愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り)   作:スズキだ

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2日連続藍ちゃん
主より恵まれてるぞい

こししゅきゅう【狐死首丘】
故郷を忘れないことのたとえ。また、物事の根本を忘れないことのたとえ。
注記「首」は、頭を向けること。狐は死ぬとき、自分のすんでいた穴のある丘の方角に頭を向けるという意から。「狐きつね死しして丘おかに首かしらす」と読み下す。
出典『礼記らいき』檀弓だんぐう・上



17 狐死首丘

【八雲藍】

 

 

紫の花の水を変える。

マヨヒガに住む私たちには尋ねるものはいない。

 

逆に言えば、彼女とは2人きりの生活だった。

ご主人様が眠りにつき長い冬は色々と問題もあった。

 

 

 

例えば彼女が原因の吸血鬼問題とか…。

 

しかしながらそれ以外は、意外と順調だった。

彼女は大人しく、それどころか手伝いまでしてくれる。

 

 

雪が降り辺は白となる。

白い世界で変わる色のない生活。

 

 

 

 

 

 

 

()()()()さえ感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「藍さん、室内で育ててた野菜が食べごろだよ。

今日は天ぷらでも作ろうか?」

 

 

そんなことを考えながらのんびりとお茶を飲んでいた私に、噂の彼女が声をかける。

 

襟足は伸び、着物の着方は様になり、綺麗な赤い目をした彼女。

何もしないのは暇だろうと適当に家にあった本を渡したらいつの間にか全て読み終えていた。その中に料理の本もあったのか、料理をしたことがないと言う彼女は今では交代しながら主婦のように手伝ってくれるようになった。

 

とはいえ、たまに胸元がはだけてさむそうなのなのは変わらず。

私がたまに直してあげる。そんな日常を過ごしていた。

 

 

 

 

「野菜にも花があるんだよね、良かった〜」

 

 

家の蔵にあったタネを欲しがり、何かしてると思いきや、家庭を彩るものを作っている。妖怪とは畏れのために頭が使えないものも多く、力を誇示するものが多い。

その中で最強の吸血鬼と呼ばれる彼女は、

 

 

 

 

 

 

 

私が好印象を持ってしまうぐらいまともでしっかりとした妖怪だった。

 

 

 

 

 

 

 

昼ごはんを食べて、炬燵にてのんびりとした時間を過ごす。

そろそろご主人様が起きるの季節を感じ、隣の彼女にふと問い掛けたくなった。

 

 

 

「そろそろご主人様が起きるであろう。春を告げる妖怪が明日にでもくる気がするが、貴方は楽しみなんだろう」

 

皮肉が混じってような問いかけに、お茶を飲みながらぼんやりした様子で彼女は答える。

 

「そうだね、楽しみだよ。」

 

そこには恐怖心や猜疑心はなく、ただのんびりと答える。

変わらぬ様子で答える彼女に狼狽たてさえしまった。

私は彼女がご主人様の事を好きで好きでたまらないと思っていたようだった。だからこそご主人とまた愛を紡げる時が来るのを心待ちにしていたと思っていたのだ。

 

 

逆に驚いてしまった私をみて彼女が半開きの目を開けてニタリと笑う。しかし、何故か見た目相応のただの少女のように感じた。

 

 

 

「藍さんとの生活も楽しかったからね、こうのんびりするのも久しぶりだし…まあ心残りで言えば蘭さんの尻尾でお昼寝したかったなあぐらいかな」

 

 

また眠そうな目になり私から目線を外し外の方を見る。

 

 

「まあ、、それぐらいなら別に叶えてあげられるぞ」

 

 

 

執着も感じず、あまりにも淡々と求める彼女にいいよと言ってしまった。実は彼女が何かを求めるのは初めてのことであった。

 

 

だからこそ、()()()()()ならと思ってしまった。

でも良かった。彼女は初めて驚くように目を見開き、名前のような目をキラキラと輝かせて私の尻尾にダイブした。

 

 

意外にも恐る恐るでもなく、大人のように静かにでもなく、子供のようにはしゃぐ彼女にただただ  のような気持ちになった。

 

 

彼女は私の尻尾を下に上にぐるぐると巻きつけ気持ちよさそうにしている。思わず頭を撫でてやると、嬉しそうに手を顔に擦った。

 

 

 

あっ、とそんなのんびりとした時間に彼女が声を上げる。

 

 

「私も蘭さんの喜ぶことできるよ?練習してたんだ」

 

 

そういって彼女は 猫 になった。

赤い上品な毛並みの真っ赤な目をした猫だった。

 

目の奥には星空が何重にも飛んでるかのような光沢が見える。

 

私は猫が好きである。思わず撫でてもいいだろうか?

そんな言葉をかけると、嫌だよなんて笑いながら橙のような猫耳のでも羽が生えたそんな少女の形になった。

 

 

 

 

 

「藍さん喜んだでしょー?」

 

 

 

 

 

 

 

得意げに嬉しそうに目を細める彼女。

はいはいかわいいなんて軽い口を叩きながら、彼女の耳がついた頭を撫でる。

 

 

 

 

「たくさん見ていいよ!」

 

 

 

 

 

撫でた手に頭を擦り付けてくる。彼女のサラサラとした赤い髪が手首に当たり、こそばゆい。私の肩に寄りかかるように頭が倒れる。

猫が背伸びをするかのように彼女の背中がすこしそる。

 

 

彼女の猫のように丸めた手は私の膝の上に上品に重心を乗せる。

彼女の赤いサラサラとした髪が首元にあたりくすぐったい。

猫のように匂いを嗅ぐように甘えるその姿は溺愛する愛弟子のようだった。

 

 

思わずくすぐったさから顔を背ける、そのまえに

 

 

爛々と輝く赤い瞳が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニタリとツキのように笑う赤い口元には気づかなかった。

見ていたならばひきかえせたのだろうか?

それは…そこには…少女は居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()過ごさせてくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  ()()()。   」

 

 

 





感想もないしまじ萎えて描くのやめようと思ったけど、バンドマンに怒られたから書いていくわ。バンドマンに感謝。
でも誰か評価してくれよ、感想くれよ。
ただの無言の閲覧数にきっといつかうれしくなくなっちゃって逃げたくなるよ泣
だからまじで



何事もなくねえ、裏の方で何かわかるかもね。

ラスト誰に落ち着くか(4択ぐらいに絞っていて悩んでます。とはいえどうなるかも楽しみに想像してみてください。ここに選択肢がないゆかりさんは不憫だなあ)

  • 霊夢
  • レミリア
  • 咲夜
  • アリス
  • 幽香
  • パルスィ
  • ルーミア
  • 輝夜
  • ぬえ
  • さとり
  • 青娥
  • 諏訪子
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