中立自由都市...フウト
そこがこの俺、『ソウキチ』が暮らす世界だ。
?「ソウキチ...起きる」
ソウキチ「ああ、すまない”オフィリア”もうそんな時間か?」
オフィリア「そう、”依頼主”...来る時間」
俺を起こした12歳程度の少女、彼女は『オフィリア』俺がとある事情で面倒を見ている少女だ。
感情の起伏が少ないのがたまにきずだが...根は良い子だ。
”カランカラン”
そこに俺達のいる空間の扉が開いた音に俺は振り向く。
?「失礼、ここがナルミ探偵事務所でよろしかったかな?」
ソウキチ「合ってますよ。ようこそナルミ探偵事務所へ」
そう、俺は探偵...この異世界で探偵を営む者『”ソウキチ・ナルミ”』だ。
異世界スカル ~フウト探偵物語~
今回の依頼者はこの町の演劇団の座長『オルター』さんだ。
ソウキチ「今回はどのような依頼で?」
オルター「実は...うちの女優が何者かに狙われていて!」
ソウキチ「女優...オルター劇団の女優と言えば『ナリーシャ』嬢の事で?」
オルター「そうなんです。うちのナリーシャに脅迫状が届きまして」
ソウキチ「脅迫状...警邏隊や冒険者には相談されたのですか?」
オルター「警邏隊には...ですが冒険者は基本荒くれ者の集団だ!そんなのにうちのナリーシャを任せるなんて」
ソウキチ「『ラーロン』なんかなら信頼に値すると思いますが...」
オルター「ラーロンどの何てA級冒険者を指名したあかつきにやうちの経営なんて成り立たない」
ソウキチ「でしょうね」
この世界にはもちろん冒険者なんて職業も存在する。オフィリアの面倒を見るまでは俺も冒険者をしていた。
ただし、指名依頼は等級によってものすごい金額になることもある。A級ともなれば1000ゴールド...日本円で1000万円もかかることがあり得る。
そしてラーロン...『”ラーロン・ヒッター”』、冒険者の中でも一二を争う紳士。現在A級冒険者でかつてのライバルだった男だ。
ソウキチ「だか、うちも慈善事業じゃ無い。これぐらいは頂きたい」
オルター「2プラチナム*1だと!ふざけるな!」
ソウキチ「値切り交渉は受け付けますよ?」
オルター「くっ...2000シルバー*2!」
ソウキチ「おいおいバカ言っちゃいけない1プラチナム」
オルター「2ゴールド!」
ソウキチ「しょうがない、サービスですよ?5000ゴールド」
オルター「50ゴールド!!」
ソウキチ「なるほどね...2500ゴールド」
オルター「...100ゴールド」
ソウキチ「ふむふむ、1000ゴールド!良かったですね。A級冒険者と同じ金額になりましたよ?」
オルター「うっ...」
ソウキチ「どうします?オルター殿?」
?「いやいや何やってんすか”おやっさん?”この依頼なら最初から25ゴールドで受ける言ってたじゃないすか?」
ソウキチ「『サイト』ネタ晴らしが早いんだよ!?」
オルター「そうだよサイト君...私たちは依頼達成後の飲み代も込みでの値段交渉をしていたんだ」
サイト「オルターさんも遊ばないでください。うちの探偵がまた依頼料を使って飲み会開いちゃうでしょ?」
オルター「それが楽しみなのに...」
サイト「娘さんが泣いてましたよ?お父さんが酒臭いって」
オルター「ソウキチ、25ゴールドで頼めるね!?」
ソウキチ「...了解しました。俺もオフィリアに文句言われたくない、その依頼受けましょう」
サイト「やれやれ、これだから成人*3したおっさんどもは」
『サイト』スラム街でやんちゃ坊主だったのを更生したら俺の助手になってたガキだ。年齢は16歳
オフィリア「ソウキチ...鞄」
ソウキチ「おっ、ありがとな」
オフィリア「私...いる?」
ソウキチ「いらないよ...必要ならサイトが通信魔法で映像を送るさ」
オフィリア「そ...気負付けてね」
ソウキチ「ああ、行ってくる」
そう言ってオフィリアの頭を撫で、いつもの帽子を被り事務所を出た。
サイト「おやっさんもオフィリアちゃんには甘いことで」
ソウキチ「うるさいぞサイト!それじゃあ向かうか...オルター劇団へ」
~オルター劇団裏部屋~
?「いらっしゃいソウキチ、サイト君」
サイト「ナリーシャ嬢、ご機嫌麗しゅう。本日もお美しいですね」
ナリーシャ「ありがとうサイト君、ソウキチは褒めてくれないのね」
