転生したら滅却師だった件   作:抹茶オレン

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前回の続きです。ちなみに黒騎士は16歳。桐乃が17歳です。

言ってませんでしたが、現在は原作から2000年程前です。


命の価値

「し、死ぬかと思った…………」

 

「あー、うん。ごめん少し加減すべきだったよ」

 

 黒騎士に背負われ、1時間程の空の旅を終わらせた桐乃は既にヘロヘロであった。

 

「ここ、どこなんですか?」

 

 桐乃がいるのは、巨大な壁が一面に見える場所だ。円形を描いているのか、壁の端はとても見えそうにもなく高さもかなりあるようには見える。少なくとも5mや10mではないはずだ。

 

「空から見なかったの?」

 

「イヤイヤ! 怖くて目なんて開けてられませんって!」

 

「そっか……えっと、話したい所だけど。とりあえず馬車に乗ろうか」

 

「馬車なんてどこに…………?」

 

 桐乃が辺りを見渡すが、特に馬車は見当たらない。不思議に思っていると、壁の影が少し大きくなっていることに気づく。

 

 その影は徐々に膨らみ、やがて影から豪華な馬車が出てきた。

 

「ファ、ファンタジー…………」

 

「じゃあ一旦降ろすよ」

 

「あっ、待ってください! その、わたし自分で立つことが出来なくて……」

 

「…………怖かったの?」

 

「怖くはありましたけど! そうじゃなくて……足が元から悪いんです」

 

 桐乃は生まれつき足の感覚が乏しく、まともに歩行することも難しかった。おまけに病弱でもあったため、入院と退院を繰り返す毎日、最終的にはほぼに病院生活になってしまう程深刻だった。

 

「じゃあ、馬車を降りた後も私が背負わせてもらうよ」 

 

「…………お願いします」

 

 黒騎士と桐乃が馬車に乗り込むと、馬車の内部にある小窓から黒騎士が御者に話しかける。

 

「ドーラ、悪いなこんなことを任せて」

 

「陛下の命をこんなことなど言ってはいけませんよ。それに慣れておりますので」

 

 馴れ親しんだように気安い会話をする2人。桐乃は黒騎士に違う印象を抱いていた。

 

「(意外、レグネジィとかいうワイバーンには怖い声を出してたのに、ドーラとかいう人にはかなり優しい声だし、この人がなんなのかわからなくなってきた)」

 

 2人の会話が終わったのか、黒騎士は小窓を閉める。それと同時に馬車が進み始めた。

 

「さて、改めてようこそリヒト・ライヒへ、私達は君を歓迎するよ」

 

「えっと……ありがとうございます?」

 

 歓迎してもらってはいるようだが、それよりも助けた理由が桐乃は知りたかった。豪華な馬車といい、待遇といい、少々特別待遇が過ぎる気がする。

 

「まずは自己紹介から、私はエリアスという。君は?」

 

「えっと……松平桐乃と言います」

 

「キリノ・マツダイラか……やっぱり異世界人だったんだね」

 

「え……異世界人…………」

 

 桐乃は思わず言葉に詰まってしまう。桐乃のイメージでは異世界から来た人間だとバレるとは、あまり考えていなかった事だ。名前を聞いて異世界人だと確信した辺り…………

 

「(わたし以外の日本人がいる!?)」

 

「君以外にも異世界人はいるよ。珍しくはあるけどね」

 

「というか、何で飛んで行かずに態々馬車で行くんですか?」

 

 飛べるのではあれば、目的地まで飛べば良いはずだ。そうしないのは、出来ない又はやらない理由があるはずだ。

 

「ここに限った話じゃないんだけどね、この街は光の帝国の南西都市ナハトという場所で、空の飛行は禁じられている」

 

「(当たり前のように空を飛べる人がいるんだな…………)」

 

 当然のように語るエリアスに桐乃が絶句している間にも話は続く。

 

「馬車を使うのは、私の立場上の問題もあってこうした移動手段になったんだ。目的地までそこまで距離はないからすぐに着くはずだよ」

 

「そうなんですか……」

 

 一応は、歓迎されてるってことでいいのかな。子供一人騙すのにここまでする理由がわからないし、どのみちこのまま従うしかないよね…………。

 

 桐乃は混乱していた状況から、なんとか冷静さを取り戻しながら自分の置かれている状況を把握しようと必死に頭を回していた。そして、覚悟を決め踏み出した。

 

「えっと……それで結局、なんでわたしは助けられたんでしょう?」

 

 桐乃は一気に本題を出した。このままでは誤魔化されかねない上に、情報が全くないこちらが情報戦をしても、却って相手を不快にさせるかもしれないと考えたからだ。

 

