転生したら滅却師だった件   作:抹茶オレン

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戦闘回です。戦闘シーン書くのめっちゃ難しくて何度も書き直しました。戦闘シーンってどうやったらうまく書けるんでしょうか。




人類の可能性

 

■滅■光(エクスターミネイト・レイ)

 

 緑髪の魔人が杖から極大の光線が放たれる。ユリウスは自分に迫る光線の威力に驚きながらも冷静に防御する。

 

外殻静血装(ブルート・ヴェーネ・アンハーベン)

 

 青い線がユリウスの周りにドーム状のバリアを発生させ、極大の光線を受け止める。光線がドームに直撃するも壊れる様子はなく徐々に光線が縮まっていくが完全に消える前に魔人が猛スピードでユリウスに接近する。

 

■爪(ドラゴンクロー)

 

 魔人の杖が巨大なドラゴンの手へと形を変えユリウスを叩き潰そうと迫るがユリウスはバックステップで避け距離をとる。

 

大聖弓(ザンクト・ボーゲン)

 

 ユリウスが巨大な矢を魔人へと放つ。魔人にはもろに直撃したが、衝撃で少しよろめく程度でダメージを負っている様子は見られない。魔人の様子を観察しながらユリウスは考えていた。

 

 こんなものじゃだめか……予想よりずっと硬いな。魔法使いかと思ったら普通に接近戦仕掛けてくるし、こんなところで門番してるだけに油断はできなさそうだな。エルメシアの方はどうなってる……

 

 ユリウスは正面の緑髪の魔人を警戒しつつ、髭の魔人と戦っているエルメシアの様子を見る。

 魔人のほうは直剣の二刀流で接近戦メインだが、エルメシアはチャクラムで牽制しつつ魔法で攻撃していて、魔人を寄せ付けないように戦っている。

 

 チャクラムを使っている姿はこれまでの旅で一度も無かったが上手く使っているようで魔人とほぼ互角だ。

 気になるのはこいつらからは理性を感じないことだな。暴れているというより何処か動きが機械的だ。少し気になるが戦闘中に気にすることではないな。

 

 ユリウスは考察をやめ、大聖弓で魔人を牽制しつつ霊子兵装で形成した剣で斬りかかるが杖で受け止められる。そのまま鍔迫り合いが続くがユリウスが杖を払い魔人の腹に蹴りを入れる。魔人は勢いよく吹っ飛んでいくが、空中で翼をはためかせ何事もなかったように着地した。

 

怨■刃(えんこんじん)

 

 魔人が杖を振ると杖から黒い刃が無数に飛んでくる。ユリウスはそれを剣で弾き魔人に接近する。そのまま魔人を斬り裂くが魔人は靄のように消えてしまう。

 

 分身!? それとも虚像か!? 

 

■炎(ヘルブレイズ)

 

 魔人の攻撃が視覚外から襲う。炎で地面が融解するがユリウスは静血装(ブルート・ヴェーネ)で防御していたため無傷だ。

 

「お返しだ」

 

 ユリウスはそう言って、魔人の上にから大聖弓を放つ。魔人は迫りくる複数の矢に気付き、杖で防ぐがその瞬間にユリウスが魔人の至近距離に接近していた。

 

聖なる道(ザンクト・ヴェーク)

 

 極光が魔人を呑み込まんと迫るが、魔人はしてやったりとした不気味な表情で鋭い歯を揃えた口を綻ばせる。その様子を見てユリウスは嫌な予感を覚えた。魔人は杖を迫りくる光に杖を振り、唱えた。

 

全■撃(フルカウンター)

 

 魔人を呑み込むはずの極光は杖を振るった瞬間、突如として反対方向に転換させる。さらに極光は先ほどよりも大きな光となってユリウスを呑み込んだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 こいつ今まで戦ってきた魔物よりもずっと強い……しかもだんだんチャクラムの軌道を読み始めているわね…………

 

 エルメシアは戦闘開始から魔人を寄せ付けないようにチャクラムで牽制し、魔法で攻撃していたが魔人にはダメージが入った様子はなく時間が経つごとに自分が不利になっていることに気づいた。

 

 奥の手はあるけど下手なタイミングで使いたくないし、どうしたものかしらね。いっそ2対2にして私はサポートにまわろうかしら? 

