人外狐お姉さん(身長が大きい)大好きな男   作:覚め

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妖精メイド「まさかメイド長にお見合いをさせるためにわざと妹様のところへ…!?」
妖精メイド「それだ」


メイドの飯食って

「どうした?」

 

「いえ、何も?」

 

「…じゃあご飯食べるの見ないで欲しいんだが」

 

「私の作った物なので、感想を」

 

「主人に聞けよ」

 

「期待できないの」

 

「…」

 

こいつ、忠誠心なんかないんじゃないか。そう思っても問題はないような愚痴が出てきた。それを聞き流しつつパンを頬張る。どうやらメイドお手製の朝食パンらしい。なんてパンかは知らない。しかしまあ、美味い。人外が主人やってるのに、よくもまあこんな人間向けの味だ作れたものだ。何パンなのだろうか?

 

「名前?ないです。私が作ったものなので」

 

「オリジナルでこれは…料理上手いな、お前」

 

「嬉しい」

 

…今なんでこいつ嬉しいって言った?子供みたいな反応を…160から170の間くらいの身長でいうことじゃないと思うが。朝食ついでに付いてたシチューもまあまあ美味しかった。まあまあというのは、肉が少なかったことに対する意見である。それ以外は本当に美味かった。

 

「こちらデザートです」

 

「デザートって…食ってる間に言ってくれよ。腹結構いっぱいだぞ…」

 

パンがかなり腹に溜まった。かなりの満腹感を得ており、このまま寝ても人外狐お姉さん(大きい)に会えないことを除いて気持ちの良いことだろう。本当に美味しい。デザートも食べたかったが…この腹では少しきついか。あーでも食べたいなぁ…

 

「では、このボタンを押してさえくれればお持ちしますので」

 

「あざーす」

 

「では」

 

瞬く間もなく消える。その後に紫色の服を着た魔女が来た。義手に関してらしく、どんなものがいいのか材料を聞きに来た。…この、亜黄金製と言うのは何?と聞くと、『錬成で作り出した黄金』と簡潔に答えられた。質問する側としてはありがたい返事の速さである。と言うわけで亜黄金製に決めた。出来るのは明日らしい。楽しみだな

 

「ちなみに見本はこれね」

 

「うわすっげ、マネキンみたい」

 

「腕のデータは取れた腕から採取出来てるから、貴方はそのままで良いわ。館の中なら自由に歩いてもらっても構わないのよ?」

 

「じゃ、図書館に寄りたいですね」

 

「…どう言う気持ちで言ってるの?」

 

パチュリーさんに着いていく。そういやこの館を外から見た時に引っかかったことがあるのだが、それの理由がなんとなくわかった気がする。中身と外見が見合ってないのだ。内側から見てみると、なんだかズレが生じているような気がする。外見と合わせて考えてみてもこんなに大きいわけがなく。わかりやすい違和感で助かったことだけは言っておく。

 

「…変な本ばっか」

 

「そう?」

 

「そもそも読めないし」

 

「試し読みで感想を書くような愚行ね」

 

一冊抜き取り、手に取る。俺の知ってる本がいくつかあるものの、何が何やら。漫画は三巻だけだったり、シリーズ物の小説は上だけで下巻はなかったり。なんでそんな微妙な品揃えなのかを問い詰めたい気分にはなったが、抑える。まあまあ良いことだ。つまりはどっかで揃えられると言うことなのだから。

 

「…」

 

「読書が好きなの?」

 

「いや、どちらかと言えば嫌い。片腕しかないから、本を捲るのも一苦労」

 

「右利きだから?」

 

「それもあるけど、俺が一番好きな人外狐お姉さん(大きい)には本を読んでるだけでは一目見れないからな」

 

「…一目見ることになんの価値があるの?」

 

「幻の島が実在してもそれを見るだけで満足出来る人間だからね。」

 

「咲夜はどう?見た目も中身も一級よ」

 

「あのメイド長か。はっきり言えば美しい人だ。パチュリーさんもそうだけど、軒並み美しい方ばかり。でも、俺の好みじゃない」

 

「…そう」

 

安楽椅子に座り、前へ後ろへ重心を揺らす。あー、暇だ。デザートを買いたくても腹は減っていない。暇潰しにすることもない。安楽椅子でゆらゆら揺れるだけ。やはり巫女さんに寺か館かを聞かれた時に寺を選べば良かったか。寺さえもこのような結果になるのなら、まあうん。どうしようもないわ。

 

「あ、そうだ。あなたには魔力の扱い方を覚えてもらうから」

 

「へ?」

 

と言うわけで赤い光を放つ謎の石をもらった。こいつを亜黄金製の義手に埋め込んで動力源として働かせるらしく、その為に俺がこいつの扱いを覚えておかなければまず動かないらしい。え、じゃあ義手作るって言った時に最初に言ってよ。なんで今言うのさ?

 

「さて…小悪魔ー!出番よー!」

 

「はーい!…とは言っても、見てるだけですけどね。まずこれ。これの価値を知ってからようやく一歩が踏み出せます。要は自慢ですね」

 

「へぇ」

 

「これは賢者の石です」

 

「…賢者の石?」

 

「有名なやつですね。無尽蔵に魔力を出す石でして、まあこの石から魔力を取り出し、簡単な魔法を使えるようになれば義手も使えますよ。」

 

「へぇ…」

 

要はエネルギー保存の法則大無視の石か。まずは魔力…見ただけでこれが何から作られているのかが大体わかるが、確証を得るのは怖いので触れないでおこう。小悪魔さんからは、石を持ち体の一部と思い込みそこに何かを感じ取ることが第一…らしい。うむ、よくわからん。が、そう言うことは苦手ではない。

 

「おっ」

 

「!?」

 

「おっおっ!?」

 

「ちょ、えぇ!?」

 

「うわっ、熱っ!」

 

「ぱ、パチュリー様ぁ!」

 

「驚きよ…」

 

握った途端、なんだか感じ取ったものがあった為それを引き出したら体が熱くなってきた。その上、握っていた手から炎が現れた。石から手を離せばすぐに消えたが…なんだこれは。この石って何?温度がマイナスでなければ燃えちゃうの?俺の体温で燃えたってこと?

 

「あなた、才能ありすぎ」

 

「えっ!?」

 

「握っただけで炎…火の属性に関する才能が顕著ね。」

 

「…待ってこれ義手燃えたりしないよね??」

 

「これは、魔法の扱いを学ばせるべきね…」

 

「何日くらいに伸びます?」

 

「才能だけで見れば…四日間くらい…?」




小悪魔「危うく私の髪が…」
どれくらい才能あるのかって言うと、魔理沙の努力を無碍に出来るレベル
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