 相手がこちらを嵌めようとしている可能性を考えると、博打になってしまうが、桐乃としては問題ないと思っていた。

 

「簡単に言うなら、君が選ばれたからかな」

 

「選ばれた……? 何にですか?」

 

「それは…………」

 

 ガタンッ! という音と共に、馬車が止まる。外から先程のドーラという人の声が聞こえてきた。

 

『着きましたよ』

 

「悪いけど、話は後にしよう」

 

 エリアスはそう言って、わたしを背負い馬車の外に出る。外には、驚く程広い豪邸があった。

 

「(家の端から端が見えない…………。こんな広い豪邸、庭も広いし、掃除だけでも苦労しそう)」

 

 広すぎる豪邸の玄関前には、執事服の老人が待っていた。

 

「お待ちしておりました。エリアス様」

 

「シャルフ爺、悪いけど急ぎこの子を頼む」

 

「かしこまりました。お嬢様が会いたがっておりましたので、エリアス様は別室の方へ」

 

「…………わかったよ。桐乃、説明なしなのは悪いけど、あまり時間があるわけじゃないんだ。大丈夫、色々終わったらゆっくり話そう」

 

「えっ…………」

 

 桐乃の知らない所で、勝手に話がトントン拍子で進んでいく。シャルフと言われた老人執事は指を鳴らす。すると、桐乃の体が浮かび上がり、そのまま運び始める。

 

「ちょっ…………ちょっと待って!」

 

「申し訳ございません。お客様に手荒な真似などするつもりはありません。しかし、これから陛下との謁見があるというのにその服装と体ではいけませんので」

 

 シャルフは、矢継ぎ早に桐乃に説明すると懐から小さなベルを取り出す。ベルを3回鳴らすと、何処から来たのか、3人のメイドが現れる。

 

「まずは、お客様を綺麗にしなさい。それと謁見に相応しい服を用意するように」

 

「「「かしこまりました」」」

 

 メイドが息ぴったりに声を合わせると、桐乃はメイド達に連れ去られてしまう。

 

「(もう勘弁してよ………………)」

 

 異世界に来てから、まともに情報を把握出来ない桐乃であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桐乃が馬車に乗るよりも一時間程前、一世紀ぶりの全員が揃った星八世会議が行われていた。

 

「宰相閣下、まずは星八世貴族が全員集まったことについて、お聞きすることは出来るのでしょうか?」

 

 この中で最も若いテック公がエレナに問いかける。他の3人も知りたくはあった事だ。特に口を挟むことはなく、エレナの様子を伺う。

 

「今回の議題は主に二つあります。そのどちらも重要な情報なため、貴方達にも共有する必要があると、判断しました」

 

 エレナの言葉に他の公爵達の反応は様々だ。二つもあるのかと思うアーレンベルク公とロレーヌ公と、言い方が気に入らないフォルトン公だ。

 

「して、それはどういう情報なので?」

 

 皆の気持ちを代表するように、アーレンベルク公が問う。

 

「つい先程、星十字騎士団の最後の一人が決定しました。これにより、星十字騎士団を正式な組織としての設立を発表します」

 

 エレナの言葉に公爵達に衝撃が走る。この国おいて、星十字騎士団とは、星八世貴族よりも重要な地位にある。

 

 そもそも星十字騎士団は、正式な組織としての設立はしていない。しかし、星十字騎士団は、皇帝陛下が直接選ばれる陛下直属の組織であるが、構成員や目的、選ばれる基準等、とにかく不明瞭な事が多い組織でもある。

 

 星八世貴族達ですら、存在することしか知らされていないのだ。それ程秘匿されていたものをアッサリと発表するなど、意味不明だった。

 

「何故、今になって発表するのでしょう。今までの秘匿をこうもアッサリと失うのは、勿体ないのでは?」

 

 これまたテック公が、エレナへと問いかけた。

 

「元より星十字騎士団は、陛下が未来に訪れるであろう災厄に対応するために、陛下の力の一部を分け与えた者達のための組織です。単純に隠す意味はなく、ただ発表する理由がない故にしなかっただけです」

 

「理由がない? つまり今、発表する事に意味があると?」

 

「察しが良くて助かりますテック公。それが二つ目の議題である豚頭魔王(オーク・ディザスター)の件です」

 

 豚頭魔王についての公爵達の反応は先程とは違い、非常に薄かった。

 

「豚頭魔王ですか…………聞いたこともない魔物ですね。名前からしてオークなのでしょうが、帝国では見ませんから、脅威と言えるのかどうかなんとも言えませんね」

 

 テック公の言う通り、オークは光の帝国には生息していない。オークの殆どは、ジュラの大森林に生息しているため、距離が離れている光の帝国では、見たことがある人間はまずいない。

