【手直し中】魔法少女リリカルなのは!?「ヘルカイザーと覇王」 作:ヘルカイザー
ではよろしくお願いします。
〜なのはサイド〜
「涼く〜ん!」
私は今年で小学3年生になった。
「ん?よう、おはようなのは!」
「うん!おはよう!!」
今私は学校に行く途中のバス停で涼君と会った。
でもこれはいつものこと、私が遅刻しない限りはこうやって会える。
「じゃ、また放課後!」
そう言って涼君は手を上げバス停を通り過ぎて行く。
「うん……。」
涼君とは残念ながら一緒の学校じゃない、わざわざ隣町の学校に通っている。
理由はわからない、家の都合とか言っていたけど……本当の所は教えてくれない。
涼君の姿が坂道の下りで見えなくなった時、丁度バスが来た。
私がバスに乗ると一番後ろの席で3人が手を振っている、勿論知らない子じゃない。
私の友達で紫っぽい髪の子が月村すずかちゃんで金髪の子がアリサ・バニングスちゃん。
そして、もう一人が景君だ。
「なのは、あんた毎回バスから手を振ってるけど……あの男の子誰なの?そろそろ教えなさいよ!」
「うん、私も知りたいなぁ〜?」
アリサちゃんとすずかちゃんは涼君の事が気になるようだ。
景君は涼君の事を知ってるから何も言わないけど。
「え〜と私の友達で黒夜涼介君って言うんだけど。」
「え!?黒夜……涼介?黒夜……君なの?」
涼君の名前を聞いた瞬間すずかちゃんは凄く驚いていた、涼君の事知ってるのかな?
「なのはちゃん!?」
「え!?何?!何!?」
突然すずかちゃんが私の両肩を掴んできて少し驚いた。
でもその表情は何故か必死だった。
「なのはちゃん、黒夜君に会わせてくれないかな?お願い!」
「う〜ん……ど、どうかなぁ?りょ、涼君に聞かないと……わかんないし……「いいんじゃない?」景君?」
私がオドオドしていると景君が助け舟を出してくれた。
「涼介なら別に何も言わないって。それに今日会うんだし丁度いいんじゃない?」
まぁ〜確かに涼君ならそんな事なんとも思わないだろうけど……うん、そうだね。
それに景君の言う通り今日会うんだしね。
「うん、わかった。じゃ、放課後ね?」
「本当!?ありがとうなのはちゃん!!」
うわぉ!
これ以上ないくらい満面の笑みなの!?
こんなすずかちゃんは初めて見る……
「へぇ〜面白そうじゃない?なのは、私も連れて行きなさい!」
何か面白半分で付き人ついてきたぁぁぁぁ!!!
アリサちゃん絶対面白い事期待してるよ。
「アリサちゃん……何か悪い事考えてない?僕なんだか心配なんだけど?」
景君がアリサちゃんの顔を見て何か企んでないが心配し始める。
でもアリサちゃんと来たら……
「別に何も考えて無いわ?にっひっひ!」
絶対何か企んでるの!?
そんなこんなで放課後になった…………
◇
〜すずかサイド〜
放課後私はなのはちゃんに連れられて黒夜君のお家にやって来た。
あの時、私と黒夜君が誘拐された時、黒夜君がいなかったら私はもうダメだったかもしれなかった。
黒夜君があそこで抵抗してくれたから助けが間に合ったんだ。
でもその所為で黒夜君は撃たれてしまった、私が駆け寄った時にはもう死んでて、もう会えないと思っていたのに。
生きてた、黒夜君は生きているんだ。
お礼を言いたい。
黒夜君にお礼が……
そんな風にドキドキしているとなのはちゃんがインターホンを鳴らした。
そしたら……ただでさえドキドキしていた心臓はもっと早くなり、張り裂けそうだ。
「はーい!」
ガチャっと言う音と共にドアが開く。
「あ……」
出て来たのは紛れもない、あの時私を元気付けてくれた黒夜君だった。
「いらっしゃ……い……。え〜と…… そのお二人さんはどなた?」
黒夜君は突然私達が混ざっていることに驚いている様子だった。
迷惑だったかなぁ?っと思ったけど、黒夜君は少し笑って。
「まぁ〜いいか。いらっしゃい、中へどうぞ〜!」
「「「「お邪魔しま〜す!」」」」
そして私達は快く中に入れてくれた黒夜君の案内でリビングへと案内された。
でも何故か人の気配がない、黒夜君の親はいないのかなぁ?
「さて、そろそろ紹介してくれよなのは。」
「え!?う、うん……私の学校の友達でアリサちゃんとすずかちゃんだよ?今日は涼君に会いたいって言われて。」
なのはちゃんにそう言われた黒夜君は私達の方へ視線を移す。
その時丁度黒夜君と目があって思わず逸らしてしまった、顔が熱い。
「アリサ・バニングスよ!よろしくね!」
「つ、月村すひゅかです!?あ…………」
私は緊張し過ぎてかんでしまい、恥ずかしくて顔が沸騰しそうに熱い。
「え〜と、そんなに緊張しなくても気楽にして構わないからさ。僕の名前はまぁ〜知ってると思うけど黒夜涼介って言うんだ、よろしく!それで〜会いたいって……どうして?悪いけど君達と何処かで会った覚えはないし……」
「私は付き添いよ、用があるのはこの子!」
そう言われた私は更にドキドキした。
アリサちゃんそんな急に振らないでよぉぉぉ……
「え、え、え……えっと……私の事覚えてるかなぁ……?」
ダメだよぉ……さっき会った覚えはないって言ってたのにぃぃぃ…………
「う〜ん……ごめん、悪いけど思い出せないや。月村さんだっけ……どこで会ったかなぁ?」
やっぱり覚えてないよね……あ!
