キヴォトス存続RTA(any%)   作:暁真

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エデン条約編その2

 

"目を覚ます"

 

……シッテムの箱、そしてそのOS、アロナ。私には知覚できないだろうと判断して長らく放置していたが……どうやらそうも言っていられなくなったようだ。

 

だがやることが変わった訳じゃない、タスクが増えただけだ。やり方はいつもと変わらない。

 

……今は彼女との戦いに備えて準備しよう。

 

 ……これは学会に激震が走りますね、何せアルカモードは操作キャラが先生であったとしても最終編に突入した事例はただの一度もありません。今までは「アルカモードは必ずストーリーモードの前の周の話になるんじゃないか」とか「アルカモード解放とは別にストーリーモードやワールドモードで特定の条件を満たす必要があるのでは?」など様々な考察と議論が交わされて来ました。

しかし幾らストーリーモードとワールドモードを研究してもアルカモードで最終編に突入する事はなくブルアカRTA学会及びこのゲームの界隈では「アルカモードに最終編は実装されていない」というのが通説になっています。

ですがこのRTAにてレズちゃんはシッテムの箱のOSがプラナではなくアロナであることを確認済みです。これはもしかすると……もしかするかもしれませんよ?

 

素材を加工する

 

とはいえもし最終編に突入するとしてもまだそこそこ時間がかかります、まずは難所たるエデン条約編を乗り越えてからですね。

本編に戻りますが此処でレズちゃんは素材の加工を行うようです、古代知識レベル10で解禁される装備は有用なものが大量にあるため作れる時に作っておこうの精神でしょう。今回の素材は……おや、この前手に入れたゲブラの破片を使うようです。って事は……

 

……

 

……3日かかった。だがこれ以上早くもできないだろう。

 

『「軍神のペンダント」が完成した』

 

ゲブラの破片を使用する事で完成するオーパーツ装備「軍神のペンダント」の完成です。効果はこちら。

 

「軍神のペンダント」

装備:アクセサリー

装備中攻撃力と素早さが1.2倍、防御力が0.8倍になる。「重装備」と併用不可。

 

如何にもRTAで使ってくださいと言わんばかりの脳筋アクセサリーです、HPなんて1残ってりゃ勝てますからね、防御力なんて飾りですよ飾り。というよりは素早さが上がる事で回避率も上昇するため「当たらなければどうという事はない」を体現したアクセサリーとも言えます。「重装備」カテゴリ……マシンガンや装甲系の装備と併用できない所にもそれが現れていますね。此処からのレズちゃんは短期決戦に磨きがかかりそうです。

 

準備は整った、このまま時を待つのが今までのやり方だが……今回はまずあのイレギュラーを探りに行こう。

 

選択した日付まで時間を経過させます。

 

装備作成も終わったのでまずは時間経過、確かこの日は……先生とミカァ!が接触する日だったかな?

 

"目を覚ます"

 

……今日は先生がアリウスについて知る日、探りに行くには申し分ない理由だろう。

 

行こう、今回こそこのやり直しも終わるかもしれないから。

 

やっぱりそうでした、アリウスあれこれついでにシッテムの箱について探る算段のようです。

 

移動先を選択してください

 

「トリニティ総合高校:合宿所 プール」

 

時間調整をし、恐らくはミカが去った直後の先生の元へ。続け様に可愛い子2人と2人っきりでお喋り……なんだこれは浮気ですねたまげたまぁ。

 

「トリニティ総合高校:合宿所 プール」

 

……丁度聖園ミカは去ったようだ、人が居ない今のうちに話をしよう。

 

相変わらず秒単位での完璧な調整です、さては相当周回してるな?

 

"居るんでしょ、ナズナ"

 

「……随分と察しがよくなったね、先生」

 

"ナズナが来るのは大体こんな時だからね"

 

なんだこいつら相思相愛か?

 

「……なら前置きは省こう。貴方は知った、裏切り者の正体、そしてその裏に潜む者」

 

"アリウス分校……"

 

「そう、アリウス……確かにそれがエデン条約の裏で暗躍する者達」

 

「それは事実……けれども貴方はまだ「真実」に辿り着いてはいない」

 

"真実?"

 

「……不思議に思わない?聖園ミカが白州アズサを転入させた、そして少しの後狙ったように百合園セイアはヘイローを壊された……」

 

"……そうだね、とても偶然とは思えない"

 

「この事象の連鎖……その中に真実は眠っている」

 

「……そしてその真実を探す過程で貴方は間違いなく窮地に追い込まれる。少なくとも……3回」

 

3回だよ3回。

 

"多くない?"

