いせかるメンバーにナツキ・スバルの人生上映会を観せる   作:リーグロード

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いえ~い!毎日投稿ギリギリで継続中だぜ!!!でも、明日は残業あるからやばいかも……。


次へと繋がる道

 

『もういい加減、見飽きたぜ、トン・チン・カン』

 

 エミリアを探す為に動き出すも、見知らぬ土地で迷ったあげく、テンプレみたいに現れるチンピラ達に辟易するスバル。

 

「また現れましたか!今はこうして見ることしかできませんが、いつかは我が爆裂魔法を喰らわせてやりますとも!!!」

 

「おう、やったれ!やったれ!!」

 

 いい加減見飽きたチンピラ達に、めぐみんのイライラは最高潮に達しており、自慢の爆裂魔法をぶちかます宣言を放つ。

 普段はそういった暴走を止めるカズマも、スバルを殺したチンピラへの苛立ちがあるのか、今は一緒になって爆裂魔法を放つ後押しをする。

 

『偽サテラとフェルトにはなかなか会えねぇってのに』

 

『さっきからブツブツと、何を言ってんだ、あいつ』

 

『状況が分かってないんだろ。教えてやったらいいんじゃないか?』

 

 これで4度目の会敵となるが、後の盗品蔵でのイベントを控えているスバルはどうすればいいか頭を悩ませている。

 それを無視されたと感じたチンピラ達は険悪な顔に染まりつつある。

 もはや武器を抜き出す5秒前の雰囲気に、スバルは妙案を思いつく。

 

『衛兵さ────────ん!!!』

 

 いきなりの大声での救難信号に、虚を突かれたチンピラ達が思わず飛び上がる。

 かなりの声量で叫ぶスバルの声は確実に通りまで響いただろう。

 これならば、衛兵に届かずとも誰かが衛兵に連絡を入れてくれるはずだ。

 

「ようやく周りに助けを求めたか……。まったく、頭の回転は早いくせに、人に助けを求める選択を取るのが遅い奴だ」

 

 ターニャが4度目にしてようやく周囲に助けを求めたスバルに呆れながらも安心したように息を吐いた。

 

「1人でどうにかしよう、頑張ろうとする気持ちは大事かもしれんが、それだけで世の中は渡っていけん。時には人に助けを求めることも覚えることだな、スバル」

 

 頬杖を突きながら、声も届かぬ画面の先にいるスバルへ向けて教え諭すように語るターニャ。

 無論、こんなことをこの場で口にしてもただの自己満足でしかない。しかし、そうでもしないとやってられない気持ちがあるのも事実なのだ。

 ターニャとて外見はともかく中身は成熟している大人ではあるが、人間でないわけではない。

 

 普段から接している気心の知れた者が何度も死を繰り返しているという衝撃の事実に、表面上は冷静を取り繕っていても内心では自身でも気がつかないほど動揺していたのだろう。

 それに気づくと、ふっ!と自身に向けて呆れたように笑い、そのまま黙して鑑賞に戻るのだった。

 

「ターニャの奴、なんだかんだ言いながらも、スバルのことを気に掛けているのだな」

 

「ですね、ターニャは捻くれた物言いをしますが、案外素直で可愛いとこもありますからね」

 

 ターニャの独り言が聞こえたのだろう。ダクネスとめぐみんがヒソヒソとそんな言葉を交わしている。

 

(ターニャの言ってることはとても良いことなんだけれども……)

 

(見た目が幼女の奴が言うとギャップがあり過ぎて素直に飲み込めねえ)

 

 アインズとカズマが内心でターニャの独り言に対して、同じような感想を抱く。

 

『──そこまでだ』

 

 凛々しくも爽やかな声が裏路地に響く。

 その声に反応してスバルが後ろを振り返ると、そこには燃えるような赤い髪と勇猛以外の譬えようがないほどに輝く青い双眸を宿した美青年が立っていた。

 

「「「ラインハルト!!?」」」

 

 まさかのいきなり異世界最強の登場に全員の驚きの声が重なる。

 

「異世界召喚されての初日に出会ってたのかよ……」

 

「というか、チンピラにラインハルトって、スライムにレベル99の勇者が挑むようなものだろう」

 

 カズマとアインズがそんな感想を漏らす。

 そう、スバル達の前に現れたのは最強の騎士。王国最高の一振りの騎士にして、天下無双の剣士であり、その実力は以前の運動会で嫌となるほど思い知らされた。

 

「まったく、悪運が強い男だ。ここで最強を引くとはな」

 

「ですが、これならあのチンピラさん達なんか怖くありませんね。それどころか、あのエルザって人のことだってどうにかしてくれますよ!」

 

 ラインハルトの強さと性格を知るヴィーシャは光明が見えたとばかしに明るい声を上げる。

 

『じょ、冗談っ! わりに合わねーよ!』

 

