愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り) 作:スズキだ
ルビー(英: Ruby、[ˈruː.bi]、紅玉)は、コランダム(鋼玉、Al2O3)の変種である。 ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、赤色が特徴的な宝石である。語源はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」 (rubeus) に由来する。
声が聞こえる。暖かい声だ。その声に触れるように身体を動かす。
身体????よくわからない。ただ触りたい。わからない。
ただしたいだけなのに。何かがしたいだけなのに。
よくわからない。
その時暖かさが身体中に伝わる。
そうだ、私はこれをもとめてたんだ。
「泣くな泣くな。立派な吸血鬼にならないぞ」
「お父様が泣かせたわ。お母様ーーー!」
「レミリア、父が抱いたら泣き止んだだろう。母を呼ぶ必要はない。この子賢いから安心する場所をわかっておる。賢い子だ」
「あらあら2人ともルビーに夢中ね。」
「お母様!だってルビーはとても可愛いのですもの。私がね、手を伸ばすとね、お姉ちゃんだってわかるように手を伸ばすのよ!」
「皆さん夢中になるのもいいですが、そろそろお食事の準備ができましたわ」
私は吸血鬼という。吸血鬼というのはとても強い種族らしい。そして、私には大好きなお父様とお母様とお姉様がいる。食事は人間?というものらしい。世界には人間の他に、様々な種族がいるらしい。その中で人間というのは美味しいらしい。羊や山羊などの動物、そして野菜や果物と言われる植物もたまに食べる。
今日は2歳の誕生日だ。お姉さまはすでに4歳となった。そして来年、私には妹ができるらしい。お姉さまになるというのだ。
私は本を読むのが好きだ。お姉さまはあんまり読まないけど、私は文字というものを覚えてから様々な本を読んでいる。
そう、
なにか忘れ物を探すように…
「ルビーは本を読むのが好きね。今はどんな本を読んでるの?」
「今は心理学の本!人間が描いたやつなんだけど、まずおーって人?の本で欲求のごたんかいについて!」
「5段階かしら?すでにそんな分厚い本を読めるようになったのね!すごいわ!」
「あっ、お父様、お姉様!訓練お疲れ様です!!」
「ルビーもそろそろお姉さまになるんだし、参加した方がいいな。明日から一緒にやろうか?」
「お父様、ルビーには早すぎるわ」
「いや、吸血鬼は育ちが早い。我も同じぐらいの時からはじめたんだぞ。」
「お姉様!私もお姉様と一緒におこないたいですわ!」
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「今日は人間の街に行く。レミリアはルビーの事をしっかり見ておくんだぞ。ルビーはその着ている服のフードをしっかり被り顔を出しては行けないよ。」
「「はい、お父様」」
焦げる匂い。お父様が投げた赤い魔の槍がイエ?というものにぶつかり弾ける。地図という本で見たことがある白い綺麗な街並みが炎で真っ赤に染まる。お父様だけではない。多くの同族が放った魔の塊がヒトという小さなものを薙ぎ倒してく。ヒトも泣き叫びながら聞き取れない言葉で槍や弓をもちあがらう。私の父は笑いながら階段を上がるように軽くいなす。
父の赤い瞳で見つめる赤くなる白い町が綺麗だと感じる。
今日連れてきてもらって良かった。
お姉さまに抱かれ、ヒトが見つめられない高さにて下方を見ている時に空中に光る何かを見つける。
思わず何も考えず手を伸ばす。
それに気づいた姉は気になるものがあるの?と優しく私に問いかけながら少しだけ高度を落としてくれた。それはもちろんヒトが届かない安全な距離だったのだろう。
その瞬間-------
全ての景色が光に包まれた。
それは温かい赤い優しい光だった。
私は落ちた_______
しかし、吸血鬼の本能とでもいうのだろうか、
すでに育っていた羽が魔力が私を、空中に止める。
顔がひんやりと世界を広げる。
気づいた時にはあたりの音が止まっていた。
お父様も周りの同胞も、
そしてヒトさえも私の事を見ていたように感じる。
意識というか、目がこちらを向いているのがわかる。
私は光った何かを手に入れた事にただ喜んでいた。
手の中には真っ白な花。私の手からこぼれ落ちる白の花ビラだった。
それは
真っ赤に濡れた街に
降り注ぎ______
慌ててお姉様が後ろから私を抱きしめて上に上がる。
その際に脱げていたフードを深く被らす。私は勢いでかぶらされたフードで何も見えなくなり少し嫌だった。
私の手からは白い花が下に降り注ぎ続けた。
誰が言った。
綺麗 bella(ベッラ)
誰がつぶやいた。
「おめでとう、恵まれた方。 主があなたと共におられる。」 (ラテン語 "AVE, GRATIA PLENA.(ルカ伝1章28節)
こんなにも泣き声も壊れる音も戦う音も聞こえる中で
聞こえた誰かの声。
赤い天使が祝福を
我らが未来に
その後始まった爆音にこだまするように囁きは大きくなった。