霊感ってカッコ良いか?   作:天海つづみ

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たまには悪ふざけしてみたくなったりしました
本当はボツにした話ですが…


第24話 閑話 神崎 拗らす

 

 

 

 

 冬休み……そして……クリスマス(怒)

 女連れてチャラチャラしてるバチクソイケメン金持ちパリピ陽キャなど爆発すれば良い

 

 木村は実家に呼ばれ帰ってしまった、何でも食事に誘われたらしい、ギクシャクしてる家族関係を両親は何とかしたいんだろう

 

 しかし今日の俺にはそんな心情を汲み取る余裕などない

 

 

 ……裏切り者め……

 

 (ナレーション、愚痴が続きます、読み飛ばして下さい)

 

 今日は外に出てはいけない、ドコに行っても赤白緑に金の目障りな色、

 そしてシャンシャンシャンシャンうるさい鈴の音、

 意味の無いイルミネーションが光り、そこに集まり騒ぐ連中、

 子供は赤白の不法侵入者を心待ちにし、ケーキとケン〇ッキーを食うのだ

 ぼっちにとっての救いの場であるコンビニまで店内は……

 

 何がじんぐるべーじゃ……

 

 思い知るべきなのだ、お前のクリスマスを支える為にケーキ職人は睡眠を削り、ケン〇ッキーは臨時のバイトを雇い、コンビニのオーナーはケーキの販売競争に神経を擦り減らす

 誰かが言った、素晴らしい夜景とは残業の悲しい光だと

 

 ふっ、こんな時はゲームに没頭してやる、しかし今は格闘ゲームの女性キャラの肌でさえ目の毒だ、

 だから鬼畜弾幕シューティング!……も登場キャラが女ばかりだな……

 ならば高難度操作系ロボットゲーム、硬派なフ〇ム系に限る!

 丁度ランクマが盛り上がっている所だ!今ならチートだろうがイレギュラーだろうが勝てる気がする!身体が闘争を求めてるんだ!

 やってやらぁ!Sランク共!!

 クリスマスに拗らせた童〇の怒りをぶつけてやる!

 さぁご友人!楽しみましょう!!

 

 (錯乱が終了しました、本編です)

 

 連敗して枕を濡らすデブオタ一人……

 

 が、飛び起きる、

 そうだ!俺にはアレがあるじゃないか!

 急いで心霊スポットを探す俺、世の中浮かれてる今日なら空いてるはず(?)だ

 

 夕方、イルミネーションの光が輝き出す

 

 浮かれた街の喧騒を見ながらバイクで走る俺

 

 フッ……愚民共め、浮かれているがお前等の為に苦労している人が居ることを忘れるなよ?

 配達のバンやバイク、街のインフラを守る電気工事の車に妙な共感を持ちながらヘルメットの中でアニソンを絶叫する

 

 やはりOPよりED曲の方が名曲多いよなアニソンは

「立ち向かう為の呪文が欲しい!!」

 

 午後6時、予定より早く着いてしまった県境のトンネル、が、

「えぇ?……なんでぇ?」

 ネットに出ていた写真は古くて暗いトンネルで雰囲気最高だった、センターラインも消え掛けて……

 なのに……

 余裕を持って車二台がすれ違える幅、綺麗なセンターライン、オマケに歩道まで付いている、そして照明が明るい……いや本当に明るいトンネルになっていた、

 全長は二百メートル程でカーブして奥は見えない、出口付近はまだ工事してるらしく、この先通行止めと看板があるがオレンジに光るトンネル内部

 

実は心霊スポットあるあるの一つがコレだ、悪い噂が出たインフラは行政が優先的に取り壊したり整備してしまうのだ

 ネット社会の弊害である

 

自殺した女の幽霊が出る噂があったが、街灯までLEDになり明るくて心霊スポットの面影が無い

 

何か腹立つ……トンネルまで派手って…心霊スポットまでクリスマス気分ですか?

  

 せっかく来たのに……このまま帰るのもシャクだよな……

 まるでトンネルにまで裏切られた気分だ……

 新しいアスファルトの感触を楽しみながらバイクで走るか……クソッ!

 

 ゆっくりバイクでトンネルに入ると……???

 ナニアレ?遠くに変な赤白の……あぁ工事のコーン?

 

 数秒でそれが分かった……

「え?へ??うわあっ!!」

 赤白のボーダー柄の女だ!口から血を流して髪を振り乱し走って来る!

 急いでバイクをターンしようとするが

「よっ!とっ!ひぃっ!」

 バランスが!デブにUターンはキツイ!

 ミラーに女!!

「うわあああっ!」

 クラッチミスッた!エンスト!

「ガシャッ!」

 バイクを起こす暇が無い!

 出た!!ホントに出た!!自殺した女の霊だ!!

 

 こうなったら 逃げる!!

 

 「ひいいぃっ!」

 よろけながら走るデブオタ!ヘルメットが吐く息で曇る!

 ヤバイヤバイヤバイ!

 振り返ると数メートル!

「いやだっ!やめてくれっ!来るなぁ!」

 

 

 

 

 

 あ?……あれ?何で俺見えてんだ?

 また振り返ると

「助けて下さい!」

 口から血を滲ませ髪がボロボロ、赤白に見えたのは赤いフリースを破かれ、インナーが白だった

 良く見れば靴さえ履いてないし殴られた様な顔……

「どうしたんですか!?」

「まだ!まだ友達がアイツらに!」

 ぜーぜー言いながら奥を指差す

 

ブチッ! 

