バットエンド地雷原な巨大都市でほの字にアーカイブ 作:即オチスキー
愛弐フルカには秘密がある。
過去は男であったこと、そしてブルーアーカイブの先生もやっていたことだ。
ただし先生とはいえども外からキヴォトスにやってきた大人ではなく先生のことを脚舐めとかシロコに襲われるとネタにしていたような『プレイヤー』としての先生である。
あくまでもブルーアーカイブというゲームを楽しんだ人、それだけ。
チュートリアルをしたからこそわかる。
先生の運命が、選択がこれからどうなるか。
しかし何かのミスで未来が変わるかもしれない。
だからこそ備えは必要。
アビドスから逃げたがせめて間接的にでも協力はしたい。
(自分だってゲームじゃユウカ達に協力してもらったんだ。なら先生や彼女達の力になるもんだ)
科学の最先端、その街を1台のバイクが駆けていく。
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(フルカ視点)
−連邦生徒会敷地内−
バイクを停めて佇むビルをただ真下から眺める。
相変わらず馬鹿でかい。建築費はいくら使ったか?億か?兆か?
そんなことをつい思ってしまう。
意外と入れそう。
次の目的地になりそうなシャーレの部室とやらは30kmも離れてるときた。広すぎんだよキヴォトス!
……人がビルの中に入っていったな。
恵まれたタッパとデカい羽根、黒髪ロング、正義実現委員会の羽川ハスミか?
ならそろそろ私も入ろう。先生が来ている頃合いだ。
おじゃましまーす。
うわとってもひろい。
確か…部屋は……おとなしく案内図を確認するか。
一般生徒が入れる感じなのはレセプションルームまでね。ならそこだろう。
歩くにも広すぎて気疲れし始めたんだが?
−レセプションルーム−
「……」
「……」
「……」
「……」
もてなし部屋と名前がついてる。実際充実してる。
部屋には既に先客がいた。
ミレニアムサイエンススクールから太ももが素晴らしい早瀬ユウカ
トリニティ総合学園から先程目にした羽根のでっかい羽川ハスミ
同じくトリニティ所属のこいつの良さ俺だけが知ってるマン量産装置、森月スズミ
ゲヘナ学園からメモロビTier0の火宮チナツ
みんな不満を募ってそうな無言が辛い。最近生徒会長がいないっぽくて治安悪いししょうがないね。
そして私のようなその辺の生徒が来てもみんな反応に困るだろう。場違い感は自覚しているが。
さて、これからやべーやつと戦うのか。
味方は頼もしいが脱獄した七囚人の一人と真正面からとなると心もとない。
プロの小隊がどうにかたった一人を確保できたというレベルだからやばい。
幸い例のやべーのは途中離脱してくれるのでそれを待とう。
チーンとエレベーターから音が鳴る。
ドアが開くとそこには二人の人物がいた。
眼鏡グラマラス美女と大人の男の人だ。まぁ大人は先生で確定。
姿勢はいいし顔は……悪くない。どこかアロナ画伯の絵がちらつくけど。
「ちょっと待って!代行、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!」
ユウカが眼鏡をかけた人物、七神リンを代行と呼び、止める。その強い口調はある気づきで和らぐ。
「…うん?隣の大人の方は?」
「首席行政官、お待ちしておりました」
次にハスミがそれだけをまず伝えた。
「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が今の状況について納得のいく回答を要求されてます。」
続いてチナツも尋ねる。
ここは私もアプローチをした方がいいだろう。
「今は即興でも弱小でも戦力が必要だろうと察して来ました。よろしくお願いします。」
立て続けの要求に眼鏡の人物、七神リンは面倒くさそうに対応する。
「あぁ…面倒な人たちに捕まってしまいましたね。」
リンの仕事は忙しいだろうしわからなくもない。
「__こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余している皆さん。」
ひ、暇そう!?やめてクリティカルヒットするんだ。アビドスからのこのこ逃避して生きているから刺さるの!
「こんな暇そ……大事な方々がここを訪ねて来た理由は、よくわかっています。お一人はよくわかりませんが…」
「_今学園に起きている混乱の責任を問うために……でしょう?」
「そこまでわかっているなら何とかしなさいよ!連邦生徒会何でしょ!数千もの学園自治区が混乱に陥ってるのよ!」
そこから苦情をユウカ、チナツ、スズミ、ハスミと一緒に連邦生徒会のリンへまくしたてる。便乗しよう。
「うちの風力発電所が__」
「連邦矯正局で停学中の生徒が__」
「スケバンのような不良達が増えて__」
「出所のわからない武器の不法流通が__」
「代行はちゃんとご飯三食食べれてますか__」
「……」
リンは一度黙る。
「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの!?どうして姿を見せないの?今すぐ合わせて!」
「……」
ユウカの要求に再度リンは沈黙を続け重い口を開く。
「……連邦生徒会長はいま席におりません。正直に言いますと行方不明になりました。」
「「「!!!」」」
○ロナァ!やはり全部あげますしたな!!この貢ぎサドめ!!!
