愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り) 作:スズキだ
血の繋がりを感じるよ。
お待たせ。
私は神社の屋根の上に座り、虚空へと声をかける。
少し待たせすぎちゃったかもな、なんて思ったりして。
手にはお酒、もう一つのお猪口を屋根の上に置く。
お供物でもするかのように。
目線を下げる、下では宴会が盛り上がっている姿が見える。うどんげが能力を使い吐く魔理沙、倒れる妖夢、それを見て真顔のフラン。フランには意外と効かないのか、乗り越えたからかななんて思ったりして。
はじの方ではアリスが咲夜に怒られてる。
ってかまだ怒られてるの?
もう夜は丑三つ時。かなりの時間が経っていると言うのにアリスは泣きながら咲夜に怒られている。
止めてはあげないけどね。
そうぼんやり下を眺めていると横から気配がする。
ツノを生やした可愛らしい女の子が姿を見せる。
無言でお猪口を目の前に持ってくと、笑顔で乾杯なんて言いながらお猪口を傾けてくれる。
正解だったか、この呑み会を集めたのはきっと彼女に違いない。
そうしたらお酒好きなのかななんて思ったから準備してみたのだ。
「楽しんでる?私は紅魔館という館の吸血鬼。きっとそのツノは鬼という種族のものかい?地底に閉じ込められていると聞いたんだけど、地上にもまだいたんだね。」
すると目の前の女の子は少し驚いたような顔をする。その後、すぐにやりと笑ってお酒を呑む。
「なんだ、詳しいな。と思ったけど、そうか、紫のとこにいたから知っているのか。」
「ねえ、いつからみてたのー?恥ずかしいよ。」
「紫の家はあいにくのぞいてないぞ。ただ藍からは色々愚痴を聞かされていたがな。」
「はあ、だいたい知ってるじゃないか。それ、お姉様には言わないでね、ほら、そこの可愛い吸血鬼だよ。」
「うん、ああ、あれか」
ちょっと言い淀んだようにお姉様をみる吸血鬼。
不思議に思いつつも、それさえ知ってるか、とも思いなおす。
「私には貴方とこうやってのんびり呑むことしか出来ないけど、楽しんでよ。」
そう私は笑いかける。
ふーん、とでも言いたげな顔で目の前の鬼はお酒を呑む。
私が2杯ぐらい継ぎ足した時だろうか、鬼はこちらを向いて尋ねる。
「お前は次どうするのか?」
とても抽象的な質問だった。意図を考えるとなんとなく聞きたいことはわかる。
「気ままに生きてみるよ、妖怪らしくね」
「ふーん、気ままにね、、生き急いでるように見えたが?」
「分かってるでしょ。鬼は嘘が嫌いだと聞くよ、だから本音で話してる。見えただけ、貴方が感じただけだよ。」
「…なるほどなあ、これは一筋縄じゃ行かなそうだ。
じゃあ、やっぱり鬼らしく行こうか。
私はお前と戦いたい。強いだろ?」
「やだよ。言うのわかってるでしょ?」
「ああ、
「バレないようにしてたんじゃないの?」
「
目の前の鬼に力があつまる。
私はその瞬間、上に飛ぶ。
「誰とだよ笑 私関係ないよねーー?」
結界を抜け、待ち望んでた妖怪が顔を出す。
「はあーーい、愛しの奥様、やっと会いに来てくれたのね?」
「うん、会いに来たよ。鬼がこの場所で分かるように力を使おうとしてるんだけどいいのかな?ねえ、約束破ってるよね」
紫はチラッと鬼の方を見る。頭を抱えて、ため息をつく。
「ねえ、萃香。貴方、幻想郷の状況理解してるわよね…。ここにいるのはいいとして、見つからないで欲しかったのだけど」
「理解してる。でも、
「約束って誰とよ。でも、そんなの知らないわ。協定に基づいて貴方を地底に返すわ。暴れられてはたまらないもの。」
「紫、、私が勝ったら、こいつをお前の元に届けてやる。」
えっ、ええええ、何勝手に約束してるの。困るんですけど、驚いたように私は紫を見つめる。
私の目を見て揺れ動く紫。片方の手を額に当てて、空を見上げるように変なポーズをしてる。揺れ動いてるのを感じて、私は甘い声を出す。
「紫、、そんなこと言わないよね。仕事をしっかりしてる紫が好きだよ。今送り返してくれたら、、、神社の結界は取ってあげる。また一緒に飲みましょう。」
「…
…
…
萃香。結界を空に作るわ。この範囲でやりなさい。壊したらその瞬間送り返すわ。 」
なんで???!??!「ずるいよね!!??!」言葉に出てた。
ケラケラ笑う鬼。
「ねえ、うちの妹の方が強いよ、昨日見てたでしょ、私負けて「やだ」
「勝負はなんでもいいんでしょ?トラン「やだ」
「私も本当に嫌なんだけど!!!」
「本気だ、本気の勝負をしようか?」
「普通に嫌だよ。」
私はそこから逃げるように全速力で羽を羽ばたかせる。
ガンッ目の前が何かに当たる。
紫があはは〜って笑ってる。
最悪。。。
「もう、戦うしかないんだ、よっ」
そういって萃香は勢いよく拳を振り下ろす。
空中が振動し、当たったらひとたまりもないことを告げてくる。
きしむ、結界。腕の振るった音、、それで下で宴会を楽しんでたものもこちらを見上げる。
「避けるんだな。」
「全て避けきって戦わずに終わってやる。一番嫌だろう?私も今の状況が本当に嫌。」
「そうか、
おおーい、みんな聞いてくれ。ここにいるのはルビースカーレットだ。私と戦ってくれるらしいよ!」
私も声を大きく叫ぶ。
「戦わないってば、こいつが喧嘩を仕掛けてくるんだ!誰か助けて!!」
