キヴォトス存続RTA(any%)   作:暁真

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エデン条約編その1

 

"目を覚ます"

 

……そろそろか、補習授業部が設立されるのは。

 

……これは深入りし過ぎれば取り返しのつかない事になる。いつも通り、確実な手段で行こう。

 

任意目標追加『先生に接触する』

 

 パヴァーヌ一章が爆速で終わりついにアルカモードRTA1番の難所であり同時に盛り上がり所さんでもあるエデン条約編に突入しました。1ミスがゲームオーバーに直結し戦闘よりも選択肢に重点が置かれていることから誰が呼んだか「此処だけノベルゲー」。しかしシャーレでもなければ補習授業部でもないレズちゃんにはそんなことは関係ありません。適当に介入してEXを解放しつつ先生に丸投げすることでしょう。

 

……話をするのなら先生がエデン条約について知ってからの方が早いだろう、それ以前に干渉した2つの事例はどちらも失敗している。

 

選択した日付まで時間を経過させます。

 

エデン条約1〜2章間におけるスキップ不可区間はたった一つ、アリウス襲撃時のみ。それ以外は下手したらスキップして取り返しのつかない事になる事が稀によくあるため皆さんもアルカモードでエデン条約編をプレイする時は気を付けましょう(n敗)。今回レズちゃんは先生がエデン条約について知った後干渉する事にしたようです、時系列的には1回目の試験が終わってすぐですかね。

 

"目を覚ます"

 

記録の通りなら今日補習授業部の特別試験1回目が終わり、先生はエデン条約に付いて知ることになる。

 

時刻は夜……行こう、なるべく先生以外の人間に遭遇しないように。

 

……此処で少し休憩できそうだ、どうする?

 

『時間を経過させる』

 

忘れずに時間調整もしていざトリニティへ、自治区内ならまだしも学園内部なのでバレたら不法侵入ですよ不法侵入で要らぬタイムロスを招きます。今回のムーヴは正解でしょう。

 

……確か今の時間くらいか、眠気を殆ど感じない今の身体にはこういう時だけ感謝する。

 

行こう、先生の元へ。

 

移動先を選択してください

 

「トリニティ総合学園:トリニティ・スクエア」

 

早速レズちゃんはトリニティへ深夜徘徊、衣装は真っ当なだけ某生徒よかマシですが正体不明の謎の生徒のためバレれば通報される事必至、確率は低いですがうっかり遭遇しないことを祈りましょう。

 

「トリニティ総合学園:トリニティ・スクエア」

 

……時間が時間だ、周囲には誰も居ない。ただ噴水が流れる音だけが聞こえる。

 

早めに用事を済ませて帰ろう……彼方も来たようだ。

 

完璧な時間調整誇らしくないの?どうやって測っているのかは知りませんがAI君はNPCの行動ルーチンを完全に把握して走れているみたいです、これが無駄を極限まで削ぎ落としたRTAの到達点ですか……

 

"来ると思ってたよ、ナズナ"

 

「……なら私の話すことも分かっている、違う?」

 

"どっちか片方には絞れないけど……どちらかであることは間違いないと思う、合ってる?"

 

「正確には両方、補習授業部と……エデン条約のこと」

 

"どっちもだった……"

 

「どうして残念がっているのかは知らないけど……話すべきことを、話す」

 

なんか先生段々とレズちゃんとの会話を楽しみ始めてる感じありますね。

 

「補習授業部という部活動はエデン条約のための捨て石。本来認可できるはずもないそれは貴方……シャーレの権限を利用して作られた」

 

"それは分かってる、例え利用されているのだとしても、私はあくまで補習授業部の顧問として対処するよ"

 

「それでいい、私が問うのは其処ではないから」

 

「「トリニティの裏切り者」……エデン条約締結を阻止するべく暗躍する存在」

 

「……ただ、貴方は疑問に思わなかった?」

 

"疑問……"

 

「そう、その裏切り者は何故締結を阻止しようとしているのか、そもそもそのような暗躍がたった1人で行えるものなのか、紐解いて行けば疑問しか残らない」

 

"んー……実際に聞いてみるってのはダメかな?"

