの?」
「うーん、まぁ、だいたいこんな感じじゃないでしょうか?」
自分と二人きりの時の先生とテンションが違うことに戸惑っていると、後ろから声がかかる。
「あら、先生。今日はゲヘナにいるのね?」
「やぁヒナ。今日は風紀委員会のお仕事はどう?」
「今日はそうでもないわ。マコトがいないからか、嫌がらせもないし、いつもよりも仕事が少ないの」
「あ!ヒナ先輩だー! ミカお姉ちゃん! ヒナ先輩は風紀委員会の委員長さんなんだよー!」
「あら? ミカって、まさか聖園ミカ……? ……もしかして、交換留学生って、あなたのことだったのね。意外だわ。あなたって私たちの事嫌っているから、留学なんてありえないと思っていたのだけれど?」
「うーん……私もそう思ってたはずなんだけどね……」
「えぇ……イブキたちのこと、嫌いなの……?」ナミダメ
「そ、そんなことないよー! イブキちゃんたちは好きだよー?」ナデナデ
「えへへ〜♪ イブキもミカお姉ちゃん好きー!」ギュー
「……あぁ、だいたい察したわ。私があなただとしても、たぶんそうなると思う。ミカ、あなたを歓迎するわ。ゲヘナにようこそ」
「うん。よろしくねヒナちゃん☆」
「ミカとヒナが手を取り合う場面に立ち会えるなんて!! あ! 写真! 写真撮っていい!? いいよね!? あとで動画もいいかな!?」パシャパシャ
「……ねぇヒナちゃん?先生ってゲヘナだといつもこんな感じなの?」
「え、トリニティだと違うのかしら?」
「あー、これが普通なんだ……」
「さて、私は風紀委員に戻るわ。アコが私を探し始める頃合いだから」
「こちらはミカさんの施設案内中でして、後ほど風紀委員会にもお伺いする予定です。その時、またお会いするかもしれませんね」
「後で行くからねーヒナ先輩、またねー!」
「すごいねミカ! もう友達4人も出来たよ!」
「……思ったよりゲヘナも悪くないのかな?」
「さて、最初はどこに向いましょうか?」
「はいはーい! イブキ、給食部がいいなー!」
「給食部?そっか、そろそろお昼だし、いいかもね☆」
「それならちょうどいいかもしれません。この時間なら、4000人以上の生徒を賄える昼食などを提供している給食部が活動中ですよ。ただ、味のほうはご期待に添えないと思いますが……」
「あ、あんまり美味しくないんだ? あんまり料理が得意じゃない子たちが作ってるの?」
ミカが訝しむと、先生は否定しながら言葉をつづける。
「いや、とっても料理上手なんだよ。ただ、ちょっとわけがあって、味に時間を掛けられないといういか……百聞は一見にしかず、お昼前だからあんまり話は出来ないかもしれないけど、見に行ってみようか?」
元々会話を妄想して書いたところに、あとから地の文をつけ足した形なので、
わかりにくかったらごめんなさい。