※中盤から、別の場所でのお話になります。
生憎、私は頭の良いキャラクターは上手く書けませんので、
改変?要素が多いです。ご容赦ください。
現地にいる風紀委員からカスミを確保したと連絡を受けとったアコは、ミカに話かける。
『カスミ部長の確保にご協力いただき、ありがとうございました。カスミ部長は我々風紀委員会が責任を持って連行いたします。それではミカさん、お手数おかけして申し訳ありませんが、イオリの救出をお願いしてもよろしいですか?』
「うん、オッケー☆」
小刻みに震えるカスミを風紀委員の生徒たちに引き渡した後、ミカは銀髪のツインテールの生徒、イオリに近づいた。
「あなたがイオリちゃんだよね? 大丈夫? ほら、私の手を握って? 引っ張り出してあげるよ。」
穴に嵌ったイオリに、ミカは手を差し出した。
「あ、ありがとう……もしかして、ティーパーティーの聖園ミカなのか? 筋金入りのゲヘナ嫌いと聞いていたけど、噂は案外当てにならないな。」
はじめは驚いたような表情だったイオリだが、少し照れたように微笑み、ミカの手を握る。
「ふふっ、実は私も驚いてるんだー。今日までゲヘナの子を助けるなんて、想像もしたことなかったからさー? それじゃあ、しっかり握っててね? ……えいっ!」
ミカが思い切り引っ張り上げる。
…しかし、力が強すぎてしまった。
「お、おいっ! ちょっと待て!」
イオリが制止しようとするが、既に体が動いており、そのままミカに飛びつくような形になってしまった。
「きゃっ!」
「うわっ!」
勢いがつき過ぎたイオリは、ミカを押し倒すような姿勢となってしまった。
「いたた……ちょっと引っ張り過ぎちゃった。ごめんねイオリちゃん、大丈夫だった?」
「おい! 強く引っ張り過ぎだ! 腕が抜けるかと思ったぞ!」
そんな2人の姿を見て、先生はスマホを取り出し、近くに寄るとしゃがみこんで写真を撮り始める。
「やぁイオリ、ミカを押し倒すなんて、意外と大胆なんだね。」パシャシャシャシャ
「あ、先生! って、なんで写真を撮ってるんだ! このヘンタイ! ダメ大人! そのスマホを寄越せ!」
イオリは先生のスマホを取り上げようと、ミカを押し倒したままの態勢でもがき始める。
「きゃっ! ちょ、ちょっとイオリちゃん!? 私に覆い被さったまま動かないで!? あと先生、撮るのやめないとホントに怒るからねっ!」
「だって、イオリとミカのツーショットなんて、そうそう撮れる機会ないだろうし……」パシャシャシャシャ
「先生! 覚えておいてよねっ! あとで全部消してもらうからっ!」
「気をつけた方がいいぞミカ、先生は生徒の足を平気で舐めるヘンタイだからな。」
ーーミカは真顔になった。
「……は? 先生、どういうことかな? 詳しく教えてほしいじゃんね?」
「……あ、アレはある生徒を助けるために必要なことだったんだよ! それに、イオリが舐めろって言ってたから……」
「うるさいっ! 舐めろって言って、本当に舐めるヤツがいるか!」
「……へー? イオリちゃんの足を舐めたんだー? ふーん? でも、イオリちゃんがそうしろって言ったんだよね? なら、まんざらでもない感じなんじゃない? そういうのが趣味なの?」
「だ、誰がそんなことされて喜ぶって言うんだっ!」
イオリは顔を赤くしながら否定するが、ミカはそれを見てさらに疑念が深まる。
「そんなにムキになって否定するなんて、やっぱり図星なんじゃないかな? ホント、ゲヘナの子は危ない子が多いじゃんね。」ジトー
「な、何を勘違いしてるんだ! おいっ! 勝手に決めつけるのはやめろ!」
イオリは文句を言いながら、ミカの身体を揺らしている。
「ひゃんっ! ちょっとイオリちゃん! いつまで私の上でジタバタしてるの!? 早くどいてよー!」
「2人の仲が良くて何よりだね。」パシャシャ
先生が写真を撮っていると、スマホから通知音が鳴る。
「おっと……うん、これでよし。」 ピロリン♪
「……先生? 今何したの?」
「ん? さっきナギサにモモトークを写真と一緒に送ったら『あのゲヘナ嫌いのミカさんが、どうしてゲヘナの生徒とそんなに距離が近いんですか!? 先生、今ミカさんが何をしているのか教えてくださいっ!』って心配してたから、今はイオリと一緒に、とっても仲良くしているよ! って、写真を送ってあげたんだ。あ、今返信が来て『……あとで詳しく話を聞かせてもらいます。』だって。ナギサは心配性だなぁ。」
