人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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永琳「姫が破廉恥な姿に…!!」
うどんげ「師匠 はや く
解毒 剤く ださ
い よ。 もう何ヶ 月
も こ れ
で すよ」


発音不可能?否、可能

「ここは?」

 

「本屋!お勧めの本を出し合いましょう!」

 

「俺のお勧めは徒然草だな。読んだことはない」

 

「私は山椒魚ね!私も読んだことないわ!」

 

…と、まあ。その本屋には外の世界のものもあれば幻想郷の中について集めた資料だったり、そこら辺の人のレシピ本だったり、変な新聞だったりがあった。新聞を立ち読みしていると赤い髪の毛の少女に立ち読み厳禁と言われた。仕方ない。新聞をしまって、お勧めの本はないかと聞いてみる。山椒魚だった。しかも、初版。これを渡して来た少女に価値を伝え、金庫の中にでも放り込んでこいと言ってしまうか。

 

「外の世界だとそんなに貴重なんですねぇ…」

 

「初版は大事だ。高く売れるからな」

 

「はーい」

 

「…輝夜、なんか決まったか?」

 

「イナバ達に読み聞かせしたい本はこれね。貴方にはこれ」

 

「竹取物語…懐かしいな」

 

「それに出てくるかぐや姫って、私のことなのよ」

 

…聖徳太子やらかぐや姫やら。次は何が出てくるんだ?過去の天皇でも出てくんのか?…まあ良い。今更過去の偉人…まてそもそもお前創作の人間だろ!?月に人がいるのか!?定住してんのか!?は!?んー!?いやいや、待て待て待て。おかしいよそれは。何?俺も創作の人間ってこと?流行りの異世界転生ってやつ?んなもん、漫画でも起きねえよ??

 

「…ま、神社に戻ったら読むか」

 

「貴方は?私に読んでほしいものとかある?」

 

「レシピ本でも読むか?」

 

「永琳が教えてくれるわよ」

 

「弟子は師匠を超えて初めて師匠を喜ばすものだ。ほれ、レシピ本。初心者付けのやつ」

 

「…これで作って不味かったら?」

 

「そうなりゃ、巫女さんに教わりな。あの人の飯うまいから」

 

「でも、貴方少食になったんでしょ?」

 

「…すまんそのこと忘れてた。別のやつ選ぶか?」

 

そんなこんなで、活発的な輝夜はとことん遊び尽くしていた。俺は明日筋肉痛だろうかとか考える余裕があるくらいには余裕だったのだが、関節の固まり具合が把握しきれておらずに何度か変な姿勢で転けかけた。その都度輝夜に支えられたのだが…その結果。輝夜に手を引かれながら歩くことになった。俺が介護されてるみたいだ。鮮度って大事なんだなぁ…

 

「もう帰るわよ」

 

「どうした?まだ遊べそうだが」

 

「圭さんが辛そうでしょ」

 

「関節だけだ」

 

「手を引かれてるだけで顔赤くしてるし」

 

「女子と手を繋ぐなんてあんまりしないしな。初心なんだ」

 

「永琳にこの服を見せに行きたいの」

 

「それなら仕方ないが」

 

「妹紅を煽りにも行きたいわ」

 

「疑問がある。お前、あの竹林から帰れるのか?」

 

「勿論!イナバの案内付きでね」

 

「お手伝い有りかよ…」

 

「あ、そうそう。永琳の本名も教えておくわね」

 

つくづく箱入り娘だ。竹林に入ってウサギを見つけ、そのウサギについて行く。ところでこのウサギ、先ほどから行ったり来たりしているな。…まさかこのウサギ、迷子になったのか?いやいやそんな、住処で迷子なんてな。あり得ないと思うが。本当に行ったら来たりしてるからわからなくなって来たな。怖くなって来た、早く帰ろう。

 

「ついたわ!」

 

「途中すんごい怖かった」

 

「姫様が破廉恥な姿に!!」

 

「うわぁみにすかだ!!」

 

「圭さんが選んでくれたのよ!」

 

「なんと言う破廉恥な男…!」

 

「…今のタイミングで言うの?」

 

「言ってみて?」

 

「はぁ…八意××」

 

「!?」

 

俺には発音不可能な言葉だと思ったが、帰り道に輝夜と練習していたらできるようになった。すげーぞ俺の舌と喉。あと口も。永琳さんの本名と思わしき言葉を口にすると永琳さんはとても驚いたように固まっており、輝夜の服装で騒いでいたのが嘘だと思えるほどに静かにコチラを見ていた。顔は驚いたようなままだが。

 

「…どうやってその名前を」

 

「ただ知ってるだけだ。意味もよくわからんが…まあ良い。じゃあな輝夜。デートは終わりだ」

 

「えー!?お泊まり!お家デート!」

 

「巫女さんに言ってないから無理だ、すまん」

 

「師匠」

 

「…ぁ、えーと…姫様、とりあえずはお部屋で着替えましょうか」

 

なんて声が聞こえつつ、俺も竹林を歩く。ブレザーを連れて。ブレザーと別れて博麗神社へ。今日一日歩いたわけではないが、全く腹が減っていない。もはやこの身体の副作用と言えることだろうな。適当に察しておこう。右腕から炎を出して威嚇しながら帰る。八雲藍さんの御守りがあれば、もっと安心して通れたのに。八雲紫にでも頼んでみるべきだったかな。

 

「ただいま」

 

「おかえり。ご飯出来てるけど…食べれる?」

 

「食べれる食べれる。輝夜とのデートでも食えたんだからな」

 

「…どこのお金?」

 

「多分だが永琳たち」

 

「彼女の実家にお金出させるってかなりのクズね」

 

「ちなみに何も言ってないのに渡されて、服と飯と本と、少ししか買ってないから全額返した」

 

「貰ってくればお賽銭にできたのに」

 

「そこまでして金が欲しいのかこの巫女は」

 

さっさと寝よう。冷えた体は布団に入れても温まるわけがないので頭を入れたい気分ではあるが、いつ八雲紫が出てくるかわからない。顔は出しておきたい。右腕で暖房は少し怖い、くそっどうしようもねえ。八雲藍さんのぬいぐるみも、輝夜の巾着袋と共に出て来てくれればもうそれは俺専用の暖房になるんだが。難しいかね?

 

「頭以外で暖かくなるの?」

 

「心」

 

「燃えるでしょそこは」

 

「なんで少しロマンチックなんだよ」




霊夢「…なにこれ」
紫「ドラマ」
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