人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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帰ってきた(十六夜咲夜がせっせと見つけて来た)


帰ってきた狐人形

「アンタって奴はさぁ」

 

「俺は本当に良い友達を持ったよ」

 

「まあ嬉しい」

 

「…人を使うのが好きねぇ」

 

さてとだ。十六夜咲夜はまた休みを使って俺に会いに来ている。巫女さんが何を言ってるか知らんが、多分この人はここ以外でどこに行けば休みになるのかもわからない状態だろう。ぬいぐるみが帰って来た御礼をしたいが…頑なに断られる。どーしたもんかね、俺も少食になったから味見もな。巫女さんの飯もあるからあまり出来ないし。

 

「もうそろそろ仕事が再開するから、別に良いの」

 

「そろそろ?」

 

「後ろの正面だーれだ」

 

「うわっ」

 

「フラン…なんで引きこもりがここにいるのよ」

 

「咲夜が遠出してまでここに来てるんだから気になるでしょ。前に血を吸った奴もいるし」

 

どうやら仕事とはこいつのことらしい。十六夜咲夜はもういつもの見慣れたメイド服になっていた。人里の服屋にあったメイド服と多々似てるところがあるが…まさかあのメイド服が大元だったりしないよな。流石にな。そろそろ秋となって木も枯れる頃合い。俺いつ幻想郷に入ったっけ?1年経つのはいつだ。

 

「関節はこっちから動かないの?」

 

「…常人でも百八十度以上は曲がらないと思うが?」

 

「お嬢様はボキボキ鳴らしながら行くけど」

 

「芸だよ、それ」

 

「ふーん…こっちは?これ以上には行かないの?」

 

「あだだだ、痛い」

 

十六夜咲夜め。危うく死体の修理を青蛾さんに頼むことになってたぞ。吸血鬼はなんでそんな野蛮な芸を習得しているのやら、俺には理解できなさそうである。あれか。親が子供を面白がらせる過程で生まれる、子供がなぜ好むのかわからない変な行動か?…子供あんまり知らないからわからないけどね。

 

「…なんで神社なのに妖怪がいるんですか?」

 

「お前もっ…誰だお前!?」

 

「えぇ!?」

 

「あうん…2ヶ月くらいどこに行ってたのよ…クラウンピースはわかるわよ。あいつここにいる時間のほうが少ないし。あうんは全然わからない。」

 

「畜生界でご飯もらってました!」

 

「はぁ!?」

 

どうやらあうんと言うらしいこの人外犬…妹系に、値するのか?人外犬妹系(小さい)…か。八雲藍さんとはこれまたかなり離れた人外だ。巫女さん曰く、ここの狛犬らしい。じゃあお前なんでここにいなかったんだよ。俺ずっといただろ??…あーでもそうか。消えた時はすっぱりと消えてたな。永遠亭が一番長く消えてたか。

 

「はぁ…今日は人が多いわねぇ」

 

「咲夜はどうするの?」

 

「金田さんと遊んでから帰ります」

 

「俺が遊び相手なのかマジか」

 

「フランは?」

 

「勝手に飛び出して来ただけだから…そろそろ帰らないと怒られるかも。じゃーねー!」

 

嵐のような人外だった。フランドールを見送りながらそう考え、さて俺が住む間一切姿を見せなかったあうんという狛犬について話したい。話したいんだけど十六夜咲夜。なんで俺はお前に引っ張られてるの?つーかお前いつ服着替えた?メイド服じゃなくなってるんだけど。あれか、早着替えが得意なのか?それはわかったから、早く手放してくれ。

 

「それで、何するのさ」

 

「…こちら、魔法で空を飛ぶ方法です」

 

「魔導書ってやつか」

 

「こちら何も書かれてないスペルカード」

 

「…まさか」

 

「金田さんにはスペルカードを作ってもらおうかな、と」

 

「良いわね。初手で殺されない限りは風見幽香みたいなことはないはずよ」

 

八雲藍さんとまともに会話出来るようになるまで死にたくはない。作るか…。しかしまずは空を飛ぶほうだ。空を飛んでから作るものと飛ばずに作るものは別物だしな。穴だらけじゃねえかお前の弾幕ぅ!!とか言われたくないので。魔導書を開き、閉じる。すまん、よくわからん。パチュリーさんに聞きに行くのもなぁ…

 

「私の、出番だな!?」

 

「魔理沙」

 

「…あれ、あいつ魔法使いだっけ?」

 

「ひどいなお前…独学で空を飛んでる私を舐めるなよ!」

 

教えてもらう。魔法陣とか、そこら辺を教えてもらうが…なんだろうか。無駄だらけである。これでは回路が多すぎる。この妙な二つの魔法陣はパチュリーさんに習った魔法陣で一つにまとめられる。なんならもう少し魔法陣以外も行けるんじゃないか?突き詰めていく。改変した先の魔法陣同士を一つの魔法陣に省略したりしていると…うん。数学やってるみたい。

 

「結果的に三つまで省略出来た。飛べた」

 

「嫉妬の炎が八卦路から出そう」

 

「そもそも素人に見抜かれる魔法陣を作るほうが悪い」

 

「…ふんっ」

 

「どうですか?飛んだ感想は」

 

「体が固まってるおかげかバランスがとりやすくはある。そんな早いスピードは多分無理だけど」

 

「なるほど…」

 

空から降り、さあスペルカードを作ろうと言う話に。どうせなら魔法を使うほうがいいと言われ、更にはどうせなら炎を使おうと。十六夜咲夜に勧められるがままに鬼火のようなものを撒き散らすスペルカードが出来た。名前?そんなもん、十六夜咲夜が勧めるがままに、「炎舞『篝火』」である。格好いいのか悪いのかよくわからん。とにかくこれで一枚完成である。

 

「実際弾幕ってよくわからん」

 

「…んー…そこら辺は外来人って共通点で早苗当たる?」

 

「狐のぬいぐるみは?」

 

「ダメに決まってるでしょ。どーせ妖気がどーのこーので天狗に斬られて終わりよ。2回とも早苗伝で私に来てるからね」

 

「ごめんなさい…」

 

「作れたら紅魔館に来て。侵入すれば合法的に私と弾幕ごっこが出来るわ」




咲夜「ちなみに私はガトリングで対抗します」
金田「弾幕というバトルにおいてお手軽な弾幕兵器を出すな。」
霊夢「そうなれば私の陰陽玉貸すけど」
魔理沙「お、チーター装備か?」
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