愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り) 作:スズキだ
真紅の瞳、、お揃いだね。
はあはあ…息を吐き出す。
堪えるように肩の血を止める。
ふらふらと飛ぶ。しかし、焼けたようなボロボロの肩が出てしまったシャツ。シャツの袖はギリギリ繋がっているようなで落ちることはないが肩が見えて、日傘では防ぎきれない太陽に照らされてジリジリと痛かった。遠くまで飛んできた。ここはどこだろう…。
日陰を求めて下に降り立つ。飛んでいる時よりも日傘はわたしを隠してくれているような気がした。しかし…霊夢の勘は鋭い。ここで立ち止まっていてはバレてしまう。そう考え歩き出す。森は抜け、小道のような歩けるような場所があった。左には雑木林があって少し風に揺れながら影をつけてくれる。
私、、最近アクティブすぎる。わたしって何年か前まで本当に引きこもりで食糧の確保や敵対勢力の対応以外館の中で仕事をしていた。だから、こんなに外を出歩くのは初めてだった気がする。幻想郷に来てからもずっと紫の家に居候してたしなあ…。
とぼとぼと足を進める。そこそこ力があると自負しているが何も目的がないまま幼い足であるのは少しだけ面倒に感じた。だけど、飛ぶとバレそうとなんとなく思って歩き続ける。
わあ…
突然目の前にひまわり畑が広がる。それは壮大で、、見たこともない美しい景色だった。私、、色々見てないものってあるんだね。フランの気持ちが少しわかった気がした。フランに色々外の景色見せてあげたいとお姉ちゃん風吹かしてたが、自分自身も知らないことばっかだったことに気づく。
太陽に照らされたひまわり畑はとても綺麗だった。太陽に向かって伸びる花は私の幾つも上の高さに広がっていた。道みたいなのがあった。この中に入ったらわたし見えなくなるんじゃない…?そう思って足を踏み入れる。わたし自身花が好きな妖怪というのもあって、少しワクワクした気持ちも出ていた。
先が見えないほど長く続く畑。道幅は充分で歩きやすい。日陰になっているが、日傘がなければまだちょっと日が当たってしまいそう。
急に誰かに見られてる気がした。奥の方から歩いてくる人影が見える。赤い服ではあるが身長が霊夢ではないこともあって、私はその人物に向かって足を進める。その人物も日傘を差しているようだ。のんびりとした足取りでわたしの方まで歩いてくる。
私よりひと回り高い高さからわたしを見つめる赤い瞳。私は下から目を見つめる。街で会った時に知り合いに声をかけるようなフランクな感じで私に声をかける。わたしも普通に挨拶をした。
「あら、可愛いお客様だこと…。どうしたの、道に迷ったの?」
「ああ、こんにちは。散歩してたら通りかかって、、。とても素敵で美しい花畑だったものだからちょっとみてたんだ。」
空は真っ青で雲ひとつない空。その下に美しいどこまでも広がるひまわり畑。遠くから虫の声が聞こえて夏の心地よさを感じる。外で感じるのは初めてだったが、このように清々しい四季折々の魅力。特に花と共に感じられるなんて…心の底から清々しい気持ちよさを感じていた。
「あら、魅力がわかるのね。よかったらすぐ先に私の家があるの。お茶でも一杯どうかしら。」
今、私にはやる事もないし、少し疲れていた気持ちもあったのでその素敵な申し出を受けることにした。嬉しそうに優しく微笑む彼女。わたしを先頭するようにゆっくり歩き始める。少し歩くと話に聞いた通り、一つの家があった。素朴ながら綺麗に整えられた立派な家だった。
その屋根下でお茶をいただく。
夏休みのようなのんびりした時間が流れる。
「ねえ、そう言えば初めて見るのだけど、お名前は?」
「あっ、遅れて申し訳ない。わたしは紅魔館の屋敷に住んでいるルビー・スカーレットと言う。新参者にはなる。」
「ああ、あの屋敷の…。
「知ってるのか?」
「少しだけね。わたしは花が好きであちこちフラフラしてるから、、。あまり新しい話題には知らないことも多いの。」
「花が好きなんだ…。では素敵な花畑とひと時の安らぎのお礼に、これを」
私は睡蓮の花を出す。彼女は驚いたように目を開く。それもそうだろうと思う、何もないところから花を咲かせるように渡したのだから…。
「これは…。」
「これは海外で咲かれる花だからこの辺りではみたことないだろう。今の時期の花なんだけどね、、。私はあまり得意なものではないのだけど、太陽の花と呼ばれたりするものだよ。この太陽に照らされた素敵な場所にピッタリでしょ?」
「見たこともない花だわ。私もかなり詳しいつもりだったけど、、こんな素敵な花があるのね…。」
うっとりしたした表情で赤い目で優しく花を見つめる彼女。そう言えば…彼女は誰だ…??
