【手直し中】魔法少女リリカルなのは!?「ヘルカイザーと覇王」 作:ヘルカイザー
ではよろしくお願いします。
〜涼介サイド〜
「では、始め!!!」
「はい!……ドロー!!」
僕は今とある道場に来ている。
そこはデュエル道場で僕はそこの門下生だ。
ただ、この道場は少し特殊で普通の人は入れない。
その理由はこの道場は一子相伝であり、師範が自分で選んだ者しか入れないからだ。
僕はある日、師範と出会った。
正確には助けられたと言うべきか。
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雨の日、僕は外で遊んだ帰りだった。
僕はずぶ濡れになりながらも走って帰ってたその時、僕は偶然その場に居合わせたんだ。
目の前で紫っぽい髪の同じ歳だろう女の子が無理矢理車に押し込まれている。
近くに誰もいない所を見るとこの子も一人のようだ。
そして、一人の黒服の男がその現場を見た僕も車に押し込め、僕達は誘拐された。
その後、何処かもわからない廃墟に連れて行かれた僕達は縛られて個室に監禁された。
一緒に監禁された名前も知らない女の子は震えていて、助けて、助けてっと呟いている。
僕も怖かったけど、その時父さんが言っていた事を思い出した。
「涼介、男なら怖くても立ち向かえ!涼介、お前は護れる男になれよ?」
その言葉が僕に勇気をくれた。
だから決めたんだ、怖いけどこの子を精一杯元気づけるって。
そうすればそのうち助けが来てくれる。
そう信じて。
「助けて……助けてお姉ちゃん……。怖い……怖いよ…………「大丈夫だよ!」え……」
「大丈夫、きっと助けが来るから!」
僕はその子を励ました。
何度も何度も励ました、そのうちその子も落ち着いてきたみたいで少しなら話余裕もできた。
「ごめんね……私の所為で…………」
女の子は突然僕に謝り始めた、だけど僕は何故謝るのかわからなかった。
「どうして謝るの?君の所為じゃないでしょ?」
「ううん、私の所為だよ。私ね?化け物なんだ…普通の人にはない力があるの。だからあの人達も私を捕まえて……貴方はたまたまあそこにいただけなのに……巻き込んじゃった…………」
そう女の子は涙目になりながら言うが僕はそれでも違うと思った。
「違うよ。」
「え?」
だって……僕の為に泣いてくれるこの子が化け物だなんて思えないから。
「君が他の人と違くてもそれは関係ないよ、君は少し特別な人間ってだけ。だから君は悪くない。悪いのは誘拐してきたあいつらだ。ね?」
僕は今できる精一杯の笑顔で女の子に笑いかける。
そんな僕の言葉に安心してくれたのか女の子も笑ってくれた。
「あ、あの……貴方のお名前教えて欲しいな?」
女の子がそんな事を聞いてきた。
別に隠す理由もないし僕は普通に答える。
「僕は、黒夜…黒夜涼介!」
「黒夜…君?黒夜君かぁ……わ、私は「おい!時間だ、こっちに来い!!!」…………」
女の子が何か言いかけたがその時、黒服の男が部屋に入ってきて、無理矢理僕達を立たせて別の部屋に連れていこうとする。
でも僕は抵抗し、女の子を解放するように黒服の男に頼んだ。
でも男は聞く耳を持たない。
しばらく、抵抗していると男がキレて僕に銃を向けてきた。
僕は怖かったけど、それでも無謀に抵抗した。
この先へ連れて行かれたら女の子も僕も何をされるかわからなかったからだ。
「このガキが!?」
そして、とうとう男は我慢できなくなり銃の引き金を引いた。
パンッ!?っと言う乾いた音と共に僕の身体から力が抜ける。
僕は撃たれたのだ、それも……心臓がある場所を。
「黒夜君!!!」
女の子の叫び声が聞こえたがそれも段々聞こえなくなり、僕はそこで意識を手放した。
◇
〜絵理香サイド〜
私は今、とある廃墟に来ている。
と言うのも目の前で子供達が誘拐されるのを見たからだ。
その現場を見た以上無視する訳にも行かない。
そして息を殺しながら廃墟の中を探す。
その時、誘拐された子の声らしきものが聞こえた。
私は急いでその部屋に行きそこの様子を伺う。
そこで男の子が無謀にも抵抗していた、恐らく女の子を助ける為だろう。
しかし、私はこの時ミスを犯した、もっと早く出るべきだったのだ。
「黒夜君!!!」
気づいた時には男の子は黒服の男に撃たれ地面に横たわっていた。
私はその瞬間ドアを抜け女の子を拘束している男を蹴り飛ばし、もう一人の男へ身体を向ける。
「な!?貴様何者だ!?」
「私は通りすがりのデュエリストだ、覚えておくといい。」
そう言って私は男の懐に入り込み男の腹に重い一撃を叩き込む。
その一撃で男は沈みその場は女の子の泣き声だけになった。
「黒夜君!?起きて、しっかりしてよ!?」