「「……」」
2人は無言で立ち上がり、先生を睨むように見やる。
「あれ、私、何かやっちゃったかな?」
ミカは、地面を指差す。
「……先生、そこに座って。正座で。」
「え、でもここ外……」
「早くしろ、このダメ大人が。」
「……はい。」
離れた場所からミカたちを見ていたイブキは、イロハに質問をする。
「ねーねー? イロハ先輩? 先生、なんでお外で正座してるのー?」
「見てはいけませんよイブキ、アレは良くない大人の例です。」
『まったく、何をやっているんですかあの人たちは……』
その後、先生が解放されたのは辺りが夕日に包まれる頃であった。
一方、トリニティでは、先生から送られたモモトークを見て、ナギサがティーカップをカチャカチャと震わせていた。
「せ、セイアさん! 先生からまた新しい写真が! もしかして、ミカさんはゲヘナの生徒に誑かされているのではありませんか!? やはりゲヘナに行かせるべきではなかったのでしょうか……」
その様子を見て、セイアはげんなりとしている。
「はぁ……なぁナギサ? 今日ミカがゲヘナに行ってから、君は何回同じ話をすれば気が済むんだい? いい加減落ち着きたまえよ。ミカだってちゃんと考えて行動するくらい出来るさ。それに先生だっているわけだから、そんなに心配する必要はないはずだ。そもそも、そんなにミカが大事ならナギサが自分で連絡をすればいいだけだろう? あとその紅茶、何杯目だい? 私が見ている限りで、10杯は超えていると思うんだが?」
「わ、私が直接ですか!? 自分で連絡なんて出来ませんよ! そもそもどういう内容で連絡を送ると言うのですか!? 『ミカが心配だから送ってしまいました!』なんて恥ずかしくて送れませんっ!」
「……今日はゲヘナ留学初日だろう? 慣れない宿舎で緊張していないか? なんて聞いて、少しずつ話をすればいいだろうに。」
「それなら自然に送れそうですね! 流石セイアさん。ありがとうございます。」
「ふぅ……これでやっと静かになるかな。」
「……あっ! 見てください! この写真! 私だってミカさんとこんなに近い写真なんて撮ったことありませんよっ! 私のほうがずっと前から、ミカさんの友人ですのに! きっとこのイオリという生徒が誑かしているに違いありません! 先生からのモモトークにも『今はイオリと一緒に、とっても仲良くしているよ!』と書かれていました!」
不安気な顔をしたナギサが持つスマホの画面には、ミカがイオリに押し倒されるように倒れ込んでいる写真が映っていた。
「どうしてそんな写真を送るんだ先生……あぁ、そうだった。先生もたまに様子がおかしくなるときがあるんだったな。いいかいナギサ? 大方、ミカが引っ張って、その勢いで倒れこんだだけだろう。事故みたいなものだ。それでももし、そんなにそのイオリという生徒が羨ましいなら、ミカが帰ってきた時に押し倒してやればいいじゃないか。写真なら私が撮ってやろう。それならいいだろう?」
「せ、セイアさんっ! そ、そんなっ!! ミカさんを押し倒すだなんて……そんなはしたないこと、出来ませんっ///」
「……もう帰っていいかな?」
「セイアさんっ! もう少し親身になって話を聞いてくれてもいいじゃないですか!」
「私が悪いのかい? 充分聞いていると思うのだけれど? それより、交換留学生に万魔殿の議長が来ているが、確実に諜報活動をしているだろう。私としては、その対策の話し合いをするためにここに来たのだけどね?」
「あぁ、それは大丈夫ですよ。信頼出来る方に、マコト議長と行動を共にするようお願いしてあります。ですので安心してください。……それより! 私はミカさんが心配なんですっ! セイアさん! 私はいったいどうしたらいいのでしょう!?」
「もう好きにしてくれ……」
今回、ほとんど進んでないので、申し訳ないです。
……R-15にならないですよね?
もし、タグをつけた方がいい場合、教えてもらえると助かります。
今後も別地点での話を書きながら、本編を進めていきたいなと思ってます。