歌い手の女子校ライフ   作:アッシュクフォルダー

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第十二話 立希と燈と水族館

今日は南条純那と椎名立希と高松燈の水族館デートである。

 

「ありがとう。誘ってくれて」

 

「私も嬉しい」

 

「本当に!?良かった…燈や純那がそう言ってくれるなんて…」

 

「ペンギン観に行こう」

 

「もちろん!」

 

燈の年間パスポートを使って、入場して、

三人は早速、ペンギンの元へと向かった。

 

立希は燈の事を気にするあまり、どうしても、燈の事を心配していた。

 

「燈が尊い…」

 

「どうしましたか?」

 

「燈は天使なの。エンジェルなの。

だから、燈は大切にしないといけない。

燈は聖人なの。女神だから」

 

「はぁ…」

 

「だから、今日は燈をめいっぱい、楽しませないと!」

 

「大丈夫なの?」

 

「私の燈に対する愛を甘く見ないで」

 

今日の立希はやる気満々である。

燈を喜ばしたいあまり、手段を選ばない模様だ。

 

「見て見て!純那ちゃん!立希ちゃん!ペンギン!」

 

「カワイイ…」

 

「可愛すぎる…燈もペンギンも…」

 

「えっ?」

 

「燈。ペンギンもだけど、カワイイ」

 

「わ、私はそんな、かわいくなんか…」

 

「可愛すぎる」

 

「…」

 

「私のお姫様だから」

 

「そんなこと言うの!?」

 

「はっ?私は燈の保護者でボディーガードだけど?」

 

「納得いくような返答じゃない」

 

「オウサマペンギン、コウテイペンギン…」

 

「燈もペンギンも天使過ぎる…エンジェル…」

 

「立希ちゃん。妄想の世界に入っているよ?」

 

「はっ?燈を想う気持ちを妄想と言わないで!」

 

と、立希が叫ぶ。しかも、睨みつけては。

 

「あっ、はい」

 

その後、おやつの時間。

 

ペンギンのパフェを観ていた、燈だったが…

 

「食べる?」

 

「食べない。ペンギンが可哀想」

 

「さすが、燈」

 

結局、燈は普通のチュロスを食べた。

 

お土産コーナーにて

 

「ペンギングッズ、どれにしようかな…?」

 

「燈が欲しいものなら、何でも!」

 

「お金大丈夫?」

 

「バイトで10万貰ったから!」

 

「まさか、全額って言わないよね?」

 

「さぁ。それはどうか」

 

「このぬいぐるみにする。小さいぬいぐるみを、

四つで良い」

 

「じゃあ、買ってあげる」

 

「自分で買うから」

 

「ご、ごめん…なんか…」

 

一つ1000円のペンギンの小さなぬいぐるみを、四つ買った。

 

別れ際…

 

「燈、暗くならないうちに帰って。

知らない人に関わっちゃダメ。声を掛けられても、逃げて。

後、人のいない道にいかないで!」

 

「わ、わかった…」

 

なお、燈は立希や暁美に言われて、防犯ブザーを持たされている。

 

「防犯ブザー!?」

 

「燈にもしもの事があったら困るから」

 

「はぁ…」

 

「…」

 

燈は少し困り果てていた。

 

「家まで送る?」

 

「一人で大丈夫だから…」

 

「…わかった…」

 

その後、立希と純那は…

 

「燈ちゃんの思う気持ちはわかるけど、やり過ぎなんじゃ…」

 

「でも、燈は私の大切な燈だから!」

 

「…」

 

立希の燈の思う気持ちは筋金入りだった。

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