女の子は撃たれ横たわる男の子に寄り添い泣叫ぶ。
すると遅れたように部屋のドアから新たにお客さんが現れた。
「すずか!!!」
「え?お姉ちゃん!?」
どうやら女の子を助けに来た家族のようだ。
一緒に刀を持った青年もいる。
まぁ……取り敢えず安心かな。
「あんたが助けてくれたのか?」
青年が私にそう訪ねて来た。
「ああ。だが……少し遅かったようだ…………」
そう言い私は横たわる男の子の方を見る。
恐らく即死だろう、見事に心臓を撃たれてる。
「お姉ちゃん、黒夜君を助けて!黒夜君は私の所為で、私の所為で!!」
女の子は泣きながら姉にお願いしているがその姉の顔は苦痛に悲痛にゆがんでいる。
分かっているのだ、この子は助からないと。
私も既に諦めていたがその時私のデッキホルダーが輝き出した。
驚いた私はホルダーを開けその光が放たれているカードを手に取る。
「…まさか。この子なのか?この子が……私の意志を継ぐ者…ふふふ……面白い!」
私はカードの導きに従い、男の子を救う努力をする事にした。
「お、おい!?その子をどうする気だ?」
青年が男の子を抱えた私にそんな事を聞いてくる。
「青年よ、この子は私が預かろう。全てはカードの意志のままに。」
そう言って私はその部屋から出て行く。
「黒夜君……」
その時女の子の声が聞こえた気がしたが振り返る時間はない。
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その後、男の子を私の道場まで運び、私は一つの通信モニターを開く。
それは空中に浮かんでいて未来の光景に見えるだろう。
これは魔法だ。
だが、ファンタジーの魔法とは違う、理論に乗っ取った科学の魔法と言えばいいのだろうか。
「おい!いつかの借りをここで返せ!断るとは言わせない。」
「やれやれ……突然通信して来たかと思えば藪から棒に。そんな言い方しなくても話は聞くよ、寿絵理香。」
通信をしているその男は白衣を着た紫髮の科学者だ。
少しぶっ飛んではいるが……
「この子を助けてくれ!心臓を銃で撃たれた。お前なら何とか出来るだろ?Dr.スカリエッティ!」
「ん?その子は……っ!?」
男の子を見せた瞬間スカリエッティの顔色が変わった。
理由は分からないがかなり動揺しているようだ。
「受けよう!いや、受けさせてくれ。その子は……私の親友の子供だ。」
スカリエッティの言葉に私は驚いた、運命とは何処かしらで繋がっている物だと。
そうなるとますます面白い。
「それじゃ、その子をラボに転送してくれ。後はこちらでやる。」
「ああ、わかった。」
私は男の子を転送し、消えていくその姿を少し笑みを浮かべながら見送った。
君が元気になったら迎えにいくよ……私の弟子候補。
◇
〜スカリエッティサイド〜
何てことだ……まさか涼介君がこんな事になるなんて…………
助けたいが私の力だけじゃ無理だ。
私は涼介君を手術台に寝かせたまま通信をする。
「征治、私だ!」
「お!?何だ、スカっち久しぶりじゃん!元気かよ!!!丁度いい飲み行こうぜ!!!」
全く君は相変わらず声がデカイしマイペースだな。
だが今はそんな事をしている暇はない。
「落ち着いて聞いてくれ、今さっき涼介君が死んだ。」
当然の事ながら征治はそれを聞いて固まっている。
「嘘……だろ?おい!?何があったんだ!!!」
「だから落ち着けと言っているだろう?詳しく説明している時間はない。今すぐこっちに来い!征治、君の力がいる。」
私がそう言うと征治は落ち着きを取り戻した。
「わかった、今すぐ行く!」
それから征治が到着するまでさして時間はかからなかった。
「涼介!?どうしてだ……希里江だけじゃなくお前まで…………」
征治は来るなり涼介君のそばでうなだれた。
無理もない妻だけじゃなく息子まで失ったんだから。
「征治、諦めるのはまだ早いぞ!」
私はうなだれている征治の肩に手を置く、その方は少し震えていたが征治はゆっくりとこちらに顔を向けた。
「スカっち……だがどうする気だ、こんな状態で助かるのか?」
確かに征治の言う通り、涼介君の心臓はもう使い物にならない。
しかし、手がないことはない。
「魔導心臓を使う、そして私開発した魔導心臓に君が開発したデバイスコアを組み込む。そうすれば欠点だらけだった魔導心臓は完全に機能するだろう。」
私がそう言うと征治は驚いた顔をした。
まぁ〜私もメチャクチャな提案で有ることは分かっているが今はそんな事を気にしている暇はない。
「それしか手がないなら……やろう!」
征治は私に賛同してくれたが、何処か不安なようだ。
「大丈夫さ。征治、君が協力してくれるなら成功したような物だ。」