そう言えばあの時名前も言ってなかったような……
「あ、あのね……何年か前に女の子と黒夜君誘拐されたよね?」
「え!?何それ!?そんな話私聞いてないよ!?」
なのはちゃんが驚いているけど、黒夜君は覚えがあるみたいだ。
「確かにされたなぁ〜。で?それがどうかした?と言うか何で知ってるの?」
「そ、その……私がその女の子なの!!!」
私はつい大声になる。
そしてそれを聞いて黒夜君は固まっていた。
「え……あの時の子?本当に?」
「う、うん。」
凄く驚いてる……自分で言っててあれだけど……驚き過ぎにような……
そんな事を考えていると私は思考が吹っ飛ぶ状況に襲われた。
「にゃ!?にゃにゃにゃにゃにしてるのぉぉぉぉぉおおおおおおお!?」
それを見てなのはちゃんが壊れたように叫ぶ。
でも私はそれどころじゃなかった……だって、黒夜君が私を抱きしめて来たから……
「良かった……無事でいて……。」
「黒夜……君……」
気にしてくれていたんだ……私の事を心配してくれていたんだ……
「りょ、りょりょりょ涼君、ななな何して!?わ、わわわ私だって、そそそそそんな事して貰ったこと無いのに!!!」
「少し落ち着きなさいなのは!この雰囲気を壊すんじゃないわよ。今いい感じなんだから。」
黒夜君の行動になのはちゃんは羨ましがっていた、それを見兼ねてアリサちゃんがなだめるけどおさまりがつかない。
「いい感じじゃ困るの!?」
もう……離してもらわないとなのはちゃんが飛びかかって来そうだ。
「く、黒夜君そろそろ離して欲しいかなぁ〜。」
「え!?あ、ごめん!」
そう言って黒夜君は離してくれたけど私は内心残念だった。
そう思うのは多分……あの時私を何度も元気付けてくれた黒夜君を好きになってしまったから……
◇
〜なのはサイド〜
「涼君さっきのはどう言うことなの!?」
「何をそんなに怒ってるんだよなのは……」
私は皆が帰った後涼君のお家に残っていた、理由は今日は涼君のお家に泊まる事になっていたからだ。
景君はお邪魔になるからって来なかった、まったく……流石景君なの、気が利くの!
「何って、すすす、すずかちゃんを抱きしめた事なの!!私にだってしてくれないのに!!!」
「いや……してくれないのにって……さっきのはついやっちゃった事だし。それに何でなのはにそれをしなくちゃいけないのかわからないんだけど……」
そう言って本当に訳がわからなそうな顔をする涼君、本当に鈍感なの。
「涼君は鈍感なの!馬鹿なの!!死ねばいいの!!!」
「おい……それは言い過ぎだろ……。はぁ……分かったよ……僕が悪かった、どうすれば許してくれるんだ?」
ふ、計画通りなの。
私が、どんだけ涼君が好きか今日こそ分からせてあげるの。
「なら涼君は私とお風呂に入って、そして今日は私と寝るの!」
「は!?寝るのはまだアレだけど……風呂って……!?い、いや……分かった、分かったからその凶器床に置こうか!?」
ふふん、分かればいいの。
さぁ〜今日は涼君と2人っきりだぁ〜。
私は嬉しくなった、そして早速お風呂に入る。
最後まで渋っていた涼君だったけどアレを見せたら大人しくなるの。
「ねぇ〜涼君も湯船入ろぉ〜よぉ〜。」
「い、いや……まだ頭洗ってるから。」
頭洗ってるからって……さっきからそればっかりなの……
そして、私がちょっと目を離した隙にシャワーの音が止んだ。
「涼君終わったぁ〜?……っていないの!?涼君酷いよぉぉぉぉぉ!!!」
いつの間にかお風呂から上がってしまった涼君に私は激怒した。
「何か言うことがあるよね?」
「い、いやほら……やっぱり一緒に入るってなんか……!?ま、ままま待てなのは!?分かった、僕が悪かった!?」
やっと謝ったの。
これだけ攻めても涼君は堕ちないの……
本当に鈍感だよ、美花ちゃんもこんな気持ちだったのかなぁ〜?
「もういいの……さぁ〜早く一緒に寝るの!」
「はい……」
そうして私は涼君の布団に潜り込み、涼君も私に背を向けて布団に入った。
「ねぇ〜涼君?まだ……美花ちゃんが死んだの自分の所為だって思ってる?」
「…………」
私の問いに涼君は答えない。
でもその沈黙がそうだと告げる、私はあの日何故美花ちゃんが亡くなったのかわからない。
ただ涼君のそばで血まみれの美花ちゃんが倒れていた事だけしか。
涼君の言ってた事を信じないわけじゃない、でも私は心の何処かで涼君を憎んでいるのかもしれない。
美花ちゃんの近くにいながら美花ちゃんを助けてくれなかった事を……
例えそれが涼君の所為じゃなかったとしても……私は美花ちゃんが大好きだったから……それを一番近くにいた涼君になすりつける。
「涼君……おやすみなさい。」
「ああ……おやすみなのは。」
私は眠りにつく、今考えていた涼君に対しての感情を隠すように、否定するように……
それをなかったかのようにする為に……
自分でそれを認めたくないが為に………
次回もよろしくお願いします。