 

 エルメシアが現状を打開する策を考えながら魔人を牽制していると横からまばゆい光が溢れ自分に迫ってきた。

 

「ちょ! うそでしょ!?」

 

 エルメシアは咄嗟に結界で防御すると、自分に迫る極光から青い光が溢れそこからユリウスが出てくる。

 

「ちょっと! 大丈夫なの!?」

 

「問題ない。少し防御が遅れただけだ」

 

 なんてこともないように言うユリウスだが全身に浅い傷を負っている。防御は確かに間に合った様子だがエルメシアが思っているよりも敵は厄介だった。

 

「サポートとかいるかしら?」

 

「…………そうだな。1対1よりも2対2の方がやりやすいかもな」

 

 エルメシアはからかい半分で言ったつもりだったがユリウスは事態を重く受け止めているようだった。

 

「そんなに強いの?」

 

「強いというよりも倒しづらい感じだな。硬い上に攻撃が倍以上にはね返ってくる。そっちも同じ感じだろ?」

 

 ユリウスは戦いながらこちらの状況を把握しているようだった。そのことを察したエルメシアは不機嫌になりつつも問い返す。

 

「私はそんなに足手まとい?」

 

「……別にそう言ってるんじゃない。ただ倒すなら一撃でかつ確実にやりたい」

 

「…………わかったわ。私が最後で言いわね?」

 

 エルメシアはユリウスが自分を過保護に扱っているように感じているようでまだ不満げだったがユリウスの考えを理解したようで作戦を了承した。

 

「ちょっと周囲の魔素使うけど、なんとかやりくりしてくれよ」

 

「任せなさい。とびきりの見せてあげる!」

 

 周囲の緊張は高まっていた。ユリウスとエルメシアは互いに背を合わせ自分たちを挟むように立っている魔人を見据えている。

 魔人は二人を警戒しているのか、その場を動こうとせずに様子を窺っている。誰もが動かない中でユリウスが動いた。

 

「聖者の手」

 

 ユリウスの前方にいた緑髪の魔人が何かに引っ張られるようにユリウスの元へと吹っ飛ばされる。高速で迫る魔人をユリウスとエルメシアは左右に同時に避けた。緑髪の魔人はそのまま赤髪の魔人へぶつかりながら壁へと直撃する。

 

聖隷(スクラ・ヴェライ)

 

 ユリウスは周囲の魔素の分解を強化し、手足に霊子の鎧を纏い背には一対の青い矢羽根状の翼が現れる。

 ユリウスはそのまま矢羽根を無数に生み出しファンネルのように光線を魔人に浴びせる。かなり効いているらしく、避けようするが数の多さに捌ききれなく二体が光線を浴びながらもユリウスに迫る。

 

 迫りくる魔人にユリウスは矢羽根を組み合わせ剣にして対応する。赤髪魔人が二刀で斬りかかるがユリウスは剣で受け止めながら矢羽根で魔法で攻撃しようとする緑髪の魔人を妨害する。

 

 初手の攻撃に対応したユリウスに赤髪の魔人が切り上げと袈裟斬りの攻撃にユリウスは切り上げは剣で受け止め、袈裟斬りは相手の手首を掴み防ぐ。そのまま力勝負に持ち込もうとするが赤髪の魔人の目に光が集まり始める。

 

 嫌な予感を覚えたユリウスは、即座に後ろに離脱する。ほぼ同時に赤髪の魔人の目からビームがユリウスに向けて発射される。

 

 エルメシアが後ろにいる以上避けるわけにはいかないユリウスは、静血装を使った腕で受け止める間に複数の矢羽根をまとめ巨大な矢を形成し魔人達に射る。

 どちらの魔人も杖と剣で矢を受け止めるがユリウスはそれだけでは終わらせなかった。

 

霊子崩壊(ガイスト・ファレン)

 

 魔人の受け止めた矢から光が溢れ、魔人達は青い光の爆発に巻き込まれた。

 

「ユーリ! お願い!」

 

 後ろのエルメシアから準備完了の合図が来る。

 

 爆発が晴れた煙の中からダメージを負いながらも魔人が現れるがエルメシアの言葉で警戒を強めた。

 

苦悶の環(クヴァール・クライス)

 

 魔人達の周囲に大聖弓が現れ矢が放たれる。矢は魔人達に当たる前に形を変え、拘束する環となり魔人達を捕らえようとする。

 

全■撃(フルカウンター)!!」

 

 緑髪の魔人が先ほどと同じようにユリウスの技を撥ね返す。ユリウスは自分の攻撃を受けるが、その表情は余裕そうだ。魔人はその様子に違和感を覚え、すぐに気づく。いつの間にか無数にあった矢羽根が見当たらないことに、急いで周囲を確認するがやはり見当たらない。

 

「もう遅い」

 

「フェーダーツヴィンガー」

 

 魔人達の周囲を組み合わせ、巨大になった矢羽根が囲んでいき矢羽根同士が干渉し魔人達を拘束する。やがて青い箱状に変形し相手の魔素を剥奪していく。

 

