クロスアンジュ 天使と竜の輪舞〜リベレイター〜 作:エルドラス
後、この作品は現在投稿中のガンダムSEED ET及びその続編と劇場版のネタバレを含むのでご注意ください。
——躊躇うことはない——
——それが君達の思いなら——
——望まれて生まれた——
——世界が望んだ——
——人は必要から生まれるのではありません!愛から生まれるのです!——
——僕達は自分の手で!未来を選ぶ!——
——使命を果たすだけが人間の生き方じゃないのよ!——
——心に嘘をついて生きるのが、貴方の幸せなんですか!——
「…っは!?」
一人の青年が檻の中で目を覚ました。
「此処は…なぜ私は……あぁ、そうか…そうでしたね…」
青年——『リュウマ・レイラ』は、自身の身に何が起こったのかを天井を見上げながら思い出していた。
時は数十時間前に遡る。
リュウマは世界中を旅しており、その過程で『ミスルギ皇国』にたどり着いた。
「此処がミスルギ皇国…やはり皆『マナ』を扱えるのですね…」
『マナ』。それは人類が進化の果てに手に入れた技術。
しかし彼はそのマナを扱うことのできない存在…『ノーマ』であった。
彼が自身をノーマと知ったのは今から3年前、突然自身の父である『オルム・レイラ』に教えられたのだ。
『お前は生まれた時からマナが使えないノーマだ。いづれ保安当局がお前を捕まえに来るだろう。そしてお前はこれから私達の知り合いの元に行ってもらう。…身勝手な親で済まない。だが、これだけは覚えておいてくれ。私達はいつも、お前のことを思っている』
そして彼は、妻でありリュウマの母親である『セレナ・レイラ』と共に彼の前から姿を消した。
そしてリュウマは、オルムが紹介した人物…『ギルディア・デュラム』の元に行き、そこで生きるためのすべや座学を学び、そこで大切な友達もできた。
そして彼は、世界を見て回りたいと言う願いを持つようになり、しばらくしてギルディアの元を離れて旅に出たのだ。
「父上…母上…何故あの時、私がノーマである事を教えてくださったのですか?…そして神よ…どうして私に『もう一度生を与えてくださった』のですか?」
そう空を見上げながら問うリュウマだったが、直ぐに前に向き直るとミスルギ皇国へと入って行った。
…この時、今の独り言を誰かに聞かれているなど思いもしなかっただろう。
それからは早かった。
あの後、ある程度街を見ていたリュウマだったが、突如警備隊に囲まれてしまう。
彼ら曰く。自身がノーマであると言う独り言を書いたものがいたと言うのだ。
この時リュウマは、自身の浅はかさに頭を抱えたが、警備隊にはそんなことは関係なく、彼はすぐさまどこかへと連行されたのだった。
そのあとリュウマは車に乗せられた直後に薬か何かで打たれて、その後気を失い今に至る。
「まさかあの時の独り言を聴かれているとは…私も落ちたものだな」
そんな中、リュウマは考えていた。あの時の市民の視線と、警備隊の視線。そのどちらもが彼を軽蔑していた。
マナが使えない。たったこれだけの違いで彼ら彼女らはノーマを差別するのだろう。これからも、ずっと…
「…どうして人間は、少しの違いだけで差別をするのだろう」
そんな事を考えていたリュウマだったが、突如彼の入っているどく房に二人の人物が入ってきた。
「ナンバー0478-201、男性のノーマですか」
「え、え~と、貴女は?それと此処は一体…?」
「此処はノーマの収容所であり辺境の軍事基地『アルゼナル』です。私は此処で監察官担当のエマ・ブロンソン、以後お見知りおきを」
「…そう、ですか…」
「貴方の身元は調べさせてもらったわ。リュウマ・レイラ、17歳。ノーマだと政府に知られたのは14歳の時。よくもまあ3年間も逃げられたものね」
「まあ、14の時から世界中を旅していたので…」
「ほう~なるほどな、しかしもうお前はノーマとして此処で戦って生きる道しか残されていないのだからな」
っとリュウマはエマとは別の女性の方を向くと、そこにはかなりの高圧的な女性が立っており、右腕には義手みたいな物が付けられていた。
「貴女は…?」
「私はこのアルゼナルの総司令官ジルだ、此処では私の命令に従ってもらう。いいな」
「命令…ですか。…分かりました。少なくとも今の私に拒否権はないようですからね」
「そうだ、それにお前は貴重な男のノーマだ。勝手に処分されてはこまるからな、あとそれから……地獄へようこそ」
そう言い残しながらジルはエマを連れて行き部屋を出て行く。
「…え?手錠掛けたまま放置ですか?ちょっとー」
しかしジル達にはリュウマの声は聞こえないらしい。
「はぁ……命令、か。『定め』を受け入れろって事なんですかね」
そう呟くリュウマだったが、直ぐに別の部屋から女性の悲鳴が聞こえてきた。
「今のは一体…!?……それにしても地獄ですか。これも人々を苦しめた罰なんでしょうか…ねぇ、『イングリット』」
次回予告
(リュ)なんか内容薄くありませんでした?
(ア)仕方がないでしょ。私じゃなくて貴方視点で展開してるし、此処の作者の技量じゃこれが限界よ。
(リュ)と言うよりこの作品の前に、あの作品書き終えた方がいいんじゃ…
(アン)無理よ無理。あの作品100話以上書くの確定してるし、あの作者がちゃんと書き終えられるわけないわ。
(リュ)辛辣すぎません…
次回、地獄と訓練 前編