愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り)   作:スズキだ

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ポーカー:最強のポーカー・ハンド(役)を持った人が勝ちとなり、場にあるチップを全部獲得します。


アンケートで人気な咲夜さんにはご褒美をあげようかね、




みんなもそう思うよね。


44 ⅺが2つとカードは揃う

 

朝も入ったお風呂に、夜も入る。

咲夜をすでに借りていたので咲夜に髪を洗うように指示をする。

咲夜は慣れた手つきで私の髪を洗う。

バスタブは泡で満たされている。赤い花を散りばめてバラのお風呂なんかにしてみる。咲夜は驚いた様子もなく、仕事を淡々とこなす。

 

今の私は咲夜に攻撃されたら死ぬかもしれない。しかし、咲夜は何事もないように仕事を淡々とこなす。

 

 

笑みが溢れる。溢れる咲夜から流れる気配に花を咲かす。

深夜までには戻らなければいけない。時間が惜しい。

 

 

 

 

さあ、ゲームを始めようか、

 

 

 

 

咲夜に対して心中でつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○

 

【十六夜咲夜】

 

 

目の前の御方は可愛い鼻歌でも歌いながら楽しそうに笑う。

私は後ろからその気配だけを感じて、命じられた髪を洗う仕事に就く。

 

 

赤い美しい髪はリンスを纏ってより輝く。一本一本細い髪の毛が束となって私の手に当たる。その感覚だけで手が震えてしまいそうだった。恋焦がれていたあの方、、私の鼓動がドクドクと狂った柱時計のように鳴り響く。そんなことを出さずに時を止めるでもなく仕事を続ける。

きっとこのルビーお嬢様は今、時を止めるのを良しとしない気がした。

 

心の音と共に早く終わってほしいように願ってしまうくらい奇跡のような時間は、

次に進むこととなる。

 

 

 

 

 

ルビーお嬢様が話してたように今私はルビーお嬢様の前のソファーに座りカードを持って見つめ合っている。

 

いつの間にか表情筋を失っていた私。幻想郷に来てからレミリアお嬢様、フランお嬢様、そして家族のような紅魔館の皆様、霊夢や魔理沙のお陰で中々人間らしくはなってきた。

 

 

しかし、ルビーお嬢様の目の前では過去の自分に戻っているような、そんな緊張した状態が続いていた。

そんな私の様子を分かられてるのか、気づいてないのか、楽しそうにカードを持って美しい顔で私を見つめるルビー様。

 

 

ルビー様…

私だけを見つめるルビー様…

 

 

 

 

 

「ねえ、咲夜」

 

 

 

 

その声で止まった時が動き出すように心臓が鳴り響く、止まってしまっていた、どうしよう、焦る気持ちが前に出る。

 

 

 

 

いいんだよ咲夜、、。ああ、あと、このポーカーは()()()()()()()()()。自己紹介も含めてね。()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

私は理解した。そして、

私は時を止めて

カードを揃える。

 

 

 

 

「私はツーペア、咲夜はワンペアか、惜しいなあ…」

 

 

 

ルビー様は楽しそうに笑う。

美しい顔で、しかし、赤い美しい髪の合間から覗かせる無機質な赤い瞳、赤い赤い唇の隙間からは楽しそうに笑うたびにキバがちらっと見える時がある。恐ろしい、そう感じるのは、人間には到底追いつけぬ存在であるからか、人智を超えた美しさによるものか…。

 

 

 

 

「そういえば、私は元当主とはいえ、今はただ家出から帰ってきたばかりの浮浪娘だ。そんな私の言うことでも聞いてくれるのかい…?」

 

 

 

ニヤリと笑う目の前の恐ろしい恭しい存在に断ることなどできるはずがない。震える声を隠すように勿論です。絞り出す。

 

すると、ルビー様は立って、私のソファの横に座る。

わ、たし、は、ただ、見つめる。動くことなどできない。

 

 

ルビー様はカードを配る。

そして、私の手に裏側にしたカードを置く。

そのまま手を重ねるように私に重心を少し乗せる。

私の首に手を添えて、

そのままその手を上るようになぞるように

 

ゆっくり、ゆっくり、

 

 

顔の方に持ってくる。

そして、またあの美しい顔で近い距離で微笑む。

 

目は、あの赤い瞳は私だけを写して、

 

 

 

 

 

 

「  最後のゲームをしようか、

 

 

 

 

咲夜が勝てたら

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()をあげよう。  」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

触れた指先は冷たさを感じた。それが肌から消えるように、ルビー様はカードの方を向く。それは私の頬が熱くなっていたからか…、

いつのまにか離された手、恐る恐るカードを見る。

 

 

 

 

 

 

そのカードは______

 

 

 

赤いハートの10・J・Q・K・A

 

 

 

 

 

()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

私のカードを見る。私はワンペアだ、なんて楽しそうに笑う。

私の震える手は、その赤いカードを揺らして、、

 

 

 

 

「じゃあ、ご褒美だね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声が出ていた。

綺麗な瞳の中に赤い美しい空を見た、白い光が散りばめられたその瞳に吸い込まれるように覗かれる。

 

 

赤い唇が近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天使様…」

 

 

 

 

 

 

 

小さな震えた声は_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○

 

【紅美鈴】

 

秋もこの頃、紅葉で白く寒く儚い季節、そんなときにこの紅魔館は赤く、紅く色づく明るい館となった。

 

元当主ルビー・スカーレット様が戻ってきたのだ。

私はあまり好かれていない、ルビーお嬢様にはそんな恐れ多い気持ちも含めて少し怖い印象を持っていた。

過去にマフラーを貰った時も義務のようなそんな側面を感じつつも有難さとのギャップに戸惑いを覚えたのがある。

最初に、殺されかけた、それが印象強く残り過ぎている。

 

 

当主としては、内側に入れば申し分ない素晴らしいお方だった。

それはわかってる。だが、必要以上に踏み込む事へは、役割としてか何なのか気掛かりのように止まった。

 

 

秋も終わり頃になる。少し早いがマフラーをつけていつも通り門の前に立っていた私に、ルビーお嬢様が声をかけてきた。正確に言うと、レミリアお嬢様もフランお嬢様もいらっしゃった。

 

ごめんね、なんて言うルビーお嬢様、過去の印象とは似ても似つかぬ柔らかい雰囲気。また、戸惑う。気に敏感なのだ。

 

気を操る私が気を遣えない態度できょどりを見せると、楽しそうにフランお嬢様は笑う。「めいりんのそんな姿初めてみた!」なんて楽しそうに笑う。私も心から気を使わず笑う。ルビーお嬢様の前では初めてな気がした。




この後r18の方も書きます。1時間後ぐらいに覗いてみてね、

ラスト誰に落ち着くか(4択ぐらいに絞っていて悩んでます。とはいえどうなるかも楽しみに想像してみてください。ここに選択肢がないゆかりさんは不憫だなあ)

  • 霊夢
  • レミリア
  • 咲夜
  • アリス
  • 幽香
  • パルスィ
  • ルーミア
  • 輝夜
  • ぬえ
  • さとり
  • 青娥
  • 諏訪子
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