ソウキチ「ナリーシャ、誉め言葉は本当に必要な時に使うものだ。今はその時じゃない」
ナリーシャ「むうっ、ソウキチのいけず」
サイト「おやっさん...妙にこだわりあるからな」
オルター「おお、ここに来ていたのかソウキチ!座長室に来てほしかったぞ」
ソウキチ「なに、今回の狙われの姫の様子を見に来ただけだ。今向かう。サイト、姫の護衛を命じる。緊急時は俺に知らせろ」
サイト「了解だよおやっさん」
~オルター劇団座長室~
オルター「これが予告状だ」
『拝啓ナリーシャ殿
本日第三劇目にて貴方の美しさをいただきに参ります。
スパイダーより』
ソウキチ「ふざけてるな」
オルター「第三劇は今日の18時からだ」
ソウキチ「わかった。一番前の席を二つ用意してくれ」
オルター「...2万ゴールド」
ソウキチ「狸が...これでいいか」
そういいながら俺は2万ゴールドをテーブルに置く。
オルター「まいどあり」
ソウキチ「ちっ」
~18時...オルター劇場第三劇公園開始~
ナリーシャ「~♪」
サイト「今のところ異変はなさそうですね?」
ソウキチ「そうだな」
俺たちは細心の注意を払いながら劇を見る。
ナリーシャ「えっ...なんで...体が動かない」
?「君はもう俺のクモの巣の中なのさ」
そういいながら天井からクモの怪人が下りてくる
ナリーシャ「きゃぁぁぁ...化け物!!」
ソウキチ「サイト!」
サイト「了解です!」
俺は素早く助手に指示を出し、壇上に駆け上がる。
?「なんだ!?」
ソウキチ「その子に手を出すな!」
俺は怪人に蹴りをくらわす
?「ぐはっ」
ソウキチ「ナリーシャ!動くなよ」
”バンバン”
ナリーシャ「いや!動けないのよって...動ける?なんで?」
ソウキチ「クモの糸は打ち切ったからな」
俺の手に握られた銃からは煙が上がっており、クモの糸が燃えていた。
?「馬鹿な!俺の糸はオークすらちぎれなかったんだぞ」
ソウキチ「そんなの知るかよ、おらっ!」
俺はもう一度クモ怪人に回し蹴りをくらわす
サイト「おやっさん!」
ソウキチ「サイト、連絡は取れたか?」
サイト「ああ、オフィリアちゃんからはスパイダーの”小箱”だって」
ソウキチ「やはり”メモリ”か」
サイト「俺は避難誘導に!」
ソウキチ「頼む...ここからは”こいつ”の出番だ」
そういうと俺は”ベルト”を腰に巻く
《スカル》
?「お前、俺らと同じ”ドーパント”か!」
ソウキチ「そうだな。お前ら悪い化け物を殺す。化け物さ」
俺は”スカルメモリ”を”ロストドライバー”に差し込み、帽子を脱ぐ。
ソウキチ「”変身”」
そしてドライバーを操作することで俺の姿は化け物へと変わる。
ドーパント「お前...ドーパントじゃないのか!?」
スカル「俺はスカル...」
俺は帽子を被り直し、ドーパントに指を指す。
スカル「さあ、お前の罪を...数えろ?」
ドーパント「罪?俺は美しい女を手に入れたいだけだ!」
そういいながら突進してくるドーパント
スカル「不純!」
そのドーパントを生身から何倍も引きあがった脚力で蹴り上げる。
ドーパント「ぐはっ」
スカル「お前の罪はそれに尽きる」
《スカル...マキシマムドライブ》
先にも使用した銃...”スカルマグナム”にスカルメモリを差し込むことでマキシマムモードに移行する。
スカル「地獄で閻魔に土下座していろ」
そう言って俺は引き金を引いた
ドーパント「そんな俺の力が...がぁぁぁぁ」
その弾丸は見事ドーパントに激突し、その姿を消滅させた。
スカル「また、俺の罪が一つ」
そうして俺の変身を解く
ナリーシャ「ソウキチ!ありがとう...流石”元勇者様”ね」
ソウキチ「やめてくれ、それは捨てた名前だ」
こうして今回の依頼は達成された。
ソウキチ「天井の修理代、依頼料から差し引きやがって...あの狸め」
オフィリア「大丈夫...お猫様の捜索依頼が三件ある。これで1週間はもつ」
ソウキチ「はぁっ、そうだな…行ってくる!」
俺はこの町で戦い続けいる。
この世界に転生してからずっと...
ソウキチ「さて、次の依頼はなにかな!?」
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。
この作品は劇場版風都探偵を見て、スカルの話書きたいと始めた作品です。
どうかお楽しみいただければと思います。