人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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八雲紫「…男女二人、同じ屋根の下…霊夢ちゃんに毒…!!」
八雲藍「(何言ってんだろう)」


理不尽

「あっついな…もうそんな時期だっけ」

 

周りを見渡しながら空を仰ぐ。おかしいな。どうみても人外しかいない。その上、空がない。なんだろうか。まあ良いか、座り込む。周りが人外ばかりでどうしようもないし下手に動くよりはそのままのほうが良かろう。しっかし…どうして俺はこんな人外だらけのところに来たんだ。妖怪の山でもないのに。八雲紫以外に原因ないと思うんだけど。

 

「…んがっ、いかん寝るわこれ」

 

「お、人間だ」

 

変にガタイのデカい奴に絡まれた。そいつからいろんなことが聞けた。ここは地底という世界で、ここに来た人間は地底の妖怪は食っても良いこと。デカい奴は鬼であること。鬼かぁ、酒呑童子と一緒だ。そして最後に、俺がここで死ぬということ。失礼な、俺が死ぬことで何の利益が出るんだ。腹の中で自爆してやろうか?

 

「さあ!死ね!!」

 

「炎念『ファイヤースパーク』」

 

「うおあつっ」

 

「…鬼ってことは酒呑童子と同じだろ。女じゃねーのな」

 

「あ、あの方を知っているのか!?」

 

「知り合い」

 

すると鬼は立ち上がり、真偽を確かめようと嘘発見器を持ってきた。え、幻想郷なのにこういうハイテク機械あるの?意味わかんね、チグハグすぎるだろ。もう少し、こう、あるだろ?嘘かどうかわかる能力とかさ。聞けば鬼はメンツが大事らしく、力が強い奴が偉い社会らしい。つまりここで俺を簡単に殺しちゃうともしかしたら酒呑童子の顔に傷つけるかもしれない、らしい。

 

「傷つけるとどうなるの?」

 

「簡単に言えばケジメをつけなきゃいけなくなる。よし、じゃあ聞くぞ…お前は伊吹萃香様と知り合いか?」

 

「いえーす」

 

「…すまん、それはどこの方言だ?はいかいいえで答えてくれ」

 

「はい」

 

当然ながら反応しない。ちなみに反応したらピーッとなるタイプらしい。電気ショックとかじゃなくてよかった〜!痛いの嫌いだもん。十六夜のナイフだって怖かったし。けっ。

 

「寝て起きたらここにきてたんだよな。どうにかしてお家帰りたいんだが」

 

「んー…ここの頭領に聞いてみるか」

 

「え、そんなのいるの?」

 

要は幻想郷の地上で言うところの八雲紫…か巫女さんらしい。しばらく歩き進めると、何だかよくわからない居酒屋に入った。賑やかな場所だなぁ…いや違うわ、うるさいわここ。アレだ、神子が耳塞いでも無駄なくらいの場所だ。そうじゃん、神子呼べば良かったわ。

 

「おー!お前が萃香の知り合いか!お前が私の部下に食われたなんて言ったら萃香に顔向けできなくなるところだったわ!」

 

「地上に帰りたいでやんす」

 

「地上に?…そうだ、そもそもお前どうやってここに来たんだ?」

 

「寝て起きたらここに来た」

 

「面白い奴だな、お前。本当はどうやって来たんだ?ん?」

 

「勇儀姐さん、こちら嘘発見器です!」

 

当然の如く本当なので反応せず。なんか色々と怒涛な流れであっちこっちして、変な館の前に飛び出した。いやもう神子呼べば帰れると思ったから良いよ、こんな蒸し暑いところ痛くないから…さ、あの、ね?勇儀姐さん?だから俺の体触りまくるのはやめて欲しいんだ。体の動きがぎこちないのは死体だからです。右腕は亜黄金製です。頭と他一部だけ自前です。

 

「さとりぃー!」

 

「…なんですか、その、右腕が異様に輝いている男は」

 

「地上から落ちて来たであろう萃香の知り合いだ。じゃ、あとは任せた!私は仕事あるから!」

 

「仕事やってたんだ…」

 

「それはそれとして。人間が地底に何の用事ですか?以前のように異変が起きているわけではないですが」

 

「知らん!お家帰りたい!」

 

目の前には…えーと、ピンクっぽい色の髪の毛をしたダルそうな顔して、青い色の服にピンクのスカートを履いた人外。特徴的なのは三個の目があること。顔に二つ、どこからか伸びてる線に繋がった目が一つ。ここまで人外らしい見た目の奴は見たことないな。多分美人

 

「少なくとも貴方に何の目的もないことが分かりはしました。」

 

「お、話のわかる奴だね。」

 

「考えを読まれたとは思わないのですか?」

 

「思わん。対して意味ないし」

 

「変な人ですね」

 

「正直言って八雲藍さんへの想い以外で俺の思考に価値はない」

 

さて感じたことを正直に言うか。ご婦人の視力、めっちゃ高いな?さっきから線に繋がった目が俺の挙動一つ一つに反応してるし。あれだな、水槽の側で手を動かして金魚を行ったり来たりさせて遊んでる気分。くるくる〜…あ、酔った。さとりさんが死にそうな顔してる。やばいなやらかしたか。

 

「うぷっ…ご明察です。私のサードアイはとても目が良くて…ちょっとお手洗い行って来ます」

 

「…完全にやらかしちゃったなぁ」

 

少しして少し顔色が良くなったご婦人が来た。さて自己紹介するか。考えてることわかりそうだからこっちで済ませたろ。俺の名は金田圭、寝て起きたら瞬間移動したことが今回含めて2回の男。人外かそうでないかがわかるくらい目が良い。ストーカーがいる。博麗神社住み、八雲藍さん一筋。後は…現在無職。

 

「ふむ…私のサードアイを利用して会話を済ませようと言う魂胆ですか?」

 

ファミチキください…

 

「すいません私のサードアイで遊ばないでもらえます?」

 

ささくれ気になるね、人差し指のささくれ

 

「うわ私も気になって来た、ないのに」

 

「面白い妖怪だ」

 

「…まぁ、私では貴方を地上に帰せませんので、帰せる人材が帰ってくるまではここで暮らしてください。さもなくば死にます」

 

「いや帰ろうと思えば多分帰れるんだけど」

 

「…なるほど、神子という人物を頼ればですか。その方がストーカーなようですが」

 

「だから迷ってる」

 

「あの、本当に怒りますよ?ずーっと頭の中で『ファミチキください』って呟かないでもらえます?」

 

「ファミチキください…」

 

「追い出しますよ。あ、今度は『ファミチキあげるね』って!遊ばないでください!」




金田はさとりのことを非力で面白い奴という認識です。
さとりさんは横暴じゃないはずです。よろしくお願いします。
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