歌い手の女子校ライフ   作:アッシュクフォルダー

7 / 13
第七話 純那は燈と楽奈とデートする

今日は楽奈ちゃんと燈ちゃんとでデートに行く事になった。

どういう訳か、この私が指名された。

 

理由は私が気になるから。という理由。他にはない。

 

「純那さん!」

 

「じゅんなー」

 

「楽奈ちゃんに燈ちゃん。お待たせ」

 

「おーっ!待っていたぞー!」

 

「じゃあ、どこに行く?」

 

「楽奈ちゃんや燈ちゃんの好きなところでいいよ」

 

と言ったのが、少々まずかった…

やって来たのは、雑居ビルの廃墟の中だった。

 

「どうしてここ?」

 

「にゃんにゃんパラダイス」

 

「えっ?」

 

「らーなは、ここのボス」

 

「ボスネコが楽奈ちゃんって事?」

 

「うん」

 

楽奈と燈の前に、ネコが沢山、群がって来た。

ただ、純那には寄って来なかった。

 

「どうして私に寄って来ないんだろう…」

 

「みんな。純那。いいやつ」

 

と、楽奈がネコと会話しながら、

ネコと会話をしていた。

 

「ネコの言葉。わかるの?」

 

「うん。みんな、燈が好きだって」

 

「私のことが好きなんだ」

 

すると、ネコが楽奈に懐いてきた。

 

「隣町のネコたちが縄張りを荒らしている?

わかった。行くぞ」

 

「うん」

 

「ちょっと!」

 

隣町のネコ達が、楽奈と出会った。

即発状態だったらしいが、楽奈がなだめて、

隣町のネコたちの縄張りを一瞬にして制圧した。

 

「楽奈ちゃん!すごい!」

 

「ふふっ」

 

三人は雑居ビルの廃墟にある、

にゃんにゃんパラダイスに戻った。

 

「あーネコと戯れたい」

 

「ネコ。好き?」

 

「ちょっとくらいは…」

 

「わ、私も!」

 

「じゃあ、仲間だな」

 

と、楽奈はニッと笑った。

 

 

その後、三人は公園にやって来た。

楽奈ちゃんは、相変わらずネコたちと遊んでいた。

 

「見て。純那ちゃん!」

 

「これは…小石?」

 

「集めているの」

 

「そ、そうなんだ…」

 

「変だよね?」

 

「そ、そんなこと無いよ…?」

 

「ペンギンは?」

 

「す、好きだよ?」

 

「あっ、ペンギンの絆創膏あるよ!

コウテイペンギンとか!」

 

と、燈から、ペンギン柄の絆創膏を10個も手に入った。

 

「こ、こんなに貰っても良いの?」

 

「うん」

 

「ありがとう」

 

「純那さんの歌声。最高だった。

世界観が広がっていって…何て言うか…迷いつつ、

迷わなかった」

 

「燈ちゃん…」

 

「また、一緒に歌おう!」

 

「うんっ!」

 

すると、楽奈がギターを取り出し、ギターを弾き始めた。

 

「おもしれー女だな。二人とも」

 

「おもしれー女…?」

 

「あっ、どこに行くの?」

 

と、楽奈がパーキング駐車場にやって来た。

 

「ここは…?」

 

「ねこ」

 

「ネコの縄張り」

 

「燈ちゃん。知っているの?」

 

「前に来たことがある。あっ、もう真っ暗」

 

「星が綺麗…!」

 

「うん。綺麗な星」

 

その後、純那は楽奈と燈を、家まで送り届けた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。