【手直し中】魔法少女リリカルなのは!?「ヘルカイザーと覇王」 作:ヘルカイザー
ではよろしくお願いします。
〜すずかサイド〜
「あ、あの!も、もしもももし……」
「落ち着けよ……声から察するにすずかだよな?どうしたんだ?」
私は今日涼君の家に電話をかけた。涼君が今一人なのは知っていた私は涼君が出た途端、緊張で言葉が出ずに恥ずかしい子になってしまった。でも涼君は笑わずにいてくれる。なので少し安心し落ち着きも取り戻せた。
「あ、あのね!明日なのはちゃんとアリサちゃんそれから景太君が遊びに来るんだけど……涼君もどうかなぁ〜って、なのはちゃんとも仲直りできたら……どうかな?」
なのはちゃんが涼君と喧嘩したって言っていた日から数日なのはちゃんはいつにも増して元気がない。けどそれは当然だと思う。好きな人と喧嘩したら元気も出ない。なのはちゃんに涼君を譲る気は無いけどそれ以前に友達が元気がないのは私は嫌だから。
「そうなんだ……でも僕が行っても迷惑じゃ…………」
「どうして?涼君は私達の大切なお友達だよ?なのにどうしてそんな事言うの?迷惑なんて絶対にない!それになのはちゃんも涼君と喧嘩して元気ないの、だから仲直りして?」
やっぱり最近の涼君はどこかおかしい……私が涼君と友達になった時はまだ普通だった。けど今は考えがマイナスというか……どこまでも自分が悪いと思ってるようだ。一体どうしてしまったのだろう。
「涼君……ちなみにこの間のなのはちゃんとの喧嘩どう思ってる?」
これはちょっとした私からの探りというか涼君の今の心境を知ろうと思った私の意地悪だ。最近涼君は全然私達とあってくれない。嫌われたのかと思うがそうでもないし。まるで意味が分からないのだ。
「全部僕が悪かったと思ってるけど…………」
私の予想はおかしいくらい当たっている。涼君はどこか心が病んでいる。いくらなんでも全部涼君が悪いなんて事あるわけない。なのはちゃんから喧嘩の経緯とか全部聞いているから知ってる。でも涼君が何かしら悪いにしてもなのはちゃんにも悪い点はいくつかある……それは誰が聞いてもそう思う筈だ。なのに涼君は全て自分が悪いと思ってるいる。一体なのが涼君を変えたのか。
「涼君明日来て?私たまには涼君に会いたいな?」
「……分かった。お邪魔する。」
「本当!?それじゃ時間はまた連絡するから、またね?」
私はそう言って電話を切った。明日は少しおめかししようかな?涼君と会うの本当に久しぶりだ。目的はなのはちゃんと仲直りしてもらう事だけど。それでも涼君に会うのは楽しみだ。
「やった♪明日が楽しみだよ♪」
◇
〜心サイド〜
「……ん?涼くん?」
私は深夜涼くんがベッドから出たので起きた。最初はトイレかと思ったけど何か様子がおかしい。こっそりついて行くがどういう訳か家から出て行ってしまった。私は不安になりながらも涼くんの後をつけた。するといつだか私がフェイカーとデュエルした廃墟の近くに着いた。私は意味がわからなかったが次の瞬間私は出て行かざるおえなくなった。
「涼くん馬鹿な真似はやめて!?何してるの!?」
涼くんに抱きつき涼くんを必死に止める。あろうことか涼くんは包丁を両手で持ち自分のお腹に突き立てようとしていたのだ。今時切腹なんて……違うそうじゃない、そんな事言ってる場合じゃない。
「離せ!?もう嫌だ!?辛いんだ!?楽にさせて……くれ。僕はもう……もう…………」
私が必死に止めていると涼くんが諦めて包丁を落とした。それを見て取り敢えず私はほっとして涼くんを前から抱きしめる。怖かった……涼くんがこのまま死んだらと思うと怖かった。だから自然に涙が溢れてくる。
