愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り)   作:スズキだ

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12 生き急ぐ愛のある世界

冬を終え、あの時また顔が沢山の甲冑を連れて現れた。

 

皆白い花を携えて、腕いっぱいに抱えた白の花びらはあの雪の日のものも集めたものに違いない。

 

舌打ちをする。当主らしからぬ自分の行動に恥るのも少しにして、反撃の準備をするためにフードを被り外に出た。

 

その時出てきたのは変な服を着た女だった。

 

「紅美鈴といいます。力試しに世界回っていました。快く泊めてくださった村の人たちがここに天使が隠されてる助けて欲しいとどうしてまたお願いするのできちゃった次第です。私としては手合わせだけできれば最悪いいのですが、合わせて天使とやらも解放しましょう」

 

「めいりんとやらは、力試しをしているのに相手が苦手な時間にくるのだな。本当に力を求めているのか?お前が求めているのはくだらん名声ではないか」

 

 

太陽が出てる昼間に起こされた私は嫌な気分で前に立つ。それでなくても天使扱いは虫唾が走るというのに。嫌な気持ちと共に何かが咲きそうな気配が、自分の能力外で怒っていて腹立たしく気持ち悪い。

 

 

「それは…大変失礼しました。とはいえ戻るのもなんですし、手合わせ願います。」

 

 

深々と頭を下げる姿さえも気に食わない私は、殺すつもりで拳を振りかぶる。

吸血鬼とはその一つで全ての物事が大抵終わる。そういう生き物だ。

しかし…

 

「ほおっ、やるじゃないか」

 

受け流したのか、私の拳を両手で受け止めるように止めて見せる。

意外とめんどそうだ。評価を改めて右手にテュルソスの杖を出す。

気持ち悪い種を潰すように、

大きく回す。ついてきたであろうヒトに当たるように

 

 

 

 

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

【紅美鈴】

 

いくつもの力自慢の妖怪を倒して、西に吸血鬼なるものがいるとのことで向かった。いくつかの吸血鬼も力も強く、素早かったが頭ごなしに戦うものだから、気を集めて倒せた。

 

流れを掴めばどうということはなかった。

 

 

 

あるとき訪れた村で一泊させてもらった。

こんな変わった旅人をもてなしてくれて、何か裏でもあるのかと思いきや信仰のせいという。

ここでは神でなく、赤い天使を崇めてるようだった。

 

そして、何かお役に立ちたいと一晩の恩ついでに伺ったところ、実はと考えている作戦らしきことを教えてもらった。

 

 

ここでは昔からの天使がつれ攫われた。場所までわかっているというので取り戻したいという村の悲願の目標があるらしい。

その為にご加護の花びらを集めてるらしい。

全ての花びらを集めたら向かう予定だったと、しかし、そんなに腕が立つ私がきたのが奇跡だからと、何故か9割ほどしかないがと私に伝えながら向かいたいとのこと。

 

いやいやあと1割どこにあるんですか?

 

思わずそのことを聞いてみると、それはその吸血鬼の場所にあるという。

 

 

ああ、なるほど。

 

 

 

 

期待を胸に気を張って行こうと

村人達と意気揚々と向かったはいいが

 

後悔している。

 

深くフードを被った吸血鬼は不機嫌そうに話しかけながら、軽くあしらうように殴ってきた。

 

なんとか気を集めて止めることには成功したのだが、その瞬間9本の指が折れた。

 

『ほおっ、やるじゃないか』

 

 

褒められたのも束の間、彼が出した武器に思わず顔を顰める。素手であんなに強いのに…これは厳しいと思う心と、何故か反して湧き立つ心に戦いを進める。

 

 

ついてきたであろう人々は巻き込まないように遠くに行かせてる。

 

はずなのに、

 

 

彼がその棒を振るった瞬間、竜巻のように魔力の渦が全体に広がった。私は気をぶつけてなんとかなったのだがら奥にいた村人達の泣き叫ぶ声が聞こえるあたり、何人か死んでしまったのだろう。

 

 

一夜の恩人を報いたい心もあいまり、思い切って私から勝負を仕掛ける。貯めてた気を鋭い弾丸のように固めて放出する。しかしかなりのスピードを持って打ち出したものはあっさりかわされる。だと思いましたと、そのままスピードを上げて直接打ち出すために手を掴もうとする。相手に触れた瞬間体内のきをぐじゃぐじゃにする準備ができている技だ。しかし、触れた!と思った瞬間私の背を転がるように美しく避けてそのまま背中きら地面に突き落とされた。

 

 

 

首元に棒が落ちてくるのがわかる。

 

 

あっ、終わった。冷静に一瞬の出来事を振り返る間もなく----------

 

 

 

 

「止めて」

 

 

少女の声が響く。時が止まったように感じた。

 

 

 

「お姉様邪魔しないで」

 

 

 

顔が地面についているのも気にせずこえのほうこうにずりりと向くと、10歳いかないぐらいの少女がこちらに飛んできてる。

あれ?私が戦っている少年は160センチぐらいなのに、お姉様?

そんなことが冷静に考えられちゃうぐらい色々頭が回った。

 

 

「ルビー、そのメイリンとやらを話してあげて」

 

「なんで」

 

「この先の運命に必要だからよ」

 

それを聞いた彼は掴んでいた頭を地面に擦るように私を起き上がらせる。

 

「分かったよ、これでいいでしょ。あっ、お姉様、その白い花びらは燃やしておいて、村人は多分全員連れてきてないだろうけど、半分ぐらい食料にするから倉庫に入れといて」

 

 

彼は興味を失ったように館に戻って行った。

私は少女と向き合う

 

「私ともやるつもり?彼ほどじゃないけど多分貴方には勝てるわよ。戦ってもいいけど、負けたらうちで働きなさい」

 

 

 

「もう全身がボロボロです。。。流石に引き際はわかってます。ここで働かせてください。これもまた運命とのことなんでしょう」

 

 

そう伝えると不敵な笑みを浮かべて満足そうに微笑んだ少女は、最初の仕事とばかりに花びらの回収と村人の確保を命じてきた。

 

 

 

 

 

しかし、花びらはどこにもなかった。村人さえも焦ったように探してた。

 

 

 

 

あれ、と気になることが一つだけある。

彼はあんなに白かっただろうかと。

ラスト誰に落ち着くか(4択ぐらいに絞っていて悩んでます。とはいえどうなるかも楽しみに想像してみてください。ここに選択肢がないゆかりさんは不憫だなあ)

  • 霊夢
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  • 咲夜
  • アリス
  • 幽香
  • パルスィ
  • ルーミア
  • 輝夜
  • ぬえ
  • さとり
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