今日は楽奈ちゃんと燈ちゃんとでデートに行く事になった。
どういう訳か、この私が指名された。
理由は私が気になるから。という理由。他にはない。
「純那さん!」
「じゅんなー」
「楽奈ちゃんに燈ちゃん。お待たせ」
「おーっ!待っていたぞー!」
「じゃあ、どこに行く?」
「楽奈ちゃんや燈ちゃんの好きなところでいいよ」
と言ったのが、少々まずかった…
やって来たのは、雑居ビルの廃墟の中だった。
「どうしてここ?」
「にゃんにゃんパラダイス」
「えっ?」
「らーなは、ここのボス」
「ボスネコが楽奈ちゃんって事?」
「うん」
楽奈と燈の前に、ネコが沢山、群がって来た。
ただ、純那には寄って来なかった。
「どうして私に寄って来ないんだろう…」
「みんな。純那。いいやつ」
と、楽奈がネコと会話しながら、
ネコと会話をしていた。
「ネコの言葉。わかるの?」
「うん。みんな、燈が好きだって」
「私のことが好きなんだ」
すると、ネコが楽奈に懐いてきた。
「隣町のネコたちが縄張りを荒らしている?
わかった。行くぞ」
「うん」
「ちょっと!」
隣町のネコ達が、楽奈と出会った。
即発状態だったらしいが、楽奈がなだめて、
隣町のネコたちの縄張りを一瞬にして制圧した。
「楽奈ちゃん!すごい!」
「ふふっ」
三人は雑居ビルの廃墟にある、
にゃんにゃんパラダイスに戻った。
「あーネコと戯れたい」
「ネコ。好き?」
「ちょっとくらいは…」
「わ、私も!」
「じゃあ、仲間だな」
と、楽奈はニッと笑った。
その後、三人は公園にやって来た。
楽奈ちゃんは、相変わらずネコたちと遊んでいた。
「見て。純那ちゃん!」
「これは…小石?」
「集めているの」
「そ、そうなんだ…」
「変だよね?」
「そ、そんなこと無いよ…?」
「ペンギンは?」
「す、好きだよ?」
「あっ、ペンギンの絆創膏あるよ!
コウテイペンギンとか!」
と、燈から、ペンギン柄の絆創膏を10個も手に入った。
「こ、こんなに貰っても良いの?」
「うん」
「ありがとう」
「純那さんの歌声。最高だった。
世界観が広がっていって…何て言うか…迷いつつ、
迷わなかった」
「燈ちゃん…」
「また、一緒に歌おう!」
「うんっ!」
すると、楽奈がギターを取り出し、ギターを弾き始めた。
「おもしれー女だな。二人とも」
「おもしれー女…?」
「あっ、どこに行くの?」
と、楽奈がパーキング駐車場にやって来た。
「ここは…?」
「ねこ」
「ネコの縄張り」
「燈ちゃん。知っているの?」
「前に来たことがある。あっ、もう真っ暗」
「星が綺麗…!」
「うん。綺麗な星」
その後、純那は楽奈と燈を、家まで送り届けた。