転生したら滅却師だった件   作:抹茶オレン

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キリが悪いので、話や章にするには短い話を纏めた物を五章とします。魔国潜入編は六章です。

時系列はバラバラだったり、何話かで纏まってたりします。


五章 皇帝幕間編
巨人達の聖虚


「貴様があの異界を創り上げた人間か。その気配、あの時の青の円環の出処も貴様と見たが、何故ここに来た?」

 

 聖墟ダガルマニアを治める巨人の王⋯⋯⋯魔王ダグリュールは、竜種にも匹敵する威圧感を放ちながら、重圧すら感じる低い声を一人の男へと向けていた。

 

「私は、光の帝国皇帝ユーハバッハ。貴様に契約の提案がある」

 

「⋯⋯契約だと?」

 

 突然来たユリウスから発せられた言葉に、ダグリュールは思案する。ギィ相手にあれだけ派手に暴れた男が契約を持ち込んだのだから、対応を考えざるおえない。

 

 そんな鋭く睨むように目を細めるダグリュールを前に、ユリウスは平然とした様子で契約内容を語り始めた。

 

「そうだ。この砂漠での生活は、巨人族であろうとも過酷だろう。そんなお前たちに援助しても構わないと考えている」

 

 その言葉に、ダグリュールは顎に手を当てて沈黙する。その目に映るのは警戒と疑念。今まで無関係だった人間から突然援助を申し出れば、そういった反応も無理はない。

 

「目的は何だ? 善意で援助するようには見えんな」

 

「なに、貴様が砂漠以外の土地を求める野心があるのはわかっている。しかし行動が遅すぎたな。貴様が欲していた土地は、既にルミナス・バレンタインが支配領域として定めている。

 それに、あまり離れすぎていては天通閣の防衛に支障をきたすだろう?」

 

 ダグリュールとユリウスはほぼ初対面なはずだ。せいぜいギィとの戦闘の仲裁に入った時に顔を見たくらいだ。

 だが、ユリウスはダグリュールの考えを完全に見抜いていた。その事実に一層警戒心を強めるダグリュールに、ユリウスは小さく笑みを浮かべる。

 

「ここには腐り果てるには惜しい存在が多い。多少の協力は求めるが、食糧・衣類・住居の準備もしよう」

 

「都合が良すぎるな。何故そこまでする?」

 

「魔王ルミナス・バレンタインの支配が長く続ければ平和が長く続き、力を持つ人間は減る一方だろう。あの吸血鬼にいつまでも人間を飼い慣らされても不都合が多い。巨人達には、人間達のわかりやすい“脅威”になってもらう」

 

 魔王ルミナス・バレンタインが神と騙り、信仰を利用して人類を支配する構図を、光の帝国は黙ってみることは出来ない。しかし、中央諸国のオークディザスターによる被害は大きく、復興にも時間がかかるのは確かだ。

 

 中央諸国がこれ以上滅びに向かうのもあまりよろしい展開ではないが、直接的な援助を光の帝国は出来ない。

 

 結果として、神聖法皇国ルベリオスの存在を黙認する形となったが、その支配体系は光の勇者のグランベル・ロッゾが協力したこともあってか、上手く運んでいた。

 

 情けなくはあるが、神ルミナスの影響力は広まりつつある。土台が完全に安定すれば、ルミナス・バレンタインが死なない限りは安泰だろう。 

 

 それでは人類は与えられた平和を生きるだけの存在となり、抗う力を失っていくことが容易に想像できる。

 

 それ故に巨人族は、“ルベリオスと表面上敵対する脅威”として都合の良い存在だったのだ。

 

「既に、他の巨人達が援助を隠れて受け取っていることは把握しているだろう? 魔王ダグリュール」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 以前から、支配領域内で隠れて援助するような動きがあったのは把握している。ダグリュールはそれを把握した上で無視していた。

 死の大地と化した西側大陸で、豊かな生活を送るのは難しい。目的がどうであれ、援助を断る余裕がなかったのは事実だ。

 

「後は少し、巨人達の血や死体を一部提供してもらえれば、それで充分だ。物資に関してもそちらの要望は可能な範囲で受け入れよう」

 

 同胞の死体を引き渡せと言われて、素直に頷くほどダグリュールは冷酷ではない。だが、現実的な選択も同時に迫られている。

 

「即断する必要はない。時間を置いて再度訪れる。それまでに答えを用意しておけ」  

 

 そう言い残して去ろうとするユリウスの背中に、ダグリュールが待ったをかけた。

 

「貴様⋯⋯⋯この世界をどう思っている?」

 

「⋯⋯⋯⋯どういう意味だ?」

 

 ダグリュールの脈絡のない問いかけに、困惑したように振り返るユリウス。

 

