私の名前は南条純那。
通っている学校は花咲川女子学園の高等部の一年生。
身長162㎝ 体重46kg 10月22日生まれ。O型。
性格は、私から見ると陰キャで根暗だが、
周囲の人曰く、私の歌唱力は抜群だと、
よく言われている。
中学卒業まで、ネットで歌っていて、
巷じゃ、ネットアイドルのスター…
なんて、度々、言われたこともある。
そんな私の高校生活。
決して、華やかじゃないけどね。そりゃ、そうだ。
いくら、ネットで有名でも、リアルは違うからね。
「おはよー」
「おはよー純那ちゃん」
「おはー」
と、クラスメイトの子達と挨拶を交わすのも、よくある事である。
それでも、歌い手である、私の噂は学校中で絶えなかった。
「見て見て!この子、すっごく歌上手だよ!」
「すごーい!私たちと同い年位なのに、
ネットの歌姫!超凄いじゃん!」
と、歓呼の嵐が絶えなかった。
もちろん。正体を隠しているわけじゃないし、
誰かに言った所で、何かが変わるわけじゃないから、
私は敢えて、黙っている。
放課後。私には友達と呼べる存在は、少ない方なので、
一人で帰る傾向だ。
「ただいま」
「お帰り。純那。お風呂沸いているから、入りなさい」
「はーい」
シャワーを浴びる。
身体を洗い、風呂に浸かり、石鹸で体中を洗った。
トリートメントも忘れなかった。
髪の毛を、ドライヤーで乾かした。
パジャマに着替えて、晩御飯を食べた。
その後、部屋に戻った。
今日も歌の配信をした。
自分の代わりとなる、バーチャルキャラを使って、
歌を配信していった。
高評価が目立つ一方で、アンチもいる。
いちいちコメントしないで欲しいと思うばかりで、
聴きたくないなら、アンチの為には一切歌わない。
それが、南条純那の考えである。
歌の配信を終えて、純那は寝込んでいた。
音楽の動画やバンドのライブを聴きながら、
時間を潰していった。
「あれっ?この子、同じ学校の?」
同じクラスにいる、椎名立希ちゃんが、
ドラムをしている光景を、動画で観た。
(立希ちゃん。ドラムしていたんだ。知らなかった)
同じクラスメイトとはいえ、知らない事は沢山あるようだった。
だからと言って、無暗に人間関係を作るのも、
私にとっては、面倒ごとに近い出来事である。
(友達なんて、多くても少なくても、代わり映えがしないし…
深いのか、浅いのか、広いのか、狭いかの差だしな…)
と、純那は思いつつ、眠りにつくのだった。
翌日。歯を磨き、花咲川女子学園のセーラー服に着替えて、
何気ない一日が始まった。