フラン、そう呼ぼうとしたが声がかき消される。目の前の鬼がニタニタ笑う。鬼のくせに卑怯なやつ。
お姉さまは、
何処みてるんだよ、そう言いながら激しく攻撃を続ける萃香。結界が壊れてないあたりセーブはしてるっぽいが、一つ一つが全てを壊すような恐ろしい力がこもってる。当たらないが当たったらひとたまりもない。
「ああ、そう言えば、何を言わないで欲しかっだっけ?」
「は?」自分の声があたりを響き渡る。
「ああ、先に言っておく。宴会を盛り上げようとな、声を大きく集まるようにしてあるから、言葉には気をつけろよ。みんな気になってるだろう?」
脅しのような言葉を言ってくる。
避けながら言葉を選ぶ。
「勝手なことをしてくれるな」
じゃあ、無視してやる。そう決めた。
しかし____
「ああ、妖怪らしく勝手に生きるよ、
「何処が人間らしいだよ、全然違うじゃないか」
思わず声を返してしまう。
「いやそうじゃないか。
無理矢理さが足りない。
気を遣って、
周りを気遣って、
誰かの事を、
周りのことを
考えて生きてるじゃないか??
妖怪のくせに、、なあ。
…なあ、人間の伴侶が欲しかったらしいじゃないか。
人間を食べてたお前が、なんでそんな発想に至ったんだ?」
「…知らないよ。」
「誇り高き吸血鬼のはずが、
本気で怒らないのはなんでだ?
ヘラヘラと笑われて、
場を安心させて
お前自身が安心して。
お前の誇りってなんだ?」
「怒ってるよ今、お前に馬鹿にされて。」
「じゃあなんで我慢してるんだ。
我慢できるんだ?
姉も妹も怒れるぞ?
お前だけが、お前だけが違うんだ。
本当の姉妹か?」
「…大人になったんだよ。」
「大人ねえ、、
妖怪にそんな概念あるのか?」
「…ハッ、何を、そんな」
「ハハハ、面白い。
お前は本気で思ってたんだ。
嘘をついてない、私にはわかるんだ。
お前下見てみろよ。
どんな顔してる?
お前が作ってきたものはどんな顔してるんだ。」
…私は、わたしは、
「もう、終わりだよ。
全て失ったんだ。
何か我慢する必要あるのか?
紫や幻想郷すらに気を使って
結界さえ破壊できない。
だが私は、
お前が作ろうとしてたもの、
お前が作ろうとしてたお前
全部壊してやったよ。
なあ、そのまま腑抜けて紫のものになっちまえよ。
何も考えずに可愛がってもらうの楽だろ?
いいよ、もう。
期待外れだ。」
「
期待はずれ…?また、私は…間違えてしまった。どこで間違えた。期待外れだったの。今回は間違えないように頑張ったのに。丁寧丁寧丁寧丁寧に、考えて考えて立ち振る舞って、期待はずれ、、ここまでの努力はバカみたいだったの?痛い思いも、苦しい思いも、したくない気持ちも、全部全部。やり直さないと、全部1からやり直さないと。でもどうやってわからない。
下を見る。しかし、顔がわからない。
きっと、期待はずれだと思ってる。
そう言ってる。彼女も言った。私も言った。聞いた、聞こえた。みんな見てない、私の方を見てない。そうなんでしょう。
じゃあ、なんで。
…誰もみてない、期待外れの私なんて誰もみてない。
じゃあ、何を我慢してるの?
」
○○○○○○○○○○○○○○○○
ルビーまじで可哀想、
いつかたくさん甘やかしてあげるからね。
感覚は感性は呪いなんだよ。
だからね、難しいと思うんだ。
ラスト誰に落ち着くか(4択ぐらいに絞っていて悩んでます。とはいえどうなるかも楽しみに想像してみてください。ここに選択肢がないゆかりさんは不憫だなあ)
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霊夢
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レミリア
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咲夜
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アリス
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幽香
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パルスィ
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ルーミア
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輝夜
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ぬえ
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文
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さとり
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青娥
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諏訪子