「もう……やめて。もうこんな事しないで。嫌だ、涼くんが死んだら嫌だよぉ…………。」
涼くんが死のうとしたそれが何よりもショックだった。まだ大丈夫、間に合うなんてもう言えない。手遅れだ、涼くんの心は完全に壊れてしまった。普通に見えるのがもうおかしい事だったんだ。なんで気付かなかったんだろう。毎日学校でイジメを受け、大好きなデュエルすら私の所為で出来なくなった。そんな涼くんがまともに……普通でいるなんてそれがおかしい事だったのに…………
「帰ろ?涼くん帰ろ?こんな所いたらダメだよ……」
黙ったままの涼くんを私は無理矢理涼くんの家へと連れ戻した。でもこれからどうすればいいのか。きっと涼くんはまた同じ事を繰り返す。それは涼くんの意思だ。もう涼くんは自分で制御出来ない、自分の心を意思を。
◇
〜アリシアサイド〜
「……そろそろけいくんに会いたいなぁ〜。でもここだと一定時期しかこっちから呼べないから不便なんだよねぇ〜。出来れば夢じゃなくて現実で会いたいけど………」
けいくんは信じてる。だけどけいくんが私を救うのは容易なことじゃない。私を助けるためには私の魂を封印した元凶を叩かないとダメだから。もし無理して逆にけいくんが負けたら……私と同じ運命をたどる。下手をすれば封印じゃなく殺される可能性だってある。だからけいくんにはあまり無茶して欲しくない。
「どうしてだろう?けいくんに直接会った事があるわけじゃないし……付き合いが長いわけでもない。けど何故かけいくんの事を考えると胸がぽかぽかする。あはは……これじゃまるで恋だ。」
恋か……それもいいなぁ〜。助けて貰ったら私けいくんに夢中になっちゃうんだろうなぁ〜。今だってこんなに求めてるのに。やっぱり……生きていたい。
「けいくんと同じ時間で生きたいなぁ〜。」
「生きられるよ。」
突然聞き覚えのある、今一番私が求めてる人の声が聞こえる。私を包み込んで暖かくて……私は後ろからけいくんに抱きしめられている。嬉しい……そんな気持ちでいっぱいだ。やっぱりけいくんは凄い、本当に私が会いたいと思うタイミングで来てくれる。けいくんがそんなだから私は寂しくないんだよ。こんな暗闇の中でも耐えられる。けいくんがいるから…………
「ごめんね、ちょっと来るのが遅かったね。」
「ううん、そんな事ないよ。凄く良いタイミング。」
私はけいくんが私に回してくれている手を解き、後ろにいたけいくんに私から抱きしめる。これで丁度抱き合う感じになった。凄く胸がドキドキして幸せ。私が抱きしめる力を強くするとけいくんもまた力を強くしてくれる。それが私は凄く嬉しくて、大好きで。
「もう少しだから……最近アリシアちゃんの気配を感じた。正確な位置は分からないけど。多分間違えない。」
私の気配を感じる?だとすればけいくんにはやっぱり何か特殊な力がある。こうして私の所へ来れるのだって普通じゃ無理。あはは、最高だよけいくん。今までで一番心強い言葉だよ。そう言えば今のけいくんは目が金色だ。これは元々なのかなぁ?
「ありがとうけいくん♪私はけいくんを信じて待ってるから。」
「うん。待ってて、必ず。」
◇
〜なのはサイド〜
今日はすずかちゃんの家にお呼ばれしている。勿論アリサちゃん達も一緒だ。そして……涼君も。正直涼君が来るとは思っていなかった。すずかちゃんが呼んでくれたみたいだけど……なんて言っていいか分からない。いきなり家に押しかけて、言いたいこと言って……私にも悪い所はある。だから、涼君に謝りたい。けど……言葉が出ない。ここに来てから涼君は一言も喋らないし。それに目元に隈ができてる。具合でも悪いのかな?
