【手直し中】魔法少女リリカルなのは!?「ヘルカイザーと覇王」 作:ヘルカイザー
ではよろしくお願いします。
〜美花サイド〜
「うっ……ん?ここ……は?」
目が覚めるとそこはコンクリートが剥き出しの天井だった、どうしてこんな所にいるんだろう?
私はそれを先に考える、でも思い出せるのは私が死んだ日の涼の泣き顔だけ。
自分は何故生きているのか……お父さんとお母さんは?
そんな事が頭をよぎる、私は取り敢えずこの場所が何処なのか知りたかった。
だから私は身体を起こそうとする、しかし全く動かない。
「え……これ……何?」
動かない事を疑問に思った私は自分の手を見た、すると私の腕は鋼鉄製の枷で貼り付けにされていた。
足も動かない……恐らく同じ様に枷をつけられている。
私は怖くなった。
何故自分がこんな所に……こんな目にあっているのだろう。
考えても何もわからない。
「やぁ〜お目覚めかな?」
「っ!?」
突然男の声がした、姿は見えないが確かに声がする。
その状況は私の恐怖を増大させた。
「フフ、怖がっているのかな?そうだ、もっと恐るといい。それを見ているだけで私は嬉しいよ?」
気持ち悪い……イカれてる……この男はイカれている。
怖い、怖い。
頭を駆け巡るそのワードはもう私には止められなかった。
「では早速始めようか?じゃまず、これは私からのささやかな気持ちだ。」
男がそう言った瞬間何か機械音の様な音がし私の腕に何かが刺さった。
「つっ!?……い……たい……。あ゛!?痛い、痛い、痛い、痛い!!!嫌ぁぁあああああああああ!?痛い、嫌だ!?こんなの嫌だぁぁぁぁあああああ!!!死ぬぅぅぅううぅぅぅぅ……死んじゃうよぉぉぉ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁあああああああああ!?嫌!?嫌だ!!!助けてお兄ちゃん!!!いぃぃぃぃやぁぁぁあああああああああ!?もう嫌!?助けてよぉぉ……涼…………」
その直後全身に堪え難い痛みが走る、私は悶えた。
お兄ちゃんを呼んでも涼を呼んでも助けに来ない、私はこのまま死んでしまう。
そんな恐怖を心に刻みつけ私はモルモットにされた。
◇
〜心サイド〜
「この人殺しが!!てめぇ、いい加減自首しろよ?目障りなんだよ!」
「早く消えろ!!!」
また始まった……私がこの学校に転校して暫く黒夜君を見ているけど黒夜君へのイジメはとどまる事を知らない。
しかし、よくよく聞いているとそれは黒夜君が人殺しをしたと言う物が殆どだ。
勿論黒夜君はそんな事をする人間じゃない。
恐らく原因は私が黒夜君とデュエルした時に殺したあの子とその家族。
それによって黒夜君は私の代わりに人殺しのレッテルを貼られたそうだ。
一時期は沈静化したそれも何処からで始めたのかまるでウイルスの様に広がり今では学校中に広まっている。
無実の罪でこんなに迫害されるなんて……可哀想な黒夜君♪
でも同情はしないよ?
例え私の所為だとしても、全ては弱い貴方が悪いのだから。
でもまぁ〜同流派のよしみではある訳だしぃ?
ちょっとは面倒見てあげないと思わない事もないけどね♪
「ねぇ〜その辺でやめたら?横にいる私はうるさくて迷惑なんだけど?」
私は黒夜君にヤジを飛ばしている二人のクラスメイトにやめる様に言った。
正直本当にうるさくてかなわない。
「なんだと?お前はこんな野郎を庇うのか?それともこいつが好きなのかなぁ?」
「そうだ、それしか考えられないぜ!」
下衆が……殺すぞ?
全く……どうしてこの学校の奴らはこんなにどいつもこいつも腐ってやがるんだ?
それに……
「あは♪そうねぇ〜貴方達みたいなゴミよりは遥かに好きよ?どお♪これで満足?」
そう言うと二人は悔しそうな顔をしていた、そして一人が我慢できなくなったのか突然私の胸元を掴み上げる。
私は軽いので簡単に持ち上がるのだが……ハッキリ言って本当に殺してもいいのだろうか?
「あは♪♪今すぐ離せ♪じゃないと「うるせぇ!!!」っ!?」
その瞬間その男の子は拳を振り上げ私を殴りにかかる、本当にクソヤロ〜だね♪
これをカウンターするのは容易いけど、このまま受けて問題にする方がこいつらには効くかなぁ〜?