 

「昨夜、豚頭魔王が率いた軍勢が中央諸国の一つの国を滅ぼしたと報告がありました」

 

 国を一つ滅ぼしたという事実を聞いて、部屋に緊張の空気が漂う。

 

「フンッだからなんと言うのか! 我が帝国が、豚どもに負けるはずも無いッ!」

 

「フォルトン公、お主の自信があるのは良いが、こうして話しておるのだからそれ程の脅威ではあるのじゃろう。油断はするものではないぞ」

 

「アーレンベルク公、怖気づいたか! 中央諸国が滅びたというのなら、今すぐにでも軍を出し、オーク共を滅ぼせば良い! そうすれば、傲慢な中央諸国は光の帝国を無視できまい!」

 

 中央諸国では、光の帝国の存在は認められていない。むしろカルテン王国を滅ぼした怨敵とされている。これは、ユリウスの仕業だとバレたのではなく、体の良い的として光の帝国が丁度良かったと調査でわかっていた。実際に王城を壊したりしたので、強ち間違っていない。

 

 アーレンベルク公は、中央諸国のプロパガンダによって光の帝国が認められていないのが許せないのだろう。実際に軍を出せば、中央諸国とのトラブルは必至だろうが、上手く恩を売れれば国として認めさせる事も出来る。

 

 しかし、エレナの反応は何処までも冷たかった。

 

「フォルトン公、勝手に話を進めないで下さい。方針は既に決まっています。豚頭魔王が我が国の領土を侵犯次第、駆逐しろと陛下の命です」

 

 陛下の命と聞いて、フォルトン公は黙るしかない。光の帝国において、皇帝の言葉は絶対だ。否定するだけでも首が飛びかねないアンタッチャブルだ。

 

 フォルトン公が黙り、静まり返った部屋でエレナは言葉を続ける。

 

「基本的な対応は、ワイバーン兵と聖兵軍によって行いますが、豚頭魔王の討伐は星十字騎士団が執行します。何か質問はありますか?」

 

「星十字騎士団の具体的な戦力を聞いてもよろしいですか? 戦力が不明な味方を戦力として数える事を指揮官は出来ないと思うのですが」

 

「問題ありません。指揮官は星十字騎士団の者に任せるつもりです」

 

「それでは、正体不明の者に兵がまともに従うでしょうか?」

 

「その時になればわかります」

 

 暗に問題ないから口を挟むなと言われたテック公は、口を閉ざす他なかった。

 

「質問がなければ会議を終わります」

 

 そう言って、立ち上がり早々と部屋を出ていくエレナ。

 

「あぁ……そうそう、各都市の報告書はいつものように出していただければ構いませんわ。それでは御機嫌よう」

 

 終始黙ったままだったテスタロッサは、一言言った後に部屋を去る。

 

「結局、私達いらなかったよね。ねぇザイドリッツ?」

 

「重要な事でしたので一応出ていただいただけです」

 

「ふ~ん、まぁいいや。行こっ! マリー」

 

 終始ダルそうな雰囲気を出していたアンネリーゼが、ザイドリッツに愚痴る。その愚痴を疲れたような声でザイドリッツがなだめ、アンネリーゼはメイドを連れて部屋を去っていった。

 

 部屋は、重苦しい雰囲気に包まれていた。あの4人と自分達が同じ星八世貴族でも、扱いがまるで違うことはわかっていた。しかし、先程のはもはや会議ではなく、ただ決定事項を一応報告しただけだ。

 

 しかも詳細はほぼ不明。普通に考えればふざけているとしか思えないが、これがこの国の現実だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桐乃がシャルフに連れて行かれるのを見送った後、エリアスは自分を持っているであろう人の部屋に向っていた。

 

「(憂鬱だ。絶対ロクでもない理由で呼ばれている)」

 

 エリアスは内心の気持ちを隠しつつ、目的の部屋の扉をノックすると、中から陽気な声が返ってきた。

 

「ハイハーイ、どうぞー」

 

「失礼します」

 

 扉を開け部屋に入った先には、私服姿のアンネリーゼが、丸テーブルにお菓子を広げながらこちらを見ていた

 

「遅かったね。もうちょっと速く着くと思ってたよ」

 

「申し訳ありません」

 

「うーん硬いなー、2人しか居ないんだし昔みたいに「お姉ちゃん!」って呼んでも良いんだよ?」

 

「からかわないでください」

 

 エリアスはたちの悪い冗談をスルーして、アンネリーゼの向かいへと座った。

 

「ご要件は何でしょうか?」

 

「うーん。会いたかっただけ♪」

 

「失礼します」

 

 巫山戯たことを言い出したアンネリーゼに若干の怒りを覚えたエリアスは立ち上がり、部屋から出ようとする。

 