 

「それだけ今回の闇は根深いという事……私が直接伝える事はできない、けれども」

 

"窮地を助ける事はできる、ってことかな?"

 

「そういう事。その時が来たのなら、必ず私は現れる」

 

「……それが、私にできる最善の手助け」

 

"なるべく頼らないようにするよ……ってのは強がりかな、その時は素直に頼ることにする"

 

これは……デレじゃな?

 

「それでいい、私も……できる事はしたいから」

 

「……これからの話については終わろう。此処からは……個人的な話」

 

お、そろそろぶっこむようですね。

 

"個人的……なら、私も一つ気になってた事がある"

 

「……見当はついた、確認を」

 

"そうだね"

 

"「『イレギュラー』」って、何?"

 

やっぱり相思相愛では?(再確認)

 

「……それは無論、その端末「シッテムの箱」。そのOS、A……いや、あえてこう呼ぼう。」

 

「『アロナ』……それが今回生じたイレギュラー」

 

"アロナが……なんで?"

 

「A.R.O.N.A……本来であれば貴方はこの名を知っていなければならない」

 

"多分それがアロナの正式名称……なんだよね?"

 

「そう。それがシッテムの箱のメインOS……元々『アロナ』という名は貴方が付けたもの、その筈だった」

 

「しかし……様子を見るに今回のOSは自分から『アロナ』と名乗った……これは今までにはなかったこと」

 

"つまり……どういうこと?"

 

「……その『アロナ』は私の知らない『アロナ』である可能性が高い。つまりは……私の知る未来が、変わる可能性が出て来た」

 

そこまで話しちゃっていいもんなんですかね(鼻ほじ)

 

"それは……いい事なのかな?"

 

「……今はどちらとも言えない。それが未来に活路をくれるのか、それとも破滅を齎すのか、前例が無い以上私個人の意思では判断しきれない」

 

"少なくともアロナは破滅を齎すような存在じゃない、それは私が保証する"

 

(財布の)破滅を齎す存在なんだよなぁ……

 

「……バタフライエフェクト。例えそのアロナが破滅を齎さないとしても、未来に影響の出る可能性は捨てきれない」

 

「でも願わくばそれが……この世界を救うものであって欲しいと、私は祈っている」

 

"……"

 

「……話しすぎた、今日は此処まで」

 

"待って"

 

「……何?」

 

"1つだけ、聞きたい事がある"

 

"ナズナが自分のことを話してくれる機会は……来るのかな?"

 

先生も先生でぶっこんできますね。

 

「……可能性は、2つ」

 

「1つは……この世界が私の知るその先に到達した時」

 

「もう1つは……なんらかの原因によって、私の知ることが全て灰燼に帰した時」

 

「……先に到達した時に話せると、信じてる」

 

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「自宅」

 

圧倒的ヒロインムーヴを見せつけてレズちゃんは帰宅。後エデン1〜2章での出番は最終盤……ミカ戦くらいでしょうか。

 

「自宅」

 

……バタフライエフェクト、とは言ったが……OSが変わる程度で何が変わるのかと言えば、微妙だ。

 

あれが私の知らない新たなシッテムの箱なのか、ただ単に何らかの要因でOSが変わっただけなのか……少なくとも前者くらいの要素はないとバタフライエフェクトは起こり得ないだろう。

 

……少なくとも確認は済んだ。思考を切り替えて次に集中しよう。

 

選択した日付まで時間を経過させます。

 

無事好感度上げも終わり次はいよいよエデン1〜2章ラスボス、聖園ミカ戦。深く関わってしまうとクッソ長くなるエデン条約編ですがやり方次第で此処まで短くなることに内心驚愕しています。とはいえ通常プレイでは絶対に深く関わった方が楽しいので走者以外の皆さんは真似しないように。

次の戦闘では補習授業部も参戦するためいよいよレズちゃんの本領発揮となるでしょう、ご期待ください。




〇□年⭐︎月⭐︎日
なんとかAL-1Sを倒すことに成功したっていうのに、別の要因でキヴォトスは滅んだ。今回の原因は……トリニティとゲヘナが崩壊したことによる大惨事。何がなんだかよくわからないままに全てが始まって、そして終わった。
……どうもこの世界を滅ぼす原因となるもの達は複数存在するらしい。まずはそれを全て探さない事にはこの世界は未来へ進めない。
そのために今回からは進学先をミレニアムからトリニティへと変更する。SolとLunaが使えなくなるのは厳しくなるけど……世界滅亡を防ぐためには弱音は吐いていられない。
さようならミレニアム。255回の私が死んだあの場所、765年分の青春を過ごした学園。
……トリニティでは、私は何回やり直すことになるんだろう。
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