そうだそうしよう。
私はそう思って目を瞑った。
しかし、持ち上げられていた私は突然解放された……まだ殴られてもいない。
流石に驚いて目を開けると私を殴ろうとしていた男の子は黒夜君に殴り飛ばされていた。
突然の事で私は戸惑う、何故助ける?
黒夜君の大事な友達?を殺し、狙って無いとはいえ黒夜君を人殺しにした私を……
「こ、この……この人殺しが……な、何しやがんだ!?」
「失せろ……「へ?」何処かに行けと言ったのが聞こえなかったのか?それとも今ここで……「「ひっ!?」」…………」
私は目を疑った、黒夜君の今の雰囲気……完全にキレている、しかも自分の事でじゃ無い……私の事でだ。
それに今の黒夜君は……怖い、私に恐怖を感じさせるなんて……
黒夜君の雰囲気に当てられた二人はもう何処かへ逃げて行った。
「怪我……ない?「え?う、うん……」そ……もう僕に関わらない方がいいよ?」
黒夜君はそれだけ言うと席に着きまた顔を机に埋める、いらなかったけど……正直悪い気はしない物だ。
それにしても自分で何とかできるのにしないなんて……変なの?
でも……何かなんとなく好きになっちゃった♪
自分が我慢すればいいと思ってる黒夜君……可愛いなぁ〜♪
あは♪
暇潰しには丁度いいよね。
「ねぇ〜黒夜君?涼〜くん♪って呼んでもい〜い?」
私が黒夜君の前に行き少し上目遣いでそう言うと少し私を見て再び顔を机に埋める。
「断る。」
あは♪
そう言うと思ったけどねぇ〜♪
「え〜いいじゃん♪意地悪だねぇ〜黒夜君、あは♪ダメでも呼んじゃうもん♪涼〜くん♪」
あらら……シカトですか?
まぁ〜いいや、これから積極的にアタックするから♪
それにそろそろ奴らも動き出す頃だ。
だから今は楽しみたい、多分……私は生きて帰れないから…………
それでも……必ず奴らは始末する。
◇
〜景太サイド〜
ここ……は?
真っ暗だ……あ!
そうか、これはあの夢だ。
これを見るのは久々だなぁ……
「け〜い〜くん♪」
「わぁ!?」
僕は突然現れたアリシアちゃんに後ろから抱きつかれた、もう……急にだからびっくりした。
でも元気そうだね。
「けいくん久しぶり♪やっぱりけいくん優しいね、私が会いたいと思ったらすぐ来てくれた!私嬉しい♪」
あはは……まぁ〜僕もアリシアちゃんに会いたかったから。
「ごめんアリシアちゃん……アリシアちゃん助ける方法まだ見つからない。と言うか……アリシアちゃんの居場所がわからないんだ、ごめん。」
僕がそう言うとアリシアちゃんが僕の腰に回してる手に力が入る。
そしてそこから伝わってくる震えに僕は確かな物を感じた。
「大丈夫だよ……私がもし助からなくても、私はけいくんを恨まない。私はけいくんがこうして会いに来てくれるだけで十分満足だよ……それが例え夢の中でも…………」
アリシアちゃんの不安が伝わってくる。
悲しませたくない、君を……アリシアちゃんを……絶対助ける、そう……決めたんだ!