「うそっ嘘だって! 最後の一人が見つかったって聞いたから、聞こうと思っただけだって」

 

「始めからそう言ってくだい。最後の一人に関しては、特にどうというものはありません。異世界人なので、色々戸惑っている様子ではありますが、普通の少女という感じですよ」

 

 エリアスは桐乃に関しての感想を正直に述べた。自分で歩けないなどの障がいがあるが、陛下の力で幾らでも治せるので何の問題もないだろう。

 

「ふ~ん」

 

 自分から聞いたと言うのに、アンネリーゼは全く興味なさげだ。

 

「そうそう、エリアスはさ、豚頭魔王と例の件どっちがいい?」

 

「嫌なことを聞きますね」

 

 本当に嫌なことだ。それを何でもないように聞く辺り、この人は本当になんとも思ってないのだろう。

 

「エリアスは殺人童貞? 殺人処女? どっちだっけ? まぁいいっか、とりあえずまだ人を殺した事ないんだから、今の内に馴れておきなよ」

 

「必要だとは思いません」

 

「どうして?」

 

 心底わからないといった顔で聞いてくるアンネリーゼ。この人は、いつもこんな感じだ。いつもは明るい人だが、何処か周りとズレている。そんな瞬間が垣間見えるこの人の目が、苦手だ。

 

「自分は、誰かを守るために強くなるんです。人を殺すためではありません」

 

「エリアスには無理だよ。お兄様だって無理なのに」

 

 そしてコレだ。当然のように否定してくる。こちらの意見など、いつも御構い無しだ。

 

「無理かどうかは、試してみないとわからないでしょう」

 

「うーん。守りたいなら、相手を殺して守ればいいでしょ? 今回のだって、回り回って、今後に繋がるんだから」

 

「殺す必要はないでしょう! それに私が言っているのは、そういう意味じゃなくて……」

 

 エリアスは思わず、叫んでしまう。自分が言いたいのはそういうことではないのに、全く伝わらないもどかしさを言葉に吐き出そうとするが、唐突に挟まれたアンネリーゼの言葉に絶句してしまう。

 

「だから?」

 

「えっ……だからって…………」

 

 アンネリーゼの言葉に何も言えずに黙ってしまうエリアス。そんなエリアスにアンネリーゼは追い打ちをかける。

 

「エリアスってさ魔物とか、害虫とかを殺した事はあるでしょ?」

 

「ありますけど……それが何だって言うんですか…………」

 

「何で人は殺せないの?」

 

「何でって……人を殺すのは駄目じゃないですか」

 

 そう、そう教わった。人は殺しては駄目。人は守る。強さに責任を持つ。何もおかしなことはない。

 

「魔物は殺してるくせに」

 

「人と……魔物は違うでしょう」

 

 人を襲う魔物は殺して、人を守るのは何が違うんだ。何も違わないじゃないか。

 

 エリアスは、徐々に自分の息が荒くなっていることに気づいた。走っているわけでもないのに、どんどん苦しくなり視覚がぼやけ始める。

 

「命の価値を勝手に決めるのは、傲慢じゃないかなぁ? 虫だろうと、人だろうと、魔物だろうと、全部平等に踏み潰さないと駄目でしょ?」

 

 アンネリーゼが何を言っているのか、わからなくなってくる。同じ人間の言葉とは思えないほどに、アンネリーゼの言葉は理解不能だった。

 

「やっぱり、過保護が過ぎたのかなぁ。絶望を知らないと成長なんてしないしね。例の件は、エリアスにやってもらおっか♪」

 

 

 そこからのエリアスの記憶は曖昧のままだった。





アンネリーゼ………16歳の子供になんてことを言うんだッ!酷すぎるッ! エリアスかわいそ

視点がコロコロ変わったりして、状況がわかりづらいですが一人の視点で固定すると、今後のネタバレになるので勘弁してください。

今回の流れを時系列順にすると

星八世会議(笑)が終わり、アンネリーゼが影の領域で速攻帰還。
          ↓
桐乃とエリアスは、馬車でアンネリーゼの屋敷に移動。
          ↓
アンネリーゼとエリアスのネタバレ会話

となります。桐乃はその間に、メイドさん達に風呂に入れられて、着せ替え人形になっています。

四章では色々と思惑が渦巻く結果、視点が錯綜するかもしれないですが頑張って読解してください。ユリウス視点は、未来しか視えてないから多分ない。

転スラとBLEACHについてどれくらい知っていますか? 転スラ書籍版を1、BLEACHを2と表記します

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  • 1は知らないが2は知っている 
  • 1は知っているが2は知らない
  • 1も知らないし2も知らない
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