愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り) 作:スズキだ
おや、気づいているかい…?
【レミリア・スカーレット】
「私もお姉様を愛しています」
綺麗な赤い瞳を歪ませて
「お姉様までいなくならないで」
震えた真っ赤な唇を結んで
「たまには、こう言う日があっても」
華奢な細い身体と赤い髪を揺らして
「お姉様…ごめん」
…
……
今まで起きたことをメモのように書いていたノートを開きながら思い出す。私の可愛い赤い赤い妹はどんな顔をしていたか。
思い出すのは悲痛を堪えるような笑み、
諦めたような目、
「 遅めの反抗期 」
全てを投げ出した顔だった。
その後の吸血鬼事変は無血開城と言わんばかりに全てが終わった。私たちがその後どれだけ暴れても、どれだけ飛び回っても怒るものはいなかった。
敗退に決した私たちであったが、
これだけの大物重鎮相手にたたえたこと、
それよりも、あの隙間という幻想郷で1番のトップと言うべき主に同等として認められた、…モノとなったと言うべきか畏れられて何も言われなくなった。
手を出したらどうなるか、、それがいつの間にか噂になっていた。
つまり結果として、立ち位置を上位に置かれつつ、何も求められることなく幻想郷に受け入れられたのだ。
全ては彼女のお陰だった。
ノートの余白に落書きのようにあの日貰った紫色の花を描く。
持っていたペンでそれをぐちゃぐちゃに塗りつぶす。
何度も何度も原型が分からない辛い塗りつぶす。
ふと、塗りつぶすために書いた線を伸ばして、一本の線にする。
一本の線が枝毛に分かれるように線を引く。
頭に残った運命をその先に一つ描く。
二つ描く。
三つ描く。
それでも足りない。彼女がいない。
足りない。
「Ubi…」
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【パチュリー・ノーレッジ」
貴方のために極めてきた魔法は何にも役に立たない。
貴方のために思ってきた想いは何もかも知らない。
色とりどりの想いが宿った私の心は
色を失ったように動かなかった。
貴方がいなくなって、
彼女だったと知って、
身体が動かなくなるまで探して、
何もする気がなくなってしまった。
自分の部屋で、布団の中で、目の前の白い壁紙を見て
ぼうっと何も考えずにいた。
何も考えてないはずなのに目からは何かが溢れていた。
何もないはずの心から何かが溢れていた。
自室の扉がバンと勢いよく開く。
目線を向ける気力もなく白い壁を見る。
…貴方の姿を思い出すかのようにみたかった。
「貴方、壁を赤く染めない。やかたを赤く染めなさい。」
彼女の姉が何かを喚く。
理解はできたが、振り向く気力すらなかった私はぼうっと白い壁を見る。
わざとらしくついたため息の音が聞こえ、
「その程度ルビーへの想いは、思いの外残念だったわ。」
本当に呆れたように呟かれた。
急に目の前赤くなり起き上がる。
「なわけないでしょ!!!!!!!ゴホッ
だっ、ゴホ、ふざけるな!!!!!!!!!!」
咳も何もかも赤く染まった何かを吐き出す。
「こんな時に何なのよ!!!?
こんな大事な時に、お前の妹の方がしっかりしてるわ!!ゴッ
諦めたように自室に篭り、出てきたと思ったら壁を赤く染める。
居なくなったと哀悼の意みたいな事しないでよ!!!!!
彼、いや…
彼女はもう居ないんだわ…。わからないの??」
そんなことしてるなら下の妹のように探しに行けよ。そう言いたかった。しかし、その言葉が自分に跳ね返ってきて、そこまでの言葉が出なかった。
「まあ、合格ね。」
目の前の吸血鬼は淡々と呟いた。
そして
「諦めるわけないじゃない。彼女を取り戻す運命のためよ。
次は間違えない。しかし、足りないのよ。そのための準備。
私は幻想郷から一度元の故郷に戻り、
戻ってくるまでにしておいて、買い物でも行くかのような気軽さで私の部屋を後にしようとする。
その後ろ姿は、恋焦がれた赤い天使と…
場所に関する疑問副詞にはubi(どこで)、unde(どこから)、quō(どこに)があります。
亡くなった人に思いを馳せる慣用句です。「彼らは今どこにいるのか。もうこの世にはいない」と意訳できます。彼らとは誰か?それはこの言葉をつぶやく一人一人が自分の心の中で決めることになります。天に召された肉親のことでもいい。歴史を飾った有名な人たちでもいい。死は誰にでも平等に訪れ、自分もいずれはこの世を去ります。
人間は死んでどこに行くのでしょうか。ローマの詩人ウェルギリウスは、死者の住む地下の冥界を描いています。生前悪いことをした人は地獄のような場所で罰を受けます。よい行いをした人は「エリュシウムの園」(シャンゼリゼ)に住みます。地獄も極楽も地下にあるという発想が面白いです。
それに対し、キケローは、ローマの偉人たちが死後宇宙の高みに住んでいることを示唆しています。あるローマの英雄が孫の夢枕に現れ、宇宙のとある場所から小さな地球を指さしつつ、真の誉れが何であるかを語ります。あの小さい星のシミに見えるのがローマだ、宇宙の時間に比べ地上の人生など一瞬に過ぎない、ちっぽけな名誉など気にかけるな、と喝を入れます。
Ubi sunt? 彼らは今どこにいるのか。
死後の世界について誰も確かなことはわかりません。ただ言えることは、亡くなった「彼ら」は今も呼べば心の中に蘇るということ。とすれば、我々も行いと言葉を通じて死後も誰かの記憶の中に生きると言えるのかもしれません。
ラスト誰に落ち着くか(4択ぐらいに絞っていて悩んでます。とはいえどうなるかも楽しみに想像してみてください。ここに選択肢がないゆかりさんは不憫だなあ)
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霊夢
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レミリア
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咲夜
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アリス
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幽香
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パルスィ
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ルーミア
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輝夜
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ぬえ
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文
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さとり
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青娥
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諏訪子