カンパニー社員の俺は仮面の愚者に人生台無しにされる 作:塊ロック
ブルアカ二次が完結したのでこちらも進めようと思います……が。
スタレがニ相楽園に入ってから追いかけるのがしんどくなりまして……。
この小説完結までは頑張るつもりですのでよろしくお願いします……。
あれから俺は……精一杯人生を楽しむために色々とやり始めた。
『あれ、久しぶりじゃん』
ゲームを起動するとチャットが送られてきた。
なんだかやり取りするのも久しぶりだなと苦笑しつつ返事を返す。
『長いこと仕事休むことになってな。趣味探しだ』
『へぇ?じゃあ久しぶりにクエスト行こっか』
『ウォーフロンティアか?俺はちょっと厳しいから古の楽園でリハビリするよ』
『了ー解ー。気が向いたら誘って』
さて、何から手を付けようかな……。
(……その前に飯かな)
腹が鳴る。
とりあえず何か食わねば。
(せっかくだしちゃんとしたもの食いたいもんだ)
冷蔵庫は空。
レトルトはあんまり食いたくない。
外食か……。
(うーん……とは言えあんまりいい店を知っているわけでもないし……)
ふと、机の上のスマホに目を向ける。
何となく手に取り、メッセージアプリを立ち上げる。
『今暇?』
たった三文字。
少し前までは社会人としてあまりにも考えられないメッセージを送る。
『どうも、こんにちはお兄さん。暇かと言われますと少々困りますねぇ』
『商人として暇なのは悲しくなるからな』
『じゃあ何で聞いたんです……?』
『いや、飯でも行かないか』
『ランチのお誘いですか!構いませんとも、僕と貴方の仲ですからね』
『ただ、あまり良い店を知らないんだ』
『そういう事であればお任せください。このサンポがお兄さんのエスコートを致しましょう』
『助かるよ』
その後、時間と場所の調整をして会話を終えた。
(……そういやサンポのヤツ、どこに住んでるんだ?)
俺とのチャットが出来付ということはカンパニーのサービス圏内。
そして、俺がまだピアポイントの寮に住んでるのも知っているから……その近辺なのだろうか。
(まぁいいか)
詮索した所で気分の良い話になるとは思えない。
とりあえず外に出られるような服に着替えてサンポと落ち合おう。
――――――――――
「あ、お兄さん!こっちですよ」
「ようサンポ」
寮近くの公園。
そのベンチにサンポが座っていた。
「ずいぶん早いな」
「お兄さんのお誘いなら、僕は光の速さだって超えてみせますとも」
「そいつは、光栄だな」
「「はははは」」
なにかおかしいのか、お互いに笑い始めた。
なんかコイツにやけに気が許せるなぁと。
「それで、何にします?何でも紹介しますよ?」
「そうだな……」
そう言えば、俺は……何が好きだったかな。
「ピザ」
「お任せあれ」
休みの日、死んだ目をしながら小太りのおじさんがピザを焼いてるショート動画を眺めていたのを思い出す。
「
「お、サンポもあれ見てるのか」
「ええ、食べたくなりますよね。ピザ」
「美味そうだよな」
「あれほど……ではないですが、いいお店知ってますよ」
「楽しみだ」
そう言えば、ふと気になったことがあった。
「サンポってさ」
「はい?」
「花火ちゃんとどういう関係なの?」
やけに仲が良いように思える。
……いや、その、俺が花火ちゃんのこと気になってるわけではなくてだな。
単純に、ただの興味本位だ。
「お友達ですよ」
「……本当に?」
「含みがありますねぇ?」
「そ、そうか……?」
「お兄さんは花火さんにゾッコンですからねぇ」
「ち、違うわ!」
「えぇ?本当に?」
「だってあの子……どう見たって10代前半だろ……そんな趣味は……」
「えぇ?でも花火に惚れた弱みって言ったよね〜」
「それは……っ!その……」
「「それは?」」
「……あれ??」
両サイドからサンポの声が聞こえた。
違和感を覚えて左右を見回して……。
何故かサンポが二人いた。
「あれ!?なんで二人いるの!?」
「もう、花火さん。居るなら言ってくださいよ」
「え?!花火ちゃん!?」
「ぷっ…………あはははははは!!」
サンポの顔から花火ちゃんの笑い声が聞こえる。
瞬きした瞬間、サンポが消えて花火ちゃんが目の前に現れた。
「えっ……えぇ……?」
「どう?お兄さん!花火の変装は」
「……変装?えっ?体格まで変わってる気がするけど……」
「花火さんの変装には驚かされますねぇ」
「それで?お兄さんとサンポちゃん、ピザ食べに行くの?」
「はい。お兄さんの希望で」
「花火も行く〜!」
「だ、そうですけど」
サンポがいたずらっぽくウィンクしてきた。
「構わないよ」
「わーい!サンポちゃんの奢り〜」
「えっ、僕!?」
この二人と居ると……毎日騒がしい。
けど、
(悪くない)
自分の中の足りないものが埋まっていくような気持ちだった。