キヴォトス存続RTA(any%)   作:暁真

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百花繚乱編その2

 

"目を覚ます"

 

……百鬼夜行燈籠祭。始まりは小さくとも、延焼させてしまえばすぐにこの世界を滅ぼし得るもの。

 

……けれど、火元を消すのは私の仕事ではない。あくまで私のやるべき事はお膳立てだ。

 

いつも通りあのニヤついた顔に吠え面かかせてやろう……何故かあれは私が乱入するたびによくキレるが、至極どうでもいいことだ。

 

……それにしても祭りか、昔は楽しんでいたようだが、今となってはよくわからない……やっぱり、私は空っぽだ。

 

任意目標追加『燈籠祭へ向かう』

 

 いつもの通り時間経過し、シュロ虐……もとい燈籠祭のお時間になりました。此処で必要なことはナグサを発見し合流させる、なるべく早く先生をユカリの元に誘導する、余裕があればクロカゲ戦を消化しておくの3つです。確か後1戦でEclipse系列の最終EXが解放される筈なのでね。

まあ解放してもこの後取るルート次第ではmirageとsonicだけで事足りる気がするので本当に余裕があればって感じです、というかsonicが馬鹿の性能すぎるわ。

 

移動先を選択してください

 

「百鬼夜行自治区:市街地:大通り」

 

シュロの襲撃までにナグサを探しておきたいようでちょっと早めにお祭り会場へ。此処かぁ……祭りの場所は……

 

「百鬼夜行自治区:市街地:大通り」

 

……時間にはまだ余裕がある、ナグサを……

 

ん、何かイベント?

 

……あれ、は……

 

先生と……並行世界の……シロ……コ……!?

 

ファッ!?えっ待ってクロコもうメインストーリーに関わってくるの!?ストーリーモードだと最終編以降アビ3まで音沙汰ない筈なんですが……どういう風の吹き回しですかねクォレハ……

 

イレギュラー……

 

……いや、彼女が此処に居るってことは……きっと先生は彼女を「生徒」として認めたんだろう。

 

寧ろイレギュラーは私の方……か。

 

……ナグサを探しに行こう、私が居ても邪魔なだけだ。

 

破滅願望が思考に及ぼす影響は戦闘時以外あまりなかったと記憶してますが……うーん、新規チャートの開拓に突っ込む勇気もないとなると相当ですね。え、オリチャーでタイム伸びたらダメだろって?

……おっそうだな(適当)

 

「……居るんでしょ、ナズナ先輩?」

 

……!?

 

と思ったらクロコの方からイベントに引き摺り込んで来ましたね。ストーリーモードでは絶対にあり得ない状況なので心なしかワクワクしています、タァイムへの影響はともかく今後の選択肢として考慮に入れておきたいですし。

 

「……なんで、わかったの?」

 

「ナラム・シンの玉座の力……かな」

 

「ナラム・シン……?」

 

「……先輩と私が戦ったあの場所そのもの。次元、時間、実在すら曖昧な混沌の領域」

 

「だからこそ、ある程度の指向性を持たせれば知りたい事を知ることができる。私が先輩がどうするかを逐一把握していたのは……これを媒介として先輩の動き方を知ったから」

 

「それは……」

 

「……うん、私の世界の先輩が最後に先生に託したもの。指向性を持たせるには媒介となるものが必要……だからこれを、今度は先生に託しにきた」

 

……えーっとあれはクロコ戦でドロップしたと思ったら捨てたひみつの手帳……ですかね。もしかしてガバじゃなくてファインプレーした?

 

「……どうして?」

 

「……約束だから」

 

「「私の」先生は……ナズナ先輩の事を知っていて、それでも助けられなかったことをずっと悔んでた。私は先輩を終わらせようとして、失敗して……」

 

「……けど、先生は私の先輩を救いたいって我儘を聞いてくれた。だから私もできる事をしてるだけ」

 

「……私は終わりが見つかればそれだけでいいよ、それに……救うって言ったってどうやって」

 

なんか百花繚乱編なのに百花繚乱置き去りにして話が進んでません?

 

"そこからは私が話すよ"

 

「先生?」

 

"前に言ったっけ、子供がそんな重すぎる責任を負う世界なんてあっちゃダメだからって"

 

「……」

 

"……けど、私もナズナをどうやって救えばいいのか、なんて思いつかなかった。私はナズナじゃないから抱えている問題を全部把握なんてできない"

 

"正直諦めかけてもいた。けどね"

 

"……ユカリに手を伸ばそうとして気付いたんだ。今のユカリとナズナは同じような状況なんだって"

 

「……?」

 

どういうことだってばよ(困惑)

 

"2人とも叶わないからと諦めて、与えられた役目に殉じて……"

 

"……でも、ユカリに道を示せるというのなら"

 

"それはナズナを諦める理由になんてならない、抱えている問題は同じなんだから「思いつかない」なんて言い訳ができるわけがない"

 

「……違う、私の問題を解決なんてできない。ユカリはまだ戻れる、理想のあの頃に戻れるから、思い出すことしかできない私は……」

 

"だからこうしてもう1人のシロコが来てくれたんだ……ナズナを救える可能性を伝えにね"

 

「……どういう、こと?」

 

「……私がなんでこれを先生に託しに来たかわかる、先輩?」

 

「……わからない、そんな事象は私の記憶にない」

 

"えーっとその、シロコとアロナの話によれば……"

 

"限定的だけど作れるかもしれないんだ、その「ナラム・シンの玉座」っていうのが"

 

What!?アビ3で確かにやってたけど此処で……!?