「ギィと戦っていた時も、何か話していただろう。あのギィが、調停者という立場をそう安々と認めるとは思えん。貴様の何があのギィを動かした」

 

 “調停者”はヴェルダナーヴァに与えられた特別な称号だ。そこらの人間に名乗るのを認めるなど、そうあることではない。ヴェルザードのように怒り狂ってもおかしくないのだ。

 

 ダグリュールは、目の前の人間の何がギィに認められたのかが知りたかった。  

 

「⋯⋯⋯⋯俺は問いかけてるだけだ」

 

「⋯⋯⋯何?」

 

 しばらく考えて沈黙していたユリウスから発せられた言葉に、ダグリュールは困惑する他ない。

 

「世界の在り方を決めるのは、力と夢を持った者のみ。正義や悪といった不確かな他者の在り方に曲げられるような生き方はしていない。

 今のこの世界の在り方が正しいと、誰が決めた? 星王竜か? ギィか? どちらだろうと、俺は人の在り方に疑問を持ったから世界を変えようと足掻いている」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 ユリウスのその赤い瞳は、ダグリュールを見ているようで何処か遠くを見据えているようにも見えた。その悟ったような顔に、ダグリュールは言葉を失い固まってしまう。

 

 ダグリュールの反応がないのを確認すると、ユリウスは転移で消えてしまった。そこで、ダグリュールが何を思ったのかは誰も知らない。きっと、本人が誰かに話すこともないだろう。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「なんですか⋯⋯⋯⋯この臭い」

 

 桐乃が鼻を摘むほどの異臭に文句を言いに来たのだが、何やら忙しそうにしているレオナルドの様子を見ると、文句も引っ込めてしまった。

 

「ごめんよ桐乃、今ちょっと忙しくてね。ちょっと迷惑かけるよ」

 

「そういうのは事前に言ってください」

 

「ごめんごめん」

 

 レオナルドは一応謝ってはいるが、その目線は目の前の皿のようなガラスケースに集中していて、手は忙しなく動いているのでまったく反省しているようには見えない。

 

「⋯⋯⋯⋯もういいです。何やってるんですか?」

 

 注意を完全にあきらめた桐乃が問いかけると、いつもの如く待ってましたという様子で、嬉々として説明を始める。

 

「コレはね、巨人の血だよ!」

 

「巨人? ファンタジーとかでありがちなアレですか?」

 

「そっ、想像の通りの巨人さ。珍しいからそう多くはないけど、それなりの量をもらったんだ」

 

 巨人の血とやらをもらって何が嬉しいのかはさっぱりだが、本人は嬉しそうだ。

 

「その巨人の血が何だって言うんですか?」

 

「酷いなぁ、これでも君のためにやってるんだぜ?」

 

「わたしのですか?」

 

 巨人の血と自分の繋がりがまったくわからない桐乃は首を傾げるが、レオナルドはどこからか取り出した伊達メガネをかけて授業を始めた。

 

「いいかい桐乃君。君の聖文字は無機物に擬似的な命を与える力だ」

 

「それはわかってますけど⋯⋯⋯⋯何ですかそのメガネ」

 

「問題は与えた物体の耐久度だよ。今はヒヒイロカネを使ってるけど、もう少し工夫をしたいんだ。そこで使うのが巨人の血さ!」

 

 説明を要約すると、レオナルドが注目したのは命を与えた物体がどういう変化をするのかという点だ。現状わかっているのは、与えた物の特徴に沿った能力を得ることくらいだ。

 

 折り鶴であれば飛行し、騎士の鎧なら本物の騎士のように動く。ならもし、巨人の銅像に命を与えたらどうなるのか実験したが、結果は散々。

 

 動きはしたが酷く散漫とした動きしかできず、騎士の鎧のような戦闘能力は持たなかった。

 

 そこで、レオナルドは巨人の血や死体を利用出来ないかと考えた。巨人族は竜種ほどではないにしろ多くの魔素を含んでいる。巨人の銅像と組み合わせて擬似的な巨人族にならないかと試したが、またもや失敗。

 

 出来たのは巨人ゾンビで、思ったいたのと違う方向に振り切ってしまっていた。流石に異臭が酷かったので即座に聖文字を解除した。

 

「失敗ばかりじゃないですか⋯⋯⋯⋯」

 

「おっかしいな〜もうちょっと上手くいくと思ったんだけど、まぁつぎだよ次」

 

 立て続けに続く実験に辟易としている桐乃と、まだまだ元気のレオナルド。付き合うんじゃなかったと後悔しながら、二人は実験を重ねる。

 

 その後の結果は言うまでもなく⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

 

「何ですかこれ、気持ち悪い⋯⋯⋯」

 

「あ~なんだろうねコレ。魔物の血も一緒にしちゃたからかな?」

 

 銅像ではなく、冷凍した巨人の死体と魔物の血を混ぜた結果、腐り果てた巨人の体に混ぜた魔物の特徴が体に現れたり。

 