こうして私達は涼介君に心臓の代わりとして魔導心臓を移植することにした。
手術自体は私にかかれば難しいことじゃない。
だが、問題は移植した魔導心臓と涼介君のシンクロだ。
これをクリアしなければ涼介君は生き返らないだろう。
例え生き返ったとしても後遺症が残る。
「スカっち、涼介に魔導心臓を移植したら管理局に感づかれないか?涼介には魔法に関わって欲しくないんだが……」
うむ……確かにそうだ。
私も涼介君は自分の息子のように遊んだ物だ、だから私もこちらの世界に関わるのは反対したい。
「魔導心臓に強力なリミッターをかけよう。最低限生命維持の機能だけを残し、それ以外を完全に封印する。」
そうすれば管理局に感づかれることはない。
だが、問題もある。
「確かにそうすれば問題なさそうだが、何かの偶然で魔力ダメージを受けたら壊れるぞ?リミッターをかけて封印すると言うことは魔導心臓は自分で魔力ダメージを防御できないって事だ。」
征治の言うことは最もだ、しかし、これ以上はどうすることもできない。
「幸い君の世界は魔法技術がない。だからよほどがない限りは魔法には関わらないだろう。まぁ〜そのよほどがあるといけないから少しは対策をしておくよ。」
「何から何まですまないなスカっち。」
征治は私に頭を下げる。
正直やめてほしい。
これは私の意志も含まれているのだから。
「頭を上げてくれ征治、君は私の親友だ。その親友の息子なら私にとっても息子だ。昔は一緒に遊んだことだしな。」
私達は互いに顔を見合わせ笑みを浮かべる。
「さぁ〜これでOKだ、移植は成功。だが問題はこれからだ。これからシンクロを見る。起動力は正常、エネルギー循環、血液循環に問題はない。最後にシンクロ率だが……っ!?征治…これを見ろ!?」
私は驚きすぐさま征治にモニターを見るように言った。
「おい……これは……」
凄い…シンクロ率が規定数値を遥かに超えている。
しかも、何だこのエネルギーの変換効率は…………
これは厳重に封印しないと大変だ。
管理局に感づかれるどころの話じゃない。
確実に拘束される。
これはもう存在が危うい類の物だ。
下手をすれば……
「まぁ〜取り敢えず成功だ。おめでとう征治、私も嬉しいよ。」
「ああ、ありがとうスカっち。」
私達は握手をかわし涼介君は容体が安定するまでしばらくここで預かることにした。
そして、その後容体の安定した涼介君を征治に引き渡した、涼介君は眠ったままだから私のことは覚えてないだろうがそれでいい。
あの子は魔法に関わらせてはいけない。
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〜涼介サイド〜
あの時何故助かったのかは分からないけど……父さんから聞いた話だと師範が助けてくれたそうだ。
そして、怪我も治り元気になった僕を師範が訪ねて来てくれた。
僕はその日、師範と初めてあったんだけど、その時師範が私の弟子になれって言ってくれた。
僕は強くなりたかった。
だから強くなれるならっと師範にいい、師範はそれに応えてくれた。
絶対に強くなれると!
その言葉を信じ僕は師範の道場に通っている。
「……ドロー!!!」
「そこまで!!涼介、デッキを見せろ!」
そう言われた僕はデュエルディスクからデッキを外し師範に渡す。
デッキを渡された師範はそれをそのまま見て少し笑みを浮かべると僕に視線を移した。
「合格だ、よく私のデッキをここまで見通した。やはりお前には私の意志を継ぐ資格がある。」
師範はそう言って道場の一番奥にある祭壇の箱から1枚のカードを取り出し僕に差し出した。
「師範、これは?」
「このカードは我が流派の象徴とも言うべきカード。今、この時を持って君は我が流派の伝承者として私の意志を受け継いでもらう。これはその証だ。」
僕は嬉しかった、でも同時に僕でいいのだろうかと言う不安も感じた。
「それとお前には言っておかなければならない事がある。」
師範が真剣な顔つきになったので僕もそれに応えなければならない。
僕は姿勢を正して師範と向き合う。
「我が流派は一子相伝、継ぐことのできるのは一人だけだ。だが、私には君の他に破門にした弟子が二人いる。丁度君の兄弟子に当たるか。一人はやむ得ずに破門にしたが、もう一人はその残虐性故に破門にした。そいつには気をつけろ、我が流派の伝承者とあれば必ず狙われる。そいつの名は霧谷心。」
それを聞いて僕はまずどんな人間なのかと想像したがあまりいいイメージが浮かばず首を傾げた。
そしてその日はこれで終わりだったので僕はまっすぐ帰ることにしたが、その帰り僕は師範から割と重い宿命を受け継いだのかもしれないと改めて感じた。
次回もよろしくお願いします。