 ラインハルトの登場に尻尾を巻いて逃げだすチンピラ達。

 自分の取った選択が間違っていなかったことに安堵の息を漏らしながら、スバルは自分を助けてくれたラインハルトに礼を伝える。

 

『珍しい髪と服装、それに名前だと思ったけど……スバルはどこから?王都ルグニカにはどんな理由できたんだい?』

 

『どこからかって言われると答えづらいんだよな。東の小国って設定はダメ出し食らったから……も、もっと東とかってのはどうだー』

 

『ルグニカより東……まさか、大瀑布の向こうって冗談かい?』

 

「大瀑布?確か滝を意味する言葉だったか。しかし……」

 

 ターニャが前世の記憶から大瀑布の意味を思い出すが、どうにもラインハルトの反応からしてこの世界では少々違う意味を持ちそうだと首を傾げる。

 

『誤魔化してるってわけでもなさそうだけど、そこはいいか。とにかく、王都の人間じゃないのは確かみたいだけど、何か理由があってきたんだろう? 今のルグニカは平時よりややこしい状態にある。僕でよければ手伝うけど』

 

『っ!だったら、一緒に盗品蔵に──』

 

 死んだときの記憶を思い出したのだろう。

 その顔からは気まずさが浮かんでおり、ラインハルトの申し出にスバルは言葉に詰まる。

 きっと盗品蔵にはエミリアが来るだろう。もしかしたら死ぬ運命だったロム爺やフェルトを助けることだって出来るかもしれない。

 だけど、あそこには確実にあのサイコパスのイカれた殺人鬼が訪れる。

 

『あ……いや何でもない、忘れてくれ』

 

 物騒な事件に何度もラインハルトを巻き込む訳にはいかないと判断したのだろう。

 言いかけた言葉を飲み込んで、俯いて目をそらす。

 

「スバルさん、自分が死ぬかもしれないっていうのに、優しすぎますよ」

 

「まったくだ。こういう時は素直に頼るべきだろうに!!」

 

 スバルの判断にらしいと思いながらも、ヴィーシャとダクネスがその判断に苦言を零す。

 

『このあたりで白いローブ着た銀髪の女の子って見てない?』

 

『白いローブに、銀髪……』

 

『付け加えると超絶美少女。で、猫……は別に見せびらかしてるわけじゃないか。情報的にはそんなもんなんだけど、心当たりとかってない?』

 

『……その子を見つけて、どうするんだい?』

 

『落し物、この場合は探し物か?それを届けてあげたいだけだよ』

 

「たった1回助けて貰っただけで、命を賭けるだなんて無茶するよ、あいつ……」

 

「ですが、そういう所は好ましいと思っているのではないですか、カズマ?」

 

 めぐみんの問いかけにカズマは、まぁなと短く返す。

 なんだかんだ言って命を賭ける姿には、普段はクズマさんやカスマさんと呼ばれるカズマでも、男として尊敬の念を覚えてしまうのだ。

 

「だけどな!それはそれとして、無茶やらかす馬鹿は嫌いだかんな!!例えば、自分1人が犠牲になれば丸く収まると考えるどこぞのドMクルセイダーとかな!!」

 

「うにゅっ!か、カズマ!こんな時に私を喜ばそうとするなんて……」

 

「誰もお前を喜ばす為に罵倒したわけじゃねえよ、このバツネス!!」

 

「にゃっ!?ば、バツネスはやめろと散々言っただろう!!」

 

「バツネス?って、なんですか?」

 

 バツネスの意味が分からずに首を傾げるヴィーシャ。

 

「あら、そういえば皆知らなかったのね。ダクネスは前に実家を守る為にアルダープって熊と豚を足したみたいな貴族のおっさんと結婚しかけてて、書類上では結婚したことになっているから、バツイチって、きゃー!何するのダクネス!?」

 

「お、お前というやつは!?なんでそうもペラペラとっ~~~!!!」

 

 皆にバツイチだと知られて顔を真っ赤にしながら、ペラペラとお喋りなアクアに掴みかかってくるダクネス。

 

「まさか、ダクネスが元人妻だったなんて驚きでありんす」

 

「そうね。ただ、望んで結婚したという訳ではなさそうだけれど」

 

 シャルティアとアルベドがダクネスの意外な過去に驚いている。

 その横ではアインズも実は何気に驚きながらも、女性のそういうデリケートな部分に触れようものならセクハラだよなと警戒して口には出さずに見守っている。

 

 そうして、ラインハルトの登場によって部屋の雰囲気が和やかになったのもつかの間、 画面の中でスバルがフェルトの居場所を調査するために貧民街をさ迷い歩いていると、不意に現れた人影とぶつかった。

 

『あら、ごめんなさい。大丈夫かしら?』

 