そしてだっこ〜と幼児プレイか。卑しいぞ。
「結論から言うと連邦生徒会長の失踪で『サンクトゥムタワー』の最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。そしてこの先生が連邦生徒会長から先生として指名されたのでフィクサーになってくれるはずです。」
リンが隣にいる先生に意識を向けさせる。
「「!」」
「…この方が」
ユウカ、チナツ、ハスミでそれぞれ反応を見せる。
"私が?"
ありゃ、先生も驚いてら。
「こちらの先生はこれからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です」
" ! "
先生は集まった生徒達に挨拶をする。
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先生の挨拶とリンから先生の活動について、連邦捜査部『シャーレ』について解説があった。
シャーレは超法規的機関であり各学園自治区で戦闘活動を行うことも可能な実質合法ソ○スタルビー○ングであるとのこと。
「シャーレの部室はここから約30km離れた外郭地区にあります。今はほとんどなにもない建物ですが連邦生徒会長の命令で、そこの地下に『とある物』を持ち込んでいます。先生をそこにお連れしなければなりません。」
リンが通信機器でどこかに連絡を入れる。
「〜〜っ!!」
連絡をし終わると静かに怒りの形相をしていた。
ダメみたいですね。さてはあのポテチピンクの案件だな。
"大丈夫?"
先生も心配してフォローを入れる。
自分でも不憫に思う。リンは頑張ってるけど……かわいそう。
「だ、大丈夫です少々問題が発生しましたが大したことではありません………。」
リンは周囲のクレーマー()達を見据えて考え込む。
「?」
「な、なによ黙って?」
「……ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々と勘の良い方もいるので私は心強いです。」
「え?」
ユウカは意図がわからず声が漏れた。
とりあえず現地で戦えというこった!
「緊急での戦力調達、ですね七神代行。先生一行に同行させてもらいます。」
「えぇ。キヴォトス正常化のために暇を持て余した他の皆さんの力も今、切実に必要です。行きましょう」
リンは先生を連れて外へ移動を再開する。
ぶつくさ言いながらも思ったりより素直にみんな後をついていく。
やべぇ……これからついに戦場へ行くんだ。実感が湧いて来た。
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−D.U.外郭地区 シャーレの所在地付近−
District of Utnapishtim(ウトナピシュティム地区)の端。
都市としてはシャーレオフィス、子ウサギ公園、ヴァルキューレ警察学校なんかがある地区だが……連邦生徒会のビルからシャーレ部室までどう移動したか気になってた。なるほど自動運転の車ね。とりあえず私はシャーレにバイクを停めたいから二輪を乗ってきたが。
肝心の治安は……
そこはアホがバカをやってる修羅の地へと変貌していた。
銃声と爆破音溢れる修羅の街と化した地にクレーマー達と連邦生徒会役員、そして先生と共に来て早速熱烈な威嚇射撃が足元を襲う。すぐに狙って撃ってもくるし。
「な、何よこれ!?何で私達が不良達と戦わなきゃいけないの!?」
来て早々ドンパチが始まりユウカはまた叫ぶ。
「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻すためにシャーレの部室を奪還しないといけないですから」
「治安が悪いのも解決するべきかと思います」
ハスミとスズミに冷静に返された。
実戦こなしてる人ってやっぱすげぇよ。こっちは手がちょっと震えるし。
「そういうことじゃなくて…、そうなんだけど!私これでもうちの学校の生徒会に所属しててそれなりの扱いなんだけど!どうして私もこんな撃ち合いなんか!」
不満しかないのはわかる。これからクソゲー開発部(ゲーム開発部)にだって本当ならいらないあれこれを職務上言わなきゃならない訳だし。メンタルヤバそう。
「率先して課題を解決できる能力があるからこういうときにより進んで出るんです早瀬会計!例えC&Cがいなくても!」
世はノブリス・オブリージュが好まれる。キヴォトスとて、安寧の地にするにはいつだってそうあるべきだ。
所持しているライフル銃でこちらも不良生徒達へ反撃する。
『ぐぁあ!?いってぇ!狙撃か!?あのへn』
うわぁなんか火力足りない!……ハスミが追撃で撃ったら普通に意識を刈り取れるんだよね。
「言ってくれるわね。って、あなた…その校章ミレニアムじゃない!「"ユウカ、前!"」えっ?」
ユウカの側頭部に衝撃が走る。
弾丸が命中したのだ。うわ痛そう。
「〜〜いたっ、痛たい!?…あいつら違法JHP弾使ってるじゃない!!」
先生の注意も虚しく被弾。だが急所に当たったのに全然元気そうだ。キヴォトスやべ〜、耐久がイカれてら。
ハスミがユウカを一度後ろに下げる。
「伏せてください、ユウカ。それにホローポイント弾は違法指定されてはいません」
なんだっけ?確か貫通力を下げる代わりに破壊力を上げた弾丸?な感じで弾の先端が接触で潰れて広がる的な……やっぱキヴォトス人の耐久すげーや。
「うちの学校ではこれから違法になるの!傷跡が残るでしょ!」
「今は先生が一緒なのでその点に気をつけましょう。先生を守るのが最優先、あの建物の奪還はその次です」
弾除けとなってる障害物の裏で状況を再確認する。
その間も狙撃で牽制をして場を整えていく。
「ハスミさんの言う通りです。先生はキヴォトスでないところから来た方ですので……私たちとは違って弾丸一つでも生命の危機に晒される可能性があります。その点にご注意を!」
チナツとハスミに諭され落ち着く。
…あっ外したと思ったら跳弾で当たったよ。
「先生、質問です!」
爆音のためかき消えないよう結構大きな声でつたえる。
"どうしたのフルカ?"