「本当に花を咲かせることができるのね…。わたしの好みだわ。私は風見幽香、この畑の管理人みたいなものよ。あなたの屋敷にも訪れたことがあるわ。」
「…あ、あの。ときの…。」
私は少し焦る。あの時見た力はとても強いもので、目の前の彼女とは似ても似つかぬ凶悪さを持っていたことを覚えている。だけどもゆっくり今の時間を楽しむ彼女。会話も普通だし、花について話す彼女とわたしはとても話があった。…まあ、とても楽しい時間だったのだ。
とはいえ、ここにいては霊夢がいつか来てしまう。そうしたら面倒なことになるだろう。その前に離れた方がいいと自分の心が注意喚起のようにざわついていた。
しかし…
「私そろそろおいとます「待って、、今私はとても楽しいわ。もう少し話していたいと思うの。だめかしら…。」
しおらしく私の方を心配そうに見つめる彼女。赤い目が太陽に照らされたように温かく反射する。美しい女性に誘われて、、流されそうになるが、いやいや霊夢くるよなあなんて心配事が頭をよぎる。悩んでるわたしをよそに、幽香は楽しそうに「幻想郷の花について話しましょ、私四季折々にその花を求めて移動してるのよ」なんて笑う。
でもなあ、、
正直に話してみるか。
目の前の恐ろしいはずの妖怪。しかし会った印象が違いすぎて安心のような、勝手に友達のような印象さえ持ってしまっていた。
「正直に話すと私、、あの博麗の巫女に追われているの。ここの素敵な花畑の前で争いたくないし、巻き込むのも申し訳ない。だからまた遊びにくるわ。」
パチリと瞬きさせて私にそんなことか、でもいいたげに
「大丈夫よ。彼女たちはいつでも見てくれてるし、、そんな心配なら博麗の巫女が来た時点で追い返してあげる。ここには詳しいの。その時は逃してあげるわよ」
ウインクでもしたように任せてなんて堂々と言い張る彼女。相手が霊夢なのに物怖じさえしない姿に逞しさと安心感を覚える。すげえ、、幻想郷の大妖怪ってすごい…。
私は幻想郷の花々に興味があったこともあってお言葉に甘えて家の中にあがらさせてもらった。疲れた身体に休める環境はとてもよかった。お昼ご飯まで用意してくれた。話に盛り上がり、外を見ると夕焼け、いつのまにかこんな時間までいてしまったようだ。そろそろ出なければ申し訳ない、私はゆうかに伝える。
何気なく手を握られる。いや手首か。
私は不思議に思う。
手首を見る。
そして掴んだ主を見る。
わたしを見つめる
「もう帰るなんて…私、実は貴女を
花を咲かせる妖怪。私、植物を咲かせる程度のことは出来るの。私達とても似ているじゃない…?だから柄にもなく興味を持ったのよ?
