愛を拗らせた少女が東方で愛されるだけ(旧:東方転生愛語り)   作:スズキだ

75 / 76
75 愛が入り混じる宴会①

 

 

「よく…のこのこと顔を出せたわね。」

 

「のこのこかな?本当にのこのこに見える??えっ、まって、今の状況、ええっ…いや何でもないです。」

 

 

 

霊夢が片足を立ててお行儀悪く座っている。酒をすでにのんでいるのだろう…少し顔がが赤いような気がする。ぞっとする光景に目を疑う。目を細めて楽しそうにニコニコと笑う"紫"。赤い目を薄く、そしてゾワっとする目で口元で見つめる"幽香"。その顔は妖怪の私でさえも近づきたくない。

幽々子が何もわからないようにニコニコしている。ピンクの髪がふわっと揺れる。ああ…冷たい雰囲気の中で、そこだけ陽の光が当たっているように普通だ。

 

そしてこの中でも引けを取らずに堂々と静かにお酒を呑んでいるレミリアお姉様。私が来たのをチラッと見て、、お酒を呑む手を少し止めた。きっとお姉様は私が来ないと思ったに違いない。だって、、避けようとするはずだと分かっていたから…。しかもお姉さまから今日の宴会についても聞いてないのだ。もしかしたらきてほしくなかったのかもしれない。

 

 

幻想郷の強者が集まり…、、。

普段の宴会とは違う雰囲気を醸し出していた。勿論、魔理沙がいて、アリスがいて、、フランや咲夜がいて、、竹林組もいる。妖精組は氷っぽいやつと、緑っぽいやつがいるだけか、いつもと少ないとは思う。

私が歩く音で…ジャリジャリと音を立てる。歩く音?いや違う、引きずられている音で醸し出される。

 

 

 

私達はそのまま一晩を明かして呑んだ。気づいたときには鬼に引きずられていた。自分の足で輝夜は歩き、私の上をふわふわ浮くように文が飛んでいる。その光景は大妖怪たちに向かって殴り込みにいくような新生妖怪チームとでも言うように。恐ろしい雰囲気の場所へ一歩、一歩鬼は歩いていく。緊張した雰囲気…

 

 

でもね、やっぱり霊夢、、

私、のこのこ来てないよ!

どちらかと言ったらずるずるとだよね!?

 

 

 

 

 

「まあ、でもいいわ。

早く座りなさい。」

 

 

 

 

顔がすでに赤い霊夢がこちらに手招きする。声が響く。私は項垂れるように自分の足でゆっくりと歩みを進める…しかない。ううう、嫌だよお。

 

 

あっ!いい案思いついたぞ!!

 

 

 

 

 

 

ぽんっと、

私は猫になってちょこっとお姉様の膝の上に飛び降りる。

お姉さまは少し驚いた顔をしつつも、私の背中をゆるりと優しく撫でる。

 

 

「にゃーーん」

 

「猫ってお酒呑んでも大丈夫なのかしら…。」

 

 

 

 

ぽわぽわと幽々子がそんなことを呟く。

いや、辞めてくれよ…。な??とか思いつつ、この場の危険が去ったことに安堵する。後はお姉さまに守ってもらいつつ…、あと適当に帰ろう。ってか、あの鬼どもはこの場に参加せずに遠くでニヤニヤと、マジで許さないからな!

 

 

そんな怒りを持ちつつも安心感からかぽやぽやしていると…

首元をゆるりと撫でられる。その手の元を遡ると赤い二つの瞳が私を見つめている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、私のお友達。

私、貴方と話したいのよ?

 

まあ、貴方が()()()()()()()()私に愛でられたいと言うなら話は別だけど…。」

 

「に゛ゃっ」

 

 

 

 

 

幽香さん??!

その言葉と共に、霊夢と紫が心なしかビクッと震えた気がした。気がしたというのは…私が2人の方向を見ることができないからだ。絶対にやばい、このままだとやばい。

 

 

しかし…、

そんな中でお姉様が優しく幽香の手を私の首から外してくれる。

 

えっ、と希望で満ち溢れるようにお姉様を見る。

やばい。お姉様のこの顔を私は知っている。

お姉様はその赤い瞳で笑いながら、

 

 

()()()()…ねえ?」

 

 

 

そして私の尻尾の付け根あたりを優しく、優しく撫でる。

その手つきは…ねえ、お姉様。

やめて、やめてほしいです。

 

 

 

私は焦るようにお姉様の膝から飛び出して、そのまま身体を、怖い飲み会の円の外に出す。身体を人間のものに慌てて戻す。

 

 

 

 

 

「あ、あの、ちゃんと、ちゃんと呑む!!

ごめん、あの水飲んでくる…!!!すぐ戻る、ちょ、本当に一杯だけ、先に呑ませてください。」

 

 

 

 

 

私は慌てて霊夢の家の中に入り台所に走る。

今までにない焦りにゾワゾワと恐怖心を覚える。

今日はやばい。誰だあんな大妖怪どもを呼んだやつ。

 

私は台所でコップを探す。生憎か、良かったのか、洗い立てのように湯呑みが水場の近くに置かれていた。そこに水をいっぱい注いで呑む。体がひんやりとしたものが通って少しだけ落ち着く。

 

 

はあ、ちょっと頭冷やしてから行かないと。

場に飲まれてる…上手くやるんだ、上手く、落ち着け…。

 

 

 

 

 

 

ドンッ

 

 

 

 

 

 

私の上に影が落ちる。横には腕。

その方向を恐る恐る見ると、

 

 

怒っている霊夢の顔があった。

過去にも同じようにこの場で会いましたね、、なんて冷静に告げてくる頭を殴りたい。その時と奇しくも同じ気持ちだった。誰にも会いたくない時に霊夢は現れる。

 

 

 

 

私は軽く()()

何故ならば、霊夢の壁に置いた手と逆の手が私の腰に回って、

膝の間には霊夢の足。

 

 

 

 

 

 

()()()()()()からだ。

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりに書いたので大丈夫かな?
色々新作書いたから書き方が他の小説に引っ張られる笑

第二章より見たい話があれば教えてください!(短期間アンケート)

  • 宴会で愛に揉める
  • 地霊伝(さとり)
  • 幽々子に会いに行く
  • 霊夢に捕まる
  • 魔理沙vsアリス
  • ゆかりん再登場
  • 文との絡み
  • レミリアとのデート
  • 咲夜へのご褒美
  • ルーミアとの会合
  • 藍様情緒爆発
  • その他コメント欄にて、グッときたら即採用
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。