「にしても久しぶりじゃない?今までで顔見せないで何してたのよ涼?」
「何もないよ……気分じゃなかっただけで。」
涼君がずっと黙っているのを見兼ねてアリサちゃんが涼君に話しかける。けどやっぱり元気がない。今日は話してくれるかな?いや、その前に謝らなくちゃ。涼君と仲直りしなくちゃ。
「涼君、あのね!?その……この前はごめんなさい!私……ちょっと寂しくて、涼君と距離が出来てきてるみたいで寂しくて。」
私は謝ったそれこそ頭を下げて、涼君と喧嘩したままなんて耐えられない。でも不安だった、謝って果たして涼君は許してくれるだろうか?嫉妬して癇癪を起こした私を許してくれるだろうか?
「別に気にしてない……それに僕も悪かった。ごめん。」
「はい♪これでおしまい♪二人ともこれで仲直りだね♪」
すずかちゃんが最後を締めてくれて一安心した。それに許して貰えてほっとした。私は紅茶を啜り心を落ち着かせる。そんな時ユーノ君が念話で話しかけてきた。
〈なのは、この子なんか変だ。〉
〈ユーノ君?いきなり何てこと言うの?怒るよ?〉
私は少しイラっとした。よく知りもしないで涼君の事をおかしいだなんて。確かに最近の涼君はおかしいけど、それでも普通に受け答えとかはできてるし変なんて言われるほどおかしいわけでもない。いくらなんでも失礼だよ。
〈違うよなのは、この子の……黒夜の目。〉
〈目?確かに隈があるけど…………〉
目元に隈があるだけでおかしいなんてそんなのやっぱり失礼だ。ただ寝不足なだけかもしれないし。それにそれを言ったら喋れてるユーノ君の方がおかしんじゃ…………
〈黒夜の目……あれは死にたいと思う人の目だ。下手をしたら何回か自殺未遂をしてるんじゃ…………〉
自殺未遂?涼君が死にたがってるって言いたいの?そんな事あるわけ……なんだろう?そんな事あるわけないって思っているのに。それなのにどうしてこの不安は拭えないの?涼君が死ぬ?そんな事信じられない、信じたくない。涼君の様子がおかしくなったのは最近だ。もしユーノ君の言ってる事が本当で涼君が死にたいと思う程何かに追い詰められているとしたら……今元気がないのも納得できる。私達に話せないのも納得できる。
「「っ!?」」
〈ユーノ君!?〉
〈うん、なのは!〉
この気配はジュエルシードの気配。こんな所で…………
「あ!ユーノ君!?……あはは、ちょっと私ユーノ君探してくるね?」
「一人で大丈夫?私も一緒に行こうか?」
「あはは……大丈夫、大丈夫。すぐ戻って来るからみんなはここで待ってて。」
すずかちゃんのせっかくの好意だけど連れて行くわけには行かないから。
◇
〜フェイトサイド〜
「あの子……ここの魔導師?それにこの気配は……精霊の…………」
私はジュエルシードの気配を感じ、その場所に訪れた。けどそこで現地の魔導師らしき女の子を見つけた。このまま行けば戦闘になるけど仕方がない。ジュエルシードはどうしても必要な物だ。私は覚悟を決めその子の前に現れ巨大化した猫に軽い攻撃を仕掛ける。それを見てその子もこちらに気づいた。
「貴方は誰?どうしていきなりこんな事……」
話す意味はないので私は強引に奪う手段を取る。その子に襲いかかり邪魔ができないようにしようと思った、けどその子も抵抗を見せ中々面倒くさい。なので私はその子から一定の距離をとった後バルディッシュに指示を出した。
「バルディッシュ!」
【イエッサー!デュエルモード!】
バルディッシュ変形し私の腕へと装着される。そしてその子もそれを見て察したのか私に合わせるようにデバイスに指示を出した。
「レイジングハート!」
【了解です!デュエルモード!】
これで互いにデュエルの準備ができた。魔導師なら……デュエリストならそれに相応しい決着のつけ方がある!
【【デュエルゾーン展開……モード・ジャッジメントフィールド!】】
「「デュエル!」」
次回もよろしくお願いします。