そしたら想像以上に楽しくて。可愛くて…。
あの紫がハマったのもわかるわ。
だって貴方…
霊夢から逃がしてあげたお礼もらってもいいわよね」
あっ、あ゛っああ゛っ、、、
「可愛らしいく泣かないで、、
もっと泣かせたくなるわ…。」
わたしを下にひき、わたしの胸を思いっきり噛む。その跡は血が出ているように痛い。でも…その後、優しく優しく、誰よりも優しく舐める。
ぺろ。ぺろ、。
赤い瞳。赤い口、真っ赤な舌。
見せつけるように舐める。
最初は反抗心で答えなかった。しかし身体が答えるまで、痛ぶるように身体を弄ぶ。
舌先でわたしの胸の先をいじるように、赤い舌で摘むように。
じわじわとした甘さが広がるのを感じる。
荒々しくキスをされる。ドロドロとした何かが回るように口の中が…でも溢れてしまって、息を求めるように口を動かすが、その口に合わせてもっとぐちゃぐちゃと動かす。
足先が指の先までピント伸びる。逃げるように布団を蹴飛ばす。でも身体は動かない。じわじわと追い詰められていく。
ふと鼻を摘まれる。息ができない。空気を求めて口を動かすがぬるぬると舌が合わさるように動いて離れない。それでも空気を求めて必死に媚びるように舌を動かす。早く、、早く、、、、許して…..むりだよお、
こむほっごほっ…
はあはあはあ…
酸欠に陥ったわたしの身体は体全体で息をするように揺れる。それを上から赤い目がゆらゆらと見つめる。ニタニタと笑う楽しそうな妖怪。わたしは睨みつける。いや、腕を振るって肩めがけて殴りかかる。
だけどもそこそこ本気で放った力をひょいとかわしながら、出した腕と逆の肩を地面にうめつけるように抑えられる。その力は凄まじく肩の骨が粉々になる。痛みとともに急いで修復する。
当たらなかった出した手を掴まれて、そのまま幽香の後ろに手が引かれる。払った腕を持たれてわたしは中途半端に身体を起こされた体制になる。そのまま逆の手で頭の裏を押さえられて口元を奪われる。
目なんて閉じてやるかよ。睨みつける。だけども目の前の彼女はそんな状況なのにとても楽しそうに笑う。
やめろ、そんな目で見るなよ。やめてくれよ…。
汗がタラっと垂れる。
なのに目の前の女性は緑の美しい髪をふわふわと整えられたまま何事もないように微笑む。
しつこいキス。
舌先をいじるように、歯茎を舐め回すように、、。
唾液がわたしの口の中に入ってくる。
わたしのそのまま繋げられた小さな口では吐き出すなどできない。苦しくてゴクンとのむ。
嬉しそうに微笑み、もう一度してみようかなんて教えるように行う行為。
わたしは必死に彼女の前の前の胸を後ろに押すのにびくともしない。
必死に何度も何度も力を入れる。だけど壁のように動かない。
キスはしつこく…でもだんだんと気持ちよさを感じ始めてる。流れるように流されるように段々と甘い蜜のような…。
ふと力が抜ける。
わたしは怯えるような目で彼女を見つめる。
舌をチラリと出してわたしとの行為でついた唇を舐めるように、、
「やっぱり美味しいわ。
人間よりも美味しい…。嫉妬しないでいいわ。恐れが美味しいと言う意味で、食べちゃったのは貴方が初めてなの。
だから大丈夫…よ」
何が大丈夫なのかわからない。ただただ目の前の彼女が怖かった。息が荒くなる。この終わらない行為の先に何があるかわからなかった。
そんな気持ちも裏腹、私の間にあった膝がぐりぐりと上に上がる。全身が固定させるように動けない中、膝がぐりぐりと動かされる…。
口の中に急に指を入れられる。
その指は喉の奥に、
苦しい…助けて…いやどうにか自分でしないと…ぐえ…吐きそうになる。何度も吐きそうになる…。助けて…
「可哀想で可愛いルビー。わたしが助けてあげるわあ。」
わたしをいじめる彼女は、そんな行為とは裏腹に妖しく笑いながらそんなことを言い放つ。
すがる先がないわたしは、そんな彼女にさえ助けを求めてしまうように…
長く生きてる妖怪は怖いね。紫の件も事変も何もかも知っててそう言うことを言うんだ。人なんて人たまりも無いだろう。だから妖怪について行ってはいけないよ。