人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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バカサバイバーみたいな状況になってる…そろそろ死ねよ


生き残れ

「…ねえここどこ?」

 

「どこかしらね」

 

「神子さんは?」

 

「私も知らない。と言うかそもそもどうやって霊廟に八雲紫が来たのかがわからない。」

 

「逃げてきたもんね〜」

 

霊廟に八雲紫が来たので逃げてきました、金田です。まあここがどこかを尋ねはしたのだが…アレだ。ここチレイデンって場所があるところだ。地底だっけ。勇儀さんとかがいる場所。で、そのどこかは知らない。何がどうなってここにいるのかも知らない。

 

「太子様!!」

 

「っ!?」

 

「おお、驪駒か」

 

「貴女、その馬とも縁があるのね」

 

「はい、ひひーん」

 

「咲夜、真似しなくて良いから」

 

「乗馬の心得は?」

 

「全くない」

 

と言うか、この人外。翼が生えてチェック柄で…やっべ普通にこいつ特徴わかんね。茶色い帽子!以上!な感じの人外、元は馬らしいが、そいつの上になった。おい待てやっぱこれ肩車だろ。絵面見ろよ。四つん這いになってる成人女性の上に座る成人男性とそれを囲んで意見交換を行う女児と成人女性二人だぞ。おいこれどうなってんだよ

 

「これなら安心か?」

 

「グラつかないからこっちの方がいいわ」

 

「どうかな、乗り心地は?」

 

「さっき言ったよな?」

 

「ふふ、私の自慢の馬だ。堪能するといい」

 

「…ところで、あそこから皆を蹴散らしながら来てる赤い色の服を着た少女は?」

 

「フラン!?」

 

「妹君!?いかんいかん、早く逃げよ!」

 

「勇儀さんに押し付けちゃいますか?」

 

「咲夜の口調も崩れてる!?」

 

地面を揺らしながらこっちへ来るな!うわっ頭の上をレーザーが。怖い怖い。神子と共に逃げ出し、なんとか安住の地を見つけねば。あっだめだこれそもそも地底だから見つかる以前の話だ。ここで神子達を捨てる…捨てるって言うか、別れて自力で地上に…天子なら助けにはなるだろうが、それも八雲紫が来れば話は別だし…つーかそもそもここにも八雲紫来れるんだよな?

 

「すまん、置いてく」

 

「あぇ!?」

 

「わかった!」

 

地上へ上がり、さてどうしたものか。レミリア嬢の運命論では恐らくさっきのもイベントなので後四回のイベントがある。最後のイベントで死ぬのか、それともその後に死ぬのか。不思議すぎて意味わからんのじぇ。まあでも、生きてればなんとかなるだろ?つーかそもそもだ。俺の中でのヒエラルキーは八雲藍さんが完全上位、他はどうでもいいんだ。

 

「なら八雲藍さんに会いに行った方が良くね?」

 

「妖夢、参る!」

 

「うへぇあ!?」

 

「外しましたか…」

 

「…いやでも、自爆しても同じなのか」

 

「へっ?」

 

緊急脱出の技を、出力方向を定めずに放つ。俺の方には防御魔法を張った。辻斬りは遥か彼方へと飛び去り、俺は静止。待てよ…もしかして俺、今ここで殺傷力高い魔法思いついた?っしゃ、さっさと進もう。つっても八雲藍さんどこにいるのか。人間十人と引換券な俺が見つけられる場所にいるのかどうか…

 

「ま、んなわけねーな!命蓮寺行こっ」

 

「あ」

 

目の前によくわからん人外。黒いスカートに…金髪。変なリボンが付けられた頭だ。俺にはよくわからんが、ああ言うのをロリと言うのだろう。知らんフリして逃げ去る。どこまで八雲紫の賞金宣言が通じてるのかわからん今、そこら辺の妖怪からも逃げ出さなければならない。いや、そこら辺の妖怪もいつもは逃げ出さなきゃいかんか。

 

「おっと」

 

「なのかー」

 

「…俺、お前にくれてやったやつあるだろ?返せよ」

 

「そんなものないのだー」

 

「だろうね」

 

手の中に込めた魔力を、手と一緒に黒髪ロリの口へ突っ込んで爆発させる。内側からバンっと大きく膨らんだ程度に済んだが、行動不能になったようだ。あー怖かった。走って妙蓮寺まで行くとしよう。しかしだな、どれだけの妖怪が出てくるかわからない以上、隠れながら行かねばな。

 

「…いや。そうか。あー、そうだったな」

 

考え直せば。人外相手なんだからどう生きても勝っても負けても関係ねえじゃん。運命は一つなんだろ?じゃあもう、何やっても同じじゃん。それこそマジで変わらねえんだ。俺は八雲藍さんを愛す。それ以外で頭に残すことないだろ。じゃあもうそれ以外捨てちまうか。

 

「ん…そう思ったらなんか、体軽くなってきた。お、待ってほんとに軽い」

 

「んっ…貴方は」

 

「華扇さん」

 

「…?…その身体の所為かしら?まあ良いけど…貴方、賞金首だから外に出ない方がいいわよ。神社に篭ってなさい」

 

「…そう、かな」

 

「そうです。そうだ、私が神社まで送りましょう。」

 

手が伸びる。華扇さんの首掴んじゃった。投げちゃえっと。しかし…力で言うしかないんだけど、俺妖怪になってない?八雲藍さんへの想い以外必要ないとか思ったらこうなっちまった。え、人間ってこんなにも吹っ切れるものなの?幻想郷パワー?俺パワー?

 

「ま、良いや。人間こぼれになっちまったんなら神社に行けねえし。独り言多くなったきたし」

 

「あら、人間をやめたのね」

 

「うわ八雲紫。どっから聴いてた?」

 

「華扇を投げ飛ばしたあたりから」

 

「はぇあ」

 

「まあでも人間をやめても貴方は賞金首よ。どれだけ強くなっても最後は博麗の巫女に退治され、中途半端なら妖怪に殺される。好きに死になさい」

 

「じゃ」

 

「きゃっ」

 

自爆しちゃえ。身体の中にある力全部集めろ。八雲藍さんへの想い以外全部集めて爆発させちまえ。そうすりゃ、傷くらいはつけられるだろ。

 

「自爆する気なら、剥がしちゃえ」

 

「あれま」




八雲紫「人間が藍への想いだけで妖怪になったわ…」
八雲藍「件の男ですか…」
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