 

「……理屈はわかった。それで私の終わり方を探すって魂胆?」

 

"いや、私1人じゃナズナの求める「終わり」を見つける事は多分できない"

 

"きっとそれを探すのなら似たような解が無数に出てくる筈……だからナズナの力が必要なんだ"

 

「……私が?」

 

"ナズナの望む終わりはナズナにしかわからない、そして答えを1番欲しがってるのはナズナ自身だ"

 

"まあやる事はその……"

 

"私の手を握ってほしい、それでいいらしいから"

 

「……私はただ終わりたいとしか思ってない、きっと先生1人でやっても結果は同じ」

 

"だからこれを持ってきた"

 

「……それは」

 

"そ、ナズナの手帳。これを使えば……ナズナが本当に望む答えが見つかる筈"

 

「……確証がないのに言い切るの?」

 

"大人っていうのは時に大見栄を切るものなんだよ"

 

「……先輩」

 

「私を信じて欲しいとは言わない。けど……」

 

「……先生は、信じてほしい。私の先生も、先生も……先輩を助けるために全力を尽くして来たの」

 

「……」

 

……確証はない、それに時間もあまり残されていない。

 

けど……本当に、終わりが見つかるのなら、ゴールが見えるのなら。

 

……手を、取ってみよう。

 

"手を伸ばす"

 

"ありがとう、ナズナ"

 

「……お願い、先生、アロナ」

 

"……行くよ、アロナ!"

 

……百花繚乱編を進めに来たと思ったら固有イベントが進行していたでござる。何を言っているのか分からないと思いますが、私も何を言っているかわかりません。

というかナラム・シンの玉座の形成なんてこんなところでやっちゃっていいもんなんですかね?限定的だとかなんとかは言ってましたが……

 

……視界が、黒くなったかと思ったらまた白くなる。

 

……得体の知れない感触だ、本当にこんなもので私の求める「終わり」なんて見つかるのだろうか?

 

……そもそも、私はどう終わりたいんだろう。普通の生徒としての生活も、救世主としての役割も奪われて。

 

……戻れるものなら戻りたいさ、あちこちの自治区で終わりに怯えながらも楽しかったらしいあの日々に。でも無理なんだよ。

 

……どうせ終わるのなら、全て忘れて楽になりたい。今までの全部を忘れて、一度だけ何も知らない生徒としての人生をやり直したい。

 

……始まりの……ヴェリタスに居た、あの頃のような……

 

ナラム・シンの玉座ってこういう感じなんですね、突然ポーンってなるわけじゃなくてある程度段階を踏むのか。

 

……!

 

唐突に視界が晴れた。

 

此処は……何処だ……?

 

なんだ此処は……あれこんなマップあったっけな?こんな如何にも実験室ですと言わんばかりの場所なら覚えてるものなんですg

 

「……あれ、人?おっかしいなぁ今の時間はチーちゃんもウタハも此処に来る理由とか……」

 

……!?

 

「……なるほど、そういうこと。あれこれ演算システムを使ったけどダメ元でシッテムの箱を使わせてもらったらすぐにこれ……あー、なーんか私達の技術全否定されたみたいでやだなぁ」

 

「……貴方、は……」

 

「どういう経緯でこの空間に来たのかはわからないけど……まあ状況を一言で説明するならこう言おうかな」

 

 

 

「実験は成功だ!ってね。あ、一緒に喜んでもいいよ。麗樹ナズナ(別世界の私)なんでしょ?貴方も」




〇○年∀月□日
……百物語を討つには百蓮の継承が必要。それを知ってから何周もアヤメに継承戦を仕掛けているが……全く勝てない。ついに周りからの評価が「猛獣」なんて物騒なものになってしまった。失礼な、私だって好きでこんな事をやってるわけじゃ……
……でもちょっと楽しいのは否定できない。でも猛獣はやめてくれ、本当に。
 

 


◯◯年□月××日
ついにウタハとの共同製作であるAI搭載型無人ドローンが完成した……のはいいんだけど、残念なことに騒ぎを聞きつけたチーちゃんに破壊されてしまった。
なんでさ、あらゆる場所に潜入して自動でハッキングするだけなのに……え、それがダメ?大丈夫大丈夫、バレなきゃどうとでもなるから。
……って言ったらさらに雷を落とされた。ほんとチーちゃんはコンプライアンスに厳しいなぁ。
 

番外編だよー!

  • 星の名を冠する銃
  • 1周目
  • ナズナとの記憶が引き継がれてる……?
  • 各自治区人力RTA
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