人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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カラッポでも振ったら中に引っ張られてる感覚はするんですよね。
ふっしぎ〜


頭ん中カラッポ

「…あれ、爆発しないの?」

 

「自爆スイッチなんていつでもオンオフできるに決まってるでしょ」

 

と言うわけで逃げる。あれ、人間辞めても全然身体の硬さ変わってないな!?いかん、いかんこれやばい!まあでもそんなもんか。どこまで逃げようかな〜。どうやら八雲紫は俺を追う気はないらしく、前のように出てきて通行止めということはなさそうだ。なので今のうちに全力で逃げちゃえ。うへへ〜

 

「あ〜、きっつ。足痛めたわこれ」

 

「あれ、金田さん」

 

「う〜っす」

 

「妖怪になりましたね。不信心ですか?」

 

「八雲藍さんという存在を崇拝してる」

 

「…何を仰っているのか…?」

 

「なんでわかんねえんだよ」

 

「一輪、お茶を。とりあえずお話だけでも」

 

「はい、姐さん」

 

招かれてしまった。突然の訪問なのに招かれた。こいつ懐の広さ俺の2億倍くらいありそう。いやでもなぁ。人外が輪廻転生云々外れて仏になりたいって、変な話だよなぁ。畳の上に座り、茶を待ちながら世間話。最近は賞金首があれやらこれやら。俺の賞金についてさらに詳しく知れた。人間十人とそれなりの土地、らしい。意味わかんね。

 

「…まあそもそも、外来人が食われて死ぬか帰るかの二択だろ。至極当然だと思うがね」

 

「そうですか」

 

「それ以外だと…なんだろ。俺みたいに人外に落ちるしかなくね?」

 

「やはりですか…では拘束させていただきます」

 

「何がではなの?ちょ、一輪、力強いって。おいどうなってんだよ毘沙門天」

 

そのまま見事に拘束され、牢屋に閉じ込められてしまった。いやしかしだな君たち。俺は賞金首の立場にいるのだから…うわこわっ!出ようとしたら牢ぶっ叩かれた!ヒス?ノットヒス?いや待ってよこれほんと怖いことになった?命蓮寺さん八雲紫に唆されてしまった?いやでも賞金の話はしてたし…土地もあるし。なんかあるのか??

 

「おお、金田さん。とうとう捕まったのですね」

 

「星さーん」

 

「先ほど何故『どうなってんだよ毘沙門天』と仰ったのか聞きたかったんですけど」

 

「やべ地雷踏んだ」

 

「その言い分だとこの寺の行動、毘沙門天代理の私のせいになりませんか??」

 

あ、違ったみたい。まあそれはそうと、出して〜。ここから出して〜。この牢、妖怪の力でも壊れないから出れないの〜。毘沙門天代理はどこかへ行った。俺がこの寺で関わりあるのって誰だ…聖白蓮しか思いつかんぞ。他はそんなに話したことないし…一輪さんもそんな、だよな?え、聖白蓮主導で拘束された今、俺はこれからどうなるんです?

 

「聖さん」

 

「何故ここに閉じ込めたのか、説明しましょうか?」

 

「よろしく」

 

「貴方の体です。死体に移植された貴方が妖怪になりかけている。なら、このまま妖怪にさせ、その移植された死体を剥ぎ取り再生させる。それが目的です」

 

「regenerationってことだな」

 

「りじぇねーしょんは知りませんが、まあ多分そうです」

 

「すまん、俺も英語は知らん」

 

「…とにかく。食は与えます。妖怪になるのは自己負担ですが、よろしくお願いしますね?」

 

「おい飯与えたら監禁しても良いって訳じゃねえからな!おい聴いてんのか!?せめて神社から八雲藍さんお手製のぬいぐるみ取ってこい!」

 

…いってしまった。つまり、あれだな。聖白蓮は俺でBSS喰らったってことだ。意味わからない?つまりは胸糞ってことだな。まあでも、聖白蓮はあれだし…呼んだらすぐに来るのか?その点では神子の耳を信用しただけだし…いや俺は何を心の中で謝ってるんだ。意味わからん。くっそ人外になったことで頭までおかしくなったか?

 

「忘れろ…八雲藍さん以外は全て捨てるんだ…」

 

「言っとくけど、辞めといた方がいいよそれ」

 

「うおっ一輪」

 

「私もそういうやり方で人外になった知り合い知ってるけどさ。そいつ最後はそれ以外何もわからない廃人だったからね」

 

「まじか…八雲藍さん以外はある程度忘れろ…」

 

「足掻くねぇ。あ、じゃあ与太話。なんで姐さんが金田さんに執着してるか」

 

「おっ」

 

「結論から言えば他人の空似だね。」

 

はぁ?と口から出たのだが、まあ俺は悪くないとして。聖白蓮には昔弟がいて、その弟が俺と似ているのでは、という話だ。与太話に相応しい馬鹿馬鹿しさ。つまりあれだな?聖白蓮はブラコンってことだな?いやいや…それは普通にあり得んだろう。何言ってんの?煩悩捨てましたって言ってマジかって驚く身体してるけど、そんな精神なのあの人?もしそうならさ、弟以外にそんな思いを抱かないだけにならない?

 

「こればっかりは、私もわからないからね。」

 

「与太話くれるより自由くれ。お前らが酒飲むような物だろ何が違うんだ」

 

「いや、出したら私と地球で除夜の鐘されるから…」

 

「やっぱあいつブラコンじゃねーかな?」

 

…どうしよ、霊廟行く?行ってもいいけど、うーん。いや、なぁ。ここに呼んだらそれこそ馬鹿みたいな騒ぎにしかならなさそうで怖いわ。やめよ、逃げや逃げ!さっさと逃げたら良いんだよ。で、どうやって出るの?…牢は木製だけど…なんだろ、炎でもある気がしない。高音で焼き切るか…?魔法を使える聖白蓮がいる中で…?

 

「出力を高めましてぇ…っこう!!」

 

どうだ、やったか!?やった。どうだ!?聖白蓮いるか!?いた。どうやら食事の時間だったらしい。いやぁメシの時間が遠すぎてなぁ。腹が減って、こっちから食いに行こうと思ったんだ。だから脱獄違う。おい、お盆を置くな。素振りするな。なんの素振りだよ。聖白蓮?聖さん??

 

「…魔法の才能は随一ですが、惜しいですね」

 

「ナチュラルに力で推してくるの辞めないか。強いって。押し戻されるぁあぶっ飛ばした破片が刺さった!」

 

「妖怪になればその痛みともさよなら、ですよ?」




一応なんですけど、金田君は本編以外でも活動はちゃんとしていて、その間にどっか訪ねてます。
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