愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り) 作:スズキだ
良かったら覗いて来てね。
しばらくは静かな幻想郷を見て回ろう。
15 静寂
「フラン…今日は帰ろう。」
【フランドール・スカーレット】
お姉様の声が後ろから聞こえるが、振り返る気にもなれない。
しかし、世界の誕生を祝うかのような真っ赤な朝焼けが目の前に広がりつつある今戻らなければいけないのだろう。
頭ではわかってる。心も理解はしている。
でも
心は分かってない。
【レミリア・スカーレット】
吸血鬼事変は想像よりも呆気なく終わった。どの運命よりも悲惨な道を教えて。私はそういう運命がやるのはわかっていた上で鼻で笑った。
だって、私の、私の可愛い妹がそんな事するはずが無いと思っていたから。
何度も後悔した頭が、考えを辞めて、楽な方に倒れていく中、
支えてくれた立派な妹は何を考えていたのだろうか。
反抗期…反抗期と言っていた、やはり不満があったということだ。
分かっていた、理解していた。任せきりなのは分かっていた。
複雑で悲惨な運命で
身勝手に羽ばたき、掴むだけが ワタシ
しっかり羽をたたみ、辿っていたのが ルビーだった。
細めた目は赤い眩しさのせいじゃないだろう。呆れ返った自分自身への悔しさが腹立たしいからだ。
お姉様、終わった後に私の事をそう呼ぶようになったフランは何時間も探すために彷徨った夜から真っ赤な陽の光に目をやりつぶやく。
「…憎たらしい陽の光さえも、その中に真っ赤なお姉様がいると思って駆け出したくなるの…。
ワタシは、ただ、あの光でさえもお姉様のように暖かく感じそうなの」
振り返った妹は両目から溢れ溢れる涙を携えて私に語りかけた。
そうね、私たちの大切な家族。は、、
言葉にならない言葉を紡ぐことができなかった。
【紅美鈴】
お嬢様達の影がどこまでも伸びる。それは明るい朝日の迎えに流れるように哀しく伸びていた。
あの一件があったあと荒れ狂ったように暴れたお二人は、結果として何もすることができなかった。終わったかのように思われたあのあとすぐいくつかの強力な妖怪達に合わせて新しく出てきた狐の妖怪に止められることとなった。館の周りは荒れ果て、湖は少しだけはひ上がった。だけど、それだけの話だ。
何もすることが出来ず、止まったように、魔力が広がり、
理解したように泣き叫ぶように怒鳴る音だけが響き渡った。
その後ふらふらと彼がいた屋根に腰をかけて下を向いたレミリアお嬢様はフランを静かな声で呼び何かを伝えた。
その後あの時開いた隙間をただただながめるフラン様を置いて、私たちの元にレミリアお嬢様は降りてきてくださった。
パチュリー様、小悪魔、そして私、に
ルビー様がお嬢様であったこと、そして生まれてからの出来事を簡単に伝えて、館の中に入ってしまった。
聞いた瞬間、呆然と座り込んだパチュリー様は、開き切った目を閉じる事なく嗚咽を漏らし始めた。咳がまじり、誰がみても可哀想なお姿だった。
小悪魔が支えるように肩を持ち引きずるように屋敷の中に戻っていった。
私は、私は、その後どうしたんだっけ?
どう考えたんだっけ…。
お嬢様も支えなければとか、フラン様を見てなければとか、人形のようにたくさん心配した気がする。
だけど何から手をつけていいか分からなかったから、
結局門を背に館の方をただ呆然と眺めていたんだった。
レミリアお嬢様に助けて頂いた命。その後もルビー様はとても恐ろしく感じていた。しかし、次の日から何もなかったかのように声を掛けてくださった。冬の寒い日は、そっとマフラーを用意してくれて、夏の暑い日は差し入れに何か飲み物を準備してくれてた。スイカとなる植物は美味しかった。フラン様もレミリア様もパチュリー様も私も、幻想郷に向かってみんなで一丸となった。
私達はなんだかんだの家族のようだったのだ。
戻らない
色々と終わってしまった
◯あとがき◯
吸血鬼異変は、幻想郷にやってきた吸血鬼(詳細不明)が幻想郷の支配を目論んで起こした紛争である。 当時の幻想郷の妖怪は気力をなくしており、吸血鬼は強い力を持っていたため、多くの妖怪が短期間のうちに吸血鬼の軍門に下って部下になってしまったが、最終的には最も強い力をもった妖怪によって鎮圧された。
あ
ラスト誰に落ち着くか(4択ぐらいに絞っていて悩んでます。とはいえどうなるかも楽しみに想像してみてください。ここに選択肢がないゆかりさんは不憫だなあ)
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霊夢
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レミリア
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咲夜
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アリス
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幽香
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パルスィ
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ルーミア
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輝夜
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ぬえ
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文
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さとり
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青娥
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諏訪子