人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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試験も何にもない!(羨ましい!!)


妖怪っていいな

「…意外と美味いな」

 

出された飯に大した肉はないが、その分美味かった。魔法で栄養付けたのか?ベジタリアン続けられるやつは狂ったやつか料理がクッソ上手なやつなんだな。理解出来たぞ。で、だ。どうやって命蓮寺から脱出しよう。なんか最低一人は牢の近くにいるっぽい。だせよぉ!!出せってんだよぉ!…いかんマジでどうしよう。レミリア嬢のイベントはあと何個なんだ?監禁もイベントなのか??

 

「これもイベントとして…フランドール、妖怪、監禁…あと二つじゃねーかやべーぞマジで」

 

「何言ってんの圭は」

 

「ムラサ、お助け願いたい」

 

「いや、私も流石に地面で鐘つきは」

 

「裏切り者ー!」

 

「何をだよ!?」

 

「同じ船を沈める妖怪たちの」

 

「今更かなぁ!?」

 

まあそれはそれとして。ムラサ…か。毘沙門天代理の星さんなら多分腹貫いたら…あれだ。動けなくなるけど生きてはいられるはずだ。狙うはその日どが…そんなこと気にせず天井から抜け出すってこともできる。上をぶち抜いて飛んで逃げるという寸法だ。ただこれは、聖白蓮がいたら飛んで叩き落とされて終わりの可能性があることが問題だ。無理じゃん!

 

「なあムラサ〜」

 

「あ、そろそろご飯の時間だ」

 

「どっか行くの!?」

 

「聖が持ってくる」

 

「…なぁなぁなぁなぁ、今俺は監禁されている身で、監視がどっか行くと思ったから期待した訳なんだが」

 

「知らないよ」

 

「かーっ、くそ。」

 

そのまま待ってたら本当にご飯が来た。昨日と同じ。こいつらもしかして…もしかしてだが、毎日同じもの食べてんの…!?喉通る?大丈夫か、飽きてないか??どうなってんだよお前ら…あ、人外だからそこらへん関係ないのか。なーんだじゃあアレだ。いやでも飽きるよな!?

 

「どうしたら妖怪になるのでしょうか…」

 

「死んだらなるんじゃない?」

 

「南無三…?」

 

「気合いでどうにもならんよ、拳を下げなさい」

 

「しかしそうですか…なら、断食ですね。妖怪になりかけているのなら後は人間の部分が死ねば妖怪になるでしょう!」

 

「お前んとこの住職イカれてるぞ」

 

「そう?そうかも」

 

泣きながら寝込む。断食が確定した俺は寝る以外にすることがなく、あー太るのかこれ、いや食わねえんだから太らねえか。なんて考えながら過ごす日々になった。退屈。おいフランドール来いや。なんであいつこういう時来ねえんだよ。泣くぞマジで。居場所がわかるとかほざいてたやつがさぁ…

 

「…あ?」

 

「お兄さん、こんなとこで何やってんの?」

 

「監禁の受動態ってなんだ?」

 

「I've been locked up、じゃない?」

 

なんと、菫子が来た。なんだかびっくりなことになったな。まあいいけど。さっさとここから出たいので手伝えと言ったら嫌でーすと言われた。殺すぞ菫子…と、ここまで騙されたが。違うぞこいつ。菫子じゃない。でも縋るのはいいよね、良くない?知らん。どうにかして助けろやおらぁ!…待てよ、変装してそこにいるはずの監視が何も言わないのはもしや、こいつ命蓮寺の妖怪では?

 

「…バレるか。お主どんな目をしとるんじゃ」

 

「菫子は面と向かった時、ハート目になる」

 

「うわっ…思ったよりもキツイなお主…」

 

「酷いね!泣くよ!?」

 

「ま、まあまあ…」

 

「持ってきましたよ」

 

「うわっなんじゃその代物!?」

 

「八雲藍さんお手製のぬいぐるみだが??」

 

「お手製だからってこれほどの妖力はないじゃろ」

 

「そりゃ、八雲藍さんの尻尾一本丸々使ってんだもん」

 

超高級な、非売品の特級呪物である。やったぜ、俺に従いひれ伏せ馬鹿ども。あれ、なんかぬいぐるみ持ってると力が流れてきてない?あれ、あれこれやばくね?八雲藍さんの力、流れ込んでない!?ぁぁいかんやっばい悦楽だ。八雲藍さんの力が入り込む=八雲藍さんの一部を摂取している!あー、やばい。八雲藍さんに由来する、気品溢れながらもその妖しさが流れ込んでくる。まるで脈打つ血液を飲んでいるような充足感。八雲藍さんに感じた、俺が感じ取れる最大限を大きく超えた美しさがぬいぐるみ越しですら感じ取れる。最高の気分だ。

 

「…ぅ、ぁあ」

 

「どうしました?」

 

「うわー…流石にそれは引く…」

 

「引いとけ勝手に」

 

「???」

 

「こいつ、人形に残った妖気を全部吸い取りよった。完全に妖怪の仲間入りじゃ」

 

「!!」

 

「あー、至福。じゃ、さよなら」

 

牢をぶち抜いて飛び出る。うん、行けるとは思ってたけどマジで行けた。今のうちに逃げよ!!あーでもやっぱ、八雲藍さんの力をもってしても関節はきついままか…いや、そんなはずはない。八雲藍さんの力が入ってんだ。関節くらい、外国のよくわからん軟体してる奴らより曲げてやらぁ!!おらっ曲がれ!曲がった!やはり八雲藍さんの力に不可能はない!

 

「よし…さて、俺の感性が正しければ、イベントは後一つ。レミリア嬢がいれば話を聞きやすかったんだがなぁ」

 

…どうやらいないっぽい。今のこの状態で博麗の巫女が現れたらもう俺退治されちまうからな。退散してしまうか。里と神社に行けないから…守矢もか。となれば、あれこれどうしよう。紅魔館に行こうにも今レミリア嬢がいねえし…もっかい地底に戻るか…?いや、待て。俺の賞金首がどこまで届いてるかわからないから行くか。空へ!

 

「…あっさりと来れた」

 

「おや、貴方は…つい先日、霧雨魔理沙という魔法使いが連れてきた…」

 

「永江さんか」

 

「えーと…総領娘様に御用が?」

 

「俺賞金首なんだけど知ってる?」

 

「さあ…?」




八雲紫「…地底と地上にばら撒くだけでなんとかできるでしょ?」
マターラ「紫さぁ…」
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