そして僕は震えているアリシアちゃんの手を握る、痛くない程度に精一杯の力を込めて。
「けい……くん?」
「助ける!時間がかかっても……必ず、見つけるから!だから……信じて?」
僕がそう言った瞬間、気が遠くなる様な感覚に襲われ僕は夢から覚めるのだと分かった。
でも最後にアリシアちゃんの声が確かに聞こえた。
「私はけいくんを信じてるよ♪待ってるから……けいくんの事。それと気をつけて、もうすぐけいくんの町で大変な事が…………」
最後までは聞こえなかったが、そう……聞こえた。
◇
〜なのはサイド〜
「涼君、涼君!?聞いて聞いて!?今日ね怪我をしたフェレットを見つけたんだよ!それでねそれでね「分かった、分かったから!?もう僕を左右に振るな!」……ごめんなさい。」
少しはしゃぎ過ぎて怒られた、だって涼君私のお話……上の空なんだもん。
それに何か日に日に涼君…………
「フェレットのお話はもういいや。それより涼君……最近元気ないよ?どうしたの?「なんでもないよ。」嘘だよ……だって、一昨日より……元気ないもん…………」
涼君は何も言ってくれない、私には……私達には何も打ち明けてくれないの。
絶対涼君は何か抱えてる、それが何か私には分からないけど。
「涼君学校で何かあった?……お願い話して?私……涼君が元気ないの……嫌だよ。」
私がそう言って俯くと涼君は私の頭に手を乗せる。
「大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。それだけで……なのはが心配してくれるだけで僕は満足だ。だから大丈夫。」
そう言う涼君の顔は笑っていた、それは作り笑なんかじゃない。
優しい涼君のいつもの笑顔。
「うん♪でも何かあったら言って?」
「ああ、そうだな。分かったよ。」
今はそれだけ聞ければ私は満足だ。
◇
〜フェイトサイド〜
「それを渡して!」
私は夜一人の男の子を見つけた、でも私の目当てはその子じゃなくてその子が拾った物。
私が今集めてるロストロギア、ジュエルシードだ。
私は自分のデバイスであるバルディッシュをその子の首筋に突きつけ脅し紛いの行動をとる。
本当はこんな事したくないけど……母さんの為だ。
「君……寒くないの?そんな格好で?」
「え?別に寒くないよ?「じゃ〜変態だ。」何言ってるの!?違うからね、私変態じゃないから!?」
男の子は私を怖がるどころかおちょくっている。
私は少し頭に来た、だって私は変態じゃない!
これはただ動きやすい格好を追求しただけで……
「ん?……あれ?いない!?」
私が少し考え事をしてる間に男の子が消えた、だから私は周りを見回す。
すると私の後ろに帰ろうとしている彼がいた。
「ちょっと待ってよ!?「何?」それを渡して?」
その後私がいくら言ってもそれを渡してくれない、でもここで諦めるわけにはいかない。
「分かった、なら私とデュエルして!「え、いや僕は」腰についてるデッキホルダーは何?君デュエリストでしょ?挑まれたデュエルから逃げるの?」
私とのデュエルを断ろうとしたので私は少し挑発する様に言う。
しかし彼は乗ってこない。
「ごめん……デュエルは「ダメ、逃がさないよ!さぁ、早く!!」あ、ちょっ!?」
私は強引に彼の腕にデュエルディスクを付けデュエルが始められる位置まで距離をとった。
やっと彼も観念したのかデュエルディスクにデッキをセットしようとする。
「どうしたの?」
彼はどう言うわけかデッキをセットするて前で停止して動かない。
「くっ……クソ…………」
そして悔しそうにデッキを持っている手を震わす、私には彼の行動が分からない。
そんな風に観察しているとやっとデッキをセットした。
「準備はいい?それじゃ……ん?どうしたの?」
けど彼は急に様子がおかしくなった、まぁ……最初から少しおかしかったのだがそれより明らかにおかしい。
「僕は……僕の所為だ……ダメだ……やっぱり……デッキからカードが引けない…………」
彼はブツブツと訳の分からない事を言ってその場に座り込んでしまった。
「ちょっと!?どうしちゃったの?大丈夫!?」
今日会ったばかりだが流石に心配になった、様子が尋常ではない。
何かに怯えている。
「あ……ああ……うぁぁぁ…………」
「え!?君、ちょっと!?……一体、どうしたの?」
男の子は突然気絶した、私は理由が分からず戸惑った。
でも私の所為かもしれないと思い、取り敢えず私の家まで運ぶ事にした。
◇
〜なのはサイド〜
「お願いします、お礼は必ずしますから!」
「お礼とかそんな場合じゃないでしょ!?」
私は夜、怪我をしたフェレットが気になった。
だからフェレットを預かって貰ってる病院に行ったんだけど……何でこんな状況なの!?
フェレットは何か喋れるし、黒いもやもやお化けが襲って来るしなんなのなんなの!?
「どうすればいいの?」
「これを!後の僕が言っ事を復唱して!」
私は赤くて丸〜い宝石?の様な物を渡された、だから私はこの子の言うとおりそれを抱えその子の言う事を復唱する。
「我、使命を受けし者なり。契約のもと、その力を解き放て。」
「我、使命を受けし者なり。契約のもと、その力を解き放て。」
何か魔法の呪文みたいな言葉だ。
「風は空に。」
「風は空に。」
漫画やアニメの様な。
「星は天に。」
「星は天に。」
「「そして不屈の魂はこの胸に。この手に魔法を!レイジングハート。セットアップ!!!」」
そして私はこの夜白い服に身を包み……魔法少女になった。
でもこれが私にとって長く悲しい物語の始まりになるとは、この時……知る由もなかった。
次回もよろしくお願いします。