『だいじょびだいじょび。こう見えても俺って丈夫なのが取りぇぇぇっ!』

 

『楽しい子ね。それで本当に大丈夫?』

 

『──そんなに恐がらなくても、何もしないのだけれど』

 

『こわ、恐がってとか、恐がってとかねぇですよ?なにを根拠にそんな俺をビビり君認定ッスか?マジ超ビビるんですけどー、そういうの凹むわー、ビビるんですけどー』

 

 明らかに恐怖しているのが丸わかりな態度のスバルだが、それでも軽口が叩けるのは流石だろう。

 この状況を見ている者達全員がそう思いながら、ゴクリと息を飲んで2人のやり取りを見守る。

 

『それじゃ、失礼するわ。また会えそうな気がするわね』

 

『次は明るくて人がいっぱいいる場所だと、俺もリラックスできるよ』

 

 そう皮肉を返すスバルにドキドキしながらも、この場は何もなく過ぎ去ったことに、画面の中のスバルとリンクするように何人かがホッと安堵の息を吐いた。

 精神的な疲労に近くの壁にもたれかかるスバルだが、時間がない事を思い出してすぐさま立ち直る。

 

「強いな……」

 

「強い……ですか?」

 

 アインズの零した強いという言葉に後ろの席にいたアウラが反応する。

 

「ああ、そうだ。言っておくが、あのエルザという女ではない。スバルのことだ」

 

「スバルがですか?」

 

「無論、肉体的ではなく精神的な話だ。自分を殺した相手とああも接して、折れずに前へ進もうと足を動かせる。スバルは強い、そうは思わないか?」

 

「確かに、アインズ様の言う通りです!」

 

 アインズの言葉にアウラのみならず、その場にいる皆が頷いた。

 

『俺の用件はひとつ。──お前が盗んだ徽章を、こちらで買い取りたい』

 

『なんで、アタシが徽章をギッたって知ってんだ? 依頼人以外にゃ漏らしてねーはずだし、盗んだのはついさっきだ。小耳にはさむにゃ耳がでかすぎんじゃねーか?』

 

『言われてみりゃその通りだ焦りすぎだよ俺マジ迂闊!』

 

 明らかに年下のフェルトにボロを突かれて焦りまくるスバルに、見ている一同は気が気でならなかった。

 

 結局、その場で交渉は成立せず、ロム爺さんがいる盗品蔵で交渉を続けることになった。

 

『これは確かに恐れ入ったわい。もしも儂が取り扱うなら、聖金貨で十五……いや、二十枚は下らずにさばいてみせる。それだけの価値はある』

 

 2回目の死に戻りで交渉した時と同じようにプレゼンをかますスバルの言葉に、ロム爺もケータイの価値を大きく評価をする。

 

『だろ!?んじゃ、交渉成立ってことで。うまく売るのはそっちのやりようだ。ガンバ! それじゃ俺は急ぐんで、ここらで失礼させてもらおうかと……』

 

『ちょっと待て。なんでそんなに急いでんだ?』

 

 交渉を急かすスバルにネギを背負ったカモを見つけたような目でフェルトが声を掛ける。

 当然、スバルは顔をひきつらせた。訳を語ったところでこれから来る交渉相手に全員殺されてしまうからだなんて正直に言ったとしても信じられるわけがない。

 それでもスバルはフェルトの質問をはぐらかし、話もそこそこに切り上げようとするが、フェルトはそれで納得しようとはしてくれなかった。

 

 そんな中、扉を叩く音がした。

 

『アタシの客かもしれねー。まだ早い気がするけど』

 

 スバルの脳に2回目の死に戻りの光景が浮かび上がる。

 

『──開けるな!殺されるぞ!!』

 

「そうだ!やめろフェルト!!!」

 

「逃げるべきだ、スバル!!」

 

「いっそ、こうなったら奇襲を仕掛けて!!」

 

「そうよ!こうなったら渾身のゴッドブローを!!!」

 

 声も届かないただの映像と理解していながらも、カズマ達は画面の中のフェルトに向けて、大声で叫び声を上げた。

 

 しかし、そんな悲壮感に満ちた叫びも虚しく、フェルトは戸を開ける。

 

『──殺すとか、そんなおっかないこと、いきなりしないわよ』

 

 仏頂面で唇を尖らせたエミリアが扉の先に立っていた。

 

 




皆!もっとオラにパワー(感想)をくれぇぇぇ!!!
執筆で忙しいから感想に返信できないけど、くれるとパワーが出ますし、時たま感想の内容で本文の内容とか変更してるので送ってくれると嬉しい。(特にトイレ事情を叫んだ変態さんの感想とか頑張りました!)

後ついでに、これを読んでくれてる絵師さんに上映会見てるいせかるメンバーの絵を描いて欲しい(願望)

スバルの第二の試練後にIFストーリーを入れる

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