 頭の中でナニカが弾けた、緊張からの安堵?恐怖からの弛緩?

 感情のジェットコースターが俺を突き動かす、急いで走りバイクを起こして

「ブォン!!」

 アクセル全開で走る!全てを察した!

 これが正義感なのか僻みなのかはわからない、だが犯人達は確実に俺の心の闇を刺激した

 

 クリスマスにぼっちのオタクを怒らせたな!

 今の俺は世界の全てを呪う自信があるんだぞ!!

 今なら不良だろうが半グレだろうが勝てる気がする!!

 

 フハハハ!

 汚らわしい陽キャ共め!我が恨みと憎しみを知るが良いぃっ!!

 (タタリ神)

 

 と、

 男3人が慌ててデカイワンボックスに乗り込み反対車線を猛スピードで走って行く、その先の道端にもう一人の女性、

 こっちも必死で逃げ出そうとした様だ

 下半身は下着1枚……こっちも顔を殴られ……

「大丈夫ですか?!」

 うずくまる娘にジャケットを貸して歩道に座らせるとバックパックから

「飲める?まだ温かいけど」

 ペットボトルを出す

 

 尾形さんに言われた

『死に近い場所は飲み食い出来ない』

 を確認する為に少しのお菓子と飲み物を持って来て良かった

 

「ありがとうございます!」

 さっきの娘も来て抱き合い、泣きながらお礼を言ってくる、まだ高校生らしいがカラオケで酒を飲まされたとか

「とにかく通報するね?あぁ寒いよね」

 女殴るってどんな神経してんだ……

 俺はもう一枚、フリース脱いで渡す

 

「あの……寒くないですか?」

 腫れた顔を上げ涙を流す

 

「あ、あぁ、脂肪あるから大丈夫……かなw」

 こんな時に俺に気を使えるとは……優しい娘なんだな

 

…………………………………………

 

彼女達はパトカー2台に乗せられ、俺はその場で事情を聞かれた

 車のナンバーと車種を話したが一番キツイ質問が来た

 

「君はなぜココに来たの?」

 

 真面目に聞いて来る、いっそ半笑いで

「き、君wクリスマスに、ブッ!なw何でココに居るの?w」

 こう聞かれた方が楽だった

 

 どう答える?ぼっちが嫌で心霊スポット?無理がある

 ツーリング?クリスマスの夜に?

 世の中全て敵に見えて錯乱しました?

 

「署まで来て貰えるか?」

 鋭い目の制服警官、40歳位だろうか

 

 やばい?もしかして共犯とか思われてる?

「すいません、警察に知り合いが居るんです、連絡しても良いですか?」

 

 ……………………………………

 

「そうか!彼が本庁の後藤警部の!」

「そうです、我々に協力してくれている学生です」

「こちらの署でも噂は聞いてますよ!」

 

 スピーカーにしたスマホで児島さんが説明してくれる

 俺は寒くてガタガタ震える、女子の前でカッコつけたがもうムリw

 

「神崎君は目の付け所が鋭いんです、我々警察でも見逃す様な場所を見付ける事に長けています」

 モノは言い様だなぁ、さすが児島さん

「今日は自主的に警邏してくれた様です、ありがとう神崎君」

 

「あ、あ、いえ」

 照れる

 

「なるほど、事情は分かった、また後日話を聞く事になるかも知れないが良いかな?」

 態度が全然変わった警察

 

「はい、もちろんw 」

 

「私も娘がいる身だ、他人事とは思えない……ありがとう」

 何と俺にビシッと敬礼して去って行く、と

 

「どういうつもりです?」

 スピーカーから厳しい声

「なっ!何がですか?」

「これでは我々の手柄にならないじゃないですか」

「?、えー……と?」

「分かりませんか?なぜ私か後藤さんに真っ先に連絡しないんですか」

「す、すいません……」

 そうだよこういう人だ

 

「今日は一人なんですね?……まぁ、うん、気を付けて帰りなさい」

 

 今…気を使われた? 

 

………………………………………………

 

  

 夜9時、震えながらアパートに帰って来た

 何せ上着2枚も貸してバイクって寒すぎ……え?

 

「あ!帰ってきた!」

 部屋の前に

「マミ〇ソ!」

 

「は?何?」

 睨む

「あ!あぁゴメン、志織ちゃん、どうしたの?」

 

「この寒い中10分も待ったんだよ?!おにぃが持って行けって!」

 紙バックを差し出して来る、中にはケーキ!!

「アタシが持って行ってやれば喜ぶってさ、じゃあ帰るね!」

 

 

心の黒い闇が晴れていく、街の灯りまでが祝福しているかの様に輝く

 鈴の音が心地よい……サンタさん、お疲れ様です、子供達に夢をありがとう

 

世界に平和と祝福を 

メリークリスマス

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日彼氏と映画なのに風引いたらどうしてくれんのよ!」

 階段を降りていく……

 

は?何?何て言った?ka.re.shi?彼氏って言ったのか?

 俺のマミ〇ソに彼氏だと!?

 部屋の前、薄着で呆然とするデブオタ一人

 

何がじんぐるべーじゃ

  

(そして最初に戻る) 

 

 

 

  

  

 

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