キヴォトス存続RTA(any%)   作:暁真

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ほんへ開始

 

"目を覚ます"

 

今回もまたこの時が来てしまった、高校最後の年だ。

 

……学園に所属していない私には関係のないことだが。

 

 はい、という訳でAI君がまさかの蛮行。一気に高校3年生、つまりはほんへ開始まで年代ジャンプを行いました。というかシステムメッセージが不穏なんですがマジでなんなんですかねこれ(恐怖)

 

何故一気に年代ジャンプする事が蛮行かといいますと生徒を選択した際のアルカモードの本番は14歳、中3からです。どの学園に進学するかを選び、本格的に生徒との交友関係を築いて行く本モードの中で1番重要な時期と言っても過言ではありません。

なんなら人力チャートの3割くらいは此処の好感度上げだったりします、それくらいRTAにとっては重要な訳です……何せ中3と高1で所属する学園と立場が決まってしまう訳ですから。

当然此処を飛ばせば所属する学園も部活もランダム、当然チャートはぐちゃぐちゃ……なのですが。

なんとAI君はそれを承知で中3と高1をスキップしました。チャートに縛られた我々にはできない大胆な選択です。

 

そして今回レズちゃんはなんと部活どころか学園にすら所属していません、学園に通っていないということは停学処分なども受けていないためブラックマーケット住まいでもないため……

今の彼女は正真正銘何処にも所属していない謎の人物という訳です、AI君これで大丈夫なの?

 

……今日はあの日だ、顔くらいは見せておこう。

 

任意目標追加『シャーレに向かう』

 

おっと此処で任意目標が追加されました。なんとシャーレ……つまりは先生に顔見せに行くようです。

どうにもレズちゃんの挙動とメッセージが不穏ですが一応完走しているのでAI君は大丈夫と判断したのでしょう、素早く転移先を選択しています。

 

移動先を選択してください

 

「D.U.外郭地区:シャーレビル前」

 

しかしほんとこの能力便利ですね、コストも無ければ描写も一瞬、マジで非の打ち所がありません。一応他に移動手段がない訳ではないのですがやっぱりコストがかかるので極力使用は避けたいんですよね。

 

「D.U.外郭地区:シャーレビル前」

 

というわけでやって参りましたシャーレビル。先生がまだ到達していないため当然真っ暗ですが……レズちゃんはそんなの知ったことかと言わんばかりに下へ下へと突き進んで行きます。顔見せと言っていた事から目的は先生が確実に訪れるであろう地下、クラフトチェンバーが存在する場所でしょうがワカモと鉢合わせないかが心配ですね。

 

いつもと変わらない。クラフトチェンバーと……シッテムの箱。

 

今回こそ、この世界は終わらせない。

 

……うーん、レズちゃんが意味深な発言ばかりしていますが今まで「完全記憶能力」を所持したキャラを引き継ぎしてもこうなったことがないんですよね、そういう設定を記入した訳でもないのですが彼女に何か特別な力でもあるのでしょうか(すっとぼけ)

 

……確認は済んだ、後は状況を見計らって接触しよう。

 

どうやら地下に来たのはクラフトチェンバーとシッテムの箱を確認してなんらかのフラグを立てるためだったようです。フラグ成立後もう用はないと言わんばかりにそそくさと地下から離脱。不良生徒の鎮圧……に向かうわけではなく。

 

……此処で少し休憩できそうだ、どうする?

 

『時間を経過させる』

 

シャーレの休憩室を使って先生が来るまで時間を飛ばす算段だったようです。とことんタイムを追求していますねAI君は。

 

……寝てしまっていたようだ。

 

どうやら外の騒ぎは解決したらしい、今先生はオフィスに向かう所だろう。

 

移動先を選択してください

 

「D.U.外郭地区:シャーレオフィス」

 

此処で転移能力を使いオフィスへ先回り、ぜってぇ先生逃さねぇぞと言わんばかりに囲い込みに行きます。

 

……いつも通りだ、変わらない。

 

もう少しで来ることだろう、伝えるべきことだけ伝えておく。

 

ん、本格的に接触するわけでは……ない?