 

「私は手段を提示したわけでも貴方の選択を否定したわけでもない。ただ貴方の選択を聞き届けるだけ……ただ、これだけは忠告しておく」

 

「今回裏に潜む者達と関わってしまえば貴方の身に重大な危険が迫る。例えそのせいで自分が酷く傷付くとしても……貴方は手を伸ばせる?」

 

わーお、完全に先生を信頼した問いかけじゃんね……失礼、思わずミカが出てきてしまいました。フライングはいけません。

 

"当然"

 

"私は「先生」だからね。困っている生徒が居るのなら手を伸ばさずにはいられない、そんな人間だよ"

 

「……うん、貴方ならそう言うと思っていた」

 

"なんかこう……お互いに言いたい事が分かってるのちょっと妙な気分だね"

 

"もしかして昔何処かで会ってたり……なんて"

 

「……」

 

「少なくとも私が貴方と初めて出会ったのはあの日、シャーレのオフィス。けれど……それより前から、貴方の事は知っていた」

 

"どうして……って言っても教えてはくれないか"

 

「……ええ、教える事はできない。知っているだけの言葉では、世界は救えないから」

 

「でもその代わりに約束する。貴方が窮地に陥った時……」

 

「必ず私は貴方の元へ向かう。それが私にできるせめてもの助力」

 

うーんヒロインムーブ、メタ的に考えるならEX取得のためのボス戦参加表明ですがこれは好感度上がりそうですね。

 

"そっか……呼んだら来てくれる奴?"

 

「呼ばなくても貴方の選択を聞き届ける時のように勝手に現れる、気を使う必要はない」

 

"じゃあ遠慮なく……と言うわけには行かないかな"

 

「何故?」

 

"君は自分を生徒じゃないって言ったけど……それでも私からすれば手を伸ばすべき子供だよ"

 

"だから本当にナズナの力が必要になった時だけ、力を借りるよ"

 

「……そう」

 

「……だったら、頼るべき時は頼ってほしい。その端末のOS……A.R.O.N.Aのように」

 

"エー……アール……?"

 

「……?」

 

うん?

 

"……えーっと、アロナのことでいいのかな?"

 

「……アロ、ナ?」

 

What the fuck!?

 

えっちょっとまってアロナ……アロナ!?

 

"うん、多分色々あって知ってるんだろうけど……そんな略語っぽい名前じゃなくてそう名乗ってるよ"

 

うっそだろおい、アロナって事はつまりそういう事っていう事で……

 

「……」

 

"……ナズナ?"

 

「イレギュラーが発生した」

 

"……え?"

 

「過去の記憶……該当なし、関連する記録……該当なし」

 

「……検証が、必要」

 

"待ってナズナ、それってどういう"

 

移動先を選択してください

 

「自宅」

 

困惑のあまりレズちゃんも緊急帰宅してしまいました。そら(特大のイレギュラーだし)そうなるよ。

 

「自宅」

 

シッテムの箱のOS、A.R.O.N.A……先生にしか知覚できなかったそれについて私は詳しく知らない。ただ、通称として先生がアロナと呼んでいた事は覚えている。

 

……だが、正式名称を知らないというのは異常、今までになかったイレギュラーだ。

 

……実のところ私も大変困惑しております。

 

この変化は……喜ぶべきものなのか、絶望すべきものなのかはまだ判断しかねる、情報が必要だ。

 

先生がアロナの正式名称を知らないということはつまり……

 

特段いつもとやることは変わらない、それに少し作業が増えるだけだ。

 

▪️▪️▪️▪️回振りに発生したイレギュラーだ、この機を逃すわけには……行かない。

 

この周のシッテムの箱のOSはプラナではなくアロナであり。

 

いつまでたってもキヴォトスを滅亡から救えない私に痺れを切らしたのかは知らないがきっと上手く利用しろと言う事なんだろう……分かっている、いい加減に終わらせないといけないという事は

 

アルカモードで「最終編」に突入する可能性が出てきたという訳ですから。

 

重要目標追加『シッテムの箱について探る』




〇◯年△月⭐︎日
最近気付いた事だが、先生は時折りタブレット……「シッテムの箱」に向かって話かけている事がある。問い詰めてみればなんでもシッテムの箱にはアロナ……正式名称A.R.O.N.AというOSが存在するらしく、意思を持つそれと先生はそうやって時折り会話する事があるらしい……私には知覚できないからそのアロナっていうのがどんなものかはわからないけど。
にしても連邦生徒会長はどうやってそんなものを用意したのだろう、やっぱり古代の遺産なのだろうか?機会があったら調べてみよう。

……やり直しもそろそろ疲れてきた。たまに休息を求めるくらいは許してほしい……許して、くれるよね?
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