 魔人達の抵抗はあるが、暴走したミリムと比べれば随分と楽だ。

 ここまで魔素を剥奪すれば抵抗など出来ないだろう。後はエルメシアの出番だ。

 

「しっかり決めろよ」

 

「誰に言ってるのよ!」

 

「ヴァーヤヴィヤストラ!!!」

 

 エルメシアがチャクラムを魔人達に投擲すると、チャクラムが膨大な風を纏いながら圧縮させ、電撃まで発生させる。そのまま周囲の空気を吸い込むように巻き込みながら魔人達に向かっていき直撃した。

 

 その瞬間、とてつもない爆音と閃光が部屋全体を襲った。

 

 凄まじいの一言だった。一撃の余波で部屋全体が砂煙で覆われ辺りには刺激臭が漂っていた。その様子をを見ながらユリウスはエルメシアに疑問を投げかける。

 

「今のが切り札か?」

 

「そうよ。アレはね、スキルで風を周囲から一点に集めるだけのシンプルな技だけど結構強力なのよ」

 

 エルメシアが得意気に解説までしてくれる。確かにかなりシンプルな攻撃だ。風を圧縮させる過程でプラズマまで発生していたようだし相当な威力だろう。

 

「というかぁ? ユーリの翼は何よ? すっごいピカピカしていたし、最後の箱みたいなのも気になるわぁ……」

 

 エルメシアはいかにも気になるというようなアピールをしてくる。笑顔ではあるが目はまるで笑っておらず、コッチが説明したんだからそっちも説明しろと言わんばかりの圧を感じるが当然無視する。

 

「まぁ、アレだよ。アレ、弓とか剣とか作ってたろ? それの応用的な感じ」

 

「説明が適当すぎるわよ! 話す気ないでしょ!?」

 

 エルメシアからの悪質なクレームを無視しながら未だ砂煙で覆われている前を見据える。

 

 確かに当たったのは確認したが、倒したかどうかは確認してないし油断はできない。

 

 しばらくユリウスが警戒していると砂煙から大柄のシルエットが見えてくる。その姿は二体の魔人のどちらの姿にも似ていなかった。

 

「何、アレ……」

 

 隣りにいるエルメシアがシルエットに気づいたようで信じられない様子で呟く。砂煙が完全に晴れ見えた姿はまさに異形の化け物だった。

 下半身は白い獅子、上半身は四腕で赤い鎧を纏い、頭には青い炎が髪のように逆立ち、目は兜のように覆われている奇怪な姿をしている。左上手に盾を左下手と右上手に赤髪の魔人が持っていた黒い直剣を持ち、右下手に緑髪の魔人が持っていた杖を持っていた。その大きさは10mを優に超えており、人馬一体ならぬ人獅一体で先ほどの魔人よりも内包している魔素量は遥かに多い。

 

 ユリウスとエルメシアは現れた異形に警戒していると、異形がゆっくりと口を開いた。

 

 

 

 

「我は罪人、原初の魔人」

 

 

 

 

「原初の魔人…………? 聞いたことないわよ……そんなの」

 

 エルメシアが困惑するように呟く。俺も原初の魔人と言う言葉には心当たりがなかった。原初の悪魔と似てるが何か関係があるのか? 

 

「なるほど、貴様が忌々しいヤツの言っていた可能性か」

 

 原初の魔人はユリウスの方を見ながら呟く。その呟きにユリウスは聞き逃さなかった。

 

「可能性? 何のことだ?」

 

「自覚無しか……それも当然か。アレが特定の人物に与えるとは思えん。だとすると貴様には資格があったのだろうな」

 

「何言ってんだ……さっきから」

 

「これも運命というものか……気に食わんがまぁいい。ここで腐り果てるよりはずっと良いだろう」

 

 会話はまるで成立していなかった。ユリウスの問いかけにも原初の魔人は一人で勝手に納得するばかりで要領を得ない。先ほどから気になる単語が聞こえてくるがそれが明確に何を指した言葉なのかは不明だ。

 

 ただ一つ言えることがある。それは…………

 

 

 

「来るがいい。人類の可能性よ。我を乗り越えてみせよ」

 

 

 

 戦いはようやく本番だということだ。

 

 




転スラ小説22巻が発売しますね。イヴァラージェは結局どうなるんですかね?総力戦みたいな感じになりそうですけど新しい設定とか出てプロット変えることになるんじゃないかと震えてます。

BLEACHもアニオリで陛下の新技とかあったらいいんですけどね。陛下は全知全能が万能すぎて、直接戦闘じゃあ決め手に欠けて戦闘シーンを書くときにめっちゃ困りました。せめて月牙天衝みたいな便利な技が出て欲しいです。

転スラとBLEACHについてどれくらい知っていますか? 転スラ書籍版を1、BLEACHを2と表記します

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