人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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探したら死ぬから探さねえよ!!


狐人形

「藍に謝るのね。それだけ?」

 

「あの方を目にすると、俺は多分まともに喋ることができないし。頼むわ」

 

「了解、それじゃあね〜」

 

「…殴らなくて良かったの?」

 

「殴ったら食われない?」

 

「そもそもアンタ外来人じゃん」

 

それもそうだった。が、殴ったら今度も風見幽香の場所に行きそうなのでやめとく。この身体になってから飯を食うのがキツくなったことを感じつつの昼飯。少しの食事で腹一杯になったのは病み上がりだからか?うーん俺にはわからん。どれくらい少しかと言うと巫女さんが『それで終わり?本当に??』と聞くくらい。しかし本当にこれだけで腹が満ちた。もしかしたら死体はエネルギーがいらないのか?

 

「そしたら食費ほぼ変わらないわね…」

 

「でもタダ飯喰らいやってるしさぁ…」

 

「じゃあどっかで稼いで来るの?その身体で」

 

「は、肌白いだけじゃい!」

 

「素人が目で見てわかるレベルで白いのよ」

 

「…いかん、霊廟行きが目に浮かんできた」

 

そんなことを話していると空から流星が。その正体は、霧雨魔理沙と謎の青髪の変な女だった。こいつも一応人外みたいではある。まあ俺もほぼ人外だがな。完全に被害者と言う条件付きだが。しかしこの身体ではもう紅魔館の妹君に喰われることさえ無いだろう。死んでる人間と生きてる人間の違いがわかればの話だが。

 

「…私これ欲しい!」

 

「人は売り物じゃねーよ」

 

「頭以外人じゃないから良いでしょ!」

 

「っはぁー…あん?うわっほんとだ気味悪いな」

 

「殺すぞお前」

 

青髪の女は天子と言うらしい。目に映る男女誰もが八雲藍さん以下の存在なのでどうでも良く、覚える価値すらない人外であることを確信。威勢のいいやつと言うことだけを覚えておけばまあ問題はあるまい。さっさとどっか行け。しっしっ。さてそんなことよりもだ。紅魔館に行って右腕について話さなきゃなぁ…

 

「気が重いわ…」

 

「お前、魔力がとんでもなく少なくなってるけどなんかあったのか?」

 

「なんもかんも、八雲紫に連れられ風見幽香の逆鱗を触りに行ったのさ」

 

「よく生きてたな」

 

「青蛾とその仲間達がいたからこそだ。」

 

「あいつが人を助けるなんてな…」

 

「と言うわけだ霧雨魔理沙。紅魔館に連れて行ってくれ」

 

「…天子、ここに置いて行っていいか?」

 

「ここなら暇つぶしもできるし、良いわよ!」

 

「不法投棄は許さないわ」

 

そう言う巫女さんから逃げ出し、さっさと紅魔館へ。あーついたついた。霧雨魔理沙に礼を言い、美鈴さんに声をかける。その間に霧雨魔理沙は窓を破って紅魔館へ。美鈴さんに睨まれる。いや俺は知らない。顔を近づけて来ないで。おいこっちみんな。俺悪くねえんだから。まあそれは置いておき、扉を開けてもらう。その間ずーっと顔を近付けて来た美鈴さんはようやく顔を離してくれた。

 

「あー怖かった」

 

「…侵入者が来てたんだけど、知ってる?」

 

「十六夜まで…霧雨魔理沙だ。妹君の遊び相手になるだろ」

 

「なんか肌白くない?」

 

「首から下は死体と亜黄金だからな」

 

「へぇ…それなら妹様も食べないでしょうね」

 

「俺もそう思いたい」

 

テクテクと歩いて図書館へ。霧雨魔理沙が捕まっていた。死のうが知らん。俺は関係ないし。片腕を無理やり外し、あー、右肩が痛い。申し訳ないが十六夜に処置を頼み、パチュリーに手渡す。すると何を察したのかわからないが賢者の石らしきものをもう一度腕の中に埋め込み俺に渡して来た。もう捨てるつもりだったのに…仕方ないので俺はもう一回つけた。

 

「そう、魔法ビームで…」

 

「あのー」

 

「もう、このお札が貼ってあった線から下が千切れて、な」

 

「おーい」

 

「それは災難だったわねぇ」

 

「こちら、紅茶とお菓子です」

 

「んー、やっぱり美味いな」

 

「いつもの味ね」

 

おいおいそりゃないぜパチュリーさん。普通に美味いんだから、普通に褒めてやれば良い。ちなみに俺が食ってるのはクッキー。喉が乾くので茶が進む。十六夜咲夜よ、すまんが俺は茶の味はわからん。それは許して欲しい。霧雨魔理沙が捕まってる身分で物欲しそうにこちらを見ていたが、まあ無視。クッキーは俺のものだからな。

 

「私にもクッキー…」

 

「盗人の分際で」

 

「ダメだろ霧雨魔理沙」

 

「なんでフルネームで呼ばれてるんだよぉ」

 

「残念、私もたまにフルネームです」

 

「知らねえよそんなの」

 

「咲夜、速いがおかわり」

 

「ただいまお持ちしました」

 

「なんで私と金田で扱いがこんなに違うんだよ〜」

 

「この男は被害者。あと咲夜が気に入ってるから。貴女は知らない」

 

「ちぇっ」

 

クッキーのカスを手拭きで拭き取り、紅茶を飲む。うん、やはりわからん。俺には本当に茶がわからないのだなと実感し、コップを置く。この後どうしようか。俺にはするべきことが何も…あ!巾着袋のこと輝夜に謝んなきゃいかんな。近いうちにこっちから出向かんと、流石に申し訳ないか。案内役のブレザーを見つけんとまずはダメだしなぁ

 

「…なんだよその目」

 

「お前が女のことで悩むなんて初めてだ…」

 

「霧雨魔理沙が俺の何を知ってんだ。八雲藍さん一筋なこと以外知らねえだろ」

 

「むしろそれ以外でお前が証明できるのか?」

 

「できないと断言しておく。」

 

「あ、そうだ。新しく入れた賢者の石は前みたいに使わない限りは壊れないはずよ。ていうか、大体無茶な使い方しない限り壊れないのよ」

 

「命の危機が迫れば壊すから、よろしく」

 

「…貴方もう博麗神社抜けたら?」




神子「こっちおいで…こっち…」
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