「自分で戦力になると言っておいてなんですけど何とかなりませんか!銃撃戦が安定してできそうなのはトリニティのお二人くらいなんです!」
早めに先生の知略を駆使してほしい。先生なら直接の撃ち合いじゃないならやれるんだから!…ゲームのキャラとしての性能ならユウカがこの中で頭一つ飛び抜けているけど。
"私が指揮する、任せて"
フ「ありがとうございます。早速一つ指南を頼みます!」
ユ「戦術指揮をされるんですか?まぁ先生ですし……」
ハ「わかりました。これより先生の指揮に従います」
チ「生徒が先生の言葉に従うのは自然なこと、ですね。よろしくお願いします」
"まずは前に出過ぎなあの生徒達を狙って。"
先生が指したのはマシンガン装備のスケバン二人だ。
"今だ!"
「「「!!!」」」
障害物を超えて突撃したスケバン二人相手に指揮で全員の行動が一致して瞬間的に銃口の数で有利をとり、数の力で物を言わせる。
『ぎゃあ!!』
『ぐへぇ、うっ!?』
"次は機関銃持ちの生徒達だけどここはスズミは
「はい!」
『おらおらおらぁ!!』
複数人から放たれるガトリングガン、弾幕が凄まじいな!
これだと廃墟になった建物を壁にしてちゃそのうち倒壊するぞ。
バカスカ撃たれると反撃の隙がな
「ぐっ!?」
痛い、流れ弾すげぇ痛い!
肩いったい!キヴォトス人ボディじゃなきゃ死ぬ!
こんなのなら、カッコつけずに扱いやすいマシンガンにしとけば良かった……
"フルカ、大丈夫?"
「大丈夫でふ。私はいてもいなくても一緒なんで最悪無視していいですので……先生、光ります!」
"うん。"
凄まじい光と高周波音波が響く。スズミの投擲した閃光手榴弾だ。
『ぐぉぉ!?』
『あぁぁぁ!!!』
密集していたガトリング持ちスケバン達はモロに受けて悶絶している。
怯んだ相手に集中砲火、制圧がとてもしやすい。
ヘッドショットしたらまぁ倒せるね。
"次は前衛後衛に分かれてるね。"
ガトリングガン持ちが後衛でさっきよりも安定して火力を出せる。
面での制圧力なら全員ガトリングより劣るが一人を潰しやすく、無駄玉も少なくなるからだ。
『先生』
リンから先生へ通信が入る。
『次はユウカさんに任せてみてはいかがでしょう?』
"そうするよ……ユウカ!最前線を任せていいかな?"
「っ!いいわ、武器のネタもわかってるしこれは勝ちね!」
遮蔽物から抜け出したユウカの周囲が光に覆われる。
"ユウカに狙いが集まったらみんなで各個撃破して!"
『一人でのこのこと、やっちまえ!』
ガトリング、小銃の一斉射撃が襲う。
しかしその弾丸はユウカに届かない。光の障壁によって防がれているのだ。
『なんだそれはっ!!』
「くらいなさい!」
二丁の引き金を引く。
ユウカの銃が至近距離から弾丸を連射、一方的に鉛玉を押し付けてスケバンを撃ち倒す。
二丁サブマシってカッコイイねぇ。
『カハッ……やられ、た』
自分たちも残ったスケバン達を倒せてこの辺りは相手の無力化完了。これでシャーレへ向かえるが、問題は……ワカモだよなぁ。
愛弐フルカの銃
ディアーハント(ウィンチェスターM70)
弾丸、銃本体が猟銃仕様のため威力はライフルとしてほどほど