歌い手の女子校ライフ   作:アッシュクフォルダー

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第九話 南条純那と猫集会

南条純那が帰っている時、妙な光景を目の当たりにする。

 

(ここ猫がいっぱいいる…それに、中等部の子がいる。

後、他に誰かがいる。あれ…その子、どっかで見たことあるような…?)

 

純那は思わず、見に行った。

 

「あっ」

 

と、中等部の子と目が合う。

 

「ねこ?」

 

「えっと…」

 

「らーな」

 

「あの…」

 

「?」

 

「南条純那!」

 

「私はモーティスだよ!よろしくね!純那ちゃん!」

 

「モーティス?」

 

「起きている。寝ている」

 

「睦ちゃんは寝ているんだ」

 

(ダメだ。悪くないけど、話が分からない!)

 

「その寝てるって…睦ちゃんって、その…あの睦ちゃん?」

 

「その、睦ちゃんだと思う。

でも、今は眠っている」

 

「ちょっと、眠っているって…」

 

しかし、誰も的確に説明しない。

 

後日

 

「ということがあった」

 

「野良猫の事か…」

 

「知っているの?」

 

「あぁ、中等部の子でしょ?」

 

「はい」

 

「若葉さんに会ったのですか?」

 

「はい」

 

と、立希と海鈴と会話をしていた。

 

「若葉さんは二重人格。睦さんの人格は眠ったままで、

モーティスが実権を握っています」

 

「実権って、その…人格の?」

 

「はい」

 

(道理で話が噛み合わなくて、わからないと思った…)

 

「純那ちゃん!」

 

「初華ちゃん」

 

「睦ちゃんに会ったんだね」

 

「はい」

 

「睦ちゃんによろしく」

 

「はい」

 

その日の夕方。河川敷で…

 

「あれっ?野良猫…?楽奈ちゃん?」

 

「お」

 

「睦ちゃん、それに…えっと、楽奈ちゃん?」

 

「うん」

 

「また、会えたね」

 

と、野良猫がいっぱいいる。

 

「純那。ねこになついている」

 

よく観たら、猫が純那に懐いていた。

 

「悪く無いかな…」

 

「純那、いいやつ」

 

「…」

 

「モーティスもいいやつ」

 

「そっか」

 

(何だろう、不思議な感じ。いい曲とか作れそう…)

 

と、純那は感じた。

 

後日。

ライブハウスにて。

 

「抹茶。美味しい」

 

「うんっ!」

 

「あ、純那さん」

 

「海鈴ちゃん」

 

「奇遇ですね。若葉さんとモーティスさんが、

人格を巡って、対立中です」

 

「二重人格…」

 

「えぇ、今の若葉さんはモーティスですよ」

 

と、睦が抹茶パフェを頬張っていた。

 

「じゃあ、私。抹茶パフェと抹茶ラテ」

 

「甘党ですね。私も。和みますから」

 

と、抹茶パフェと抹茶ラテを注文した。

 

「純那。海鈴。さすがに自分達で払ってね?」

 

「何かあったの?」

 

「野良猫が代金を踏み倒すから」

 

「あー」

 

「ったく、こっちが迷惑だから!」

 

「純那さん。登録者数が100万人らしいですね。

歌い手として成功している方かと」

 

「うん。私もあんまり実感が沸かない…」

 

「ほーじゃあ、もっと高みを目指すと?」

 

「そうだね」

 

と、純那と海鈴の他愛のない会話が続く。

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