 

ドアの開く音がした。

 

なにをするつもりなのか不安ですがとりあえず先生が戻ってきたようです。

 

"……君は?"

 

「待っていた、貴方が此処に来ることを」

 

"私が?"

 

なんか会話イベントが発生してますね。ちょっと静観しましょう。

 

「これから先、貴方は幾度となく危機に遭遇する。それは些細なものから……この世界の存続をかけたものまで」

 

「私の役割は貴方が迷った時、それを導くこと。貴方が重要な選択を選ぶ時、そこに私は現れる」

 

「……けれど覚えておいて欲しい。私は最善の未来へ導こうとする、けど選択するのは貴方であること」

 

「未知なる未来を選ぼうとするのなら……私はそれを止めはしない」

 

"……選択とか未来とか、正直言っていることはあまりわからないけど"

 

"ひとまず、君の名前だけ教えてくれないかな?"

 

「……」

 

……今回も、一字一句まで同じだ。

 

「……私はナズナ」

 

「この世界を存続させる、ただそのためだけに存在する者」

 

記録(アーカイブ)に残す必要はない、私は生徒ではない、そして助けを必要とする存在でもない」

 

「ただ、この世界を未来へと導くための……舞台装置に過ぎないのだから」

 

随分と厨二病的なサムシングですね、封印されし右目が疼いてそう(偏見)

 

"ナズナ、だね"

 

"わかった、これからよろしく……でいいのかな?"

 

なんだこのお人好し!?控えめに言って電波な発言をまともに受けてこれとはたまげたなぁ……

 

「……必要ない」

 

「私は私が必要であると判断した時、貴方の前に現れる……それだけ」

 

移動先を選択してください

 

「自宅」

 

おっと此処で転移能力を使用し退場、先生視点だと超絶電波な生徒が言いたいことだけ言って消えた感じですが……スキルのせいで悪印象持たれてないかな?いやまああの先生だし大丈夫か(楽観)

 

ちょうどいいですし此処でレズちゃんが取得していたもう一つの特殊スキル「マン・マシーン」について説明しましょう。

端的に言えばこのスキルを取得していると攻撃がクリティカルになる確率が100%になります。もう一度言います、100%です。

威力減衰が特にあるわけでもなくEXスキル含め全ての攻撃が確定会心になります、運要素の強い会心倍率増加がTDN別枠計算ダメ増加になる訳ですね、これだけでヤバさは充分に伝わるかと思います。

 

ただ転移能力と違ってこのスキルには明確なデメリットがあります。

それは「一定以上の好感度を持たない相手との会話に常時マイナス補正がかかる」というもの、要するに人と話す顔してないよ怖いよってなる訳ですね、対象は好感度が一定以下のキャラクター全てのためあのネルやツルギ等に対してもこのマイナス補正は適用されます、マジかよどんだけ鉄面皮なんだ。

ちなみに特殊スキルであるためレベルは上昇せず取得時から効果はそのまま据え置き、このゲームステータスとスキルを育てるリソースが同じなんで育成しなくても強いスキルは貴重です。ただまあこういう特殊スキルは大体取得に特殊な条件が必要でして。

 

「自宅」

 

……顔合わせは済んだ。

 

マン・マシーンの場合は……

 

次はアビドスだ、カイザーついでにあの蛇で試し撃ちを……いや、それより先に試し撃ち先はあるか。

 

なんらかの要因で「感情がない」状態に長期間陥ることが取得条件となります。




〇〇年〇月△日
「先生」なる人物がキヴォトスにやってきた。話には聞いていたけど本当に彼女が外から呼んできたようだ。初対面、それも外の人間にシャーレなんて幾らでも悪用できる権限を任せてもいいのだろうか?……いや、それで終わらせてくれるのならいいか。どうも彼女の話ではしばらくあの人を私が面倒見て欲しい、とのことだったしそれとなく人となりを探っておこう。

数字は億劫になるので数えるのをやめた。この変化を利用して今回こそこの世界の滅亡を防いでみせる。
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