 

 [次の日]

 

 

「今度は巨人の生体情報を再現したよ!」

 

「まぁやりますけど、大丈夫ですかね?」

 

「大丈夫、大丈夫!」

 

「やっぱり大丈夫じゃないですかぁ!!」

 

 冷凍した死体と臓器・肌・血液などの様々な部分でそっくりの巨人肉人形で試したら、何故か自重に耐えられずに崩壊して全身血塗れになって、臓器の海に溺れそうになったり。

 

 

 [そのまた次の日]

 

 

「なんかロボットみたいだね」

 

「みたいではなく、ロボットですよ」

 

「アーマード巨人にしたかったんだけどな。なんで?」

 

「⋯⋯⋯わたしが知りたいですよ」

 

 サイボーグみたいに改造した死体は、何故か肉の部分を完全なくして巨人型のロボットになってしまった。造形は素体になった巨人にそっくりなので、無駄にリアルな顔面なロボットでなんとも言えない気持ち悪さがあった。

 

 そうして実験を何日も何日も繰り返したが、どれもろくな結果にはならなかった。

 

「もう諦めません?」

 

 死んだ魚のような目をした桐乃が、ソファに横たわりながら提案する。もう来る日も来る日も実験を続けている。自分のためとはいえ、何の結果も出ない日々に桐乃は完全に諦めモードになっていた。

 

「疲れたかい?」 

 

「精神が病みそうですよ。なんでレオナルドはそんなにやる気に満ち溢れているんですか?」

 

 目が死んでいる桐乃とは違い、レオナルドは相変わらず元気な様子だ。そんなレオナルドは、苦笑しながら返答する。

 

「やる気と言うより、慣れただけさ。もう同じことを何百年も続けているんだ。今更だよ」

 

「じゃあなんで、そんなに続けていられるんですか?」

 

「うーん、そうだね。強いて言うなら、これだけが私の取り柄だからかな?」

 

 謙遜したようにレオナルドは言うが、桐乃はとてもそうは思えなかった。同じことを繰り返しては、試行錯誤を重ねる。必死に考えて成功すると思った物が尽く失敗すれば、心にくるものがある。

 

 短い間続けた桐乃ですらそう思うのだ。慣れたの一言で片付けていいものではない。

 

「謙遜もここまでくれば皮肉ですよ」

 

「そうかな? でも、他の星十字騎士団みたいに特別な物を私は持っていないよ。こうやって努力を積み重ねることしか、私には出来ないんだ」

 

 レオナルドはいつものように笑みを浮かべるが、その自虐の言葉に、桐乃は反応することが出来なかった。

 

「ちょっと暗くなっちゃったね。実験はやめて息抜きでもしよっか!」

 

 暗い雰囲気にしてしまったことに気づいたのか、戸棚からお菓子を取り出しに行くレオナルド。

 

「レオナルド」

 

「ん〜なんだい?」

 

「やっぱり実験、続けましょう」

 

 桐乃の言葉に、レオナルドは戸棚からお菓子を取り出した体勢で固まる。が、それは一瞬のことで、再起動したレオナルドはやや困惑しているようだ。

 

「あんまり気を遣わなくてもいいんだぜ? 私が変なこと言っちゃっただけなんだから」

 

「それは関係ないです。レオナルドがわたしのためにやっている実験を、わたしが諦めるのは無責任です」

 

 半分嘘だ、関係はあるし今も気にしている。でも半分は本当だ。わたしのための実験を、わたしが最初に諦める訳にはいかない。

 

「まぁ、そう言うならいいけどね。無理する必要はないよ?」

 

「無理はしてません!」

 

 取ってきたクッキーを食べながらやる気を漲らせる桐乃に、レオナルドは渋々その意見を受け入れた。

 

「じゃあ次の実験だけど⋯⋯⋯⋯「ちょっと待ってください」⋯⋯⋯⋯⋯⋯?」

 

「少し試したいことがあるんです」

 

 

 [1週間後]

 

 

「用意したけど、まさかコレの模型を造る羽目になるとは思ってなかったよ」

 

 レオナルドと桐乃は実験室から広い草原に場を移していた。何故場を移したかと言うと、二人が見上げている模型が原因だ。

 

 それは100mはある真っ白な雄牛の模型だ。以前、桐乃がアンネリーゼと戦った時に出していた『白宝の守護獣(アルデバラン)』にそっくりな見た目をしている。

 

「素材はヒヒイロカネに限定しているから、サイボーグアルデバランとかになるのかな?」

 

「仮に成功しても、その名前だけは却下します」

 

 レオナルドが酷いネーミングセンスだと知った桐乃が、今後絶対に名前は自分で考えようと心に誓った瞬間である。

 

