人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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埴安神「え?名前を呼んだら来る??…なにそれ知らない。そんな機能どこにもないはずだけど…」
青蛾「え?名前を呼んだら来るような仕組み?知りませんね…こわ…」


輪廻と因果

神子は何故この身体になっても来るんだろう。甘味処から出て水路の上にいる今もその考えに頭がぼやぼやする。水路を見つめる俺の後ろで二人が何をしているか。知らん。なんで俺こういう人間…まあ人間か。こんな人間に好かれてるんだろう。意味わからん。神子はまだしも、聖白蓮は…一輪の話通りだとしても弟と他人の区別はつくだろ?

 

「君の監禁はやはりダメだと思うよ」

 

「死体をくっつけるくらいなら貴女のようにすれば良かったのでは?もしや力及ばず?」

 

「そんなことはない。しかし、状況が状況なだけだ。その場にいなかった君にはわからないだろうけど」

 

「それはただの言い訳に過ぎないのでは?彼の体に死体をつけ、それで良しとしたことが貴女の最大限だった、と?その状況も不明瞭ですが?」

 

あーこいつらめんどくせ。ほらみろ、水路で頭洗ってるあの人外を。あ、こっち見た。頭取れる妖怪があんなところで頭洗ってるの、中々に頭おかしいよな。水路ってことはあれだろ?この文明なら多分、下水道とごっちゃに…博麗神社はなってなかったな。じゃあここも別にはなってるのか…?いやいや、だとしてもあの頭の洗い方はおかしいだろ。

 

「でも見てて飽きねー」

 

「何がですか?」

 

「あのろくろ首か」

 

「まあ汚い」

 

「さっきまで言い争ってた奴らがいうことじゃねえな」

 

「さて。宗教戦争と行きましょう」

 

「嗚呼、悲しいかな。己の非力さに打ちひしがれる君は見てて辛いだろうから」

 

あーこれ面倒だな。やっぱこの女達面倒だ。八雲藍さんが恋しい。誓ったのだから、他の女に目移りなどは出来まいて。よっしゃ逃げよう。人里の外に逃げて、紅魔館だな。まずそこ行って予言とかの例を言いに行こう。じゃあな二人とも。せめて宗教戦争は里の外でやろうぜ。俺は知らんぷりするから。そもそも関係ないはずだし。

 

「うっす美鈴さん」

 

「…あの」

 

「なんじゃらほい」

 

「なんで度々呼び方変わるんですか?」

 

「気分だからかな。門開けて!」

 

「はぁ…まあ、貴方なら多分館の皆制圧できるんでいいですけど。」

 

「妖精にも?」

 

「はい」

 

「はいはいわかりましたよ」

 

門が開き、扉も開く。美鈴さんと話すことなんて何もないので、お別れを告げる。さて次だ。赤い色した館では、どこを見ても赤いので何もわからない。なんかあるか、違い。どこを見ても分かれ道の数しか違いがない。ので、十六夜咲夜待ちだ。道行く妖精に十六夜咲夜の居場所でも聞くか。あれなんかすんごい数の妖精が掃除してる。大掃除か?

 

「何してんのー?」

 

「お掃除ー」

 

「何やったのー?」

 

「妹様が不在だからって地下室荒らしたのー」

 

「…お前らアイツに喧嘩売るとか馬鹿じゃねえの?」

 

かくいう俺は売ったことはない。だってあいつ怖いもん。いや今の姿なら吸われないけど。ぶっ壊されそうっていうか絶対壊してくる。立ち上がった瞬間目の前に十六夜咲夜。ねえ急すぎるんだよせめて振り返った時に目の前にいてくれ。立ち上がって目の前見たらお前は心臓に悪い。心臓あるのか怪しいところではあるが。

 

「…生きてたのね」

 

「生きてたっつーか、輪廻転生ねじ曲げて来たって言うか?」

 

「ま、良いけど。クッキーは?」

 

「すまん、この身体になってから粘土以外受け付けん」

 

「そう…ま、今の貴方のことはお嬢様は多分知ってるでしょうね」

 

「んだよ驚かせに来たのに」

 

事情を説明しながらレミリア嬢のところへ。扉を蹴破り予言の礼を言いにきたことを告げる。が、どこにもいない。どこへ行った?まだ寝てるような時間なのか?わからねえぞ俺には。うん、わからない。何時から何時まで就寝中とかあったのかな。あ、でもカーテン開いてるからそもそもいないのか。パチュリーさんのところかな?

 

「飛んだ無駄足運ばされたよ」

 

「なあそれ私の部屋の扉今ないんだよな?」

 

「はい。当主の器のように区別するものがありません」

 

「あーもう!直しに行くわよ咲夜!」

 

「わかりました」

 

「…で、パチュリーさん」

 

「大体わかってる。賢者の石はないんでしょ?」

 

「どうやら俺と共に地底に流れていったっぽい」

 

「ま、そこじゃあ回収は無理よねぇ」

 

「いや、出来たぞ」

 

「えっ」

 

「…賢者の石を失くしたなんて、俺は一言も言ってないぞ。」

 

「貴方、意外と…」

 

亜黄金製の腕を渡す。少し欠けてるとかはあるかもしれんが許せ。それ持ってるせいで地底の奴らに狙われたんだから。あれはきつかった…だってめっちゃしつこかったんだもん。泣きべそかいてたぜほんと。磨弓ちゃんいなかったら普通に死んでたと言えるくらいには。まあ壊れるくらいで済むだろうけどね。

 

「まあ、良いわ。それで?今日の用はこの程度?」

 

「この程度。レミリア嬢に予言ありがとうって言っといてくれ。パチュリーさんが言い慣れてなかったら、感謝してたこというだけで良いから」

 

「ま、確かに私は言われる側のはずなのよね。言われたことないけど」

 

「顔見りゃわかる。今日はお礼参りだから、ちょっと長居は出来ねえんだわ」

 

「まるで死期を悟った老兵ね」

 

勝手に言ってろ、と言って紅魔館の窓から飛び立つ。清々しいな、この天気。ちなみに曇りである。後で天子のところにも行くか。後は…八雲藍さんは最後だな。でもま、次は永遠亭だよな。さっさと出発しよ。輝夜の耳に俺の死が伝わってるかどうかをまず永琳に確認しなきゃならんのよな。めんどー

 

「よー…っと」

 

「わ!不審者!」

 

「うっせーなナース服。お礼参りの途中だばーか」

 

「馬鹿に馬鹿って言われたー」




お礼参り、どの順で行こうか。
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