「聞くよりも先に造っちゃったけどさ、これは前とあんまり変わらないんじゃないかい?」

 

「根拠はどこにもありませんが、一つ仮説があるんです。これに成功したら仮説が真実味を帯びます」

 

 桐乃が雄牛に触れると、雄牛の低い唸り声が辺り一帯を劈くように響き渡る。思わず耳を塞ぐ二人には成功か失敗かを慎重に見守る。

 

「えっ、ちょっ! 待って!!」

 

 雄牛が唸るのをやめると、桐乃の方へと頭を向けて巨大な顔を近づけくる。慌てて避けるように下がるが、雄牛は桐乃に触れる直前で停止した。

 

「成功、かな?」

 

「自重で潰れてはないですし、サイボーグみたいになったようにも見えないので、ひとまずは成功でいいと思います」

 

 おそらく実験が成功した事実に、二人は安堵の溜め息を吐いた。ようやく実験が結果となって実ったのだ。出てくるのは喜びよりも安堵だった。

 

「にしても、なんで成功したんだろうね? 巨人はまったく成功しなかったのに」

 

「たぶん、わたしのイメージが大事なんだと思います。騎士達はエリアスの鎧をイメージしていましたし、雄牛も直に見て体感していましたから」

 

 桐乃が命を与える際、どういった形になるのかはイメージに左右される。巨人族の死体を使えば、生きた屍であるゾンビのイメージが強く作用し巨人はゾンビのような状態になる。

 

 サイボーグ化はロボットのイメージが先行して完全な機械となり、自重に耐えられなかったのは、能力使用時に巨人が何故動けるのかと疑問に思ってしまったからだ。

 

 大事なのは理論よりイメージなのだ。実際に見たエリアスの動きや雄牛がいかに非現実的だとしても、実際に見た光景はどれも衝撃的であり、桐乃のイメージに強く影響していた。

 

「イメージね。聖文字が私達の魂に根付く以上、何よりも大事なものだったわけか。これは実験を行う行動自体が間違ってたパターンだね」

 

「きっかけになったのは確かですよ。実験を重ねて失敗の原因の傾向が掴めたからこそ、この結果になったんです。ありがとうございます」

 

「気を遣わせてる感じが否めないけど、素直に受け取らせてもらおうかな。どういたしまして、役に立てたのなら良かったよ」

 

 二人は顔を向き合わせて笑い合った。共に考えては悩んで試行錯誤を続けた結果の成功を、他の誰にも渡すことなく二人で余さず分かち合う。

 

 二人の友情は、また一つの経験と成功と一緒に育まれていった。

 





[聖墟ダガルマニアと光の帝国]
魔王ダグリュールは、天通閣のある聖墟ダガルマニアから支配領域を変えることは出来ない。しかし、死の大地と化した西側大陸は巨人族には大きな影響を与えていた。

今までは騙し騙し繋いできたが、根本的な対象をする必要にダグリュールは迫られた。そこに現れたのがユリウスで、契約を持ち掛けられた。

警戒はしていたが、光の帝国は聖墟ダガルマニアとそう遠くないことダグリュールは予想しており、物資提供なども豊富だったこともあってビジネスライクな関係を選択した。

最後の質問は、以前見た青の円環・ギィとの関係性・ミリムの様子から、かつての西側諸国の生存者ではないかと予想していたから。

ミリムに祖国を滅ぼされているのであれば、魔物、牽いては世界に対する怨みがあるのではないかと考えてもいたが、ユリウスにそんな様子は見られなかった。どちらかと言えば自らの道に進んでいるように見え、様子を見ることにした。

ダグリュールは、ユリウスに■■■■■■■■のような影を見たという。


[実験結果]
桐乃の聖文字の対象・変化・性質などの検証と改良のための実験を行った。

結果は桐乃本人のイメージに左右される可能性が非常に高いことが判明。他に条件や改良の余地がある可能性は十二分にあり得る。


[折り鶴が飛べる理由]
桐乃の聖文字の条件がイメージによって変わることがわかったが、その原因は、桐乃が小学生時代に人気者だった優等生が、事故で休んだ時に皆で千羽鶴を折ることになった。

桐乃自身は別に仲良くもなかったので面倒だったが、周りに流されてやる羽目になった。苦労して折った数十羽の鶴を折って見事千羽鶴が完成した。

その後、自分が風邪で休んだ時に千羽鶴とは言わずとも何か来るのではないかと思わず期待したが、何か来ることもなく、来たのは学校のプリントと宿題のみだった。

そもそも友達がいないので来るはずもないのだが、友達でもない相手に時間をかけて折ったのに、自分には何もないことに不貞腐れた桐乃は、黙々と千羽鶴を自分のために折ったという黒歴史がある。

飛べるのは桐乃が思考を放棄しながら折っていたので、ある意味で飛んだ状態だったから。

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